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更新日:2019年8月30日

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令和元年(2019年)8月28日 知事記者会見内容

記者会見項目

  • 大阪880万人訓練の実施
  • 障がい者雇用支援月間について
  • 水都大阪フェス2019の開催について
  • 質疑応答

職員

ただいまから、知事の記者会見を始めさせていただきます。
最初に、知事からお願いいたします。

大阪880万人訓練の実施について ※この項目で使用した資料についてはこちら

知事

僕からは3点です。
まず、1点目ですけども、大阪880万人訓練の実施についてです。
9月5日に第8回の880万人訓練を実施します。これは平成24年から始めているものですけども、大地震そして津波の発生を想定して、府民の皆さん一人一人が事前に考えて行動してシミュレーションをして、どういう行動をとるべきかを再確認していただく、そのための訓練です。
9月5日に一斉の訓練を開始します。11時に地震が発生したということを想定します。そして、館内放送であったり屋外のスピーカーであったり、電車の車内放送なんかでもお知らせしますし、携帯電話の11時3分ぐらいにエリアメール、それから緊急速報メールで一斉にお伝えをするということになります。これはマナーモードにしても鳴りますので、9月5日の11時3分、皆さんの携帯電話が鳴るという状況になります。地震が発生しました、訓練ですということで、その発信をされる。そして訓練を行います。おおさか防災メール、それからヤフーの防災アプリ、NTTドコモのアプリなんかもされてる方にもこれは発信をされるという形になります。基本的に携帯電話全部に発信されるということになります。
そして、この訓練でぜひ実行していただきたいことについてです。
地震が起きたときには、まず地震から身を守るという行動をとってもらいたいと思います。そして、地震の揺れがおさまったら火の始末、そして扉をあけて出口を確保するということをしていただきたいと思います。そして、やはり一番さらに怖いのが大津波がやってくるという、まさに浸水のおそれのある地域の皆さんは、すぐに津波に備えて高いところに逃げていただくということをぜひやってもらいたいと思います。ここに書いてますけども、揺れを感じたら、まずテーブルの下に隠れる。屋外に行くと、屋外の方はブロック塀なんかがそばにあれば、これは危険ですから、そばを離れる。揺れがおさまったら火の始末をしてやる。外に出るときは、慌てずに出口を確保する。
地震の速報を出しますので、今回は訓練ですから出ませんけど、皆さんも何度か体験したと思いますが、電話が鳴って、間もなく地震が来るといったら、その数秒から数十秒後に揺れが来るというような状況ですので、まずは身を守る措置をとってもらいたいと思います。津波、浸水のおそれがあるエリアの方は高台、鉄筋コンクリートの3階以上の高いところへ逃げて避難をしていただきたいと思います。
それから、津波警報あるいは注意報が解除されるまで決して戻らないでいただきたいと思います。これは3.11のときも多数ありましたが、津波が来るまでの間、一旦高いところに帰ったけど、大事なものをとりに行かなきゃと思って戻る。あるいは家庭、自分の飼い犬とか飼い猫とか、あるいは通帳であったり、いろんな大事なものを忘れたということで戻って被害に遭われて命を、亡くなったという方もたくさんいらっしゃいます。そういった警報が解除されるまで、津波はいきなりどんとやってきますから、決して戻らない。
これは、災害モードに切りかえてくれというのはまさにそのことなんですけど、いわゆる平常時の安心、自分の脳を安心させるために通常行動をとろうとするのが、人間の脳というのはそういう仕組みなので、津波が今来てないからちょっと戻っても大丈夫とか、変に自分の平穏を保つために通常行動をとろうとするのが人間の脳みそですので、だから、そこはぜひ災害モードに切りかえて、地震の揺れがおさまったとしても、その後、津波が、警報が完全になくなるまでは、常に高いところで待機して安全を確保してもらいたいと思います。
引き続いて、訓練の内容についてです。
まず情報伝達ですけど、この880万人訓練当日ですが、私自身は大阪市の西区にあります津波・高潮ステーションという施設、これは府の、こういった津波や高潮から身を守ろうという、そういう施設があるわけですけど、ここにいるときに地震が起きたという想定にします。もちろん現場で、ここでも視察もしようと思いますが、そこのステーションでいるときに地震が起きて、来館者の皆さんと一緒に身を守る行動というのを当日、行おうと思います。
訓練の内容ですけども、まず地震の揺れから身を守る行動を皆さん、とっていただく。そして、大阪府としても災害モード宣言を発信いたします。災害モード宣言は主に台風の場合を一番想定していますが、地震の場合も、こういうものがあるということもぜひ認識してもらいたいということで発令をいたします。さっきの話じゃないですけど、通常、日常行動をとらないようにするということが大事です、災害のときは。
それから「LINE WORKS」、これは既に運用開始してますが、これまでも、「LINE WORKS」も府庁内で使いまして随分、府の幹部職員もなれてきたと思いますけど、それにより情報共有ということも行います。
ここにダイナキューブとあるのは、まさに津波を実体験できるようです。これ、津波の災害の体験シアターというのが津波・高潮ステーションにありますが、そういったことも、僕自身もここに行って、防災意識を府民の皆さんと一緒に高めていこうと思います。
引き続いて、災害モード宣言ですが、これは強い台風が接近して危険が迫っているよというようなとき、あるいは大きな地震が発生したとき、そういったときに府民の皆さん、事業者の皆さんに、ふだんとは違う行動をとってください、いわゆる日常モードから災害モードに切りかえてくださいということを府の大きな意思表示として発信するという制度です。アメリカなんかではハリケーンが来るときなんかにこういうのがとられるわけですけども、日本にこういう制度はないですが、大阪府において導入をいたしました。これは大阪市長時代に導入しまして、今、大阪府で導入しましたから、二重行政になったらよくないということで、大阪市の災害モード宣言は運用しないということを大阪府と話をして、大阪府一本でやっていくという話をして今、運用してます。7月31日から運用しているところです。これを発信します。
基本的にはやっぱり事前予測が強い、できる台風がオーソドックスな場面だというふうに思います。地震の場合は予期できないですから、明日、地震が来るというのは予期できないわけで、まさにその場、来るわけです。ただ地震の場合も起きて、津波が来るまではエリアによって違いますけども、やっぱり時間がかかるところは1時間半程度かかったりするところも、何十分から1時間強とあったりもしますから、そういった意味でやはり平常時の活動をしないようにするという意味でも災害モード宣言というのは非常に重要だと思っています。
災害モード宣言の受信の方法ですけども、これはヤフーの防災アプリを登録している方には発信するように、ヤフーとの取り決めで、ヤフーからも防災情報としてプッシュ型で配信してもらえるようになりましたので、配信されることになります。災害モードの発令、地震のときは地震のときですけど、こういった事業者向けと府民の皆さん向けに災害モードを発令しましたということを発信します。詳しくは、これは既に導入している制度なので、またホームページを見ていただけたらと思います。
当日は災害モードに切りかえてくださいということも、地震後直ちに発信をするようにします。

「障害者雇用支援月間」について ※この項目で使用した資料についてはこちら

次、二つ目です。障がい者雇用の支援月間についてです。
6月の定例記者会見において、府の職員の障がい者雇用の受験資格の拡大について発表しました。今回は9月の障がい者雇用の支援月間についての取り組みについてです。
今回、特に取り組もうとするところは、精神障がい、それから発達障がいがある方の雇用の安定についてです。つまり、これを見ていただけるとわかるとおり、大阪府内における障がい者の職業の紹介状況ですが、いわゆる精神障がいの方については非常に新規の求職の申し込み件数も増えているという状況です。下が障がい種別で見た就職件数ですけど、これもいわゆる精神の、この赤のグラフですけど、精神障がいの方の就職については伸びが非常に高いと、増えてきているという状況です。その他は大体横ばいの状況です。
ただ、年数を見ますと、身体障がい、知的障がいの方は非常に、これは10年ですけど、一度就職されると長い年月勤められますが、精神障がいの方と発達障がいの方はいずれも3年2カ月、3年4カ月ということで、勤務年数が非常に短いという状況になっています。この勤務年数を延ばしていくようにしようよというのが今回の取り組みです。
まず、大阪府の障がい者雇用に向けた取り組みですけども、大阪府障がい者雇用促進センターというのを設置しています。それから、ハートフル条例を制定いたしまして、法定雇用率を達成するように指導していこうという取り組みをしている。雇用促進センターでは、障がい者雇用を促進するための子会社設立、いわゆる特例子会社の設立サポートであったり、支援学校の見学であったり、職場環境の改善であったり、そういったアドバイスを雇用促進センターではやっています。ハートフル条例に基づくいわゆる府と関係がある事業者に対しての法定雇用率の達成指導なんかもやっている。今回、ご紹介するのは顕彰とかセミナー、イベントの開催、ここの二つの部分についてです。
一つは、すぐれた取り組みをした企業に対する顕彰と、そして、いわゆる精神発達障がい者を中心としました職場体験受入れマッチング会についてです。今回、精神障がいの方の社員を安定的に雇用して、非常にすばらしい社内での取り組みをしている会社、団体を表彰いたします。大賞は株式会社ニッセイ・ニュークリエーション、これは産業医なんかの配置、職場定着に向けた好事例集、ヒューマンケア集というのを作成までしている。大賞を受賞していただいて、あとはチャレンジ応援賞ということで、専任の相談員を配置している、あしすと阪急阪神であったり、NPO法人大阪精神障害者雇用支援ネットワークということで、安定的な職場、安定的に長期の仕事ができるようにするということに取り組んでいる企業、団体を表彰いたします。
9月18日に本庁において表彰します。あわせて9月24日、どういった好事例が行われているのかというのを広く世に知っていただくために、フォーラムを咲洲庁舎で開催いたしまして、企業の方にもここに来ていただくというようなことをやります。
引き続いて、もう一つがマッチングについてです。
それぞれ精神障がい、発達障がいの方を雇用するときに、なかなか企業側の理解が不十分だということでミスマッチが起きるというときもありますし、働く側についてもそういうこともあるということで、働く方についてのミスマッチが生じることがあるということで、まず、そういった理解促進を深めていこうと、企業における知識不足、理解不足というのは職場環境が整備されていない場合が非常にあると。働きたいんだけども、不安を感じている障がい者の方もいる、ここのミスマッチがありますから、1週間程度その職場の受け入れ、職場体験というのをやることで、ミスマッチをできるだけ防いでいって、安定的な障がい者雇用を定着していこうよということで、これは昨年度から実施しまして今年も実施をします。
昨年度の企業の声を聞いても非常にこれは有効だと聞いていますので、それぞれ9月3日と12月5日にそういったマッチング会を開催いたします。より多くの企業が精神障がい、発達障がいの方を安定的に雇用できるように、ミスマッチがないように、そして環境を整えるように、ぜひ、このマッチングであったり、あるいはセミナーを通じて取り組んでいただきたいと思います。
「障害者雇用支援月間」9月ですが、その間にあるフォーラムであったり、セミナーであったり、今日幾つか紹介しましたけど、この月間についてはこれだけ実施していこうと思います。
詳しくは大阪府のホームページでこれから発表していきます。

「水都大阪フェス2019」の開催について ※この項目で使用した資料についてはこちら

引き続いて3点目です。水都大阪についてです。
大阪は中之島を中心にして水都大阪と言われるぐらい、いわゆる水の回廊、景色というのは非常にすばらしいですし、そういった水辺のにぎわいというのも力を入れてきました。歴史的に見ても淀川を中心に大阪が栄えてきたのは、やっぱり川、水の回廊というのが中心になって大阪を支えてきた、水都大阪と言われるゆえんでもありますが、この間ずっと、中之島も含めて水辺のにぎわいづくりということで大阪府も大阪市も力を入れてきました。
その中で水都大阪というのを実施しているわけですが、今年の水都大阪フェス2019、9月20日から10月13日まで実施をいたします。
今年の目玉ですけども、まずオープニングとして、いわゆるSUPのワールドツアーをオープンイベントで開催をします。世界大会ですけども、それを大阪の中之島、堂島川、土佐堀川、大川で開催します。
SUPというのは、皆さん見たことあると思いますが、こういうボートの上に立って、パドルをこいで水面を進んでいくという水上スポーツです。これについて、世界から選抜されたプロの選手48名が世界を転戦するワールドツアー、これがAPPと言われているものです。このAPPは、2017年以降、非常に大都市の川で行われています。大都市の魅力も発信し、SUPの魅力も発信しということで行われています。これまでロンドンのテムズ川であったり、ニューヨークのハドソン川であったり、あるいはパリのセーヌ川と、そういった大都市のすばらしい川で、水辺で行われてきた都市型のSUPの大会です。これをこのたび、アジア初、大阪で行われると。その開催地が堂島川、土佐堀川で行おうと、中之島で行おうと。これは誘致をいたしまして、やるということに決まりました。
プロの選手が当然やる大会、ワールドツアーですけども、一般の府民の方も参加ができます。今、参加申し込みを受け付け中ですので、まだあきがあるようですから、また興味のある方は申し込んでもらえたらと思います。
その水都大阪フェスのメーンイベントですけど、10月12日と13日の2日間行われます。いわゆるクルーズプログラム、それからステージイベントなど、さまざまなプログラムを実施していきます。
まずクルーズのプログラムですけども、クルーズ体験ということで、四つのクルーズ船に、これは当日無料ですから、この無料のクルーズ船でぜひ中之島を楽しんでもらえたらと思います。それから、SUPのローズポートというのかな、八軒家浜からこっちのローズポート、ローズポートと八軒家浜間の運行をするいわゆるSUPの、ちょっとこの写真ですけど、ボートみたいなのに乗って。これはローズポートと八軒家浜の区間だけですけど、こういったものもあると。あとはクルーズ船で中之島の魅力をぜひ満喫してもらいたいと思います。
それから、ステージイベントということで、さまざまなイベントを準備しています。12日にはシンガーソングライターの井上苑子さん、13日は大塚愛さんにもお越しをいただきまして、スペシャルライブが行われます。これも無料ですので、ぜひ多くの方に中之島に、芝生広場で行いますから来ていただいて、ぜひ楽しんでいただけたらなと思います。
僕からは以上です。

質疑応答

職員

それでは、ご質問をお受けいたします。
最初に幹事社の関西テレビさんからお願いいたします。

大阪880万人訓練関連について(1)

記者

幹事社から質問させてください。先ほどの880万人訓練について。
これまで松井知事なんか、わりと登庁の訓練みたいなことをよくやられていた印象があるんですけど、今回、吉村知事が高潮ステーションのほうで迎えるというのはどういった狙いがあるのか、もう少し説明していただければと思います。

知事

やはり、南海トラフ地震、巨大地震で非常に怖いのは、地震の揺れと同時に、津波が非常に怖いです。その津波や高潮の危険というのをぜひ府民の皆さんに知ってもらいたいと思います。なので、訓練を行うと同時に、その場所を、津波・高潮ステーションで行うことで、そういった施設もあるんだということを府民の皆さんに広く知ってもらいたいと思います。まさに府民の皆さんが体験し、学習できる、非常に体験型の施設で、そういった施設に行くことで、体験をしながら怖さを知ってもらう。ぜひそういった施設があることも知ってもらいたいですし、そういうステーションに足を運んで、ぜひ体験もしてもらいたいと思います。説教じみたとこだったら非常に行ってもつまらないというのでなるかもしれませんが、これは僕も行ったことがないので期待しているんですけど。こういったいろんな津波体験のシアターであったり、いろんな高潮対策の展示であったりということで、非常に体験型の施設になっていますので、ぜひ府民の皆さんも、こういった880万人訓練がありますが、それを踏まえて、「じゃ、ちょっとここへ行ってみようか」ということで、こういう施設があるんだということをぜひ広く府民の皆さんにも知ってもらいたいと思います。
あわせて、やっぱり、なぜ、じゃ、津波・高潮ステーションなのかといえば、津波と高潮の危険というのをぜひ知ってもらいたいなと思います。前回の台風21号が来たときも、僕は大阪市長として対応しましたが、いわゆる第2室戸を超える、大阪港過去最高潮位を記録しました。あれは本当にコース、大きさ、どれをとっても過去、大阪に非常にリスクの高い台風だったと思います。大阪より潮位が低かった神戸は浸水しているという状況。大阪港の浸水は防ぎましたけども、これは、やはり大阪府・大阪市の職員、関係者の人がやっぱりこれは適切な行動をして、三大水門をきちっと稼働して、適切に、完全にシャットアウトして抑えることができた。もし三大水門が動かなければ、地震の場合は余計動かない可能性があり得るわけですけど、もし三大水門を適切に動かしていなければ大阪は浸水をしていた、17兆円の被害が発生していたと。被害が発生していなかったのが普通みたいなことになっていますけど、実は非常に危険な台風が直撃していた。適切な行動をとったから何事もなかったかのようになりましたけど、でも、高潮って非常に怖いし、大阪において、特に大阪都心部では水害というのは過去の歴史から見ても非常に危険なんだということの再認識をぜひ持ってもらいたいと。そういった意味で、この津波・高潮ステーションで、施設のことを知ってもらいたいという思いも含めて、ここで見学をしているときに発災したという想定にしようということになりました。

記者

ありがとうございました。

「障害者雇用支援月間」関連について(1)

記者

もう一つのほうなんですけども、二つ目の「障害者雇用支援月間」のほうなんですけども、精神障がい者の方が身体障がい者に比べて勤務年数が低くて、定着支援されているということなんですけど、どのような定着支援を具体的にされているのか、もしわかれば教えていただきたいなと思います。

知事

やはり、精神障がい者の方が、他の障がいのある方と比較して、やっぱり勤務年数が短いということの要因は、やはり職場における精神障がいの方の理解というのが進んでいないということがあるんだろうというふうに思っています。職場に定着してもらうサポートをしっかりしていく必要があるだろうと思います。
そのためには、やはり、まず障がい特性というのを理解していただく。それを深めるセミナーであったり、サポート研修であったり、職場マッチングであったり、そういったことを障がい者雇用促進センターでやってるわけですけど、それをさらに今後、平成30年からはマッチングも始めましたが、そういった機会をできるだけ増やしていって、やっぱり職場における理解を深めていくことが重要なんじゃないかというふうに思います。その機会を、これからもこの月間を通じてさらに強化をしていきたいと思います。

記者

政策に関して一つ追加で質問したいんですけども、知事、特別支援学校を増やすというような発言、以前されていましたけれども、私はインクルーシブ教育なんかをもっと進めていくほうがいいんじゃないかというふうに思っていて、障がい者の理解というのは、こういう月間だけでやるんじゃなくて、やっぱりふだんから、できるだけ障がいのある人も普通の学校に行ってもらうようなことを進めていったほうが、社会全体に広がっていくんじゃないかというふうに私は考えるんですけれども、その考えについては知事はいかに思いますでしょうか。

知事

僕もインクルーシブ教育については賛成です。通常の公立小学校・中学校で、障がいのある子どももやっぱり一緒にそこで学ぶ、そしてさまざまな体験をするということは非常に僕は重要だと思います。これは障がいのある子どもにとってもそうだし、障がいがない子どもも仲間と一緒に過ごすことで理解は深まってくるというふうに思います。僕の子どもも公立の近所の小学校に通ってますけども、もちろんインクルーシブ教育をやってて、そういった障がいのある子どもと接したりすることで、そういう話を僕も聞きますし、インクルーシブ教育というのは僕は賛成です。
ただ、障がいの程度であったり、保護者の方の意向であったり、選択肢として、支援学校で学んで、そこで、働ける、自立するための技術をつけたりだったり、あるいはそういった専門のところで学びたいという、やっぱりそこは、障がいのある方というのは障がいの程度も含めてさまざまありますから、多くの選択肢があるのがあるべき社会じゃないかなと思ってます。
今、支援学校も、需要が減ってきているのであれば僕も新設する必要はないと思いますけども、実際はなかなか人数もパンパンの状態になってきてる中で、そういった支援学校のニーズがあるのもまた事実なので。であるならば、ここはきちっと、そういうニーズに対しては応えていこうよというのが重要なんじゃないのかなと。一律に全てがやっぱりインクルーシブ教育でできるということでもないわけですから、支援学校も、非常に数も増えてきているのであれば、やっぱりそこもしっかり、知らんぷりするんじゃなくて、需要、そこを支えられるようなものをつくっていくというのも、公立というか、公の役割なんじゃないのかなと思います。だから、二者択一ではないんじゃないかというのが僕の考え方です。

記者

ありがとうございました。
幹事からは以上です。

大阪880万人訓練関連について(2)

記者

NHKの青木です。
訓練についてなんですが、災害モード宣言を出されて、「LINE WORKS」を使われた後の、府庁の本館ですとか、危機管理室は新別館ですかね、がどうなっているかというのが気になるんですけど、そこの取材設定は今回はなさそうということですか。

知事

えっ、どういう意味ですか。

記者

高潮ステーション以外に。

知事

高潮ステーションに僕は行きますわね。

記者

災害モード宣言を出された後に、府庁の本館とかがどうなっているかというのが非常に気になるんですけど、本館とか新別館の取材設定は今回はなさそうですか。

知事

どうなってるのかというのは。

職員

危機管理室です。
こちら本庁のほうでは、もちろん、11時のエリアメール等が鳴った後に、身を守る行動とか各部の取り組みはさせていただきますけれども、それ以外の何か本部体制をとるとかいう訓練までは、今回、想定しておりません。ただ、いろんな形で府民向けの情報発信とかをさせていただくということで、例えば危機管理室のほうでは、災害モード宣言について情報発信するという体制はとろうというふうに思っております。
以上でございます。

知事

だから、訓練の趣旨が、いわゆる庁内の訓練というのはこの間やりましたけども、もともと今回の訓練の趣旨というのが府民の皆さんに訓練していただくという趣旨なので、これを発信して、府民の皆さんに、ちょっとまた携帯はブーブー鳴りますけども、そこで適切な行動をとってもらうというのが大きな訓練の目的です。だから、いわゆる内部訓練というのは前回やりましたけども、ほかの機会でもやってるんですが、内部訓練自体が大きな目的ではないということです。
一応、「LINE WORKS」をするのでそういう質問になったと思うんですけど、WORKSで意思疎通はしますけど、何か庁内訓練というよりは、府民の皆さんの訓練と思ってもらったほうがいいと思います。これまでもたしかそうだったと思います。松井知事のときなんかは、何か、小学校で机の下に隠れたりとかしてる、たしかそんなシーンは僕もテレビで見たんですけど、そういった、いわゆる府民の皆さんがどういう行動をとるか、適切な行動をとってもらう訓練だというふうに思ってもらったらいいと思います。
年に何回かこういう訓練をしてますので、内部訓練は内部訓練で、前やったとおりですし、これからもまたやろうと思います。

「障害者雇用支援月間」関連について(2)

記者

わかりました。あと1点だけです。
「障害者雇用支援月間」について、関連なんですが、先日、重度訪問介護の通勤・通学者を支援する方針というのに言及されましたけど、その進捗だけ教えてください。

知事

今、これは部局で詳細な制度設計をやってるところです。それから、やはりこれは市町村とも連携して進めていく必要がありますので、市町村の福祉の担当と意見交換もしながら、どういう制度設計にしていくのかという細かいところを、今、部局で詰めていっているということになると思います。
もうすぐ間もなく議会も始まりますから、議会が始まるころ、議会の中の議論に資するように制度設計をしていく、この秋冬にかけて詳細制度設計を固めることになると思います。今は実務検討中です。大きな方針について変わりはないです。通学であったり通勤をする際、重度の障がいがある方がいわゆる公的なサービスを受けられないというのはやっぱり違うんじゃないかと思っています。受けれらるような仕組みというのを、今、構築しているところです。そういう制度は構築していきたいと思います。

大阪880万人訓練関連について(3)

記者

産経新聞、井上です。
訓練にちょっと関連して伺いたいんですが、大阪府のほうで、帰宅困難者の対策ということでガイドラインを定められたかと思うんですけれども、今回の訓練ではガイドラインに関する訓練というのは行われない、今後また別の機会に行うという感じなんですか。

知事

帰宅困難者というよりは、地震が来て、初期の初動ということですね。適切な行動、津波であれば高いところに逃げてもらう、自宅にいるとき、屋内のときはテーブルの下に隠れてもらうと、そういった初期の、地震が起きた直後の訓練をするのが今回の訓練です。

記者

ありがとうございます。

職員

ほかにご質問ございますでしょうか。よろしいでしょうか。
それでは、これで終わらせていただきます。ありがとうございました。

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