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令和元年(2019年)9月11日 知事記者会見内容
記者会見項目 ※この会見で使用した資料についてはこちら
- 健康づくりの秋に-「おおさか健活フェスタ2019」など-について
- 質疑応答
職員
ただいまから知事の記者会見を始めさせていただきます。
最初に知事からお願いします。
健康づくりの秋に-「おおさか健活フェスタ2019」など-
知事
僕からは1点です。
「おおさか健活フェスタ2019」等々ですけども、健康づくりの「アスマイル」についてです。大阪府の健康づくりをこれから、特に健康寿命を延ばしていこうという活動を積極的にやっていきたいと思います。「健活10」という活動もしているわけですけれども、ぜひ大阪の皆さん、健康寿命をできるだけ延ばしていって、健康で長生きしていただけるような活動、病気になる前にさまざまな取り組みを促進する活動というのをしてまいりたいと思います。
まず、現状なんですけども、大阪府の平均寿命ですけど、男女ともに全国38位ということと、健康寿命、健康で長生き、健康で活動しているそういう期間ですけれども、それが男性が39位、女性が34位ということで、まだまだ低位の状況にあります。2025年大阪万博も「いのち輝く未来社会のデザイン」ということで、この健康寿命を延ばしていきましょうというのも一つの大きなテーマになっています。その中で、生涯を通じて健康で長生きをしていく。そのために、昨年10月に大阪府健康づくり推進条例というのも制定をいたしました。それに基づいてさまざまな活動をしていくということです。
まず、「健活10」ということで、府民の皆さんに取り組んでいただきたい10の健康づくり活動ということを定めています。健康に関心を持っていただくとか、日ごろから体を動かして運動しましょうとか、睡眠をとりましょうとか、健診を受けましょうとか、「健活10」という取り組みをしているわけです。
これ、じゃどうやって実践していくのということで、「アスマイル」という、いわゆるマイルが、健康マイルがたまる仕組みというものを構築いたしました。「アスマイル」ですけども、これは府民の皆さんが目に見える形で健康アプリの「アスマイル」を登録していただいて、そして、例えば、たくさん歩きましょうだとか、毎日体重をはかりましょうだとか、そういったものを目に見える形で健康意識を向上できるような取り組みをしていくというのがこの「アスマイル」です。
ちょっとイメージなんですけども、僕自身も登録をしましたが、こういった形で、一日何歩歩いたとか、これは345と出ていますけど、この登録をしていただいて、そしてマイルがたまっていくという仕組みになっています。こういった形でマイルがたまっていくという仕組みです。
具体的にこういったパンフレットも官民で、これは小林製薬と一緒に官民連携でやりまして、まず新規登録して、一定程度、毎日歩いてもらって、歩く歩数なんかも出る。それが何千歩以上一日で超えたら何ポイント、例えば300ポイントとか、体重を毎日記録すると50ポイントとか、こういうように健康コラムなんかも出てきますから、こういった健康コラムなんかも配信しますから、それを読んだら何ポイントとか、あるいは健康の、この後報告しますけども、いろんなフェスタ、健康のいろんなあちこちのイベントでQRコードをかざして登録したらポイントがたまるだとか、そういったポイントをためることで現状認識もして健康を維持していこうと。健診を受けたり健康コラムを読んだり、あるいはアンケートに答えたら何ポイントとか、そういったものです。健康的なふだんの生活をすることでポイントがたまっていく。
ポイントがたまれば、あとどういうことがあるかというと、電子マネーが当たると。毎週、それから毎月、抽選会を開催しておりまして、毎週1,000ポイントためた方には抽選がある。そして月ごとには、5,000ポイントためられた方にはこの抽選に参加できると。抽選で特典が当たるという仕組みになっています。
毎週の特典ですけども、これは週ごとにコーヒーだったりスムージーであったりというのが当たると。月でいくと電子マネーとかクオカード、これが3,000円分が当たるという、そういった仕組みになっています。
特徴的なのが、これは当たる確率が非常に高いということです。全国最大級の健康マイレージ事業で、ポイント還元は4年で7億7,000万円。ものすごく当たる確率が高いと。ここでそういうことをあおっても仕方がないですけどね。抽選しても全然当たらないというのがたくさん世の中にはありますけど、これは非常に当たる確率が高いんですね。
聞くと、3,000円の毎月の抽選については、大体10人に1人ぐらいが当たるぐらいの計算になっていると。しかも、それも毎月ありますから。それから、毎週のも一応、計算上は10人に1人になっていますが、ただ、この間、試験試行していまして、当たった方もやっぱり商品にかえない方とかもいらっしゃいますから、実質、繰り越しなんかでいくと、当選されている方が3人に1人という、非常に当たる可能性が高い、御利益の多いマイレージポイントという、健康ポイントです。
これは、まず大きな方針としては、今回、プラットフォームを大阪府でつくりました。今、試行的に進めていますが、これは大阪府全域で進めて、試行的には大阪市と門真市と、それから岬町でやっています。大阪市と門真市と岬町でやっているのは、いわゆる国民健康保険の方が健診を受けたら、3,000円分の電子マネーがこれは漏れなく当たると。毎年、その特定健康診断を受けるごとに1,000円分が当たるという仕組みにしていますが、それを今度、2市1町じゃなくて大阪府全域に広げていきます。あわせて、そういったプラットフォームをつくりましたから、それぞれの市町村で、この「アスマイル」を使った健康事業をしたいという方が、その市独自のポイント追加制度みたいなのをつくれるようにもしています。だから、市町村長によっては、うちの市では、ぜひ健康寿命を延ばして未病対策、予防対策をやっていきたいと、じゃあ、うちの市では、これだけウオーキングをしたら、こういう追加ポイントをやろうとかいうのもできるような仕組みになっています。だから、それぞれの市町村でゼロからアプリをつくってこの制度を構築するのは大変なんですけど、大阪府でその基本的なプラットフォームをつくりましたから、それぞれの市町村がそれに参加することもできる。もちろん、それやったら、例えばA市の市民はそれがあるけど、B市の市民はないじゃないかということなんですけど、そのときは、A市から一定の予算を大阪府にちょっと入れてもらうと、このポイント還元分は入れてもらうというやり方で公平性は図っていきたいと思います。これは、だから、市町村長が熱心に取り組めば、そこの市民は当たりやすくなるということと、当たるのが目的じゃなくて、健康になるのが目的ですから、そういった健康であり続ける、これは医療費の抑制にもつながりますので、大きな課題でもあると思います。ただ、身近なところからやっていこうということです。
将来的には、これで登録してやってもらいますから、ビッグデータが大阪府に集まってくるということになります。だから、こういうことをやっている人は健康で長生きできるというような情報も集めて、そのビッグデータを集めた、いわゆる検証材料にもしていきたいと思います。こういうことをやれば健康で長生きできると、そういったビッグデータ集めと分析にもこれは使っていきたいと思います。そういう意味で、スマートシティ戦略にも合致する方向性でもあります。
次に、健康月間ということで、健康づくりの秋にしていこうという「おおさか健活フェスタ2019」というのを開催いたします。3カ月間、9月1日から11月30日まで、この「アスマイル」と連動させて、それぞれ大阪府下で各種いろんなイベントが開催されます。これがその冊子ですけども、例えば、何々市であったらウオーキングをしましょうとか、いろんなイベントがそれぞれの市町村で開催されますので、それぞれの市町村の方、地元のいろんなこういった健康チェックとかお祭りであったり、健康まつりだったら健康フェスタとかウオーキングに参加していただいて、ぜひ健康を維持していただきたいと思います。そこに参加すると、また「アスマイル」も参加ポイントがたまりますから、そこでQRコードで読み込むような方式になっています。ぜひポイントもためて健康になっていただきたいと思います。
この「健活フェスタ」のタイミングに合わせて、「おおさか健活LIFE」というので、これですね。「アスマイル」がいよいよ本格導入しますから、「アスマイル」のことについて記載した、登録の仕方であったり、非常に簡単に登録できますけど、これは、ある主婦の方をモデルにした場合に、「アスマイル」とどう連動していくのかというような、そんなことが記載をされています。これも官民連携で7万部作成しまして、市町村とかイベントで配っていきたいと思います。今回のイベントは80ぐらいありますから、ぜひ参加もいただきたいなと思います。
続いて、日本健康会議と共催で、9月13日、健活おおさか推進府民会議のキックオフ会議を開催します。これも条例に基づく会議です。医師会と、それから、各企業、健康団体、そういったところと連携をしながら、病気になる前に健康を守っていこうよ、病気にならないようにしていこうよと、それが大きな趣旨です。そのためのふだんの健康づくりに取り組んでいきましょうよということで府民会議を開催いたします。ここは、産学官民、オール大阪での会議体にして、大阪府民の健康指標の向上というのを図ってまいりたいと思います。先ほど申し上げた大阪府健康づくり条例、昨年10月に制定された分ですけど、この条例の趣旨に賛同いただける100以上の団体、企業が参画をいただきます。
最後、健康アプリの「アスマイル」ですけども、これを本格実施いたします。今年からモデル試行を開始していまして、まず、モデル実施をする中で、なかなか扱いにくいというところもありましたから、そういったものについて改善をして、日々の健康記録の入力操作を簡素化したり、あるいは、獲得ポイントに応じてキャラクターが変化するとか、より楽しんでポイントが集められて健康が維持できるというようなアプリに全面リニューアルしていきます。
それから、モデル試行ということで、大阪、門真、岬でやりましたけども、いわゆる国保加入の方の健康診断については、これは抽せんじゃなくて漏れなく、先ほど申し上げた、初回は3,000円分のキャッシュバック、それ以降は1,000円分のキャッシュバック、ポイント付与を大阪府下全市町村でやります。これはいわゆる健康診断ですね。
そして、冒頭少し申し上げましたが、市町村独自の「アスマイル」ポイントの展開を可能にしていきます。その市町村ごとの健康課題に応じた新たな事業を市町村でやるということを展開していきます。今年度は茨木と河内長野と岬で展開すると。随時拡大をしていきたいと思います。
それから、この「アスマイル」自身の広報ということで、フェスタを11月28日に万博記念公園でも開催いたします。
ぜひこの秋は健康づくりということで多くの皆さんにこの「アスマイル」をダウンロードしてもらって、ポイントもしっかりためていきたいと思います。健康の秋にしていただきたいと思います。
僕からは以上です。
質疑応答
職員
それでは、ご質問をお受けいたします。
最初に、幹事社の毎日新聞さんからお願いいたします。
アスマイル関連について
記者
毎日新聞です。よろしくお願いいたします。
まず、健康アプリ「アスマイル」についてですが、今、特徴はいろいろご説明いただきましたが、このアプリを府としてどのように活用してほしいという、推奨している活用方法があれば教えてください。
あと、知事が日ごろから心がけている健康法等あれば、あわせてお聞かせください。
知事
まず、「アスマイル」ですけど、「アスマイル」、広げていこうということで「アスマイル」ですけども、これはぜひ日常的な健康づくりに役立ててもらいたいと思います。1日1回、健康に気を使う、それだけで全然変わると思います。いわゆる歩数計だって、別に何もやらなくても勝手に歩数が増えていきますから、動きを把握してやれますし、あるいは、体重とかそういうのは1日1回測定することで、それだけでも健康に対する意識というのは変わってきますし、あと、細かいところで言うと、歯を磨いたかとか、朝ご飯は食べたかとか、そんなんまであるんですけど、1日1回、健康に気を使うということで、こつこつやることで健康というのは維持できるんじゃないかと思います。
あわせて、やはりポイントがたまって、抽選会が毎週、毎月あって、当たればここに結果とかも出てくるわけですけど、楽しみながらやってもらいたいと思います。
これに賛同してくれる企業が増えてきたら、今はただ毎週のやつはコーヒーとスムージーだけですけれども、この範囲を広げていったり、今もホットヨガとか、そういうところでの無料券というのはやってくれてますから、いろんな民間がこの「アスマイル」に協働してくれたら、それを広げていきます、今度、府としても。多くの方に登録をしていただいて、30万人をまず目標に掲げています。ぜひ国保の加入者の方も健康診断を受ければ、国保でやっている健康診断を受ければ、それだけでもキャッシュバックもありますし、ぜひ健康診断を受けたりして健康を維持してもらいたいなと思います。
この「アスマイル」については今後どんどん拡大もしていきたいと思います。何より全国最大級のポイント還元ですから、ぜひ楽しみながら健康を維持していただけたらなと思います。
僕自身は、本当に自分も反省なんですけど、これまでやっていた自分の健康維持管理といったら、毎朝体重計に乗る。「アスマイル」でちょっと登録をしたらポイントをくれますけど、自分がやっていること、重さまでは入れてないですけど、毎日体重計に乗るだけでもちょっと違うんじゃないかなと思いますし。人間ドックへ行きまして、メタボの疑いありと言われて、1年間でえらいウエスト、太りましたねと言われて、メタボの疑いありです、運動してくださいと言われましたので、大阪城公園をジョギングするのをやろうと思います。今、2回やりましたから、三日坊主にならないように時間を見つけて、ちょっとジョギングもしながら、家、僕、この近所ですから、ジョギングしながら健康づくりをできるだけ維持したいなと思います。
やっぱり医療費、これからどんどん高齢化してきて医療費がものすごく増えてきます。やっぱり医療費というのは高齢者の方でものすごく偏っている支出になってます。これは医学の進歩だから当然なんですけど、ただ、病気になる前にいろいろ、ちょっとしたことを意識することで、やっぱりそれは随分防げますので、健康で長生きするというのが、どうせいつか人間は死にますから、僕もそうですけどね。どうせだったら健康で最期、寿命を遂げるということを目指して、健康寿命を延ばすというためにも、やっぱり日々のちょっとした管理みたいなのを広げていきたいし、意識を変えるというのをやっていきたいなと思います。
屋外喫煙所の整備関連について
記者
ありがとうございます。
それと、健康施策で関連しまして、大阪府の受動喫煙防止条例で公共施設の敷地内での喫煙が厳しくこれから制限されることに伴いまして、府が主導して屋外の喫煙所を30カ所程度整備されるという方針とのことですが、この施策の狙いと望ましい分煙のあり方をお聞かせください。
知事
健康増進法が来年4月に施行されて、大阪府の受動喫煙条例も来年4月から施行されます。大阪府の受動喫煙条例は日本で一番厳しい受動喫煙条例です。これは2025年、万博も迎えるということで、やはり先進的な国際都市としてその取り組みを進めていこうということで、大阪府で主導して制定された条例だというふうに認識してます。
そういった中で2020年4月からは、いわゆる屋内原則禁煙ということになります。ここも大阪府の条例というのは法律より厳しい中身になってます。なので、いわゆる第一種施設と言われる施設について、屋内、敷地内であってもこれはだめだというのが大阪府の条例です。学校であったり、病院であったり、診療所、行政施設、そういったところについて法律は敷地内禁煙ですけども、府の条例は敷地内全面禁煙、つまり敷地内にそういうのをつくるのを禁止ということにしてます、例外を除いてね。精神科とか終末医療とかの特定の病院とか、一部の例外を除けば、基本的にはその敷地内が全面禁煙になるということにしています。ですので、そんな中で、やはりただどうしてもたばこを吸われる方がいらっしゃいますから、きちんとたばこを吸われる方のスペース、これもやっぱりつくっていこうよと。完全にきちんと分けてですね。敷地内は全面禁煙だけど、やはり一部そういったたばこを吸う方がほかに受動喫煙にならないような形でたばこが吸える施設というか、そういったものをつくって、きちんとすみ分けをして、受動喫煙を防いでいこうと。たばこを吸う方もそこで安心して吸えるように、そんな屋外の分煙所の整備を民間事業者とも連携しながら進めていきたいと思います。これは市町村との連携も必要です。
そういった考え方で、2024年度までの6年間で大体二、三十カ所は順次整備をして、どうすればそういうのができるかというモデルも体制もつくりながらやってきたいと思います。今年度は3カ所程度を設置したいと思います。そういったモデル整備をすることで、それぞれの市町村も独自にやろうと思えばできるような形にして、まず、受動喫煙というのは、これは絶対だめだよということを強く推進していく。一方で、たばこを吸う方もいらっしゃいますから、たばこを吸う方がここなら安心して吸えるよという場所も一定確保するという方針で進めていきたいと。お互いモラルを持ってできるように、お互いというか、たばこを吸う方がモラルを持ってできるように、そういったことを進めていきたいと思います。
記者
ありがとうございました。
芥川の管理関連について
記者
読売テレビ、児玉です。
高槻の川で人が溺れたという件なんですが、緊急点検を行っていって、何か新しい報告等は受けましたでしょうか。
知事
まず、これは高槻の芥川だけじゃなくて、いわゆる親水施設において、看板、いわゆる危険と思われるような箇所についてはきちんとこれはやっぱり看板の設置状況がどうなっているのか、そして、それがなかったり、あるいは、それはもう古くなっているというものについては、これはやりかえると、そういう指示を出しました。今その緊急調査というのを実施しているという状況です。
それから、やはりあとは、学校の子どもにやっぱり川というのは危険なんだよというのを知ってもらう必要がありますから、それぞれの府下の教育委員会に対してちゃんと大阪の教育庁から、それぞれ河川には見えない深みがあるよということを市町村の教育委員会に再度周知すると。河川の水難事故を防ぐために、ぜひ市町村の教育委員会で、学校でやっぱりそういうことをきちんと伝えてもらいたいということの依頼というのを今しているという状況です。
この工事はもともと進めている工事です。工事の種類はどういうものかというとしゅんせつ土砂、これは取り除くという工事です。ですので、土砂の取り除き工事、これについてはその予定どおり引き続き実施をしていくということになると思います。
この工事についてなんですけども、いわゆるこれは前の囲みでも言いましたけども、河川、川というのは基本的に危険が内在しています。なので、川は危険なものなんだということの認識というのがやっぱり必要だと思います。大雨が降れば河川は増量しますし、水かさも増してきます。だから、ふだんは危険じゃなくても、そこはそのときその状況を見て危険だというところも生まれてきます。それから、川の流れも急に増すと。自然状況によってはそういうこともあるということです。だから、川遊びは禁止はできないんですけども、そういった川というのは危険性が内在しているんだということを、やっぱり子どもたち、大人はもちろんですけど、子どもたちに知ってもらうということが非常に重要なんだろうと思います。
それから、河川の工事についてですけど、これも河川の工事は安心して河川で遊べるための工事ではありません。要は川に土砂がたまってきたら、もともと川というのは治水のため、それから、災害を防ぐ、川の水をきちんと流す、下水が流れてきたらそれをきちんと流していく、処理した水をきちんと流していく河川本来の機能、それをきちんと確保するというのが必要であって。ですので、いわゆる土砂がたまってくると川の流れが悪くなりますから、そういった土砂を取り除いて平たくしていくということも、これは当然河川工事としてはこれからもやっていきますけども、安全で遊ぶための工事ということは想定しないです。もちろん護岸のちょっと壊れているとこを直すとか、そういうことは当然やるわけですけど、河川というのは常に危険があるものだということはぜひ認識をしてもらいたいと思います。
そして、川で遊ぶときは最低限ライフジャケットをつけるぐらいのことは、やっぱりこれはやってもらいたいと思います。急に深みになったり、急にくぼみになっているとこって、これはどこでもありますから、川は安全であるという前提には立たないでもらいたいとも思います。
職員
ほかにご質問はございますでしょうか。よろしいでしょうか。
では、これで終わらせていただきます。ありがとうございます。
知事
河川の工事で言うと、いわゆる浚渫土砂を取り除いて、きちんと川の水が流れるようにするという工事するということが大事なんですけど、もちろん土砂を取り除いたその土砂を処分するということが普通のやり方ですけど、取り除いた土砂をくぼみの出来ている所に埋め戻してやるというやり方もある。
これはもちろん、河川の水を流すというのを安全にするっていうことが大前提なんですけど、何でやるかっていうと、川遊びを安全にするためではなくて、浚渫土砂の処分の費用が掛かるわけですから、取った分を窪みの所に埋め込んで、いわゆるその処分費用を削減しながら、やるというやり方もあります。ただ、これは決して川を安全にするための施策ではないですから、川は常に水の流れでくぼみが出来たり、あるいは水量が増えたりしますんで、安全であるという前提には立ってほしくないと、こう思います。
やっぱり、自然な、基本的に自然なものですから、自分の身は自分で守るという意識で、特に自然の川という中で、というように思ってもらう必要があるんじゃないかなと、僕はそういう風に考えます。だから、芥川についても浚渫土砂を取り除いて川の流れがきちんと流れるという工事はしていますけど、そんななかで深みがあれば、浚渫で埋め戻すという工事も、一般的な工事としてありますけど、川が安全に遊べるように、川の水中の工事をきちんとやるようにというのは、僕は、もともとそういう工事は存在しないですし、府民の皆さんも、川で遊ぶときっていうのはいろんな危険があるんだということはぜひ認識をいただきたいなと思います。僕自身も河内長野という田舎で育ちましたけど、近くに石川って川があって、よう遊びましたけど、川の流れとか、見た感じとかその時の量とかもその時々変わったりするし、当時、川は危ないよと言われながら、そこで川遊びもしてたわけなんですけど、川で遊ぶときはきちんと、危険なんだという強い認識を持ってもらって、保護者がきちんと最低限であるジャケットをつけるとか、ぜひそういったことをしてもらいたいと思います。ちなみに、教育委員会からお願いした事項は三点、子ども達に言っています。どういうことを言っているかっていうと、河川には目に見えない深みがありますよ。浅いところでも水難に逢う可能性があるから、ぜひ幼児・児童・個人・グループなどが河川で遊びに行くときは、必ず保護者であったり、大人の引率者が同行してくださいということを注意事項の一つとしています。
もう一つは、大雨や洪水の警報・注意報が発令されたときは、河川への外出はやめてくれと、天気が急減に変わった場合は河川の急激な増水の恐れなんかがあるということで、河川からは離れてくれということと、増水した河川に近づかないでくださいとかいうことを注意事項にしています。つまり常に、河川というものは、常に自然状況に合わせて危険が生じるものですから。ここはぜひ府民の皆様に。看板とか設置していきますけど、絶対に防げるというものではないですから。ぜひ、ご留意をいただきたいと思います。
最低限やっぱり、ライフジャケットはつけないといけないんじゃないかと思います。僕の時代はなかなかライフジャケットは無かったど、今はそんなもん、昔からもあったと思うんですけど、その辺で買えるというものではなかったですけど、今はもうライフジャケットなんか普通に市販されていますから、それがあるか無いかで命に関わるということがありますから、ぜひ安全対策っていうのは、川で遊ぶ場合は、危険が潜んでいるんだという前提で、安全対策をしっかりとやってもらいたいと思います。