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更新日:2024年6月13日

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大阪府肢体不自由児者父母の会連合会 要望書

要望受理日 令和6年5月23日 (木曜日)
団体名 大阪府肢体不自由児者父母の会連合会
取りまとめ担当課 府民文化部 府政情報室 広報広聴課
表題 令和6年度 要望書

要望書

令和6年5月23日

大阪府知事 吉村 洋文 様

大阪府肢体不自由児者父母の会連合会 会長

令和6年度 要望書

 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 
 平素は当会に格別のご理解とご協力を賜り厚くお礼申し上げます。また、障害福祉施策向上のために真摯に取り組んで頂いておりますこと深く感謝いたします。 
 今年、元日に発生した能登半島地震では尊い命が奪われました。障害児者を受け入れる福祉避難所の開設が進まない状況や障害児者に対応できるトイレがないなど、よりいっそう不自由な生活を余儀なくされました。また、四国でも大きな地震があり南海トラフ地震の予兆 ではないかと不安がよぎりました。南海トラフ地震においては、大阪も甚大な被害が想定されており、心配が募る一方です。 
 当会では親の高齢化・障害の重度化・人材不足・物価高騰など様々な問題を抱えていますが、障害児者が、生まれ育った地域で安心して充実した生活が送れるよう、またその親・家族が安心して介護ができるよう活動を続けています。 
 令和7年に開催される大阪・関西万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」は、障害児者が生まれ育った地域で安心して充実した生活を送ることと重なります。いのち輝く未来社会を目指し、今年度も下記のとおり要望いたします。 
 

【福祉関係】  

1.重症心身障害者(医療的ケアを含む)のグループホームを整備してください。 
 グループホームは、障害者の地域における住まいの場として重要な役割を担っているものと認識していただいていますが、その後もまったく増えていません。大阪府として重症心身障害者のグループホームについて早急に検討してください。
また、府営住宅の建て替え時には、障害者用グループホームとして使用可能に整備してください。 

 昨年の回答についてお聞きします。 
〇グループホームについては、障害特性に応じた環境整備や専門的な支援が可能な人材確保が課題であると認識されておられますが、その課題について国へ要望する以外にどのような取り組みをされたのか、またその効果についてお聞かせください。 
〇大阪府としてグループホーム制度の拡充のため必要な施策について国へ要望するとのことでしたが、要望内容について詳しく教えてください。国の回答内容についてもお聞かせください。 
〇府営住宅においてグループホーム用として利用できる住戸を選定しているところとのことでしたが、どこの府営住宅が利用できるのか教えてください。 

2.ショートステイを整備してください。 
 相変わらず、重症心身障害者や医療的ケアの必要な方はショートステイをなかなか利用できない状態が続いています。 
 「福祉型強化短期入所サービス費の加算」については、そのサービスのメリットを、積極的に個々の事業所への説明会等を実施して、事業所が医療的ケアの方を受け入れることへの不安を払拭させてください。

3.医療型障害児入所施設(重心施設)を各福祉圏域につくってください。 
 入所施設から地域移行を進められていますが、重症心身障害児者、特に医療的ケアの必要な方の受け入れが地域には皆無です。医療型障害児入所施設は24時間支援が必要な拠点として、絶対に必要です。法人からの相談を待つのではなく、府が中心となり最低でも福祉圏域に一か所は整備を進めてください。 
 入所施設がないためロングショートステイを使わざるを得ないので、緊急時のショートステイが利用できないという悪循環があります。また大阪府内では1000人以上の方が入所待ちと聞いていますので早急に整備をお願いします。 

4.障害児者に対応できる看護師不足が深刻です。 
 看護職員の確保について、養成や再就業支援などの取り組みをしていただいていますが、障害児者福祉施設は常に看護師不足のため重症心身障害児者や医療的ケアの必要な方が利用できません。 
 看護協会や看護専門学校などに働きかけ、障害児者の医療的ケアを理解し対応できる看護師を育成する取り組みを進めていくようお願いします。また、大阪府として大阪府立病院機構と連携し看護師登録制度(看護師バンク)のような新しいシステムの構築をお願いします。 

以上

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