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更新日:2024年10月28日

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令和6年(2024年)8月7日知事記者会見内容

記者会見項目

  • うめきた2期区域の先行まちびらきについて
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職員

 そうしましたら、ただいまから記者会見を始めさせていただきます。
 初めに、知事よりご説明がございます。知事、よろしくお願いいたします。

 

 

うめきた2期区域の先行まちびらきについて

知事

 本日は、私から1点のみです。うめきたについてです。うめきた2期の先行まちびらきを9月6日に行います。その案内になります。
 大阪府においては、大阪市と、そして民間事業者と協力をして、大阪を、そして関西を牽引するエリアとして、うめきた2期のまちづくりを進めてきました。今回、うめきた2期のまちづくりのうち、先行まちびらきを行います。全体のうめきた2期の敷地面積のうちの約4割程度ということになります。これは9月6日にオープンをいたします。そして、来年の万博の開催の頃、春頃には、さらに、まちびらき面積が広くなりまして、全体の約8割がまちびらきをするという計画になっています。最終的には令和9年度が全体まちびらきということになります。それについての様々なイベントを開催いたしますので、ご案内になります。
 まず、先ほど申し上げたとおり、この9月6日から名称グラングリーン大阪のスタートを行います。これをするために様々なイベントを開催いたします。グラングリーン大阪、「自然と都市の融合」というテーマから名づけられたうめきた2期のプロジェクトの名称です。世界に比類なき魅力を備える「みどり」を都市のど真ん中に、ターミナルに直結してやっていこうと。都市のど真ん中に本物の緑を誘致して、そして、世界中から資本、人材を集め、集積させて、そして都市と環境、暮らし、大阪の都市の価値、これを高めていきたいというふうに思っています。
 そして、テーマとしましては、「みどり」と「イノベーション」の融合拠点、ここに書いてないんですけど、ライフデザイン・イノベーションというのもテーマになっています。つまり、この拠点において新しい技術とか、新しい産業とか、新しいイノベーションを生み出そうというのが一つの大きなまちづくりのテーマになっています。
 そういった中で今回、先行まちびらき、9月6日に行います。北館と、そして公園の一部を開業いたします。中身ですけれども、大規模イベントスペースもありますサウスパーク、ここは世界最大級の大規模ターミナル駅直結公園となります。大阪駅のような大規模ターミナル駅と直結する公園とすれば、世界最大級の公園になります。そして北部の一部、北館と公園の一部が開設をされるということになります。歩行者デッキも開設されますから、JR大阪駅とつながるということになります。
 そして、JAM BASEというのが、新たなイノベーションの創出拠点になります。新しいアイデア、社会実装、そういったものを実現していくために、民間事業者であったり、あるいは大学であったり、あるいは研究施設であったり、いろんな関係者が一堂に会する拠点がJAM BASEになります。JAM BASEも開設をいたしますので、その開業セレモニー等を行います。それぞれオープニングセレモニーをする予定にしておりまして、9月6日から行います。
 まず9月6日、オープニングセレモニーとして、朝10時45分から吹奏楽の生演奏等も含めたオープニングセレモニーを開催いたします。そしてそれぞれのエリア、MIDORI LIVE STAGEということで、その日の14時から、あるいは翌日の朝11時から、FM802のスペシャルライブ等をこのMIDORI LIVE STAGEで行います。
 それから、JAM BASEにおきましても、9月6日の13時10分から開業セレモニーであったり、あるいは著名な経営者等による開業記念セッションイベント等を行います。そして、「VS.」。「VS.」もオープンをいたします。日本を代表するアーティスト、真鍋さんの新作個展を9月6日から開催いたします。ここで美術とか芸術の展覧ができるようなスペース「VS.」、私も見に行きましたけれども、「VS.」もオープンをいたします。
 そして、ウェルネスストリートということで、9月7日11時から食やワークショップ、スポーツアクティビティなどのストリートイベントを行います。ここのストリートは、中央に走る非常に大きな広い道路があるんですが、ここは将来的に車が走る、通れるようになるんですけど、まだ公園が完成しておりませんので、今の段階では人が入れるスペースになりますが、車が通行するエリアにはならないということになります。この道路も、道路部分も先行まちびらきで開設をいたします。
 うめきた2期、いよいよ開設になります。先行まちびらきが行われます。1か月となりました。9月6日から敷地面積の約4割になりますけれども、都心のど真ん中に本物の大きな公園、これによって都市魅力を高めていくと。また、その中で新たなイノベーションが生まれる拠点、JAM BASE等を中心にして、新たなイノベーションが生まれる拠点をつくってまいりたいと思います。
 そして来年の春、万博の頃には敷地面積の約8割が開業するという計画で進めていっています。大阪府、大阪市、そして民間事業者が協力をして、最後の一等地と言われるこのうめきた2期のまちづくりを、大阪の成長のために、関西の成長のために、また都市魅力を高めていくために進めていきたいと思います。
 私からは以上です。

質疑応答

職員

 ありがとうございました。
 それでは、府政・公務に関するご質問をお受けいたします。質問されます方は挙手の上、社名とお名前をおっしゃっていただきますようお願いをいたします。
 それでは、幹事社のABCさん、よろしくお願いします。

うめきた2期区域の先行まちびらきについて(1)

記者

 ABCテレビの岡谷です。
 うめきた2期の先行まちびらきということで、やっぱり現状どうしても、大阪駅よりも北のエリアというのは大阪駅周辺よりも人出が少ないような印象を受けるんですけれども、今回こうして先行まちびらきをすることで、そういった人の入りとか期待感というのはどういうところがありますか。

知事

 ある意味、人の流れも大きく変わってくると思います。大阪駅の北側、そして大阪駅の西側、北西エリア、西エリア、ここは人の流れも大きく変わってくると思います。
 先日、KITTE大阪もオープンをいたしました。そことも非常に近いエリア、真隣のエリアになります。大阪駅周辺において、このうめきたのところは多くの人流が増えてきているエリアでもありますけれども、今回、うめきた2期によって、さらにこの大阪の北側のエリアにおける人の流れが大きく変わってくるというふうに思います。ですので、今回のうめきた2期の先行まちびらきは、大阪駅中心部における人の流れ、あるいは企業の流れをも変えるぐらいの大きなインパクトになると思っています。現実、オフィス等も春に向けてオープンしていきますけれども、それ以外のオフィスが入るところもありますが、様々な企業がこのうめきた2期のエリアに本社を移転するというような動きも出てきているのは、報道でもあるとおりです。ここに人、企業、投資、そういったものが集積しつつある。さらには、来年の万博が開催する頃には商業施設、オフィス棟、ホテル、そういったところもオープンしていきますので、駅ビルもオープンしていきますから、そういった意味では人の流れ、企業の流れ、投資の流れ、これが大阪北部にまた大きく生じるというふうに期待をしています。
 また、この下にはうめきたの新駅ができていますので、新駅というか、もうつながっているんですけど、大阪駅として。新駅もできています。将来的には、ここはなにわ筋線とつながってくるという駅になりますが、その地下駅とも直結をいたしますので、関空ともつながっていますし、新大阪ともつながっている。駅から上がればうめきた公園があるという、大阪都心部、大阪駅の街の在り方が大きく変わる、そういった第一歩になると思っています。

職員

 ほかにご質問ございますでしょうか。そうしましたら、読売新聞さん、どうぞ。

うめきた2期区域の先行まちびらきについて(2)

記者

 読売新聞の山本です。
 うめきた2期の先行まちびらきについて1点ですけれども、改めてにはなりますが、都市部に公園がある、緑があるというところがどのように都市魅力につながっていくのか、この地域のにぎわいにつながっていくのか、どうお感じになっているか教えていただけますでしょうか。

知事

 例えばニューヨークで最も価値が高いのは、セントラルパークの周辺です。大都市部において、大都市部のど真ん中にある緑というのは、そのエリアだけじゃなくて、その周辺の価値を高めていくということになります。これは大都市部におけるまちづくりではもう見えているものでありますし、他の世界の大都市を見ても同じようなことが言えます。なので、比類なき緑の魅力というのを大都市部の中心に持ってくるということは、緑の都市部分だけではなくて、その周囲の資産価値、そして街の魅力を高めていくことにつながるというものになります。
 現実、今、大阪のこの周辺、福島区なんかも非常に地価も上がってきていますし、非常ににぎわいも増えてきている。これは将来を見越したものにもなっている。つまり、うめきたが来るということを前提に、その周辺の価値が高まっているということの証左でもあります。これは世界の他都市でも同じですので、このうめきたという第1等地だからこそ、本物の大きな緑の公園を持ってくる、都市型の公園を持ってくるということが周辺も含めた大阪全体のまちづくり、魅力づくりにつながってくると思っています。
 もちろん、うめきた2期の中に、今回もそうですけれども、JAM BASEが入る北館が開業しますし、その後、万博の頃には南館として商業施設やホテル、オフィス棟なんかもオープンをしていますので、いろんな企業も実際、それを見越して本社をこちらに移転するというような動きもあったりしていますので、現実問題、このうめきた2期の価値というのは、都市のど真ん中に緑の公園を持ってくるからこそ、都市の価値が高まるというものだというふうに思っています。
 この中にも、美術や芸術を展示できる「VS.」という施設もありますし、それ以外の様々な施設もイノベーションの創出拠点として、非常に人気の高いエリアになっている。これはやはり中心部が緑であることに非常に大きな意味があるかなと思っています。もちろん、これは緑ではなくて、単にビルを建てるというやり方もあると思うんですけど、単にビルを建てるとするならば、一時的には床面積は埋まるんでしょうけれども、長い目で大阪の都市の価値というのを見たときには、都心のど真ん中に大きな緑の公園がどかんとあるというふうにしたほうが大阪の個性、そして大阪の都市魅力が、長期的に見たときに、大阪の価値が高まるというふうに判断をしています。

記者

 ありがとうございます。

職員

 ほかにご質問ございますでしょうか。そうしましたら、共同通信さん、どうぞ。

ライドシェア関連について

記者

 共同通信の鶴留と申します。
 話題は変わるんですけれども、昨日、大阪府議会の万博推進特別委員会のメンバーが、ライドシェアの万博期間中の緩和を求めて都内を訪れました。その中で、河野規制改革担当大臣と自民党の茂木幹事長、そして超党派の勉強会の小泉進次郎氏、あと国交省の事務次官等を尋ねました。昨日の森委員長の囲みの中で、ライドシェアの緩和に向けた実務者の協議を近日中にも大阪府と国交省と、あと万博協会も交えてやる方向だという説明があったというふうにありました。現状、知事のほうにはどのような説明が来ておりますでしょうか。

知事

 まず、森委員長を中心として、このライドシェアの委員会の皆さんの国への提言というのは非常に心強いと思っています。委員会の提言のメンバーは大阪維新の会、それから公明党、そして自民党が加わった、この3党が入った中での万博期間中のライドシェアの大幅緩和の要請ということを議会としてしていただいたというのは非常に心強いと思っています。党派を超えて、公明党も自民党もそれに賛同して、そして大阪維新の会と、この3党が要請をしたというのは、これは議会の意思でありますので、国交省も、国も、そういった意味では重く受け止められていると思います。
 その上で、実際の実務会議をしていこうという動きにもつながっている要因にもなっていると思います、こういった動きが。現実問題、近々実務者会議を行うということになると思います。万博期間中のライドシェアの大幅緩和、いわゆる万博版のライドシェアに向けての実務者議論を国交省と近々行いたいと思っています。

記者

 実務者協議の開催方法なんですけれども、これまでの府のスタンスからすれば、基本的にはオープンの場でということだったと思うんですけども、今現状どのような調整で進んでいますでしょうか。

知事

 実際に副知事と自動車局長との間で様々、方針もやり方も含めて今協議をしているというところですので、国も入りますから、実務者のほうにその会議の在り方については判断を任せようと思います。ただ、もちろんどういった会議をしたのか、どういった資料を使ったのかも含めて、記者の皆さんにはきちんと報告をする、説明をするのは当然だと思っていますので、そういったことは行われるとは思います。会議の形式は実務者に任せようと思います。

記者

 ありがとうございます。

職員

 ほかにご質問ございますでしょうか。そうしましたら、朝日新聞さん、どうぞ。

万博期間中のIRの工事関連について

記者

 朝日新聞の野平です。
 IR工事について伺います。知事の説明ですと、2019年頃に万博協会から、万博期間中のIR工事についてどのようにするのかということについて、説明を求められたと。これを踏まえて、IRの公募条件の中に万博への影響というのを最小限にしていくということが盛り込まれて現在まで至っているという説明だったと思いますが、こうした手続を経る中で、万博工事と並行してIR工事を行うことへの万博協会側の合意というのは取れていたというような認識だったんでしょうか。

知事

 当然、取れているという認識だからこそ、例えば交通実務者協議会の中に総理補佐官も入りながら、万博協会も入り、そして大阪府市も入って、万博会場に対して悪影響が生じないような適切な措置を講じましょうということの条件というか、それについての具体的な協議をしていたと思います。その合意がなければ、そもそもそんな会議を開催できないですし、そもそも論で止まっていると思います。

記者

 それを踏まえて、景観対策ですとか騒音対策ですとか粉じん対策とか、様々な対策というのはこれまでも協議検討されてきたと思うんですが、今、事業者側に対して追加で取り得る措置はないのかということを求めている段階だと思いますけども、追加でというのはどういった措置が今想定し得るものとしてあるのかという点と、これまで府市側からその対策に対して補塡するということはあり得ないということで知事も説明されていますけれども、そうした追加の対策というのは事業者側に負担を求めていくということになるんでしょうか。

知事

 まず、IRの募集条件の中にも記載があります。実際に国が認可した内容、そして実施協定の内容にも具体的な記載があります。その具体的な記載は何かというと、万博期間中にIR工事をする。IR工事をする場合には、万博会場に対して、交通アクセスであったり、あるいは騒音であったりについて、悪影響が生じることを防ぐようなきちんとした措置を取りましょうということが条件としても入っています。それは皆さんが調べてもらったら分かるとおりだし、公になっている事実です。だから、それに基づいて、当然事業者としていろいろ考えて検討をしているし、実際その協議もしているという中です。そこの中で、この間報道されているとおり、いろんな関係者の意見もありますから、そういったことも含めて今、協議をしている最中です。

2025年大阪・関西万博関連について

記者

 すいません、別件でもう1件、万博の紙チケットの運用ルールについて伺いたいんですけれども、先週末に石毛事務総長が定例会見をしまして、予約なし入場に関する大阪府市の案について、「自由に来てくださいと言った後で難しいというのはなかなか厳しい運営になる」と述べられまして、これは予約状況を見ながら追加的にその除外日を設定すべきだという府市の案に対して、改めて難色を示した形だと思うんですけれども、この発言についての受け止めをお願いします。

知事

 ここについても、今実際に実務者の協議が行われている最中です。やはり予約でいっぱいになっていないのに排除する必要があるのかなと私は思います。予約状況も事前に分かるわけですし、予測といっても明確に、何というんですかね、愛知万博等の予測はあるにしても実際は分からないわけだから、でも、今後やっていく上でどのぐらい予約が入るかというのは事前に分かりますので、そういった意味では、もちろん予約でいっぱいのときは入れませんというのはきちんと通知をする必要はあると思います。そのときはちゃんと予約をしてください、予約の方が優先ですと。ただ予約が空いている、予約でいっぱいにならないというのが分かっているときにまで排除する必要があるのかなというのが我々の考え方です。そういったことを今実務的に協議している最中です。

記者

 今の知事のご発言もそうですし、石毛事務総長の発言もそうなんですが、やっぱり大阪府市の案と万博協会との案というので依然として溝というか、考え方の開きというのがあるように思うんですが、そこについてはどのように合意点というのは見いだしていくお考えなのでしょうか。

知事

 今協議をしている最中なので、別にこれは対立をしているわけではありませんので、よりよい紙チケットの在り方、また、参加者が参加したいと思っての参加しやすいやり方、ただその中で混雑とかをできるだけある意味防いで平準化していくのはどういうやり方がいいだろうかということについて議論している最中だという認識です。なので、別に対立しているわけでも、意見が違ったら当然意見が違う中で議論して物事を合意形成していくのは当たり前の話なので、今それをやっている最中だと思っています。最終的にやはりどこかできちんと決着をつけるということにはなるんだろうとは思います。

職員

 ほかにご質問ございますでしょうか。そうしましたら、読売テレビさん、どうぞ。

北陸新幹線の延伸関連について

記者

 読売テレビの古瀬です。お願いします。2点お伺いします。
 まず1点目が、本日東京で北陸新幹線の関西延伸に向けて与党の会合が開かれますが、これをめぐっては工期の延長だったり費用の増加だったり、また、ルートについては、小浜-京都よりも米原のほうが現実的だという声も上がっていますが、知事はこの一連の報道についてどのように考えていらっしゃるかお聞かせください。

知事

 まず、まだ僕のところに直接北陸新幹線の報告が上がってきていないので、ちょっとその状況は正確には言えないところがあると思います。今報道されている範囲で聞く限りでは、小浜-京都ルートが現行の2兆円から倍近くになるのではないかという報道もあるのも当然知っていますし、もちろんその費用というのは昨今の状況を見れば、当然、約10年前の金額というわけにはいかないんだろうと僕自身も思っています。ですので、今後新たに正確に聞くことになると思いますけれども、報道されているような倍ぐらいの費用がかかるようになる、4兆円近く費用がかかる、あるいは工期も非常に長くなるという報告があれば、それに対して、あとは工事をどうしていくのかと、京都の地下をずっとトンネルで掘っていくというやり方、水問題も含めてどうなのかという意見もある中で、現実的に大阪まで一日も早く開業するというのが大阪府の考え方です。僕自身の考え方でもありますので、それに小浜-京都ルートが本当にかなったものになるのかということはしっかりと検討して、また、関係者でも議論する必要があると僕は思います。
 どちらかといえば当然、小浜-京都ルートというのが大阪府の考え方でもあり、僕の考えでもありますけれども、前提となる費用とか期間とかあるいは工事というのがもし随分と変わってくるというのであれば、もう1回改めてしっかりとした当事者間の議論が必要ではないかと僕は思っています。

阪神タイガース、オリックス・バファローズ優勝記念パレード関連について

記者

 ありがとうございます。
 2点目、話が替わってしまうんですけれども、去年11月に行われた阪神とオリックスの優勝パレードについてお伺いします。
 兵庫県の片山元副知事が金融機関への補助金の増額を指示して、募金として金融機関にキックバックさせたとの報道がありましたが、この事案に関する知事の受け止めと、このパレードについては大阪府も携わっている事業だと思われますが、大阪府においては同じような事案がなかったのか知事の見解を教えてください。

知事

 まず、当然大阪府において同じような事案というか、報道されている事案はありません。加えて、今報道されているのも片山副知事は否定をされていたと思うので、退任の会見のときでしたかね。なので、キックバックというのが事実なのかどうかというのをしっかりと百条委員会なり調査委員会で真実を明らかにしてもらいたいと思っています。

記者

 ありがとうございます。

(仮称)大阪依存症センター関連について

職員

 ほかにご質問ございますでしょうか。そうしましたら、木下さん、どうぞ。

記者

 フリーの木下です。
 IRの関係で昨日、大阪依存症センター、仮称ですけども、これの検討会議がありまして、一応こうやっていくという取りまとめが行われたんですけれども、ただ、前から決まっていたことではあるんですが、IR開業までにスタートさせるということで、この間期間が空いてしまうんですけれども、部局のほうに聞くと、人材育成には3から5年かかるという話でした。ですから、人材育成も含めて考えると、議会のほうで予算とか通していかんとあかんのが近づいているんじゃないかなとは思うんですけど、IR開業までにというところがちょっとネックになって動きが取れなくなるんじゃないかなと思っているんですが、その辺はいかがお考えでしょうか。

知事

 仮称ですけども、この大阪依存症の対策センターについては、総合的な拠点を設けたいと思っています。ギャンブル依存症をはじめとした依存症に対しての相談、それから医療、そして回復、そういったことをワンストップで支援していく、そして、他のそういった機関も多くありますから、そこの司令塔的な役割を果たす、中心的な司令塔機能を果たせるような役割を果たす、それから様々な調査・分析であったり、人材の育成であったり、広報啓発、そういったことも非常に重要ですので、そういった拠点として、しっかりとしたセンターをつくりたいというふうに思っています。これはIRを誘致する以上、しっかりとしたそういったセンターをつくっていくというのが基本的な考え方です。
 IRの開業というのは、2030年が現在認可されたIRの事業内容ですので、2030年まであと6年、5年強ありますけれども、そうは言っても、5年強というのは、様々、人材育成であったり等々を考えると、そこまで長い期間ではないと思っています。しっかりと着実に準備を整えて、IR開業のときまでにしっかりとした中心的な拠点となる依存症対策センター、これを設けていきたいと思います。

記者

 しっかりとしたセンターをつくるのに時間がかかる、一定かかるというのはそのとおりだと思うんですけども、これをIR開業までにとせずに、一定の期間にしてしまったら何か問題があるんでしょうか。IR開業までにとしてしまうことで、IRの開業が、実際今回もちょっと工事の延期の要請が来たり、延びる可能性であったりも出てきていると思うんですけど、IR開業までにとしている意味というのは何かあるんでしょうか。

知事

 これは、IRの地域整備計画も含めて、その計画の中にも盛り込んでいます。つまり、IRの整備計画、先ほども工事の話もありましたけど、様々、今回、きちんと国の認証も得て、事業認可も得て進めてきているところでもありますので、そういった観点からすると、IR整備計画の中に入って、我々もそこに盛り込んでいますから、IRが成立するときまでにはIRの依存症センターを、しっかりとしたものを構築していくという考え方です。

記者

 委員の中でも、IR開業を待たずに、実際にネットのギャンブル依存とかかなり深刻化しているという話も出ておりました、というような趣旨の意見もあったんですけれども、今回、延期の可能性も出てきたと思いますし、これから調整をいろいろ進めていかれるのではあると思いますけれども、七つの撤退要件がある以上、撤退という可能性もゼロではないと思います。これ、もしIRの撤退とかIRが延期になったとき、大阪依存症センターもその影響を受けて、つくる期間が延びたりとか、あるいはなくなったりとかする可能性があるんでしょうか。

知事

 まず、やはりIRを誘致する、その中で、当然IRというのはカジノを含む統合型リゾートですから、合法的にそういったルールをつくっていくということになります。それに対してやっぱり不安に思われている方もいらっしゃいます。その不安に対してきちんと当然応えていく必要もありますし、依存症対策を、IRを誘致する以上、やっぱり取っていって、むしろ、IRを誘致する前よりも、今もギャンブルはあるんですけれども、それよりも少なくするぐらいの思いでこの対策をしっかり取っていこうというので立ち上がったのがこの大阪依存症センターの趣旨でもあります。これはIRの計画にも入っているものですから、やはり、そこは非常に重要な視点だというふうに思っていますので。今、IRが延期する予定は特にあるわけではありません。中止する予定もあるわけではないと。その中で並行してこの依存症センターについても、よりしっかりしたものを進めていく。これまで専門家の皆さんに意見も聞いて進めているというものです。だから、IRと全く無関係に進めるものでもないんだろうと僕は思っています、そもそもの生い立ちからしてもですね。

記者

 つまり、IR開業までにということではあるけれども、IRができようができまいが、つくることには変わりないということでいいんでしょうか。

知事

 そこは明確には意思決定というのは現時点ではなされていないとは思います。IRが来るというのは当然の前提とした上で、この依存症センターをしっかりとした対応、シンガポールのNAMSのようなものをつくっていこうと。僕もNAMSへ1回行きましたけれども、そういったものをつくっていこうというのが趣旨ですから、もともと切り離されて最初出発点が起きているわけでもないので、並行して進めていくということになると思います。
 ちなみに、IRは延期であったり中止という計画は今ありませんので、ですので、並行して進めるということになろうかと思います。
 それがなくなったときどうするかというのは、今の中での結論が出るものではないと思います。

記者

 ありがとうございます。


職員

 ほかにご質問はございますでしょうか。
 ございませんようでしたら、それでは、記者会見のほうを終了させていただきます。ありがとうございました。
 マイクを幹事社のほうにお返しさせていただきます。

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