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令和6年(2024年)11月20日知事記者会見内容
記者会見項目
- 能登半島地域の子ども大阪観光招待事業 寄附受付について
- 子どもを応援する社会環境づくりの取組みについて
- エイズに関する「早期検査・啓発の取組」について
- 「なにわの伝統野菜」に新規品目を追加!
職員
それでは、ただいまから知事記者会見を始めさせていただきます。
初めに、知事よりご説明がございます。知事、よろしくお願いいたします。
能登半島地域の子ども大阪観光招待事業 寄附受付について ※この項目で使用した資料はこちら
知事
私からは4点です。
まず、1点目についてです。1点目は能登半島地域の子どもたちを大阪・関西万博含む大阪観光に招待をしようという事業についてです。ふるさと納税で行う事業になります。 中身については先日発表いたしましたので、今日は追加で、本日からふるさと納税のポータルサイトを通じた便利な寄附の受け付けをスタートいたします。そのお知らせです。
皆さんのご寄附で、能登半島地震と豪雨災害で被災した子どもたちを、来年の夏休みに大阪・関西万博と、また大阪の観光に招待して、そして笑顔になってもらおうというものであります。事業費については税ではなくて寄附で実施をしたいと考えています。
その中身ですが、ふるさと納税で実施するということで、本日からふるさと納税のポータルサイトを開設いたしました。11月20日ですから今日からですね。ふるさとチョイスから始まりまして、それぞれJALふるさと納税、ふるラボ、楽天ふるさと納税、ふるなび、さとふる、その他さまざまなふるさと納税のポータルサイトがありますが、ここを積極的に活用して輪を広げていきたいと思います。ぜひそれぞれの有名なふるさと納税のポータルサイトで能登の子どもたちを招待するというものも上げていきますので、ぜひこちらを使って便利に手続きできますからご活用いただけたらと思います。
まず、寄附個人の方についてはふるさと納税制度による税額の控除になります。また、府民以外の方は万博チケットを返礼品としてお渡しいたします。そして企業については、1回当たり10万円以上の場合は企業版ふるさと納税ということになります。税制上の非常に優遇されているものでもありますので、有利になるものでもありますので、ぜひこちらの寄附をご活用いただけたらと思います。
これで集まった寄附金につきましては、この事業を実施する費用を除いて、基本的に全て子どもたちを招待する事業に使います。大阪府の事業としては1円も使わないという中身になります。
スキームは先ほど申し上げたとおり、個人、企業のこの趣旨に賛同していただける方のご寄附をいただきまして、そして大阪府から招待すると。そして、招待した奥能登の子どもたちに2泊3日で万博であったり大阪の観光の名所を来年の夏休みに楽しんでもらおうというものです。
また、これについてはこの趣旨に賛同いただきましたJR西日本さんから往復の鉄道の費用と、そして現地でのバスの協力をいただきましたので、併せてJR西日本さんに感謝を申し上げます。一人でも多くの子どもを招待できるように、ぜひ応援いただける方からのご寄附をお待ちしています。
子どもを応援する社会環境づくりの取組みについて ※この項目で使用した資料はこちら
次に2つ目です。子どもを応援する社会環境づくりの取組みについてです。府においては、全ての子どもが健やかに成長できる温かい地域社会をつくっていくという施策を推進しています。
そして、11月の「秋のこどもまんなか月間」を契機といたしまして、小さなお子さんと一緒に外出しやすい環境を整えたいと思います。ベビーカー等で外出する時に気兼ねなく外出していただけるように、小さな子どもと外出しやすい環境を積極的にどんどんつくっていきたいと思います。広報啓発活動、そして子育て世帯を社会全体で支えるという機運醸成を広げていこうと思います。
まず、広報啓発活動ですけれども、ポスター掲示による広報啓発活動をやっていきます。JR、阪急、京阪等、大阪府内の主要鉄道においてポスターを、そして大阪メトロ車内においてこのポスターを掲示いたします。デジタルサイネージによる広報啓発も実施いたします。ブース出展による啓発活動ということで、それぞれ「第3回万博夜空がアートになる日2024」、これは11月23日ですけれども、そこにおいても出展いたします。
併せて子育て世帯の応援イベントということで、12月14日、イオンモール堺北花田店で行うものについてもイベントの実施をいたします。ここにつきまして、梅沢富美男さんにご協力いただいておりますので、本当に感謝を申し上げます。SNSでの動画配信もするということになっておりまして、梅沢富美男さん出演の動画、ポスター、さまざまな広報啓発を行ってまいります。
まず、その中で動画について百聞は一見にしかずということで見ていただきたいと思います。こういう動画をそれぞれデジタルサイネージであったり、あるいはSNS等で配信いたします。
【動画再生】 広い心で見守ろうじゃないの、大阪子どもとお出かけエール。大阪は子育て家族のお出かけに優しい街をめざします。
知事
出演いただきました梅沢富美男さんに感謝を申し上げます。先ほども短い動画でありますけれども電車の中のイメージが出ましたが、電車の中であったりバスであったり、いろんなところに出かける時にベビーカーで出かけやすい、そういった子育て世帯を社会全体で支えていこうよという機運醸成をつくっていければと思います。
また、併せましてイベントです。こちらは広報啓発活動ですが、こちらはイベントです。子育て世帯応援イベントということで、12月14日、先ほどのイオンモール堺北花田店におきまして、「まいど子でもカード」に登録している子育て世帯の方を対象に。「まいど子でもカード」は当日の登録も可能です。「まいど子でもカード」に登録している子育て世帯の方を対象に、ステージイベント、ワークショップ、ガラガラ抽選会等を行います。
ちなみにこの「まいど子でもカード」というのは18歳未満のお子さん、妊婦さんがいる世帯の方は誰でも会員になれるという子育て応援パスポートのようなものです。これがあると協賛店でスマホに登録した画面を見せていただけたら、割引であったり無料体験であったり、さまざまお得な特典を受けられるというものです。スマホで登録するというものになります、「まいど子でもカード」です。
この「まいど子でもカード」ですけれども、現在20万人以上の方が登録をされておられます。現在27万5,000人の方にご登録いただいています。そして、協賛店は約8,000店の店舗に協賛いただいています。「まいど子でもカード」です。ぜひ18歳未満のお子さん、妊婦さんがいる世帯の方、子育て応援パスポートであります「まいど子でもカード」に登録していただいて、スマホで登録していただければさまざまな割引、無料特典も受けられるので、ぜひこの機を使っていただいて登録いただけたらと思います。そして、「まいど子でもカード」は当日登録もこの堺北花田店で可能です。そこではステージイベント等をやっていますので、ぜひこちらに参加してもらえたらと思います。
今回のイベント等を通じてですが、赤ちゃんは泣くものですから赤ちゃんの泣き声であったり、それから電車、バスでのベビーカーの移動であったり、使用であったりを温かく見守っていただけたらと思います。また親御さんも、ベビーカー使用時の周囲の配慮であったり、子どもの行動への注意を忘れないでいただけたらと思います。
皆が赤ちゃん含めて、小さなお子さん含めて、外に外出しやすい、そして非常に許容性のある社会をめざしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
ヤングケアラー支援の取り組みについてです。今年6月に子ども・若者育成支援推進法が改正されまして、これは国で改正されました。国、自治体等がヤングケアラー支援に努めるよう明記をされました。
府においては子ども、若者が家族の世話のために自身の可能性を諦めることがない社会の実現に向けて、ヤングケアラーに対する社会的認知度の向上であったり、あるいは早期発見、把握するための取り組みを実施しています。
自身がヤングケアラーかどうかもそもそも気付かれない子どもたちも多い中で、子どもと周囲の大人との信頼関係が非常に重要になってきます。また、周囲の大人も、ヤングケアラーというのはこういうのがあるんだというのをぜひ知っていただいて、社会的な認知度を上げていくということがまずもって重要なことになっていきます。
そこについてです。ヤングケアラー支援ポスター展ということで、11月20日から府庁本館1階、そして新別館の連絡通路、また府内市町村でも多く協力いただきまして、60カ所以上でこのヤングケアラー支援ポスター展というものを実施いたします。展示場所の一覧はこちらです。
中身ですけれども、ヤングケアラーの実例の紹介だったり、あるいは周辺の方々が実践できる取り組みの紹介であったり、あるいは元ヤングケアラーの方へのインタビュー等であったり、こういったものをヤングケアラー支援ポスター展として展示をしていきます。府内市町村関係施設60カ所以上で実施をしていますので、ぜひお近くの市町村の施設で見ていただけたらと思います。
また、ヤングケアラー支援シンポジウムを開催いたします。これは2月9日、ドーンセンターで行います。「ヤングケアラーをきっかけに考えるみんなの居場所」ということで、ヤングケアラーと子ども、若者の居場所、講師は湯浅先生に参加いただきます。湯浅さんは非常に有名な著名な方でいらっしゃいます。
また、パネルディスカッションとして「誰ひとり取り残さないみんなの居場所づくりへ」ということで、濱島教授にも参加していただきます。そして応援パフォーマンスということで、府立高校の花園高校のダンス部にも協力をしていただくイベントを実施いたします。定員は400名ということで、申し込みは来年の1月24日までですので、ぜひぜひ申し込んでいただけたらと思います。
冒頭申し上げましたけれども、ヤングケアラーの支援の第一歩、これはまさに子どもと、そして周囲の大人との信頼関係の構築、そこから始まりますので、ぜひヤングケアラーというのがどういうものかというのをこのシンポジウムであったりポスター展を通じて知っていただけたらと思います。
エイズに関する「早期検査・啓発の取組」について ※この項目で使用した資料はこちら
エイズに関する早期検査、そして啓発の取り組みについてです。
HIVの感染の自覚がないままエイズを発症する割合になります「いきなりエイズ率」、これが増加しています。HIV、エイズ患者そのものは年々減っている状況にありますが、令和5年から令和6年で少し増えました。少しずつ減ってきているという状況ですけれども、HIV感染者が判明する前にいきなりエイズ患者として判明する、「いきなりエイズ率」というものが上昇傾向にあります。
率が低いほど早期に診断されている割合が多いということを示しますので、診断割合が低いとどうしてもいきなりHIV感染を認知せずにエイズ発症というところが増えてくるということになります。
HIV感染を放置していますと、進行してエイズを発症することになります。検査によって早期発見をすることが重要です。そして、感染しても今は治療を継続してウイルス量を一定に抑えることができますので、それによって性行為によって他者に感染させることもないということもし得るものにもなっています。ですので、ぜひ早期の発見が非常に重要になってきます。
その中で、まず大阪エイズ啓発フェスティバルということで、中央公会堂で夜回り先生、水谷先生に参加いただく「いのちの授業」というものをやっていただきます。また、7日にはジャズフェスとエイズ啓発トークのフェスティバル、イベントをして、エイズの早期検査、命の大切さというものについて啓発活動を行っていきます。参加いただける水谷先生に感謝を申し上げます。
そして、検査が非常に重要ということは申し上げたとおりですけれども、検査についてです。大阪においてはchotCASTという検査機関がありまして、レディースデー検査、11月25日は女性スタッフによる女性向けの検査を実施します。受付期間は18時から19時半。無料です。そして匿名です。予約も要りません。先着50名です。その場で結果をお伝えします。約60分で結果をお伝えできます。無料です。匿名であり予約も要りませんので、そしてその場で結果が出ますから、ぜひ検査をやっていますからお越しいただけたらと思います。
このchotCASTにおいては定例検査を実施しておりまして、毎週火曜日と木曜日の夜、そして土曜日、日曜日の昼間も実施しています。対象者の限定はありません。ここはHIVと同時に梅毒であったりB型肝炎も受検できますので、ぜひこの検査を活用してもらえたらと思います。
chotCASTだけじゃなくて保健所でも無料の検査をやっていますから、保健所に行っていただいても検査をいたしますので、さまざまな検査場所がありますから早期の検査、受診をお願いしたいと思います。
その他の取り組みといたしまして啓発活動です。セレッソ大阪の試合会場で啓発ブースを設置いたします。エイズのパネル展であったりクイズであったりということで、11月30日に実施します。
そして12月1日は大阪城天守閣のライトアップ、赤色に染めたライトアップをいたします。
そして11月7日以降になりますが、動画を作成してSNSで発信していきます。HIVや梅毒等の検査の紹介動画、SNSを発信いたします。その動画についてもありますので少し見ていただけたらと思います。
【動画再生】 HIV、梅毒などの検査の流れについて見ていきましょう。無料、匿名なんだ。通常検査は約1週間後に、即日検査は当日に結果説明、相談を受けます。結果判明までの流れなどの説明があります。適切な検査のタイミングは必ず事前に保健所などにご確認ください。感染に不安がある場合は早めに検査を受けてくださいね。
知事
このchotCASTは心斎橋にありますし、また皆さんのお住まいの近くの保健所でも検査いたします。無料で匿名でも検査いたしますので、ぜひ感染に不安のある方は早めの検査をお願いいたします。
「なにわの伝統野菜」に新規品目を追加! ※この項目で使用した資料はこちら
4つ目です。なにわの伝統野菜に新しい品目が加わりましたので、その紹介をいたします。
府においては、府内で古くから栽培している野菜、そして独自の栽培方法、気候風土で育った野菜をなにわの伝統野菜として認証して、地産地消を推進することで脱炭素の実現もめざしてまいります。
本日ですけれども、海老芋と河内れんこんの2品目を新たになにわの伝統野菜として認証いたしました。こちらがまず海老芋になります。サトイモの一種ですが、非常に大きい、皆さんのイメージするサトイモと全然違うと思うんですけれども、非常に大きなサトイモの一種で海老芋と呼ばれるもの。それから、こちらの河内れんこんですが、これは一つのレンコンですけれども、この2つがなにわの伝統野菜として認証されましたので、皆さんにご報告、ご披露させていただきます。
まず、なにわの伝統野菜というのは何かということですけれども、府内で昭和初期以前、おおむね100年前から栽培されていて、そして大阪の豊かな食文化とともに地域で守られ、そして受け継がれてきた、一般的な野菜にはない特徴的な形や味を持つ野菜のことを指し、かつ大阪独自の栽培方法によるものであったり、府内特定地域の気候風土に育まれた野菜も新たに認証いたします。
この認証によって注目が高まって、地域の活性化であったり、なにわ、大阪府にはこれだけ伝統野菜があるんだということであったり、またその魅力であったり、そういったものを伝えていきたいと思います。そして、歴史ある伝統的に作られるものですから、そこから先、また未来もつなげていこうというものであります。
本日の認証でなにわ伝統野菜は合計で24品目となりました。今まで22品目ですけれども、今回新たに2つ追加です。
1つ目は先ほど申し上げましたこちらになりますけれども、海老芋です。サトイモの一種であります唐の芋ということで、土寄せという特殊な栽培技術を使ってエビのような湾曲したサトイモの一種、エビのような湾曲した独自な形状としま模様が特徴的ななにわの伝統野菜ということになります。
旧南河内郡では古来から200ヘクタールもの唐の芋の栽培地がありまして、大正末から昭和初期にかけて海老芋の栽培が起こったとされています。特徴として、ほくほく感と非常に粘り気の強さが特徴。高級食材として取り扱われています。
入手方法ですけれども、JAの直売所である「あすかてくるで」、富田林市のふるさと納税の返礼品にもなっていますので、ぜひ一度ご賞味いただけたらと思います。食べ方としては煮物がおいしい食べ方になります。
そして、次は河内れんこんですけれども、土地が低く、水はけの悪い地形であった旧茨田郡において、稲に代わってレンコンの栽培が盛んになっています。奈良時代の書物によると、この地域では在来種の地バスが自生し、そして大正時代には加賀と備中の品種が新たに導入されて、今の河内れんこんになっているとされています。
非常にもちもちとした粘り気があるのが特徴で、入手方法として京阪の百貨店守口店、ららぽーと門真の旬の駅等で河内れんこんも販売していますので、こちらもぜひご賞味いただけたらと思います。こちらも煮物がおいしくいただけます。
大阪の個性ある野菜を味わって、そして魅力を再発見して、地元、地産地消にぜひご協力していただきたいと思いますし、また独自の風味を楽しんでいただけたらと思います。
私からは以上です。
質疑応答
職員
ありがとうございました。
それでは、府政・公務に関するご質問をお受けいたします。質問されます方は挙手の上、社名とお名前をおっしゃっていただきますようお願いいたします。
それでは幹事社の産経新聞さん、よろしくお願いいたします。
能登半島地域の子ども大阪観光招待事業 寄附受付について
記者
産経新聞の山本です。よろしくお願いします。
まず、能登半島地域の子ども大阪観光招待事業についてですけれども、既に府のほうで直接寄付の受け付けを始めているかと思うのですが、現状の申し込み状況はどのようになっておりますでしょうか。
知事
現状は始めたばかりなので、まだまだというところです。現状は十数件だと思いますけれども、まさにこれからと。本格的にこちらのふるさと納税のポータルサイトを活用されている方がほとんどですので、こちらで積極的に広げていきたいと思います。また、企業にもさまざまな広がりをつくっていければと思っています。
記者
関連しまして、万博のチケットのほうは共通返礼品として取り扱う自治体も出てきているかと思いますが、そちらへの期待についてはいかがでしょうか。
知事
現在、大阪府内で39の市町村が届け出をいたしました。共通返礼品として。あと、それぞれの市町村において準備が整い次第、各市町村の判断で行っていくということになりますが、39市町村が届け出をいたしておりますので、多くの市町村で万博のチケットがふるさと納税の返礼品として扱われることになると思います。
ぜひ、ふるさと納税されている方、あるいはふるさと納税に興味がある方、非常に税制が有利にもなりますから、そして万博のチケットも取得できますので、そして、万博のチケットをふるさと納税で扱えるのは大阪しかありませんので、大阪各地の市町村、あるいは大阪市のふるさと納税の制度を活用して、ぜひ万博のチケットを返礼品として取得してもらえたらな、広がればいいなと思っています。
われわれはどちらかというと能登の子どもたちを招待するというところに焦点を当ててやっていければと思います。
ヤングケアラー支援の取組みについて
記者
すみません、もう1点重ねてで、ヤングケアラーの支援についてですけれども、今回、社会的認知度の向上への取り組みということですが、県立高校など教育の現場で何か取り組みをされていることがありましたら、今分かる範囲でお答えいただけたらと思います。
知事
18歳以上のヤングケアラーの支援が対象になりましたので、基本的に市町村で広げていくということになりますけれども、今後18歳以上のヤングケアラーの対策を大阪府として力を入れていきたいと思っています。また、研修においては、市町村職員であったり福祉職向けの研修とか、さまざまそういった広がりを実施しているところでもあります。
高校の事業等においてやっているかどうかというのは、ちょっと部局に確認いたします。
記者
ありがとうございます。
職員
福祉部の担当者になりますので、すみません。高等学校課のほうで府立高校の高校生を対象に実態調査を実施いただいております。その回答によって、学校側が子どもの回答状況に応じて適切に対応いただいていると聞いております。
職員
ほかにご質問ございますでしょうか。そうしましたら読売新聞さん、どうぞ。
大阪府戦略本部会議について
記者
読売新聞の岡田です。午前中の府戦略本部会議での件についてお伺いしたいと思います。
議題で万博記念公園駅前の周辺地区活性化事業の推進についてというのがあったと思うんですけれども、先日、吹田市長から知事宛てに通知があったということで、条例ただし書き以外のところで吹田市の住民理解を得られなかった理由ですとか、市議会で理解を得られなかったのはなぜかというところと、あと、知事も発言されていましたけれども、今後代替案として事業者が検討する一方で府もサポートしていくということで、どのようなものを代替案として想定されるか、よろしくお願いいたします。
知事
まず、あの土地、エリアについて、住宅とすることについて、地域の住民の皆さんにさまざまな意見があったと。なかなかそこで合意には至らなかったというところです。
もともと土地は大阪府の土地ですけれども、地元の皆さんに購入させていただいたという経緯も、さまざまいろんな歴史的な経緯もある中で協議を重ねてきましたが、どうしても共同住宅以外で考えてもらいたいという地元の皆さんの意見が強くて、議会というより地元の皆さんの意見が強かったというふうにも聞いています。
その中で、やはりこれはみなで素晴らしいもの、いいものをつくっていこうじゃないかという事業になりますから、条例上、市長の許可というのは、許可権はあるんですけれども、ここは吹田市とすれば少し違う方法を考えてもらいたいという申し出が市からありました。事業者もそれを受けて、1.-b地区については別の用途を考えて検討しますということになりました。
具体的に中身を住宅以外で何をするかというのは、まさに今、事業者が検討しているところになります。具体的にこれというのが決まったのが実はあるわけでは今の段階ではありません。ただ、速やかに決めていく必要があると思いますから、速やかにそれを策定して進めていきたいと思います。
外周道路の外の部分について、もともと2期、3期でやろうとしていた共同住宅のところについては前倒しにして、こっちは1期に実施するという計画にするという変更としました。ですので、1.-b地区が最初1期だったんですけれども、2期、3期だった他の住宅地区のエリアを1期にして、アリーナそのものは中核ですから、アリーナはもともとの予定どおり進めていくという計画です。1.-b地区をどうするかということが非常に重要にもなってきますから、速やかに事業者において今、検討しているところです。中身がこれというのは現時点では決まっていません。共同住宅以外というものになります。
職員
ほかにご質問ございますでしょうか。そうしましたら共同通信さん、どうぞ。
フランス出張について
記者
共同通信の鶴留と申します。話題変わりまして、今月、フランスのパリで万博、BIEの総会があります。こちらに吉村知事、横山市長と参加されるということですけれども、吉村知事の参加は2018年に開催が決まった時以来かと思うのですが、この貴重な機会にどのような思いで臨まれるのか、伺えますでしょうか。
知事
2025年の大阪・関西万博開幕前の最後のBIEの本部の総会になります。そこに私、そして横山市長が出席して、いよいよ万博加盟国の皆さんが一堂にいらっしゃいますから、万博の加盟国の皆さん、世界各国の皆さんでありますけれども、世界中の皆さんに2025年万博の準備状況、そして中身、魅力を発信したいと思います。そして、ぜひ万博にお越しくださいということをパリのBIE総会の中心部から世界に向けて発信をしたいと思います。
思いとしても、2018年もそうですし、やはり誘致活動でもパリというのはBIEの本拠地でもありますから、何度も足を運んだエリアでもあります。万博開始前としてはこれが最後になると思いますから、今までのさまざまな万博の選挙活動も含めて、あるいは誘致活動も含めて、今思いはありますけれども、最後、最終、総まとめとして世界に向けて2025年大阪・関西万博の魅力を発信したいと思います。
記者
今回、併せてほかにも視察等も含まれているかと思います。どのような狙いを持ってパリに行かれたいと思っておりますでしょうか。
知事
1カ所だけになると思いますが、ヴァルドワーズを訪問いたします。ヴァルドワーズは皆さんもご承知で、友好提携を結んでいるエリアでもあります。
ヴァルドワーズの皆さんはよく大阪に来られて、カヴェッキ議長ももう名前も覚えましたが、カヴェッキ議長もよく来られて、ヴァルドワーズの友好というのは深めているところです。
ですので、松井知事もそうだったと思うのですが、知事がBIE、パリに行く場合は、すぐ近くですからヴァルドワーズを訪問して友好を深めるというのは、常に行動していたところですので、私自身もヴァルドワーズを訪問して、ヴァルドワーズの皆さんと大阪府の連携がさらに深まればいいと思っています。
記者
これはちょっと政務のほうになるのかもしれないですけれども、一応知事としてのお立場で伺いたいのですが、出張期間中、日本維新の会の代表選も並行して進んでおります。その間にパリ出張に行かれるということで、公務を優先されたというところで思いをちょっと伺えますでしょうか。
知事
これは当然公務優先ですし、基本的には何をするにしても僕は公務優先と考えています。もちろん調整できることは調整していきますが、公務優先を軸にやっていくのは当たり前だと思っています。
また、このパリ出張というのは随分前から決まっていますので、日本維新の会の代表選挙が決まる前にそもそも決まっている公務ですから、当然こちらを優先するということになります。
記者
ありがとうございます。
職員
ほかにご質問ございますでしょうか。そうしましたら木下さん、どうぞ。
「大阪府インターネット上の誹謗中傷や差別等の人権侵害のない社会づくり条例」関連について
記者
フリーの木下です。よろしくお願いします。
兵庫県のSNSの条例に関連してちょっと伺いたいんですけれども、まだ中身が出てきていないのでどういったものかということは分からないと思いますが、昨年の11月、大阪府のほうで発表された、インターネット上の誹謗(ひぼう)中傷差別に対応する仕組みというか条例というか、相談窓口ネットハーモニーとかをつくられて、それからターゲティング広告の手法を使ってインターネット上で検索とか投稿に関して注意喚起するというのがあったと思います。11月が強化月間やったということもあったと思うんですけれども、その後どういった効果があって、どういった課題が出てきたか。兵庫のSNS条例はまだ出てきていないですが、何かアドバイスとかがあればお願いします。
知事
まず、今現在条例を執行いたしまして、条例制定時からの課題ではあるんですけれども、差別等についてはこちらも定義しやすいので、差別等については大阪府が直接指導するというような規定、ルールもできています。
ただ、やはり一番議論になったのは誹謗中傷についてです。何をもって誹謗中傷というのかというところが非常に難しくて、認定をするというのが非常に困難ではないかと。表現の自由というのが基本的に憲法21条で認められるこの国家において、何が誹謗中傷に当たるのか、当たらないのかの判断が非常に難しいというのが一番議論になりました。
ただ、この憲法21条がある中でも本当にできる限りのことを、厳しい条例を作りたいという思いを私自身は伝えて、そして、もちろんこれは僕が条例を書くわけではありませんから、まず有識者、諮問機関に答申、諮問したということです。有識者においても非常にそこについてかなり深く議論していただきました。
その上で、出てきた答申として、なかなか誹謗中傷を大阪府が認定するというのは難しいんじゃないかということで、対応方法としてネットハーモニーという相談窓口をつくりました。これは誹謗中傷かなと思ったら相談できるという相談窓口を設置いたしまして、報告を受けていますのは、このネットハーモニーには本当にいろんな相談が来て、相談者からは非常にあってよかったというような報告も受けているところでもあります。
ですので、こういったネットに関して何か困ったことがあったり、誹謗中傷かなと思ったら相談をという、広い相談窓口をつくるというのは一つの方法なのだと思います。
もう一つは、誹謗中傷をやっている人が誹謗中傷と思わずやっている場合が多くあるので、ターゲティング広告、ここについてもネットというのは凶器になるんですよというような分かりやすいメッセージでのターゲティング広告を実際に実施しています。
ですので、そういった対応を実施するという条例を制定いたしました。兵庫県におかれて条例を制定されるというのであれば、もちろんわれわれも情報提供いたしますし、それから、よりさらに前に一歩進んだ条例ができるのであれば、ぜひ兵庫県でもやってもらえたらと思いますが、われわれの現時点での到達点で課題になったのは、「誹謗中傷って行政が認定できるんですか」というところが一番大きかったと思います。
記者
ターゲティング広告のところで、投稿だけじゃなくて検索の部分にも注意喚起という話があったと思うんですけれども、ちょっと私手法がちゃんと分かっていないですが、これは個人を特定するものではなくて、自動的にそういった検索とか投稿に対して注意喚起するという理解でよろしいですか。
知事
そういう理解で結構です。個人を特定するんじゃなくて、その特定のワードを検索した人にこの広告が直接行く。そういう広告手法を使った啓発ですよね。これは非常に有効だと思います。みんなに広告するんじゃなくて、検索している人にぼんっと入っていくということになりますので、このターゲティング広告は非常に有効な手段だと思います。
記者
ほかにご質問ございますでしょうか。ございませんでしょうか。
ございませんようですので、それではこれをもちまして記者会見を終了させていただきます。ありがとうございました。
マイクのほうを幹事社のほうにお返しさせていただきます。