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更新日:2024年10月28日

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令和6年(2024年)9月18日知事記者会見内容

記者会見項目

  • 秋の全国交通安全運動の実施について
  • 健活10ソング&ダンス・新おおさかEXPOヘルシーのお披露目について
  • 11月30日「人生会議の日」に府民公開講座を開催します!

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職員

 それでは、ただいまから知事記者会見を始めさせていただきます。
 初めに、知事よりご説明がございます。知事、よろしくお願いいたします。

 

秋の全国交通安全運動の実施について ※この項目で使用した資料はこちら

知事

 私からは3点です。
 まず、1点目についてです。秋の全国交通安全運動の実施についてのお知らせです。毎年行っていますけれども、今年、令和6年秋の全国交通安全運動を9月21日から9月30日に実施いたします。
 中身ですけれども、まず、全国重点としまして、これは全国共通ですが、反射材用品等の着用の促進であったり、あるいは安全な横断方法の実践による歩行者の交通事故防止、そして二つ目ですけれども、夕暮れ時以降の早めのライトの点灯、ハイビームの活用促進と飲酒運転等の根絶、そして三つ目です。自転車・特定小型原動機付自転車、いわゆるキックボードと言われるやつですね、キックボード利用時のヘルメット着用と、交通ルール遵守の徹底、この三つが全国重点になります。
 大阪重点といたしまして、二輪車の事故が多いですから、二輪車の交通事故防止というのを大阪重点といたします。
 スローガンですが、「自転車も 歩行者優先 安全走行」というのがスローガンです。
 そして、イベントといたしまして、翼和希さんにご出演をいただきます、2024年おおさか交通安全ファミリーフェスティバルを行います。日時は9月22日、日曜日、午前10時30分から午後3時まで、場所は浜寺公園で行います。噴水前広場周辺で行います。翼和希さん等に出演もいただきまして交通安全教室、それから、府警の音楽隊の演奏等を行います。
 秋の全国交通安全運動ということで、9月21日から9月30日まで、翼和希さんも参加をいただきまして、交通安全についての啓発を行ってまいります。ぜひご参加をいただけたらと思います。
 交通事故の防止としまして、現状についてご報告をいたします。大阪府内における自転車、そして二輪車の交通事故発生状況ということで、この自転車と二輪車の発生事故が多いです、大阪において。状態別の死者・重傷者数の構成率ですけれども、自転車の事故は35.7%、全国の約1.6倍です。そして、二輪車については35.6%、全国の約1.5倍になっています。
 どういうときに、どういう状態で起きているのかというところですけれども、類型別・違反別の死者・重傷者数の構成率としましては、自転車も、そして二輪車も、いずれも交差点の事故が非常に多いという特徴があります。また、あわせて、自転車も二輪車も約8割の方に法令違反等の原因が認められます。法令違反等の原因というのは、これは自転車側、あるいは二輪車側に認められるというものです。自転車・二輪車側に認められて、かつ死傷者・重傷者が自転車・二輪車で起きているものを調べますと、約8割は自転車や二輪車の方にもこの法令違反が認められるということですから、やはりこの交通ルールをぜひ守っていただきたいというふうに思います。そして、交差点で非常に事故が多いというところです。
 大阪府内における自転車乗車中の死者のヘルメット着用状況ですけれども、先日も報道ありましたが、全国で一番低いヘルメットの着用率となっています。自転車の死者数156人のうち、約6割の94名が頭部を損傷しています。そして、そのほぼ全員がヘルメット非着用の状況でした。ヘルメット非着用の致死率は、着用されている方の約1.9倍高いという数値も出ていますので、ぜひヘルメットの着用をお願いいたします。
 事故防止のポイントですが、自転車・特定小型原動機付自転車、いわゆるキックボードですね、自転車やキックボードを利用される皆さんは、ヘルメットの着用、努力義務になっています。ぜひ着用をお願いします。また、交通事故に備えて頭部の被害を軽減するヘルメット、これはぜひお願いをしたいと思います。信号、それから一時停止の交通ルールを守って安全運転の徹底をお願いします。
 そして、二輪車を利用される皆さんですが、これは信号とか一時停止、交通ルールを守って安全確認、これの徹底をお願いします。そして、交差点を直進する場合には、特に対向の右折車両に注意をしていただけたらと思います。特に出合頭の事故が非常に多いし右折時の事故も多い、交差点の事故が多いので、交差点を直進する際、あるいは交差点での事故が多いですから、非常にそこは二輪車の方は気をつけていただけたらと言いたいと思います。走行中、渋滞中の車列の横をすり抜けたり、無理な追越し、進路変更もやめていただきたいと思います。交通ルールを守っていただきたいというふうに思います。
 秋の交通安全運動週間に入っていきます。9月21日から9月30日までこの運動、秋の全国交通安全運動の期間中に様々な啓発活動も行いますので、ぜひ自転車、特に自転車や二輪車に乗られる際は、交通ルールを守る、ヘルメットを着用する、交通安全対策の徹底をよろしくお願いいたします。

健活10ソング&ダンス・新おおさかEXPOヘルシーメニューのお披露目について ※この項目で使用した資料はこちら

 二つ目です。健活10ソング&ダンス、新おおさかEXPOヘルシーメニューのお披露目についてです。これは健康の分野に関してです。
 府においては、府民の皆さんの健康寿命の延伸に向けて、生活習慣の改善だったり、あるいは生活習慣病の予防が図れるように10個の健康づくり活動、いわゆる健活10というものを展開しています。これを軸としまして、今回は誰もが取り組みやすいソングと、それからダンスを制作いたしまして、広げていきたいというふうに思っています。また、万博にちなんだ新たなV.O.Sメニューとしてヘルシーメニューを考案いたしましたので、その発信も一緒にさせていただきます。
 まず、少し説明しますと、健活10とV.O.Sメニューについてですが、まず健活10は生活習慣の改善であったり、生活習慣病の予防に向けて取り組んでいただきたい10の健康づくり活動、基本的な健康づくり活動についてですけれども、こういったことを我々大阪府として積極的に展開をしているところであります。健康に関心を持ちましょうとか、あるいは朝ご飯とか野菜をしっかり食べましょうとか、日頃から体を動かして運動しましょうとか、様々10の項目、健康に対する基本的な10の項目について、ぜひ活動していきましょうというのが健活10であります。
 そして、V.O.Sメニューというのは、これは野菜と、ベジタブルの野菜、野菜とオイルですね、そして塩、野菜、油、塩の量に配慮したヘルシーメニュー、そして、基準をつくっているんですけれども、この健康基準を満たすものをV.O.Sメニューとしています。
 今回の事業ですけれども、健活10について、健活10ソング、そしてダンス、「自分史上最高の明日へ」ということをテーマとしまして、健活10ソング・ダンスを制作いたしましたので、その披露をさせていただきます。非常に親しみやすくて幅広い年代が歌って踊れる曲になっています。ダンスもしながら健康を維持して、そして、歌の中にも健活10が織り込まれているというものになります。歌唱については、テレビ等でおなじみの丘みどりさんに歌っていただきます。丘みどりさんにご協力をいただきます。また、ダンスのほうですけども、世界的に著名なダンサーであるケント・モリさんが振りつけをいただきました。ケント・モリさんの振りつけの下、丘みどりさんに健活10ソング・ダンスを歌っていただくと、披露していただくということになります。
 そしてもう一つ、新おおさかEXPOヘルシーメニューですけれども、万博や大阪らしさを意識した斬新なV.O.Sメニュー、これを披露いたします。これは大阪にゆかりのある有名料理家であります林裕人さんとコウケンテツさんが考案されたものを披露いたします。
 この披露式典を令和6年10月10日、健活10にちなみまして10月10日、どっちも10ですけども、10月10日にJR大阪駅の時空の広場で開催をいたします。このプログラムなんですが、丘みどりさん、そして健活10ダンサーによる健活10ソング&ダンスを披露させていただきます。また、林裕人さんによる新おおさかEXPOヘルシーメニューを紹介していただきます。私もこれ、参加いたしまして、丘さん、林さん、私と健康に関するトークセッションをさせていただきます。ぜひ、府民の皆さんの健康づくりという意味で、皆さんおなじみの丘みどりさんであったり、あるいは林裕人さんであったり、著名な方も参加いただきまして、健康で暮らしていくことをテーマにイベントを開催いたしますので、ぜひ参加していただけたらというふうに思います。また、この健活10ソング&ダンスはいろんなところでこれからも発信をしていければなというふうに思います。

11月30日「人生会議の日」に府民公開講座を開催します! ※この項目で使用した資料はこちら

 三つ目です。人生会議についてです。
 11月30日は人生会議の日です。ここに府民公開講座を開催します。11月30日、これは国が定めておりますけれども、自らが希望する医療やケアについて考える人生会議の日と指定をされています。いい看取りということで11月30として、これは国が指定した日にちであります。
 大阪府としても独自に、令和5年4月に「いのち輝く人生のため『人生会議』を推進する条例」というものが議員提案で可決され、そして施行されています。これに基づいて我々も行動していきます。人生会議のことを理解して、そして実践いただくための公開講座を民間企業との連携によって開催します。
 まず、人生会議とは何ですかというものなんですけれども、いわゆる自分が希望する医療とかケアというのを受ける上で大切にしていること、そういったことを前もって家族や医療ケアチーム等、信頼できる人たちと話し合って共有することになります。人生の最後、誰しもが迎えるわけですけれども、その前に自分はどういった医療やケアを受けることを大切にしているのか、そういった考え方を家族や医療ケアチーム等、信頼できる仲間と話し合って、共有して、事前に共有しておこうというものです。
 府が実施しました、この人生会議、そもそもの認知度は11%ということで、まだまだ低い状況です。府としましては、動画配信であったり、市町村のイベント等を支援しながら、人生会議について様々今後も発信をしていきます。パンフレットであったり、漫画を作ったりということで広めていきます。
 今回11月30日の講座については、土曜日1時から開催します。グランフロントのナレッジキャピタルで行います。テーマとして、笑い飯の哲夫さんに参加をいただきます。笑い飯哲夫さんと考えるあなたの人生会議ということで、楽しく、面白く、そしてこの人生会議についてみんなでディスカッションができればいいなというふうに思っております。マルホ株式会社さんも共催いただきまして開催をします。
 まず、そのマルホ株式会社の主催講演ということで、のえ皮フ科クリニックの荒金院長先生にお話をいただきます。そして、第2部で人生会議に関するディスカッションということで、笑い飯の哲夫さんと、そして大阪大学の横山教授とディスカッションをしていただきます。この第1部、第2部、それぞれこのイベントを通じて、人生会議って何だろう、そして誰しもに訪れる自分の最後についてどういうことが医療やケアとしていいんだろうかということをぜひ考えて、またご家族等と共有する機会になればというふうに思っています。
 定員は180名、入場無料ということですが、ウェブでのライブ配信も行いますので、ウェブ参加もできます。申込みは10月1日からということで、多くの方のご参加をお待ちしています。人生会議について、じっくりと考える機会になればというふうに思います。
 私からは以上です。

職員

 ちょっと部局からご説明です。

職員

 笑い飯の哲夫さんとディスカッションいただくのは、大阪大学の樺山教授となっております。

知事

 言い間違えました。すいません、失礼いたしました。笑い飯さんと一緒に大阪大学の樺山教授にご参加いただきまして、ディスカッションしていただきます。失礼いたしました。

質疑応答

職員

 ありがとうございました。
 それでは、府政・公務に関するご質問をお受けいたします。質問されます方は挙手の上、社名と名前をおっしゃっていただきますようお願いいたします。
 それでは、まず幹事社の読売新聞さん、よろしくお願いいたします。

記者

 幹事社、読売新聞の深澤ですが、幹事社から特にありませんので、各社さんにお願いできればと思います。

職員

 そうしましたら、ほかにご質問ございます方いらっしゃいますでしょうか。そうしましたら、MBSさん、どうぞ。

大阪・関西万博開催中の「子ども列車」運行について

記者

 MBS、根本と申します。
 冒頭説明いただいた内容と関連しておらず恐縮なんですけれども、無料招待事業の子ども優先列車、子ども専用列車の件です。先ほど部局の方にお伺いをしたら、まだ各市町村、学校さんへの意向調査等を始められていないというふうに伺ったんですけれども、先週の会見ではできるだけ速やかにというふうな知事のご発言もあったかと思います。10月中旬の来場手段の仮予約確定に向けて、どういったスケジュール感で進めていかれたいかなど、イメージはありますか。

知事

 今、もちろんこれは当然、事務方において準備をしながら進めているんだと思います。大きなスケジュール感とすれば、10月中旬頃をめどに、それぞれの学校の来場意向の希望の確認、そして仮予約ができるように情報提供していくというスケジュールで進めています。ですので、決して進んでいないわけではなくて、何か予定が変わっているわけでもありません。優先列車・専用列車の話も、今もある程度出てきているわけですから、もちろんそこも踏まえて。実は大阪メトロか、あるいはシャトルバスか、送迎バスかというのはもう既に希望調査を取っているわけですけど、意向調査をしているわけですけども、今回、専用・優先列車も出てきましたから、そこも踏まえて改めて確認するという作業の準備を行っているということだと思います。大きな予定の変更はありません。予定どおり進めていきます。

記者

 予定どおり。分かりました、ありがとうございます。

職員

 ほかにご質問ございますでしょうか。そうしましたら、木下さん、どうぞ。

IR関連について

記者

 IRのほうで1点伺います。幾つか最近、マネーロンダリングの話で、大阪府警のほうで逮捕案件が出ていると思うんですけど、これはどっちかというとオンラインカジノの掛金を資金洗浄したという話ですけれども、逆パターンで、違法な行為をしてもうけた収益をカジノ等でマネーロンダリングするという逆パターンもあって、それが7月以降、幾つか逮捕案件が出てきていると思うんですけど、IRを迎えるに当たってのマネーロンダリング対策って、今考えられるものがあれば教えてください。

知事

 違法なマネーロンダリング対策をしっかりと取っていくということで、これはIRを進めていく上で前にも指摘されている課題の一つでもありますし、しっかり事業者もこういったことも取っていっていますから、いわゆる闇に潜ってオンラインでやるカジノというのは今も認められていない、日本においては違法なものですから、そこはきちんと、やっぱりこれは法律に反しますから摘発していくのは当然だし、それはしっかりやっていかなければならないことだというふうにも思います。ただ、きちんとルールをつくって行っていくということで、今、国も含めて、大阪府市もそうですけど、ルールを定めて、そして事業者もそのルールに基づいて対応をきちんとしっかりやっていこうということを進めていますので、その中で行われるということになると思います。

記者

 もちろん違法なんですけども、実態としてなかなか海外のサイトとかを取締りし切れないところがあって、いっそ一定の基準で海外のサイトをシャットアウトしていくべきじゃないかというような意見もあると思うんですけど、何かそういったことで、これは国のほうの話になると思うんですけど、国に何か求められていくというようなお考えはありますでしょうか。

知事

 オンラインカジノについては、もちろんこれは大阪だけの話ではなくて、ある意味ネットでつながる全国的な話だというふうにも思いますから、そしてこれはまさに犯罪、違法な行為でもありますので、しっかり国において対応してもらいたいというふうには思っています。

記者

 アメリカも州によってはオンラインギャンブルが合法化されていたりとかする部分があると思うんですけど、以前にもお聞きしたとは思うんですけど、オンラインギャンブルに関しては違法であり、徹底的に取り締まっていくというお考えでよろしいでしょうか。

知事

 はい。そういう考え方で間違いないです。

記者

 ありがとうございます。

職員

 ほかにございますでしょうか。そしたら、時事通信さん、どうぞ。

ライドシェア関連について

記者

 時事通信の梅垣と申します。
 ライドシェアに関して、国との実務者協議というのを8月ぐらいから始められていると思うんですけれども、現在の進捗状況、どうなっているかについてお聞かせください。

知事

 現在についても実務者レベルでの協議が重ねられているという状況です。ただ、まだ今の段階で何か結論が出ている状況でもないというところです。今は実務的な協議を積み重ねていっている最中だということです。

記者

 議論のスケジュール感とかについて、今何かお話できることを伺っていいでしょうか。

知事

 まだそこまで、前回9月という話もあったと思いますけれども、具体的にこの時期までに結論というのが今あるところではないです。もちろん万博に間に合うように進めていくのは当然ですから、そのスケジュールで進めていきますけれども、近々この時期にこれというのは特にはないです。

職員

 ほかにございますでしょうか。そうしましたら、横田さん、どうぞ。

2025年大阪・関西万博関連について(1)

記者

 フリーの記者の横田です。
 万博会場の夢洲は地震に強いと8月9日の囲み取材で吉村知事はおっしゃいましたが、この根拠が不明瞭ではないかということで質問させていただきます。防災基本計画には確かに夢洲は液状化しにくいと書いてあるんですが、隣のIRエリアは地盤改良工事をやっていて、大阪市が液状化しないという見解を。事業者側が調査して、液状化するので地盤改良工事という流れになっているわけですから、当然万博エリアも液状化する、地震に弱いと考えるのが普通じゃないかと思うんですけど、何で地震に強いとおっしゃっているのか、その根拠をお聞かせください。

知事

 まず、南海トラフ巨大地震が起きたときの、一番最初に到来するリスクといったら、もちろん揺れによる被災、そしてやっぱり津波ですね。津波対策という点で考えたときには、夢洲というのは、あまり報道はされませんけれども、海面から11メートルの高さの埋立地にしています。万博会場を見ると水のエリアがあるので、あれは海水じゃないかと思われる方が多くて、そういう質問を受けることも多いんですけれども、実際、あれは海水ではなくて真水でありまして、断面図で見るとO.P.+11。11メートルの高さです。南海トラフの地震が来たときの津波の想定よりも高いところにつくっているという意味で申し上げています。むしろ大阪市内、もともとある市内のエリアにおいては、ゼロメートル地域もありますから、そういったところで、防潮堤の耐震強化をこの10年間ずっとやってきて、ほぼそれは完了していますけれども、実は内陸部のほうが海水面からの高さが低くてリスクがあるところがあります。そこは地震対策を取っている。万博に絡めてこの夢洲をよく指摘されるんですが、実は夢洲というのは非常に高いところにつくっているんだというところをまず認識していただけたらいうふうに思います。
 また、埋立も、土砂をベースに埋立てをしている中で、液状化しにくい土壌でもあります。夢洲だけ取り立てて何か地震に弱い、津波に弱い、非常にリスクが高いんだというような報道がされているのは、一部そういったことが指摘されているのは違うだろうと、そういう趣旨です。地震に対しては、ハード・ソフト含めて、みんなが備える必要がありますから、地震に強くて大丈夫というようなところはどこもないわけで、いついかなる災害が起きても対応できるようにするということのほうが大切だというふうに思っています。

記者

 8月9日の囲み取材でもまさに津波についての説明は詳しくお聞きしたので、それはある意味納得したんですが、地震に強いという部分は非常に怪しいんじゃないかと。それは隣のIRのエリアがまさに地盤改良工事中で、液状化しやすいから地盤改良工事をやっているわけです。すぐ隣の万博会場が液状化しにくいとは考えられないじゃないですか。その点はどうご覧になっているんですかというふうに聞いているんですが。

知事

 これは、先ほど申し上げたとおり、夢洲の土壌というのは浚渫土砂で埋立てをして、これは一般的に液状化しにくいというように評価をされ、そして、博覧会協会もそのように指摘しているんだと思います。
 ただ、全て、どんな地震が起きるかもわかりませんから、完全に安全、確実だというものはこの世の中には僕はないというふうには思っています。

記者

 同じ説明を大阪市がカジノ事業者、IR事業者にして、液状化しないと言っていたのに、事業者側が新たにボーリング調査して、これは液状化するということで、今、地盤改良工事が始まっていると。そういう経緯はご存じですよね。それを知った上で、今のご提案は全く説得力がないんですけど、その辺はどう考えられているんですか。

知事

 液状化しにくい土壌だということはそのとおりだと思います。ただ、いかなる地震、いかなる被災が起きるかというのは当然分からないわけですから、それは夢洲だけにおける話ではありませんので、大阪府全域において、震災において対応していくということが重要だと思います。万博に絡めて、何かこの夢洲だけが非常に地震リスクが高いという論調は、僕は少し違うんじゃないかというふうに思っています。
 夢洲の特徴でいくと、やはり島なので、交通アクセスが夢舞大橋と夢咲トンネル、この二つですから、当然そういう意味では耐震化は完全に終えているわけですけれども、大地震が起きたときには、それが崩落することはないと思いますが、やはり点検をしなければなりませんので、そのときに、多くの方がいらっしゃるときの対策をどうするのか、そういったことはしていかなければならないと思いますけれども、夢洲会場だけが地震に弱い、あるいは地震に対して何か問題があるというのはちょっと違うのではないかなというふうに思っています。

記者

 全く説得力のない回答で、隣のIR、カジノエリアはほとんど同じものを使って埋め立てているわけですから、隣が液状化しやすくて地盤改良工事していて、その手前の万博エリアはしなくていいと、液状化しにくいというのは明らかにおかしな説明ですよね。万博の防災基本計画に書いてあるこの夢洲の図というのはおかしいというふうに結論づけられると思うんですけど、それを何で直視されないんでしょうか。

知事

 直視してないというか、夢洲のこの埋立ての材料、そして埋立ての中身からして、液状化はしにくいという評価ですし、それを博覧会協会としても発表しているということです。一切しないというのを確約しているものでは当然ないですよ。それはどこのエリアでも起き得る話ですから。夢洲だけの問題として捉えているのは違うでしょうということを申し上げています。それは背景に万博のことがあるのかもしれませんけれども、それは少し違うんじゃないんですかということを申し上げています。

記者

 堂々巡りになるので、木下さんが書いている「大阪・関西万博『失敗』の本質」にもこのことが指摘されていますので、ぜひご覧になって、もう1回考え直していただきたいと思います。

河川区域の不法占拠等について

 別の質問なんですが、阪神・オリックス優勝パレードで高額な寄附をした大阪広域生コン協同組合なんですが、トップと吉村知事のツーショット写真が週刊誌にも紹介されたりしていますが、先週の囲みで癒着、ギブ・アンド・テークの関係はないとおっしゃったんですが、一方で、大阪の生コン価格は全国平均以上になっていると、加えて交野市では加盟社が河川敷を長年不法占拠していると、これは癒着の産物ではないかというふうに見て、お聞きしたんですが、そもそも大阪の生コン価格が全国平均以上というのは、これは問題視されてないんでしょうか。何らかの対策を打たれたりしているんでしょうか。

知事

 生コン価格について、大阪府知事としてそこに介入したり、何かするというのは、直接はしていないです。おっしゃっているような癒着というのはありません。

記者

 全国平均以上でも、特に大阪府として取り組む必要はないし、権限もないというお立場、お考えなんでしょうか。

知事

 生コン価格については市場が定めることなんだろうと思いますし、適切に部局が、何か指導すべきことがあったら指導するということになると思います。僕が直接何かしたこともありません。

記者

 交野市の生コン会社が河川敷を長年不法占拠していることについて、交野市は市として独自の行動、対応をしようとしていますが、大阪府として連携してやるとか、独自で国交省に是正を求めるとか、何か動きをされるお考えはないんでしょうか。

知事

 その個別の不法占拠の案件が、どこのエリアかというのは僕も知らないですけれども。

記者

 交野市です。

知事

 大阪府の府有地であれば、当然我々が不法占拠に対しては対応していくということになりますし、それが市であれば市、国であれば国が対応すると。不法占拠はあってはいけないことだと思います。

2025年大阪・関西万博関連について(2)

記者

 あと、最後に万博協会関連の取材が、いまだにフリーは参加できないと。先週も臨時の理事会が開かれましたが、記者クラブ以外は駄目というふうに言われて、これは、THE PAGEの具志堅さんが大分前に要請されて、万博協会副会長の吉村さんは、フリーも参加できるようにするべきだとおっしゃったんですが、一向に改善される兆しがないんですけど、この点について、改めてどうお考えになっているのかお伺いしたいんですが。

知事

 それは、今僕がフリーの横田さんとやり取りしているとおり、できる限りフリーの方も入れるようにするべきだという考え方は変わりありません。最終的には協会で決定するということになるんだろうと思いますが、僕はむしろそっちに開けたほうがいいんじゃないかというふうには思っています。

記者

 協会に申入れされて、どういう理由でいまだに実現しないのかお聞きになってないんでしょうか。

知事

 それは特に聞いてないです。

記者

 ありがとうございます。

職員

 ほかにご質問ございますでしょうか。そうしましたら、MBSさん、どうぞ。

2025年大阪・関西万博関連について(3)

記者

 すいません、先ほどの横田さんの質問で、ちょっと関連するところに戻るんですけれども、液状化の話です。多分、横田さんの質問の意図としては、同じ夢洲の中でも、多分IRの工事地と万博の工事地で対応が違うんじゃないかという趣旨の質問だったかなと思うんですが、多分、IRはずっと残していくもの、ただ、万博会場は基本半年のものというふうなところで、少し捉え方に違いが出ている、考え方に違いが出ているんじゃないかなと想像する部分もあるんです。ざっくりした質問で恐縮なんですけれども、この液状化リスクというもの、ずっと残るIRの工事地と半年の万博の用地で、何か評価を変えられているような部分はあるんでしょうか。

知事

 評価を変えるというか、IRというのはこれからずっと長く続く事業でもありますし、まだ着手してないですけれども、建物というのは非常に大きな建物で、それに対する対策というのは個別に、工事業者、専門家が入って判断していくものですから、一般論として何か論じられるものではないんだろうというふうに思います。実際に、そこで地盤にとって必要なこと、そしてどういう建物を建てるのか、それは専門家も入って、事業者も入って、その土地として活用していく上で対策を取っている、そういうことだと思います。
 万博のほうは6か月でもちろん終了するということになりますから、仮設の建設物のエリアになります。ただ、仮設の建設物でも耐震化であったり安全対策の基準はありますから、その基準に基づいてやるということになります。なので、万博とIRが一緒の土地だから一緒に論じるというのは違うんだろうと、僕は思います。

2025年大阪・関西万博関連について(4)

職員

 ほかにご質問ございますでしょうか。そうしましたら、木下さん、どうぞ。

記者

 フリーの木下です。
今の横田さんとMBSさんの質問に関連してですけれども、2区、3区ですよね、万博の用地と、それからIR用地、これ、もちろん場所は違いますけれども、地盤の部分は建設残土と浚渫土砂ということで、同じものを使っていると聞いています。万博のほうは、IR以前のときに、両方とも、建設残土と浚渫土砂はおっしゃるとおり、そんなに液状化しないものだということで、所有者の側も液状化のところに関しては、色でいうとグレーですよね、それほど液状しないという区分に置いていたと思うんですけども、IR事業者の調査によってIR用地側が液状化しやすいと。よって、大阪市は今、地盤改良工事をしているというところだと思うんですけど、万博会場側はまだ調査というのもされていないので、以前のままになっているということだと思います。
 何が問題かと言えば、もちろんこれ調査すべきだと思っているんですけど、今この状況で調査はできないと思いますが、液状化対策をしなくていいということになったら、能登半島地震のときのように液状化によって会場内の車が使えない状況でした。だから防災実施計画をつくるに当たっても、液状化によって車が使えないという状況も想定しておかないとあかんと思うんですね。船舶のところも能登の場合は海上も土地が隆起して、17年前は船に乗って避難できた人たちが、今回は船に乗って避難ができないという状況が実際に起こっています。だから液状化しないと言ってしまうと、あるいは液状化しにくいと言ってしまって液状化の対策を怠ると、実際のところは交通が使えないという可能性が出てきますので、そこはきちんと対応したほうがいいと思いますが、その辺はいかがでしょうか。

知事

 まず、液状化しないと言っているわけではありません。いろんな事実がどんどん肉付けされていっているんですけど、液状化のしにくい土地であると。そしたら、それは地盤の性質、先ほどおっしゃっていた建設残土、浚渫土砂等で組み立てているエリアであると。そして、万博においてやはり考えなければならないのは、もちろん安全対策としての、安全基準としての耐震性、これは仮設建築物であったとしてもしっかり備えるようにということでルールがありますから、そのルールに基づいて建設をしているということです。もし万博会場で南海トラフ地震が起きたとき、それはいかなる事態が生じるか、これはもう本当に分からないところも当然あるわけですけれども、いろんなことを想定しなければなりませんが、おっしゃるとおり例えば、何らかの理由で車が通行できない、それは液状化なのか何なのか、万博会場の中で車が移動できないということもあり得ると。
 ただ、会場の中で車の移動というよりは、むしろ会場の中で多くの人がいっときに島外に出られないようになるということのリスクはあるなと思っていますので、それは専門家の意見も聞きながら進めていますが、液状化は起こらないと言っているわけではないんですけれども、どうやって万博会場に来ておられる人を安全に一時避難、そして、様々な備蓄。備蓄については大阪府市もさらに30万食追加しますけれども、そういった対策も取りながら安全に島外に出ていただくかとか、そういったことが非常に重要だろうとは思っています。液状化が全く起きないと言っているわけではないということはご理解いただけたらと思います。

記者

 おっしゃるとおり液状化しないとは1回もおっしゃっていないとは思うんですけれども、基本計画の12月のところで見る限り、夢洲は液状化しにくい土地、色で言うとグレーに塗られていて、夢洲とか舞洲のほうが赤くて液状化しやすい土地という形になっていました。同じグレーの土地に万博とIRの土地、両方とも乗っかっていて、IRの側は液状化しやすいから今工事しているというところをさっき横田さんもおっしゃったと思います。
 ですから、こちらも繰り返しになってしまいますけど、液状化がしやすい土地ということを前提に対策を立てないと、調査をしてなくて、調査したほうが液状化しやすいということになっているわけですから、そうしないとちょっと安心できないんじゃないかなと思いますけども。それと船舶での代替輸送のところも、もうちょっと詰めていかないといけないんじゃないかと。あのときもこれが最後ではないとおっしゃっていて、それで防災実施計画も一応これで終わりとおっしゃっていて、いろんな方、協会なんかもそうおっしゃるんですけど、表紙だけ見たら初版と書いてあって、もう1回やるのかなという気もしたんですけど、これは確認ですけど、防災実施計画は初版と書いてありますが、あれの改訂版はないということですよね。

知事

 もちろん、「てにをは」等は変えるところがあるのかもしれませんが、中身を大きく変えるということはないと思います。そのように聞いています。あとは具体的にマニュアルをつくっていって、いかにその防災実施計画の下に具体的な行動をどのようにするのかという、より細部の、より実務的なレベルにこれから入っていくという認識です。

記者

 分かりました。そこに避難計画の細かい部分も入っていくということでいいんでしょうか。

知事

 大阪府市でも定めますし、実施計画に基づいて、どのようなものを定めるのかというのはそれぞれの危機管理部局が行うということになります。これは協会だけではなくて、大阪府市であったり様々な関連事業者もこの実施基本計画に基づいて、様々なリスクを想定したマニュアルを定めていくということになると思います。

記者

 ありがとうございます。

職員

 ほかにご質問ございますでしょうか。
 ございませんようですので、それでは、これをもちまして記者会見を終了させていただきます。ありがとうございました。
 マイクのほうを幹事社にお返しさせていただきます。

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