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特色ある学校づくり「大阪府立枚方高等学校」(きょういくニュース 第252号 6ページ)
大阪府立枚方高等学校
枚方市大垣内町3丁目16-1
072-843-3081
学校ウェブサイト(外部サイトへリンク)
枚方高等学校は、地域の熱い期待のもと、枚方市においては最初の、北河内地区においては3番目の府立高校として昭和38年に開校しました。平成4年に普通科に加え国際教養科が開設されました。国際教養科は令和3年には国際文化科へと改編され、これまで以上に国際理解教育を推進しています。
令和4年度には学校経営推進費の支援校(グローバル人材の育成)及びリーディングG I G Aハイスクール研究校(アドバンスクラス)となり、探究的な学びやICT活用の充実を図っています。
校門周辺の様子
校舎の様子
教育目標
60年の歴史を刻む本校は、これまでのよき伝統を継承するとともに、さらなる発展をめざしています。生徒が未来に向けて飛躍し、世界規模で活躍していくために、次の3つを教育目標としています。
- 学習指導・進路保障体制の一層の充実により、「生徒を伸ばし、伸びゆく学校」をめざす
- 主体的・自律的な努力を怠らず、自己の向上に努める生徒を育成する、「活気がみなぎり、かつ規律ある学校」をめざす
- 自己表現力、コミュニケーション能力を育て、国際社会で活躍する人材を育成する、「グローバルに考え、行動する学校」をめざす
探究的な学びの推進
本校は令和4年度に学校経営推進費の支援をうけ、視聴覚室を「グローバルラーニングホール(G Lホール)」へ改修しました。固定式の机や椅子を撤去して可動式にすることで、多人数を対象とした講演の実施や複数クラスによる合同学習、グループワーク等、様々な形態のアクティブな学びが行われています。
「枚方未来学」と称する総合的な探究の時間では、枚方市や近隣の大学、ハローワーク等の外部機関と連携し、SDGsに関する大学の講義を受講したり、SDGsをテーマに課題研究を行ったりしています。
加えて、様々な教科の授業においても、主体性を育む探究的な学習の場面を設けています。例えば、3年生の政治経済の授業で模擬裁判を行った際は、実際の裁判に倣い、前方に裁判官、両サイドに弁護側と検察側、裁判官の前には被告人が座るようにG Lホールをレイアウトし、後方には傍聴席を設けて、臨場感のある授業を実践することができました。
ハローワークと連携した「枚方未来学」の様子
政治経済の授業での模擬裁判の様子
国際理解教育
本校は、普通科と国際文化科を併設しています。これまで海外修学旅行や語学研修、海外姉妹校との交流などを実施するとともに、海外からの長期留学生を毎年受け入れ、授業だけでなく行事や部活動においても共に過ごすなど、日常的に国際理解教育を進めています。
令和4年度はコロナ禍により国内で語学研修を実施しました(7月26日から29日:長崎ハウステンボスでのイングリッシュキャンプ)。40名の生徒が参加し、入国審査や通貨の両替など、様々な場面を英語で疑似体験をして対応方法を学んだり、インストラクターと園内を散策するときに、英語でやりとりをすることで、コミュニケーション能力を高めるような経験ができたりするなど、大変充実したものとなりました。また、台湾との姉妹校等とのオンラインによる海外交流や、地域の語学スクールと連携した国際理解学習プログラムなど、多様な取組みを展開しています。
英語による入国審査や通貨の両替等を疑似体験する様子
インストラクターと英語でコミュニケーションする様子
台湾の姉妹港とのオンラインで交流する様子
自己紹介や学校紹介など英語でフリートークする様子
地域の語学スクールとの連携によるオーストラリアの教育に関する講演
ギニア出身のインストラクターからフランス語で伝統楽器の演奏法について説明を受ける様
1人1台端末の活用と働き方改革の取組み
令和3年に府の事業で配備された1人1台端末(Chromebook)を授業で積極的に活用し、生徒が主体的に学べるような環境づくりを進めています。また、非常勤を含むすべての教職員にも端末を配付し、情報をデータベース化し共有化を図ることや、会議のペーパーレス化などを通じ、働き方改革を進めています。
Chromebookを活用した課題研究のクラス発表の様子
ペーパーレス化を進めている職員会議の様子