ここから本文です。
久宝寺遺跡(きゅうほうじいせき)
- 遺跡:久宝寺遺跡(きゅうほうじいせき)
- 所在地:八尾市西久宝寺
- 種類:集落跡
- 時代:弥生、古墳、中世、近世
- 調査期間:令和3年5月6日から令和3年11月30日
- 主な遺構:古墳時代初頭の溝、古墳時代後期の土坑(どこう)、溝、井戸など
- 主な遺物:須恵器(すえき)、土師器(はじき)、陶質土器(とうしつどき)、木製品
久宝寺遺跡の概要
久宝寺遺跡は、墓域・集落・生産域などがみつかる複合遺跡です。平成30年度につづき、久宝寺緑地の整備事業に伴って、調整池建設予定地などの発掘調査を行いました。
調査成果
その結果、準構造船(じゅんこうぞうせん)の船首・船尾を井戸枠にした5世紀後半の井戸がみつかりました。井戸からは須恵器・土師器のほか、朝鮮半島産の陶質土器などがみつかりました。
久宝寺緑地内の調査区と今回調査位置図
写真1 5世紀後半の井戸検出状況
写真2 井戸枠に転用された準構造船
写真3 井戸の中から出土した須恵器(左)・土師器(中央)・朝鮮半島産の陶質土器(右)