ここから本文です。
令和元年(2019年)12月4日 知事記者会見内容
記者会見項目 ※この会見で使用した資料についてはこちら
- 大阪マラソン開催協力へのお礼について
- 「感動大阪大賞」の贈呈について
- アスマイル登録促進キャンペーンについて
- 質疑応答
職員
ただいまから知事の記者会見を始めさせていただきます。
最初に知事からお願いいたします。
大阪マラソン開催協力へのお礼について
知事
まず、先日、第9回の大阪マラソンを開催いたしまして、多くの府民の皆さんにご協力いただいた、そのお礼について述べさせていただきたいと思います。
今回の大阪マラソンは、初めてセントラルフィニッシュということでコースが変わりました。コースが変わった関係もあって、初めてそのコースになったところは、交通規制なんかも生まれたわけですけど、多くの府民の皆さんにご理解とご協力もいただきました。そして、給水とか沿道の応援と、多くの皆さんにご協力をいただきました。また、1万人のボランティアの方にも参加をいただきました。関係者の皆さんにお礼を申し上げたいと思います。
大阪城でフィニッシュするということで、非常に多くの、3万3,000人のランナーの皆さんが楽しんでこの大阪の街を駆け抜けていただきました。ランナーからも、沿道からの応援で大いに励まされたという声も多く聞いています。それから、男子、女子ともに最高記録というのが、大会記録が更新されて、非常に盛り上がったと思います。
来年、節目の10回目を迎えることになりますが、さらにこの大阪マラソンというのをグレードアップさせていきたいと思います。エントリーも13万人の方がエントリーされて、海外からも1万5,000人の方がエントリーされると、62カ国の国と地域の方からエントリーされるということで、非常に国際色も豊かになってきて、大阪の魅力というのがマラソンを通じて発信できる、そんな国際的なマラソンになってきたのではないかなと思っています。このマラソンを支えていただいている全ての皆さんにまず感謝を申し上げたいと思います。
感動大阪大賞の贈呈について
僕からは、今日は2点です。
まず1点目です。ノーベル化学賞を受賞されました吉野さんに「感動大阪大賞」を贈呈したいと思います。
旭化成名誉フェローを務められています、名城大学の教授もされています吉野さん、これは皆さんご承知のとおりですけども、吉野さんは現在のリチウム電池の原型となる、いわゆるリチウムイオン電池の発明をされた方であります。もうちょっと詳しく言えば、負極に炭素材料を使用する二次電池を世界で初めて考案された業績が国際的に高く評価されまして、ノーベル化学賞の受賞が決定いたしました。
吉野さんは、大阪で生まれ、育って、そして、大阪大学で工学博士も取得されるといった、非常に大阪にご縁がある方です。吹田のご出身で、北野高校をご卒業されて、非常に大阪と非常に縁が深いということで、現在、そして未来の大阪の子どもたち、若い人たち、そういった若い研究者の皆さんにも大きな夢と希望を与えていただいたというふうに思っています。なので、その功績をたたえて、「感動大阪大賞」を贈呈させていただきたいと思います。
ちなみに、「感動大阪大賞」は、府民に深い感動を与えて、かつ府の施策に大きな貢献をされた方に対して贈呈をいたします。対象者ですが、世界的にすぐれた発明、研究等により顕著な業績があった方であったり、大阪府の出身の方、あるいは大阪府を主たる活動の基盤とされている方、あるいは大阪府にゆかりがある方で府民に深い感動を与えた方にお贈りするのが「感動大阪大賞」であります。
先ほど申し上げました吉野さんの大阪府とのゆかりについていうと、大阪府の吹田市出身で、大阪府立北野高校を卒業されて、京都大学で修士課程を修了された。そして、平成17年には大阪大学で工学博士号を取得されています。現在は大阪の池田市に所在している技術研究組合リチウムイオン電池材料評価研究センターの理事長を務められています。
ちなみに、この池田のリチウムイオンのセンターについては、新しく大阪市と大阪府が一つになった研究所、大阪産業技術研究所とも連携をして、今、次世代の全固体リチウムイオン電池の共同開発を進めているところでもあります。これはNEDOの事業で先進・革新蓄電池材料評価技術開発と。トヨタとかああいう超大手企業も入って、吉野さんのこの研究所も入り、そして、公立の研究試験所としては全国で初めて大阪の産業技術研究所がこの事業に参加したということで、吉野さんと一緒に進めているところでもあります。大阪府市で西日本随一の技術系の研究所をつくろうよということでつくりまして、府市一体で進めているこの研究所がまさに大阪にゆかりのある吉野さんと全固体型のリチウムイオン電池の共同研究開発を今まさに進めているという状況でもあります。
こういった大阪に非常にゆかりのある吉野さんに「感動大阪大賞」を贈呈させていただきたいと思います。
場所、時期ですけども、来年、年明け1月8日の17時から府庁の本館3階の特別会議室で「感動大阪大賞」の贈呈式を行います。三田議長、西副議長と私とで贈呈をさせていただきたいと思っています。
アスマイル登録促進キャンペーンについて
引き続いて2点目です。
今、僕もこのシャツを着ていますけども、アスマイルという大阪の府民の皆さんの健康を維持増進していこうという健康アプリについてです。
大阪府の健康アプリのアスマイル、現在、登録者が3万5,000人を突破いたしました。
アスマイルは何かというと、府民の皆さんの健康づくりの支援を行うプラットフォームになる、そういったアプリでして、10月28日から府内の全市町村で展開をしています。その前には試験的に展開はしていますが、10月28日から府内全市町村でリニューアルしたものを展開していくと。そして、現時点では3万5,000人の方が参加されています。今年度末に、できれば参加目標10万人を目指したいなということでやっています。
これは何でやっているかというと、府民の皆さんの健康寿命を延ばしていこうということです。万博の理念にも通じますが、健康寿命を平均寿命に近づけていく、健康で長生きできるようにということが一つの大きなこれからの目標になってくるわけですが、まさにそこに資するものとしてわかりやすいアプリをつくろうじゃないかということで、今、展開をしています。
前回、またこれも会見させてもらいましたけども、9月10日の会見時は2万3,000人でしたが、今、1.5倍に増えて3万5,000人になっています。今後、さらに企業とか市町村とかとともに、この広報・周知をやっていきたいと思います。
現在3万5,000人の方が登録されていまして、参加者の平均の1日の歩数、アスマイルに登録していると自動的に歩数がはかれるわけですけど、ちょっと僕も携帯を持ってきていませんが、僕もこれを登録していて、今日は何歩歩いたとかいうのが毎日自動ではかれるわけですけど、登録されている方は1日平均大体7,200歩を歩かれている。これは距離にして大体5キロ、環状線でいうと大阪駅から大阪城公園駅ぐらいまで歩いているという計算になります。365日の1年間で掛けたら、年間1,800キロを歩かれていると。これはどのぐらいの距離かというと、新大阪から鹿児島中央駅まで新幹線で往復する距離を登録されている方は歩かれているという状況です。おそらく健康に意識の強い方が現時点では登録されているのかなと思います。
それから、健康コラムの読了数ですが、56万回読了されていると。健康コラムについては、毎回、健康関連情報を毎週月曜日から金曜日まで約230回配信しています。それから、健康のイベントを紹介しています。約250回紹介しましたが、健康づくりの場となる健診であったり講座とかのイベントを紹介しています。
このアスマイルを登録して、ぜひ健康を意識するという方を増やしていきたいと思います。健康づくりのためのイベント実施、ブース、協賛品・クーポン券の提供とか、さまざまの公民連携の取り組みを今実施しているところです。
これは取り組みの一例ですけども、いわゆる企業のイベントで、こういうアスマイルのブース、これは黄色で同じマークですけど、アスマイルのブースを出展してまいったり、健康測定のコーナーを設置してもらったり、あるいは、民間と連携していますから、民間の皆さんから協賛品とかクーポンを提供してもらって、そのイベントで健康飲料とか新しい商品を配布したり、あるいは、フィットネスとかヨガとかカラオケのクーポンの提供などもしてもらっています。それから、PRの冊子なんかも広げているところです。こういったさまざまの多くの企業の皆さんから応援をいただいています。何とか今年度、参加者、高い目標ですけど10万人というのを目指していきたい、そのためにさらなる公民連携をしていこうというふうに思っています。
引き続いて、そのために、クオカードがこのアスマイルの広報活動に今回協力をしていただけることになりました。株式会社クオカード社が提供する、要はQUOカードです。皆さん、現物のQUOカードは見たこともあると思います。使った方もたくさんあると思いますが、今、このQUOカードについては、いわゆるキャッシュレスのQUOカードPayというのがあるんですが、アスマイルに登録していただいた方には、先着3万3,333名の方に、漏れなくこのQUOカードPay300円分をプレゼントいたします。12月7日から来年の3月31日までにアスマイルに登録してもらえれば、「アスマイルで300円分もらえるねん」キャンペーンを行って、そして、このQUOカードPayで300円分のキャッシュレスのいわゆる現物じゃないもの、これをお届けしたいと思います。
お届けの仕方ですけども、これは、登録をしていただければ、アスマイル上でQUOカード自身のキャッシュレスのものがそのままデータ上に届けるということになります。それはそのまま例えばコンビニなんかでも使えるということになります。
何かなかったかな、サンプル、わかりやすい。
職員
携帯にあります。
知事
いわゆる電子マネーと言われるやつですけど、便利なのが。
見えるかな。ちょっとこれ、見にくいんですけど、このQUOカードがあって、QUOカードは、皆さんこのカード形式のやつは知っていると思いますけど、そのカードがそのままQUOPayということで、このアスマイルのマークが入っているんですが、それがそのまま届くということになります。これはボタンを押せばこのバーコードの読み取りが出てきますから、あるいはQRコードが出てきますので、これを読み取ってもらったらそのまま使えると。だから、何か特別の手続を経ることなく、登録するだけでQUOカードが手元に届くのと一緒のことが得られるという、そういったものを実施いたします。
先着3万3,333人の方に300円分です。だから、株式会社クオカードからすると、3万3,333人掛ける300円ですから、1,000万円分をクオカードから今回アスマイルを広げるのにご寄附いただきましたので、この先着3万3,333名の方に漏れなく300円分をプレゼントするということです。
あわせてテレビCMもやります。12月7日から13日まで在阪の4局、MBSとABCと関テレと読売テレビで平日の朝と夜、そして土日の終日の時間帯に放送をします。テレビ広告です。このテレビ広告もクオカードさんが協力していただけますので、このQUOカードPayの公式キャラクターと一緒にアスマイルをちょっと広告してもらって、そして、登録していただければ、このQUOカードPayの電子マネーをお届けするということです。
今回こうやってクオカード社からご寄附をいただきまして、さらに広げるということになりましたが、何とか10万人を目標に、民間の皆様の力もかりて広げていきたいと思います。さまざまな場においてこのアスマイルを広げていきたいと思います。
社会保障費というのは年々増加しますし、ほっとけばどんどんこれは増加していくことにもなります。行政の立場から見ても社会保障費を何とか抑えたいという思いもありますし、市民・府民の皆さんの立場からしても、病院に行くことなく健康で長生きするというのが人生を豊かにする上でもこれからやっぱり目指すべきところなんじゃないのかなとも思いますから、事前に病気を防ぐという意味で、健康に意識をしていただける機会をこのアスマイルをきっかけにして少しでもそれに取り組んでいただけたらいいなという思いでこの事業を展開します。
なので、特典とか動画を紹介して何か売り込みをしているみたいな感じですけど、何とか皆さんを健康で長生きできるようにということの一助になればいいのかなと思っています。大きな目標としては、2021年度末までに30万人を達成して、府民の皆さんの健康寿命を延伸していきたいと思っています。
僕からは以上です。
質疑応答
職員
それでは、ご質問をお受けいたします。
最初に、幹事社のABCさんからお願いいたします。
感動大阪大賞の贈呈関連について(1)
記者
幹事社のABCです。お願いします。
「感動大阪大賞」についてなんですが、今年大活躍した方といえば、ラグビー日本代表もそうだと思うんですけども、トンプソンルーク選手など、大阪にゆかりがある選手への大賞の授与というのは検討されていますでしょうか。
知事
ラグビーワールドカップ、今年は本当に盛り上がりました。日本代表のチームのメンバーの皆さんも、日本史上初、大会史上初のベスト8入りをされたと。そして、決勝トーナメントに進出されたという、ものすごい大躍進だと、大活躍だと思っています。日本全体をこれだけ盛り上げていただいて、勇気と感動を与えてくれたと。これは日本国民ほぼみんなが思うところじゃないかなと思います。
僕自身も、このワールドカップの大会の開会式、日本戦の開幕戦、これは東京で行われましたけど、それを見ていましたし、地元の花園のラグビー場で行われた試合も観戦をいたしまして、多くの方がこのラグビーワールドカップで感動し、そして、先日の今年の流行語大賞には「ONE TEAM」というのも選出されたということで、まさに日本中、大阪は当然、日本中の皆さんに勇気と感動を届けたのがラグビーワールドカップの日本代表のメンバーの皆さんじゃないかなと思っています。なので、大阪ゆかりの選手として、トンプソンルーク選手をはじめとして5名の選手が日本代表として大活躍もされ、そして、府民に大きな感動を与えてくれました。この大阪にゆかりのあるラグビーワールドカップの代表の皆さん、トンプソンルーク選手を中心とした、そういった大阪にゆかりのある皆さんに「感動大阪大賞」をお贈りしたいと思います。
現在、その贈呈の日程の調整中でありまして、皆さんもやっぱりものすごく忙しい方々ですから日程を今調整している段階なんですが、日程が決まれば、また報道の皆さんにお伝えしたいと思います。感動大阪大賞、トンプソンルーク選手をはじめ、大阪にゆかりのあるラグビー日本代表の選手の皆さんにお贈りしたいと思います。
記者
ありがとうございます。
公明党府議団からの要望関連について
記者
あと、発表項目外なんですけど、先ほどの公明府議団からの要望で、ロボットの世界大会誘致に前向きなご発言をされていたかと思うんですけども、これは具体的に民間のイベントをしている主催者ですとかに働きかけるご予定があるのかということと、あと、時期はやはり万博より前を目指したいと思われているのかということ、あと、万博で子どもたちが技術を発表できるようなパビリオンのお話も出たかと思うんですけど、そこも具体的に検討されたいと思われているんでしょうか。
知事
まず、このロボット大会については民間主導で開催する大会でもあります。なので、それを誘致する民間には大阪府からも働きかけをして、ぜひ大阪で誘致をしたいと思います。ただ、例えば今年やったG20とかああいった大きな国際会議とは違って、ロボット大会自体が民間主導でやる大会ですから、その民間に対して大阪がそういう誘致をしたいんだということはしっかりと伝えて、大阪で開催できるように働きかけをしていきたいと思います。やるんであったら、やっぱり2025年の万博前にぜひ開催をしたいと思っています。
あと、パビリオンについては、今これは具体的に進めている段階なので、いろんなアイデアがこれからも出たらいいと思いますし、子どもたちがいろんな形で参加できたり、次世代のための万博だと思っていますから、ぜひそういった未来志向の万博を実現したいと思います。
「具体的にパビリオンの中で何するの」ということに関しては、一案として今日もご提案されたと思いますが、その詳細についてはこれから博覧会協会の中で決めていきますので、その中で議論していくということになるんだろうと思います。いろんなところからいろんな形でパビリオンに参加したいとかいう声も出ていますから、それは博覧会協会で一定取りまとめをしていくということになるんだろうと思います。
いずれにしても子どもたち、次世代が参加できる、そういう万博というのをぜひ目指していきたいと思いますし、やっぱり未来に向けた万博というのをぜひ実現したいと思います。
記者
ありがとうございます。
感動大阪大賞の贈呈関連について(2)
記者
共同通信の高津です。
「感動大阪大賞」に関連して2点、細かいんですけどお伺いしたいんですけども、この「感動大阪大賞」というのは、いわゆる他県でいうようなところの県民栄誉賞、府民栄誉賞のようなものという理解でよろしいんでしょうか。
知事
ええ、その理解でいいです。
科学者についていえば、これまででいうとノーベル賞を受賞されました山中先生が「感動大阪大賞」を受賞されています。だから、今回、山中先生に次いでお二人目の吉野先生の受賞になると思います、科学部門については。
記者
あと、贈呈なんですけれども、これは来年の1月8日の贈呈式をもって贈呈ということなのか、それとも今日の発表をもって贈呈という形にするのか、ちょっと細かいんですが、ロジ的にはどうなっているんでしょうか。
知事
それはやっぱり1月8日にお渡しすることをもって贈呈ということになるんじゃないですかね。贈呈が決定したというのが今日この皆さんへのご報告であって、これまで日程調整等々してきましたから、それが日程が今日まとまったので、皆さんにご報告できる形になったのでご報告をした、そのような内定というか決定というか、そういうことじゃないですか。現実には1月8日に僕と議長、副議長が渡した段階で「感動大阪大賞」をお渡ししたということになるんだろうと思います。
記者
わかりました。ありがとうございます。
アスマイル登録促進キャンペーン関連について
記者
朝日新聞の吉川です。
アスマイルについて質問で、方向性も含めてなんですが、アスマイル、例えば健診を受けたりとかしてポイントをためるような仕組みだと思うんですけども、今後、何かそのポイントがたまる手法、例えば体重以外にも身長を入れてもらったり既往歴を入れてもらったりだとか、そういう機能充実をする方向があるのかということが1点目と、あともう1点、先般から、知事ですね、自治体が持っているデータをビッグデータ活用してという方向性も打ち出してますが、今後そういう意味でアスマイルを使う可能性があるか、使いたいという思いがあるか、その辺を聞かせてください。
知事
まずアスマイルについては、何歩歩いたかという歩数だけじゃなくて、イベントに参加したとかコラムを読んだとか、あるいは体重計を、体重は自分で登録するので、体重を登録したりだとか、あるいはきちんと歯を磨いたかとか、そんなのも全て細かなポイント積み上げになってますから、決して何歩歩いた場合に何ポイントというだけじゃなくて、いろんなポイントが積み重なる形式になっています。これはアスマイルに登録してもらったらわかると思うんですけど、そういうふうにずらっと並んでますから、かなり多種多様にわたる部分で健康増進のためのポイント制度になっています。
一定ポイントたまれば、毎週抽せん会というのをやってまして、その抽せんに当たったらコンビニのコーヒーがもらえるとか、いろんな商品がもらえるということを今進めてます。これは民間との連携事業でやってますから、民間がそういう提供してくれるものが今ちょっと増えつつありますので、増えるにしたがって、そこをラインナップを増強していきたいと思ってます。それだけじゃなくて、毎月抽せん会、これも一定のポイントがたまった人に対してですけど、その毎月の抽せん会でも特典というのがありますので、楽しみながら特典でちょっと得した気持ちにもなってもらって、おもしろい形でこのアスマイルを楽しんでもらえたらいいんじゃないかなと思ってます。
抽せんというと大体当たらない場合がほとんどなんですけど、大阪府の抽せんは結構倍率が高く当たりますから、何倍かちょっと忘れましたけど、どんどん皆さん、これに参加してもらいたいなと思います。我々としては民間の協力をどんどん求めていって、この当たる率も上げていくというか、そういうのも予算、組んでるよね。
職員
そうですね。
知事
府の予算も組んでるし、そういった意味で、どんどん多くの人に参加をしてもらいたいというふうに思います。
そして、ビッグデータの活用については、これはもともとそれを想定していますから、ここでたまったデータというのをビッグデータとして活用して、健康増進のために必要な施策に展開をしていきます。これはもともと織り込み済みです。なので、多くの方のデータが集まれば、それをもとにビッグデータ化して、健康増進施策につなげていくということはぜひやりたいと思いますし、そもそもプログラムに組み込まれてますから、それを進めていきたい、スマートシティ戦略も今進めてますけど、それにも相通ずるものだというふうにも理解をしています。
職員
ポイントの関係で補足だけさせていただいてよろしいですか。国民健康保険課です。
アスマイルのポイントですけども、ログインしていただいたら1日50ポイントたまりまして、一定の歩数をためていただくと300ポイントたまると。先ほど知事が申しましたが、体重をはかるだとか、そういうのをはかると50ポイントたまったりしまして、そういうことを積み上げていただいて、1週間1,000ポイントためていただくと週トクの抽せんを受けていただく。そうすると、スムージーだとかコーヒーが当たるという仕組みになっております。一月にそれを5,000ポイントためていただきますと、また今度、月トクの抽せんに参加できまして、今度は3,000円分の電子マネーが当たるということになっております。
以上、補足でございます。
高潮の被害想定関連について
記者
毎日放送の柳瀬です。
昨日、大阪府は過去最大級の台風が直撃した場合の高潮による被害想定も発表されて、知事も昨日おっしゃってましたけれども、沿岸部だけじゃなくて大阪の北区とか、そういったところでも最大10メートルほど浸水するというふうな想定がある中で、市民の方、府民の方、話を聞いていると、こういったところまで浸水するのかというふうな驚きの声もありましたけれども、今後どういうふうに、注意啓発含めてやっていかれようと思われるのか教えていただいてもよろしいですか。
知事
今回の想定というのは、約1,000年に一度の過去最大クラスの台風が直撃をして、そしてそれが高潮として、最大の被害を受けたらどうなるかという想定をしました。もちろんこれは、ハード整備というのは、今、大阪府市で一緒に進めているところですし、増強もしているところですけど、ハード整備じゃカバーし切れないぐらいの台風が来たらどうなるかということの想定も、やっぱりこれはしなきゃいけないということで想定をしているということです。そうすると、やっぱり南海トラフ巨大地震よりも浸水エリアが広がるという想定結果に、南海トラフの津波よりもね、広がるということになりました。
まず今回、この結果を公表して、多くの市民・府民の皆さんにその危険性をぜひ知ってもらいたいと思います。これをもとに、より細かに、それぞれの地域でどのぐらい浸水するのかというのをぜひ知ってもらいたいと思います。そのために市町村と協力をして、市町村がハザードマップをつくりますから、市町村と協力してハザードマップをつくって、この町会、この町内、このエリアはこのぐらい浸水するんだという、それをまず率先して進めていきたいと思います。そのハザードマップをつくった上で、それだけでは当然だめで、それを、そこに住んでいる住民の皆さんにお伝えしていく、これもやっぱり市町村が力を入れていかなきゃいけない分野ですけど、市町村と大阪府とで協力して、住民の皆さんにその危険性の告知と、リスクというか、そこを広げていくというのをね、身近なところでどんどん進めていきたいと思います。それはもちろんいろいろな災害訓練もそうですし、いろいろな場で市町村の広報活動、大阪府の広報活動としても力を入れていきたいと思います。
そんな中で思うところなんですけど、やはり今までの避難のあり方として水平避難というのが主流でした。つまり災害が来れば避難所に避難してくださいと。避難所が、例えば小学校にあれば小学校まで来て避難してくださいということをやるわけで、これはこれからも当然続けていかなきゃいけないところです。ただ、それだけでは全ての被害を防ぎきるということはやっぱりできないなと思います。これは実際に起こっている事例を見れば明らかで、今回の台風19号を見ても、避難勧告・避難指示を見ても避難しない人だってたくさんいるわけです。それで命を落とされている方もいる。行政の側もやっぱり、ちょっとこれは不十分だなと思うのが、この地域に避難勧告・避難指示を出しましたといったとして、その地域の人って、例えば10万人、20万人いたらね、10万人、20万人を受け入れられる避難所が本当にあるのかといったら、それはないわけですよ。小学校に受け入れられる人数って何人いるの、そこのエリアに出してるのが全員避難してくる前提になってないということ自体に、やっぱりどこか、僕は問題があるなと思っていて、もちろんそれは避難所に避難しなくて、身寄りの、家族の家に避難するとか友達の家に避難するとか、まあ、家族かな、そういうのが多いとは思うんですけど、だからもともとが、当然避難所に全員が来るというのは想定はしていないんだけど、そういう、逃げ場がない人はここに避難してくださいというふうに事前に告知をしたりしてやったりしているわけですけど、それも大事だけど、それに加えて、これからちょっと考えなきゃいけないなというのは、やはり垂直避難だと思っています。どういうことかというと、やはり水平避難というやり方でいくと限界があるなと思います。ひとり暮らしの高齢者の方に、何百メートルも離れた小学校に1人で来てくださいと避難指示を出して、じゃ、みんなが来るのかといったら、やっぱり来られない。ハードルが高いとか、自分は大丈夫だと思うわけですから。あるいはその他の理由でなかなか移動しない方というのはたくさんいらっしゃる。
現実、命を落としている方はそういう方が命を落としているんです、実際。台風19号でも、もちろん土砂崩れとかどうしても防ぐのが困難なのもありますけど、やはり1階部分にいた人が命を落としたりしている。僕も西日本豪雨のときに真備町に行きまして、何で行ったかといったら、その当時は大阪市長の立場で行きましたから、そのときは災害ごみがものすごいたくさんあるというので、自衛隊と協力して大阪市のごみ処理部隊を派遣して、何とか早く生活が戻るようにということで派遣していて、僕もごみ処理部隊をやってくれている職員を励ますので行って、そこでいろいろ情報を収集したら、やっぱり1階に住んでいる高齢者の方が命をほとんど落としている。若い人は命を落としていないんですね、2階に逃げたりした人は。あるいは、避難所に行った人は命を落としていない。
そう考えたときに、1人でも命を救う、命を守るというのが非常に重要だし、それに見合った避難のあり方というのをやっていかなければいけないのではないかと思います。理想論で全員避難をしてくださいと言っても避難をしないわけだから。じゃ、それにかわる何かがいるんじゃないのと。
一つは、僕が今回やった災害モード宣言、これはいわゆる自分は大丈夫だという正常性バイアスというのが災害時には働きますから、自分は絶対に被害を受けないだろうと。リスクが迫っていても今の普通の生活を変えないことによって脳を安心させるという正常性バイアスが人間はかかります。その正常性バイアスを取っ払うために、僕が災害モード宣言を出して、これは平常時ではなくて災害モードなんだというのをばーんとやるという制度をつくりました。これは、僕らからしたらある意味リスクがあります。何も来なかったときにいろいろなものをとめるきっかけにもなるわけですから、だから、ほかの都道府県なんかは怖くてようやらんと思いますけど、でも、僕らはやっぱりやらなければいけないというので、やるというのを決めました。
それによって、役所もそうだし、企業もそうだし、災害モードに切りかえてもらう、避難所に逃げてもらうと、適切な行動をとってもらうという正常性バイアスを取っ払うための災害モード宣言というのをつくりました。これが一つ。
もう一つやっぱり考えなければいけないのが、さっき言った水平避難ではなくて、一時的に垂直に避難するという仕組みというのはもっとつくっていかなければいけないのではないのかと思います。台風19号にしても、例えば、河川が決壊して浸水して命を落とす。その時間帯は実はものすごく短いんですね。その時間に1階にいなければ命が助かっている、あるいは変に外に出て車で逃げたりしなければ命は助かっているケースが非常に多いと。西日本豪雨のときもまさにそうだと思いますし、南海トラフの巨大地震を想定しても、津波がやってくるというのはまさにその瞬間なので、その瞬間命が守られれば、あとはいろいろ自然によって破壊されても何とか人間の力で回復ができる。でも、命は絶対に回復ができないので、その瞬間何とか命を守る行動をとるというのを市民・府民の皆さんに広げていきたいと思っています。
ちょっと上にいれば助かる話なので、ただ、それが1階にいたら命を失うということになりますから、もちろん、防御壁、いわゆる耐震壁なんかをつくって今やっているわけですけど、それで防げたら一番いいけど、想定外の災害というのは常に想定しないといけないから、それを乗り越えてきたときにどうするんだというのは常に想定をしないといけない。これは、ハード整備を不十分にするという意味ではなくて、常にどれだけハード整備をやっても乗り越えてくる災害があり得るというのを想定しないといけない。
今回、まさにそれも想定しているわけですけど、そうなったときに非常に狭い範囲で上に一時的に逃げる、それを習慣づけるというのは僕は非常に重要なのではないかなと思っています。
岬町で20分ぐらいやったかな、地震が起きてから台風がやって。
職員
30ぐらい。
知事
30分ぐらいかな。大阪市内で1時間50分ですよ。だから、南海トラフ地震があっても30分から1時間50分は行動をとる時間があるわけです。そこで生死を分ける時間があるわけなので、そこで適切な行動をとることで命の被害というのは、僕は極端に減ると思っています。だから、そこを重視していきたいと思います。
今回の高潮だって、台風が来るルートというのは、大体、今は気象レベルがものすごく高いから、方角、大きさ、そういうのを全てほぼ予測できますので、それがまさに満潮時と重なって、これはすごいことになるというのも予測ができるから、予測できたら適切な行動をとるまでの時間というのがあるわけですよ。直下型地震、地震が起きたときの揺れは無理だけど、さっき言った台風による高潮被害とか大型地震による津波というのは、時間があるから、その時間の、この短い時間で適切な行動をとる避難訓練というのが僕は非常に重要じゃないかなと、いろんな災害の場所を回って思います。
じゃ、どうするのということになると、これは大阪府の危機管理に指示したんだけど、まずは、浸水エリアが多いのは大阪市だから、大阪市の危機管理とまずは連携をとって、実務的に協議を始めてくれと指示をしました。どういうことかというと、小さなエリアで、それは町会であったり、もう少し小さな単位でいいかもしれないけど、ここのエリアの人に、例えば1階に住むおじいさん、おばあさんとか、マンションの1階に住む人は、もしそういう大津波とかが来たら、ここの近くのこのビルのここに逃げましょうとかね。それは遠くの小学校とかじゃなくて、つい、自分の近所にある、今、津波避難ビルなんか増えていってますけど、それに非常に、理念は一緒なんですけど、その瞬間は垂直に逃げましょうと。もちろん1階建ての平屋だったり2階の木造だったらなかなか上に逃げる場所がないから、じゃ、近くの、何か堅固な10階建てのビルに逃げ込めないかとか。それは大阪市内あるいは堺、大阪府のエリアだったら、大体、田舎じゃないから、それなりに高い建物というのはありますので、何かそういうところに一時的に逃げ込んで、そして命は守ると。もちろんそこには所有者もいるわけですから、そこでずっと滞在するものではないにしても、一時的に、命を救う時間だけ場所を借りて、そして、その後は例えば避避難所に移動してもらうだとかいろんなやり方があると思うので、まずは、さっき言った30分から1時間50分だったり、高潮の前の数時間であったり、台風が来る数時間、半日、1日ぐらい前になるかな、そのときに適切な行動をとれるようなソフト対策、僕は、キーワードは垂直避難だと思っていますが、その垂直避難についてまず実務方で今、協議を始めるよう指示をしました。これについて、大阪市とまずは取りまとめていきたいと思います。府民・市民の皆さんに、そういった津波が来るときだとか、高潮でこれは完全に乗り越えそうだというときは、垂直避難という意識をぜひ持ってもらえるような対策というのをぜひやっていきたいと思います。壊滅的に、今の自然災害で耐震技術とかさまざま進んで、あるいは防火技術とかさまざま進んでいる中で、壊滅的な被害を受けるって、僕は大阪では水害じゃないかなと思っています。だから、水害対策には力を入れていきたいと思います。
だから、これは、まずは事実が、事実を、最大限の被害想定をしましたら、今度は市町村と協力して、情報共有をして、ハザードマップもつくり、小さな単位で命を守るソフト対策に取り組んでいきたいと思います。
感動大阪大賞の贈呈関連について(3)
記者
産経新聞の井上です。
「感動大阪大賞」の関係でちょっと伺いたいんですけれども、贈呈式で吉野さんとお会いされて、まずはノーベル賞の受賞の祝福をされると思うんですけれども、それ以外でどういったお話ですとか、何らかの協力の呼びかけとかをされたいと思ってますでしょうか。
知事
現実にこのリチウムイオン電池の共同開発を今、吉野先生としているわけなので、そういったものをぜひ一緒にしていきたいというお話もしますし、スマートシティを目指していく上で吉野先生にいろんなアドバイスもいただきたいなというふうにも思います。その場は「感動大阪大賞」の委嘱式ですから、あんまり何か具体的なお願いをする場じゃないと思いますけど、ぜひ、スマートシティ戦略とか、これからの科学技術のあり方、府民の皆さんの生活という意味で、何かアドバイスとかはぜひ受けたいなと思っています。
職員
ほかにご質問はございますでしょうか。よろしいでしょうか。
では、これで終了させていただきます。ありがとうございました。