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更新日:2019年8月23日

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令和元年(2019年)8月21日 知事記者会見内容

記者会見項目

  • 万博の桜2025(仮称)の取組みについて
  • 動物愛護週間の取組みについて
  • 全国高等学校野球選手権大会 決勝戦の観戦・応援について
  • 質疑応答

職員

ただいまから、知事の記者会見を始めさせていただきます。
最初に、知事からお願いいたします。

万博の桜2025(仮称)の取組みについて ※この項目で使用した資料についてはこちら

知事

僕からは三つです。
まず、一つ目ですけども、2025万博の桜プロジェクトについてです。
これは仮称ですけども、「万博の桜2025」というのをぜひ実行したいと思います。2025年に大阪・関西万博が行われますが、そこに至るいわゆる大阪府・市、地元の取り組みとして、府民の皆さん、市民の皆さんと一緒に万博を盛り上げていきたいと思いますし、そのレガシーも残していきたいと思います。
そのうちの一つとしまして、2025年までに2,025本の桜を植樹していこうと。2025年の万博までに、府民、市民の皆さんの寄附で2,025本の桜を植えていこうと。2025年には1番から2,025番までの桜が満開になるような状態で、これは4月ですけど、5月の万博を迎えたいと思います。
その2,025本の桜は、いただいた企業や個人の方のご寄附を原資としまして大阪中に植えていこうと。そして、やはり2025という数字にはこだわりたいですから、2,025分の1から始まりまして、2,025分の2,025までの桜をこの府域を中心に植えていきたい。
そして、場所が許せば、できるだけ桜のゲートをつくっていきたいと思っています。桜を2本立てて、そして、その上に看板をつくって、2025年の万博という、桜の木でゲートをつくる。2,025本の桜をつくって。どうしても場所的に無理なとこはともかくとしまして、基本的には桜のゲートをつくっていきたいと思います。いろんなところで「ああ、2025年、万博だ」とそのゲートをくぐるような桜をぜひ植えていきたいと。
場所については、これは公共の施設、公共地は当然のこと、公園であったり河川であったり道路沿いであったり、あるいは学校であったり、さまざまな公共施設ということを想定していますし、一方で、これは民間からの寄附も募りますから、民間でご協力いただけるところがあれば、民有地であっても、例えば企業の企業地であったとしても、その2,025本の桜を植える場所にしていきたいと思います。
具体的な進め方ですけども、基本的な団体としましては、大阪府、大阪市、国、それから、博覧会協会、そして、経済三団体を中心としながら関係団体を広げていって、実行組織をつくっていきたいと思います。これは大阪府が音頭を取ってやるということになると思います。もう既に声かけもしている状況でして、具体的な事務については、メンバーの一つとなる?見の花博協会にお願いしたいと思っています。?見の花博協会が事務方としてやりながら、当然これは大阪府、大阪市が中心になって、地元の取り組みとして「万博の桜2025」というのを実現したいと、こう思っています。
スケジュール感ですけども、この2019年中に事業計画というのをつくっていきます。関係団体へ既に声かけはしていますが、関係団体と組織を組んで事業計画をつくっていくと。そして、2020年の1月から3月に具体的な実行組織を立ち上げます。2020年度、来年の4月以降から具体的に寄附の呼びかけをしまして、準備が整ったところから植樹を行っていくということを開始したいと思います。
これが一つ目です。

動物愛護週間の取組みについて ※この項目で使用した資料についてはこちら

二つ目についてです。
動物愛護の週間の取り組みについてです。9月の20日から26日までの動物愛護週間における大阪府の取り組みについてです。
この9月20日から26日は、国の動物愛護の法律に基づいて動物愛護週間ということになりますが、大阪府でも取り組みを進めていきたいと思います。
その中の今日は二つとしてあるんですけど、一つ目は、この動物愛護に係る普及啓発のイベントを行うということ。それ以外に府の動物愛護の取り組みはこれだけやっていますが、今日ご報告するのはそこと、もう一つは、動物愛護の管理基金事業についてです。
動物愛護の管理基金ですけども、これは大阪府の動物愛護に対してその基金にいただいたご寄附をどう活用してどう使っているかということですけども、具体的には、譲渡促進事業としてトレーナーとかトリマーに委託をして、譲渡をしやすいようにしていく。もう一つは、所有者がいない動物、そういうのを、いわゆる町猫事業なんか市町村も取り組んでいるのがありますが、それをバックアップしていきます。アドバイザーを派遣してバックアップしていく。それから、手厚い管理が必要のある動物を救う事業、子猫の育成サポート事業、これは生まれたての子猫について、ボランティアの方に譲渡に当たるまでの間の育成をお願いするということもしております。
それから、ここのマッチング事業ですけど、これは新しく開始する事業ですけども、11月から開始予定にしています。いわゆるペットを飼えなくなった飼い主さんと、それから新しく飼い主を探しているというそのツールの一つとして、マッチングのサイトを大阪府としてつくるということにしています。これは例えば引っ越しなんかでどうしてもペットが飼えなくなった、でも、どなたかに譲りたいけど譲る先もわからないというときに、このマッチングサイトを使って譲り受けたいという方とのマッチングを行うということを11月から開始をしようというふうに思っています。もちろんこの譲り受ける方がどんな人かというのは、これは大事なことですから、事前のチェックをした上で、譲り受けの方ときちんとした譲り受け、譲渡ができるような、そんなマッチングサイトをつくっていこうと思います。つくる予定です。
そういったことにこの動物愛護基金を活用して取り組んでいるわけですけども、今般、この動物愛護基金のPRのために、オリジナルTシャツというのを作成しました。これは先日、僕も着ながら、松井市長も着ながら、ちょっと説明をさせていただきましたが、世界的なデザイナーであります黒田征太郎さんがつくってくれた、デザインしてくれたTシャツですけども、このTシャツを5,000円以上寄附していただいた方にはプレゼントする、お渡しするという事業を行おうというふうに思っております。
世界的に有名なデザイナーの方ですけども、これは当時の松井知事がかけ合ってもらって、動物愛護にぜひご協力をということで、ボランティアでデザインしてくださいました。そういったものも活用させていただいて、五つの種類のオリジナルTシャツを作成しましたので、この9月1日から30日までの間に大阪府の動物愛護、先ほどの基金に、これ、ふるさと納税の対象になりますけど、ここの基金に5,000円以上寄附をされた個人の方に、サイズは1サイズなんですけども、このTシャツをプレゼントいたします。できるだけ動物愛護に興味のある方にこのプレゼントのTシャツをお渡しして、5,000円以上の寄附をお願いしたいというふうに思います。お一人様1枚に限ってということでお願いしたいと思います。ただ、5,000円以上寄附いただいた方には、この期間に寄附していただいた方には全てお渡ししたいと思います。
そして、イベントです。この動物愛護週間のイベントですけども、9月22日の1時から4時まで、動物愛護管理センター、これは羽曳野になりますが、そこで送迎バスなんかもあります。現地は車か送迎バスかということになると思いますが、ここで動物愛護についてのイベントを行います。パネル展であったり、仲よく触れ合う企画であったり、そういったさまざまなイベントをこの愛護センターで行う予定にしてます。非常に自然豊かなところでありますので、自然の中で散歩体験とか、僕も視察に行きましたけれども、ここで、そういったいろんなことを、動物愛護の施策についていろいろ知っていただきたいと思います。最終的には理由のない殺処分をゼロにしていくということを目指していきたいと思います。詳しくは愛護センターのホームページ、それから府政だよりの9月号にこれは広報いたしますので、ぜひご参加をいただけたらと思います。

全国高等学校野球選手権大会 決勝戦の観戦・応援について

最後ですけども、現在、甲子園で大阪代表の履正社が夏の大会で初めて決勝の進出を決めました。これはもう皆さんご承知のとおりだと思いますが、いよいよ明日8月22日、決勝戦で、履正社が初優勝するかどうかがかかった試合が行われます。これに僕自身も現場に行って、応援に駆けつけようと思います。
先日、選手の皆さんは大阪府庁に、ぜひ優勝しますということで表敬に駆けつけてくれました。厳しい体制の中で1試合1試合勝ち上がっていって、決勝までたどり着いたというのを本当にうれしく思います。
最後の1試合になりますけど、ぜひ優勝してもらいたいと思ってますので、僕も甲子園で応援をしたいと思います。ぜひ大阪の府民の皆さん、応援をお願いしたいと思います。
僕からは以上です。

質疑応答

職員

それでは、ご質問をお受けいたします。
最初に、幹事社の関西テレビさんから、お願いいたします。

動物愛護週間の取組み関連について

記者

関西テレビです。
動物愛護のことでお聞きしたいんですけども、Tシャツのプレゼントとかホームページなんかに載せるというふうな感じでいくと、なかなかちょっとまだあまり知れ渡りにくいのかなと思うんですけども、特別そこにどんな力を入れていって、どういうことをやりたいかをまた教えてください。

知事

これは府政だよりとか、あるいは民間企業で協力関係にある広報誌でもこの愛護基金の掲載というのをやってますが、まだまだやっぱり不十分なところもあろうかと思います。ただ、そういった地道な広報活動というのは一生懸命やっていこうと思ってますので、それは引き続きやるとともに、今回さらなる周知も兼ねて黒田征太郎さん、アメ村なんかでも鳥のデザインをして、ビルにデザインありますけど、あれも黒田征太郎さんですけど、それからワッハのいろんなデザインをしてもらいましたけども、こういったTシャツをプレゼントする、5,000円以上の寄附、5,000円以上のTシャツってなかなかないんですけど、これは寄附ということに対してのプレゼントということでさせてもらいたいと思うんですが、こういった世界的なデザイナーの限定Tシャツをプレゼントさせていただいて、そういうこともやりながら、この基金の周知とか基金を増やしていくという活動もしていきたいと思います。こういった基金があるということの周知とか、あるいは寄附をするということも通じて、やはり動物愛護の思いというか、そういった空気というか、そういうのが社会全体に広がってくると思いますので、またそういう意味もあるんじゃないかと思います。
意見としては、例えば税金だけ使ってやったらいいじゃないかという意見、それはもちろんあるんですけど、当然、府税を使っていろんな活動をしてますが、それだけじゃなくて、こうやって寄附という形でお願いしたり、あるいはTシャツをプレゼントするというような形でやることによって、住民の皆さん自身が参加されたりすることを通じて、もっともっと動物愛護の活動自体がいろんな意味で広まってくればいいなと、こういうふうに思っています。基金はそういう意味もあると思います。ふるさと納税なので税制の優遇措置も受けられますし、ぜひご利用をお願いしたいと思います。
大体、月別に見ると12月が圧倒的に多くて、それ以外の月はちょっと少ないというのがこの基金の特徴なんですけど、これはおそらく、個人の申告を考えたときには12月が期限なので、その時期に寄附をいただく場合が多いわけですが、今回はそのちょっと前の9月になりますけど、ぜひご寄附をいただきたい。そのためのPRも、こういったTシャツも使いながらやっていきたいと思います。

記者

事業自体はかなり活発に、うまく回っているのかどうかだけ教えていただきたいんですが。

知事

この愛護基金を使った事業自体は、非常に活発に活動しつつあると思います。いわゆる殺処分の数というのも少なくなってきてますし、動物愛護の活動というのも広がってきてるんじゃないかなというふうに思います。子猫のサポーターの方も、これはまさに完全ボランティアという形でお願いをしてるわけですけども、今、数も15名の方になってもらっていると。これは6週の子猫を1カ月半預かるということで、なかなか大変だと思うんですが、そういったことのサポート事業にもこうやって登録してくれてますし、これからまた新たにですけど、人と動物をつなぐ、先ほど言ったマッチング事業というのも11月から開始をしていきたいと思っています。アニマルポリスなんかも府市警察でもやろうというふうに進めてきたところでもありますし、現にあれも動き出しますから、そういった意味で、動物愛護に関する活動というのは活発になってるんじゃないかなと思います。
殺処分についても、平成18年度、約10年前と比べたら、犬は当時約2,100頭でしたけども、今は122頭、猫は1万1,000頭でしたけど、今は2,000頭ということで、まだまだ数は多いわけですけども、確実にこれは減ってきているというふうに思います。
それから、譲渡率についても、平成18年は24%ぐらいだったのが今は70%ぐらいになってますから、犬で言うと。猫ちゃんは0%台だったのが今は17%。こういったものも上がってきていますから、引き続きこういった具体的な活動もやりながら、社会全体での動物愛護の機運の醸成というのは広げていきたいと思います。こういったことはやっぱり知事、市長、率先に立ってやることで、一定効果は出てくるんじゃないかなと思います。

全国高等学校野球選手権大会 決勝戦の観戦・応援関連について

記者

あと1点だけ。先ほど、甲子園のほうに行かれると言いましたけど、知事が行かれる、今まで大阪のチームが決勝に出ることは多かったと思いますけど、あまり記憶になかったので、過去に例があるかどうかだけ教えていただければと思います。

知事

橋下知事、松井知事時代は行ってないというふうに報告は受けてますけども、訪問に来られて、決勝まで頑張って、優勝してねと僕も言いましたし、これも実は公務ですけども、ほかの公務があればなかなか難しいとは思いますが、それも今ないという状況、調整がつきましたので、そこに行って、応援しようと思います。

記者

幹事社からは以上です。

IR関連について

記者

読売新聞です。
IRの誘致の関係で、横浜市が近々、正式表明する、誘致に乗り出す方針を固めたというふうなことについて、まず大阪への影響とかをどう考えているのかということと、あと、首都圏でそういう誘致活動が加速していることについての考えをまずお聞かせいただきたいと思います。

知事

これは首都圏でIRの誘致というのは僕は必ずされると思っていましたから、完全に想定の範囲内です。横浜が有力だろうとは思っていましたけども、横浜、東京、千葉、このあたりの首都圏で一つ大型のIRができるというのはそうだろうと、そういう想定もしていましたので、これは大阪としても、大阪・関西エリアでもそういう首都圏に負けないようなIRづくりというのをやっていきたいと思います。首都圏と切磋琢磨しながら、大阪・関西の特徴あるIRというのをぜひ実現していきたいと思います。
もちろん、人口規模や経済規模でいくと首都圏というのは首都ですから、しかも日本は一極集中ですので、そういったところが経済性があるというのは当然だと思いますが、ただ一方で関西は、当然、第2の経済規模があるだけではなくて、やはり歴史・伝統・食文化も含めて非常に海外の方から見て魅力的なエリアが僕は関西だと思っています。日本の歴史を振り返っても、百舌鳥・古市古墳群が世界遺産に登録されましたけど、日本の国家の原型から、もともと昔の日本の都から京都・奈良・大阪といえば歴史的な伝統も非常にありますから、海外の皆さんが求める日本のすばらしさというのは関西に凝縮されていると思っています。
それから、エンターテインメントも非常に大阪では発達していますので、首都圏にはない大型のIRというのをぜひ僕は実現していきたいと思います。横浜とも切磋琢磨して、首都圏に負けないように頑張りたいと思います。
ちなみに準備については、僕たちは10年前の橋下知事時代からIRについては主張してきましたし、これまでの選挙公約においてもそういったことは正面から言ってきました。そして、その上でIR推進局というのを立ててきました。最初言い始めたころは、「こんなIRなんてとんでもない」みたいなところから始まりましたけども、それでも僕らはだからといってマニフェストに上げないとか、隠したりとかすることはしませんでしたから、これは正面切ってやってきました。
僕は大阪市長のときも当時の柳本さんとの公開討論のとき、今でも覚えていますけど、そこで「カジノを含むIRについて賛成か反対か」ということで、僕は賛成だということを明確に、選挙前の討論会でしたけど言いましたし、一方で、自民党の柳本さんはMICEは賛成だけど、IRはいろんな意見を聞いて、いろんな人たちのご意見も聞きながら、今は明確には答えないみたいなスタンスでしたけど、僕はそういった政治家にとって一番重要な選挙という場でも僕や松井さん、橋下さんは正面切って言ってきましたから、それに基づいて準備もしてきましたので、横浜や首都圏には負けないIRをつくる準備も整っていると思います。RFCも既に進めていますし、切磋琢磨しながらやっていきたいと思います。
首都圏に大型IRができたからといって、大阪のこれまで想定していた経済効果とか、そういうのが弱くなるとかいうことはないと思います。首都圏にできたことによってそれが減少するということはないと思っています。

記者

そんなにじゃ、影響はないと。

知事

影響はないと思いますよ。

記者

あと、大阪で準備を非常に進めている中で、一方で国のほうの手続がなかなか進まないという、臨時国会も10月以降になるという報道もある中で、この辺、大阪のスケジュール、今のところどういうスケジュールを考えていて、国の準備が想定よりおくれていることで何か影響があるのか、そこら辺はどうでしょうか。

知事

大阪のスケジュールに変更はないと思っています。国の基本方針というもの、やはりこれは早急に打ち出してもらいたいと思いますし、そういった働きかけを松井市長も僕も常にいろんな場面でやっています。その中で我々のスケジュール感としては、やはり2025年の万博のときには開業したいと思っています。そこから考えたときに、大阪のパートナーは来年の春には決めたいと思います。そこから逆算すれば年内には具体的な公募を開始する必要があると思っています。
現在、リクエスト・フォー・コンセプトをやっていますので、いろんな事業者との対話を今進めているところです。今年の秋ぐらいにはリクエスト・フォー・コンセプトをまとめて、そして、今年の秋冬にはリクエスト・フォー・プロポーザル、つまり公募を開始したいと思っています。その上で来年の春に大阪のパートナーを決定したいと思っています。そのスケジュール感というのは国にも伝えていますし、国に対して要望というのは常にしているところです。国の予定が基本方針から何から全部、例えば、来年の夏ぐらいまでに延ばすとなれば、これはもうできないスケジュール感になりますけど、現在、国に対しては強く要望しているところです。

記者

その要望に対して国がいつぐらいに基本方針を出しますとか、何か色のいい返事があったのかということと、あと、年内にやはり公募ができなければ、実際の公募をスタートさせられなければ、その後のスケジュールもある程度影響が出てくるということなんでしょうか。

知事

まず、国に対してはこちらはお願いする立場ですので、あらゆるお願いをしているという状況です。どうなるかはこれはもう国の判断ですから、ちょっと今、この場で僕がどうということではないですが、僕も松井市長も一生懸命お願いしているというところです。
その上で年内に、冬には公募を開始しないと来年の春にパートナーを決めることもできないと思いますから、それがずれ込んでいくとなれば2025年の開業というのは難しくなってくるだろうと思います。じゃ、例えば春が夏になったらもうできなくなるのかといったら、そういうわけではないんですけど、それがずれ込めばずれ込むほど難しくなってくる。逆に言えば来年の春に大阪のパートナーを決定できるような状況であれば、2025年には何とか間に合うと僕は思っています。思っているだけではなくて、いろんな計画を確認した上でそういうふうに考えています。

記者

あと1点最後、松井市長も大阪がトップランナーだというふうに、今準備の進みぐあいにおいては一定の自信があるということなんですけど、国のスケジュールがずれることで、まさに今の横浜だとか他都市のほうも準備が整ってしまうということがあると思うんですけど、その点については特に懸念とかはないですか。

知事

大阪はIR誘致のトップランナーだと思います。これは現実にそうです。横浜の林市長も、僕は林市長とは親しいですけど、林市長自身もおそらく選挙の公約には掲げず白紙というところからスタートやったと思いますので、やっぱりいろんな声を意識しながら選挙もやってきたとは思うので、組織が整っているわけでもないという状況ですし、そういった意味では、準備の上では大阪はトップランナーだと思います。
ただ、経済規模で見たときにやっぱり首都圏というのはすごいですよ、これは皆さんも承知のとおりだと思います。だから経済規模で見たときに、首都圏に優位性があるというのは、僕はそうだろうなと思います。大阪も負けてはいないと思いますが、ただ、これはIRの準備とかにかかわらず、今まで東京一極集中が日本のやり方でやってきてこうなっているわけなので、首都圏の大都市が名乗りを上げれば、これは強敵になるのは当たり前だし、それはそもそも想定していると。大阪はトップランナーだと思っていますし、現にその準備もしてきました。国で三つ選定されるわけですけども、その三つの中に大阪が入る努力は常にしてきていますし、僕は入ると思っています。それが、例えば横浜とか千葉とか東京圏が出てきたから大阪が外れることはないように活動はしています。

記者

トップランナーの優位性が認定の時期がずれることによって失われるとは考えていないですか。

知事

考えていないです。それは3カ所と決まっているわけですから。これが1カ所だったら、さっきの履正社ではないですけど、決勝戦どっちが勝つねんという話になってきます。3カ所ですから、3カ所の中に僕は大阪が入る努力はしてきたし、その準備もしてきたと思っています。だからこれが、横浜がどんな準備をしてこようが、あるいは長崎や北海道がどんな準備をしようが、僕は大阪が3カ所のうちの一つに入る、その努力はしているし、現に事業者のマーケティングを受けても、世界のIR事業者のRFCでもほぼ全ての大手事業者は大阪のIRに興味を示して、手を挙げてきているわけですから、そこが全く3カ所目から外れるとは僕は思っていないです。

記者

わかりました。ありがとうございます。

万博の桜2025(仮称)の取組み関連について

記者

ABCです。
万博の桜についてなんですけれども、これは植える場所が公園とか道路とかの公的施設や私有地もということなんですけれども、例えば、夢洲に植えるとか、何かそういう万博と関連のある場所に植えるということも想定されているのでしょうか。

知事

湾岸エリア、そして夢洲にも植えたいと思っています。桜は実はちょっと潮に弱いところもありまして、なかなか海には向いていないとは言われているんですが、ただ、海の近くでも潮に強い桜というのも比較的あるとも聞いていますから、ここら辺は事務方の意見も聞きながらですけども、やはり「万博の桜2025」ですから、夢洲にも植えていって、万博の桜のゲートをつくっていきたいと思います。それから、淀川とかあっち側は河川敷がたくさんありますから、ああいったところで2025の桜を植えていって、桜の横に2025博覧会の看板、これは固い看板になるのか布の看板になるのかわかりませんけど、ここら辺もうまくデザインをしながら、みんなが万博を常に感じられるような、そういった桜だらけにしていきたいと思います。

記者

あと、桜にされた理由というのはどういうところでしょうか。

知事

日本の花だからです。桜は僕も大好き、僕が好きだからというわけではないので、日本人は大概桜が好きだと思うんですけど。やはり日本の木と言えば、日本の花と言えば何かと言えば、代表的に思いつくのは桜だと思います。梅とかいろいろあるんですけど、令和にちなんで梅とかもあるんですけど、やっぱり大阪城に桜もたくさんあるし、毛馬のところにも桜がたくさんあるし、春になったらわーっと咲いて、ぱっと散るわけですけど、あんなん本当に日本でしかないなという、桜は世界に広まってきていますけど、日本を象徴する花だから、ぜひそれを2,025本、大阪を中心に植えたいと思います。
この動きが大阪以外でも、例えば、日本のほかの都道府県でもやらせてくれという声が出てきたら、それは、大阪以外に広げるのも方法としてはあるんじゃないかなと思ってます。場合によっては海を渡ることも僕はあるんじゃないかなと。いわゆるアジアとかでそういうのをやりたいというのだったら、僕はそれも入ってもらってもいいんじゃないかなと。もちろん大阪が中心です。
大事なのは、やっぱりこの、2,025分の1から始まって2,025分の2,025まで、一つ一つ個性を持ってパネルをつけていくというのをぜひやりたいなと思います。

記者

桜というと、やっぱり春で、3月4月に咲くので、万博の開催期間とはかぶってこないのかなと思うんですけれども、何か開催期間中にそれを活用するというか、何かそういうことは考えられてますか。

知事

開催は確かに5月からですけど、4月、ちょうど1カ月前というのはいろんなプレイベントが行われる時期になってくると思いますから、これから万博が始まるんだというときに、わっと2,025本の桜が花開くというのは、僕は、開会式じゃないですけど、そういった意味で非常にインパクトがあるんじゃないかなと思ってます。そのときにいろんな、桜には、万博にちなんだゲートに当然していきたいと思いますし、ゲートが事実上無理な、場所的にどうしても1本のところにも、何か万博にちなんだものをやりたいと思うし、大阪中が桜の木を通じて万博になっているような、そういうことをぜひつくっていきたいと思います。
5月から11月は確かに桜の花は咲いてないですけども、それでも何か、その期間中、その2,025本の桜が活躍できるような仕組みは考えていきたいと思います。ちょっと桜に花を咲かせるわけにはできへんので、物理的に。何か仕組みは考えていきたいと思いますが、開幕式、プレイベントに、ぜひその2,025本の桜を活用したいと思います。

記者

ありがとうございます。

記者

桜で1点だけなんですけど、2025年4月に咲くぐらい大きな苗木を持ってくるということですか。

知事

そうです。

記者

もともと小さい苗木じゃなくて。

知事

違う。

記者

大きな苗木を持ってくると。

知事

はい。多分5メートルぐらいの木だと思いますけども、2025年には満開になるような。もちろん成木をいきなりというのはなかなか難しいと思いますので、2025年をターゲットにして、成長もちゃんと考えた上での桜。今聞いてるのは、5メートルぐらいの幼木というんですかね、そういったものから始める予定には今してます。

記者

時事通信、天野です。
もし可能なら、桜は1本幾らから寄附で1人当たりできるのかというのが、もしわかるようでしたら教えてください。

知事

今の概算ですけども、20年(後で、30年に訂正)の維持管理期間も含めて、大体、桜が必要になるというのは1本15万円というふうに聞いてます。もちろんこれは、ちょっと精査する必要がありますが、いわゆる平成の通り抜けのときも同じようなことはしましたので、大体30年か、30年間の維持管理で1本当たりおおむね15万円から16万円が必要になるということですから、1本当たりはそれをベースにして、あとは、寄附しやすいように、一口幾らからするかというのは実行委員会で決めていきたいと思います。そんなに大きな口数じゃなくてもできるように。
だから、1口1万円とかですね。1口1万円になると15人の名前が並びますから、それを2万円にするのか、ちょっと考え方はあると思うんですが、できるだけ寄附をしやすい仕組みにして、ちゃんと名前がプレートで残るようにしたいと思いますし、やはり「2025」というのを強調したいので、2,025分の何番というのがきちっとずっと残っていくようにやりたいと思います。

記者

桜の木にプレートが、名前、寄附された方のプレートが全部つくというようなイメージなんでしょうか。

知事

ええ、つけます。これは、だから、1口幾らからにするかというのはちょっとこれからですけど、寄附していただいた方は、必ずプレートをつけて、ずっと残るようにしたいと思います。

いじめ関連について

記者

ありがとうございます。
1点、別の話になってしまうんですけども、8月9日に大阪府教育委員会さんのほうで発表があった案件で、2016年の秋に大阪の南部にある府立高校の2年生の男子生徒が学校近くのマンションから転落死した事案の調査報告書が出たんですけれども、いじめがあったという認定なんですが、ただ、転落が自殺か事故かの判断はする団体ではないので行わないというような結果だったんですけども、それを受けて、知事として、何か新たに調査をさらに進めるのか、もうこれでこの話は報告を終わりとするのか、お考えがありましたら教えてください。

知事

これは、ご遺族の方の意見も聞きながら、今、進めてますけども、特に改めて調査をするというものではないと思います。いわゆる行政としての調査をするということにはならないと思います。さまざまなほかの事情もあったようですので、因果関係という意味ではちょっとそこでは明確ではないという結論でしたけど、いじめはあったということなので、これはやっぱりあってはならないことだと思います。3年前の事案ですけどね。それに対しての予防策についても第三者委員会から意見も出てますので。
ただ、この3年間で随分と、いじめに対しては僕も松井知事も力を入れてやってきてますので、いじめ対策というのは、大阪府も大阪市も、大分、力を入れてきたと思ってます。そういった観点から、指摘されてる部分については、3年前と比べれば非常に対策はとってきてる分野かなと思いますが、ただ、改めてやっぱり第三者委員会の意見が出ましたから、府の教育委員会には、指摘されたことはきちんと徹底して、いじめをできるだけ早期に発見して早期に対応する仕組み、それから、それをフォローアップしていく仕組みというのをしっかりつくっていくようにという指示は出してます。

記者

ありがとうございました。

職員

ほかにご質問ございますでしょうか。よろしいでしょうか。
では、これで終わらせていただきます。ありがとうございました。

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