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令和7年(2025年)2月10日知事記者会見内容
記者会見項目
- 能登半島地域の子ども大阪観光招待事業について
- X Game Osaka 2025大会競技種目の決定、「OSAKA NEXPO 2024「EXPOCITY編」」開催
- 大阪・関西万博開幕1か月前に淀川舟運イベントを開催!
職員
ただ今から知事記者会見を始めさせていただきます。
初めに、知事よりご説明がございます。知事、よろしくお願いいたします。
能登半島地域の子ども大阪観光招待事業について ※この項目で使用した資料はこちら
知事
私からは3点です。
まず一点目についてです。
能登半島地域の子どもたちを少しでも元気にしたいという思いから、2025年大阪・関西万博と、そして大阪の観光に招待しようという事業を、ふるさと納税を財源として行うということを今事業進行中であります。それについて、一定の賛同もいただけまして方向性が固まってまいりましたので、募集等を含めて発表をさせていただきます。
まず、この事業ですけれども、寄附を財源といたしまして能登半島地震と豪雨災害で被災した奥能登の地域の子どもたちを大阪に夏休みに招待しようという事業です。この能登半島の地震における被災支援というのは、当然のことながら行政としてこれまで行っています。これは、最初の人命救助から始まり、避難所支援から始まり、これまで延べ数万人単位での派遣を行っていると。そして、今も中長期派遣を行っています。行政として支援するのは、これは当たり前のことです。災害がれきについても、大阪市でも受け入れるということで大阪を挙げて被災地支援を行っています。
その中で、加えてということになりますけれども、奥能登の地域の子どもたちに、せっかく万博をやるのであれば、この能登半島地震等で被災した子どもたちを招待しようじゃないかと。そして、ただその財源は寄附で、この趣旨に賛同していただける方の寄附で、ふるさと納税で行っていこうという事業であります。
皆さまの支援もありまして、現在の寄附額についてですけれども、当初、目標3,000万円を目標として昨年事業をスタートいたしましたが、それをはるかに超える寄附を頂けまして本当にありがとうございます。現時点で寄附見込み額は6,000万円ということで、目標金額のおよそ倍の金額がもう既にご寄附を頂いております。非常に本当に感謝を申し上げます。一定これで事業の見込みもつきましたので、招待者の募集を開始いたします。こちらにリーフレットがありますけれども、皆さまのご寄附で奥能登の子どもたちを応援していこうというプロジェクトです。これは、奥能登の輪島、そして珠洲市、穴水町、そして能登、この4市町のそれぞれの市長さんとも話は当然して、この事業をするということで進めているものでもあります。このそれぞれの4市町の市長さん、町長さんからも、ぜひそれはやっていただきたいと、ありがたいという言葉をいただいておりますので、この事業を始めたというところでもあります。
具体的な中身ですけれども、まず募集期間としまして2月26日から3月18日まで募集を行います。そして、寄附は、これからも募集をいたしますので、もしさらに寄附金が集まれば、5月に2回目の募集をすることを考えていきます。現時点でですけれども、募集人員として320人となります。もともと当初、昨年の8月にこの事業についてのこれからやりますということを発表したときは、目標金額3,000万円と、160人ということでしたけれども、倍の寄附金が集まっていますので、人数も倍として320人の方を募集いたします。
ツアーの日程ですけれども、夏休みです。三つ候補を挙げています。7月25日から27日まで、基本2泊3日になります。8月2日から4日、8月8日から10日と、この三つをツアーの日程として組んでいきます。
そして、この応募の条件でありますけれども、奥能登地域、輪島市、珠洲市、そして穴水町、能登町、この4市町のお子さんで小学校5~6年生および中学生が対象となります。と、その保護者さんが対象になります。令和7年4月時点です。そして、保護者お一人子ども3人まで応募可能ということにいたしました。この事業発表のときは、保護者1人とお子さん1人ということで発表いたしましたが、その後いろんな議会議論等も経まして、さまざまな意見もあって、保護者1人に対して子ども3人まで応募可能ということにいたしました。
主な行程ですけれども、まずは大阪・関西万博ということです。そして、USJにも訪問をしていただきます。そして、大阪の観光地を訪問していただきます。おおむね、なので大阪・関西万博では丸一日は楽しんでいただいて、場合によって1.5日になるかもしれませんが楽しんでいただいて、そしてUSJと、そして大阪の観光地を楽しんでいただくということを予定にしています。
この事業ですけれども、個人さんからのご寄附も多く頂いています。併せて企業さんからも、企業版ふるさと納税が可能だということでご寄附をいただいております。株式会社アースクリエイトさん、そして西日本旅客鉄道株式会社さん、日本生命保険相互会社さん、野村アセットマネジメント株式会社さん、そして株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループさん、そして山崎製パン株式会社さん、ユアサM&B株式会社さん、他企業の方からもご寄附を頂いております。この場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございます。
企業の皆さん、そして個人の皆さんからご寄附をいただきましたので、奥能登の子どもたちを大阪・関西万博に、そして大阪の観光に、USJにご招待をしようというふうに思っています。震災でつらい思いをした子どもたちも多くいらっしゃると思いますけれども、少しでも未来のこの万博会場を見て、新しい技術であったり、新しい価値観であったり、未来社会の方向性、未来社会の羅針盤がそこにありますので、ぜひ多くの子どもたちに来ていただいて、そして少しでも元気に、笑顔になってもらえたらなというふうに思っています。また、このご寄附を頂いた皆さんに感謝を申し上げます。ちなみに、JR西日本さんからは、160名分の鉄道・バスの料金をご負担いただいております。ありがとうございます。
そして、ここに加えまして、さらに新たな取り組みを実施したいと思います。それが次のものです。この趣旨に、一般財団法人村上財団さんもご賛同をいただきました。ありがとうございます。ご協力いただきまして、さらなる目標を持ってクラウドファンディング型のふるさと納税によりご寄附を募るということを行います。さらに一人でも多くの子どもたちを招待しようということで取り組みを進めます。
本日2月10日から取り組みをスタートします。どういうものかといいますと、まずふるさと納税は今後5月末まで続けます。そのふるさと納税を5月まで続けるんですけれども、ふるさと納税というのは、当然返礼品であったり、あるいは事業の間接経費というのもかかります。それを差し引いた分、このふるさと納税で得た招待事業費と、その招待事業費そのものを村上財団さんにご支援をいただきます。そうすることによって、村上財団さんからのご支援をいただくことで、ふるさと納税で得たものを全てをまさに旅費、子ども、その分、数を増やすことができるということになります。目標として120名程度追加招待をしたいと思っています。60人で約900万円ということなので、900万円を目標にして、ふるさと納税で得た事業費相当分を村上財団さんからご寄附をいただく。そして、本来であれば60名招待というところになるわけですけども、村上財団さんから同額をご寄附いただくので、120名招待することができるということになります。これは目標額ということになりますが、同額を村上財団さんからご寄附をいただくというものになります。
これは、奥能登、能登半島地域の子どもたちの大阪観光事業のクラウドファンディング型のふるさと納税の特設ページを開設いたします、この目的を達成するために。クラウドファンディング大阪ふるさと納税ということで、これまでもふるさと納税をやって、これからもふるさと納税をするんですが、これからはさらにその金額を見える化いたしまして、現在どのぐらいの寄附金があるかというのを見える化していきます。目標金額は900万円ということになります。合計で1,800万円が目標ということになります。
この件についてですけれども、本当に同額のご寄附をいただけるということは非常に大きなことでもありまして、このクラウドファンディング型のふるさと納税の開始にあたりまして、この協力いただいた村上財団さんの代表理事の村上フレンツェル玲さんから動画でメッセージをいただいているので、少しご覧をいただけたらというふうに思います。
【村上財団】 皆さま、こんにちは。一般財団法人村上財団代表理事の村上フレンツェル玲です。このたび村上財団では、大阪府さまの「能登半島地域の子ども大阪観光招待事業」の奥能登の子どもたちを笑顔にしたいという思いに賛同し、ふるさと納税のマッチング寄附という形で支援させていただくことを決定いたしました。ふるさと納税という制度の仕組み上、皆さまから大阪府へお届けいただいたご寄附の全てを事業に回すことができませんが、私たちがサポートさせていただくことにより、その分が補われ、より多くの子どもたちをご招待できることにつながると伺っております。
奥能登の子どもたちには、大阪・関西万博という貴重な機会にて最新の技術やSDGsの達成された未来社会を体感してほしいと思っています。万博での経験は、子どもたちが未来社会の実現を考えるためのきっかけになることを願います。ぜひ、ふるさと納税の参加という形で、一緒にこの事業に応援をしてください。
知事
村上財団さんからのご協力、ありがとうございます。
今後も、5月までこのふるさと納税でのご寄附を募るということを続けていきたいと思います。そして、この事業については大阪府の事業に充てることはいたしません。この全額、もちろん経費はかかりますけれども、全額、奥能登の子どもたちを大阪・関西万博に、そして大阪の観光に招待をして少しでも笑顔になってもらえればというふうに思っております。返礼品の中身はそういった物品ではありませんが、奥能登の子どもたちが笑顔になってくれればというふうに思います。ぜひ、これからもふるさと納税の寄附を募りますので、よろしくお願いをしたいというふうに思います。
X Games Osaka 2025大会競技種目の決定、『OSAKA NEXPO 2024~EXPOCITY編~』開催 ※この項目で使用した資料はこちら
次、二つ目ですね。「X Games Osaka 2025」の大会競技種目が決定しましたので、その案内です。
スケートボード、BMX、そしてこのモトクロスが入りました。Moto Xですけれども、モトクロスの競技です。この3競技11種目が決定をいたしました。本日から大会公式ホームページを開設いたします。近日中にチケットの先行販売を開始いたしますので、そちらをぜひお買い求めいただけたらなというふうに思います。
競技種目ですけれども、まずスケートボードとして、男子スケートボードストリート、女子スケートボードストリート。そして、こちらのスケートボードのパークですね。それは男女。そして、男子のスケートボードのバート。そして、バートベストトリックをスケートボードとして実施をいたします。スケートボードのストリートやパークというのは、これはオリンピック種目でもありまして、パリ五輪でも、東京五輪でも、そこで日本人選手が多く活躍もされました。皆さん非常になじみが久しいものになってきているものなんだろうというふうに思います。ぜひ、ここで超一流の選手の技術を実際にリアルで楽しんでもらえたらなというふうに思います。
それから、スケートボードのバートですけれども、これはスケートボードの競技の歴史の中では一番古いとされていますが、オリンピックの種目ではありません。X Gamesならではの見どころになります。垂直(バート)という意味を持つ大型のハーフパイプ、そこを使った豪快なエアートリックが象徴的な種目になります。
そして、BMXですけれども、BMXもストリート、パーク、そしてパークのベストトリック、フラットランドという競技が行われます。ちなみに、このBMXのパークにつきましては、これはオリンピック種目でもあります。非常にダイナミックな競技です。そして、このフラットランドと。このフラットランドというのは平地という、その名のとおりなんですけれども、平らな面の上で自転車を使ってスピンをさせたり、あるいはバランスを取る非常に芸術性の高い技を競い合うものになります。BMXによるフィギュアスケートというようなイメージが近いのかなというふうにも思います。
そして、最後Moto Xベストトリックですが、モーターサイクルのモトクロスを使ったレースのジャンプから派生したものです。ジャンプから派生したMoto X、これはX Gamesならではの競技の一つです。地上10メートル以上の高さでトリックが繰り広げられるということになります。また、非常に迫力満点ですので、ぜひ楽しみにしていただけたらと思います。
この11種の種目が決定をいたしました。大会の公式ホームページは2月10日にオープンをいたします。出場の選手であったり当日のスケジュール、最新情報などは随時発信をしていきます。過去大会の様子も掲載をいたしますので、近日中にチケット先行販売も行います。ぜひ楽しみにしていただけたらというふうに思います。詳しくは公式ホームページをやりますので、チェックをしてもらえたらと思います。大会は、6月20日、21、22日に行います。京セラドーム大阪での開催です。ぜひ皆さん、楽しみにしてもらえたらと思います。世界最高峰のアクションスポーツが大阪で、そして西日本で初めての開催となりますので、ぜひ注目をいただけたらと思います。
次です。こちらですね。そのX Gamesの開催に向けた府域でのアーバンスポーツを盛り上げるということでイベントを開催いたします。「OSAKA NEXPO 2024~EXPOCITY編~」ということで、2月22日の土曜日の11時から、ららぽーとEXPOCITYの1階光の広場で開催をいたします。ムラサキパークのららぽーとEXPOCITYで行います。イベントは参加無料です。オリンピアンによるパフォーマンスであったり、トークショーが行われます。皆さんもよくご存じのオリンピアンが登場するということになりますので、ぜひ多くの皆さんに参加をしていただけたらなというふうに思います。そして、オリンピックで話題となったBMX、スケートボード、ブレイキンなどのアーバンスポーツを中心とした各種のスポーツの体験会等も行います。そして、ARによるバーチャルスポーツ体験を実施いたします。参加につきましては事前の申し込みが必要なので、ホームページを確認してぜひ参加をしていただけたらなと思います。
オリンピアンが登場するということで、中村輪夢選手、これはBMXフリースタイル、パリ五輪で第5位に入賞されました中村輪夢選手も参加をされます。スケートボードでパリ五輪で4位になりました白井空良選手も参加をされます。そして、東京2020オリンピック、これは皆さんよくご存じとは思いますが、金メダリストの西矢椛さんも参加をしていただけます。西矢椛さんは、ご存じの方が多いと思いますが、松原市出身ということでご参加をいただけます。オリンピアンによるパフォーマンスショーであったりトークショーをやりますので、ぜひお越しいただけたらと思います。
その後のイベント情報として、会場のビジョンで「X Games Osaka 2025」の大会プロモーションムービーも上映をいたします。それぞれパフォーマンスショー、BMX、スケートボード、ブレイキン、HADO SHOOT!、このパフォーマンスショー、多彩な体験コンテンツがありますので、ぜひ楽しんでいただけたらというふうに思います。2月22日に開催をいたします。
大阪・関西万博開幕1ケ月前に淀川舟運イベントを開催! ※この項目で使用した資料はこちら
最後です。大阪・関西万博開幕1ケ月前ということで、淀川舟運のイベントを開催いたします。淀川大堰閘門が開通をいたしますので、それについてのイベントになります。
まず、この淀川大堰閘門については、これはこれまでも非常に重要なものとして大阪府も重視をして、国と協力して進めてきたところでもあります。国、市町、民間団体と連携して、淀川沿川のまちづくりをしていこうということで、十三の船着場を完成いたします。4月13日に供用が開始をされますが、それに先行して船着場がまず完成をいたします。十三の船着場が完成をいたしますので、それと併せて淀川大堰閘門についても開通すると、初通航が行われるということになります。
万博開幕に向けて、この淀川大堰閘門が開通をいたしますので、淀川からさらに京都へ向かって北上することができるということになります。淀川大堰はそもそもあって、なかなかここを北上できなかった、船の行き来ができなかったわけですけれども、淀川大堰閘門を造ることによって、水のエレベーターが出来上がりますので、それによってここは船でつなぐことができるというものになります。いざというときは災害時において活用するだとか、いろんな使い方が当然ありますけれども、船が行き来することができるということになりますので、舟運の活性化にもつながってくるというふうに思っています。まさに大阪湾から京都方面への航路がつながります。淀川、そして万博会場の海ともつながるということになります。
このにぎわい創出のために、1ケ月前の3月16日に淀川舟運イベントを開催いたします。淀川クルーズとして3月16日、本イベントで、こちら淀川クルーズということで、
2025年3月16日に開催を行います。まず、毛馬の船着場から十三の船着場と、ここがまず開通しますので、毛馬と十三の船着場を航行すると。そして、十三の船着場から八軒家浜の船着場に行く、それも通航いたします。そして、十三の船着場ができますので、十三の船着場を周遊するというのも行います。
また併せて、京都は伏見の船着場から十三の船着場まで、この船を使った約60年ぶりに復活した航路を運航いたします。オープニングセレモニーを開催いたします。3月16日に午前からです。これは私も出席をいたします。伏見からの観光船の運航という意味では、約36キロ、6時間、京都と大阪を巡る船旅ということになります。約60年ぶりに復活した航路が開通するということになります。
まだ淀川大堰閘門は足場等があって撤去されている状態ではありませんが、淀川大堰閘門の機能自体は動かせるということになりますので、それを実際に航行することになります。
そして、この毛馬の船着場と十三の船着場については、募集について、イベントですので乗られる方の対象は地元を対象にするということとなっています。十三と八軒家浜はそうです。そして、この十三の船着場の周遊については、一般の方も当日受け付けで、この船に乗って十三の船着場を楽しめることになりますので、ぜひ当日受け付けもやっておりますので参加をいただけたらと思います。それから、伏見の船着場と十三の船着場の区間においては、これは事前申し込みということになります。約36キロ、6時間の旅ということになります。
オープニングセレモニーには私も参加をいたします。ぜひ、いつもとは違う水の上からの、淀川の上からのまちの景色を楽しんでいただけたらと思います。また、舟運の可能性というのを感じてもらえたらというふうに思います。
職員
ありがとうございました。
それでは、府政・公務に関するご質問をお受けいたします。質問されます方は、挙手の上、社名とお名前をおっしゃっていただきますようお願いをいたします。
それでは、幹事社のNHKさん、よろしくお願いします。
質疑応答
記者
NHKです。本日、質問がある社さんはお見えですか。
じゃあ共同さん。
能登半島地域の子ども大阪観光招待事業について
記者
共同通信、広内です。よろしくお願いします。
発表いただいた件で、能登の子どもさんの大阪の招待事業についてなんですけども、今回、寄附が目標を大幅に上回って、それで5月までさらに拡張したゴールをめざすということですけども、まず受け止めを伺いたいのと、あとお子さんの人数なんですけど、保護者1人に対して子ども3人となっているんですけど、これは兄弟姉妹のイメージなのか、あるいはお友達連れでもいいのかというところ。
あとは、村上財団とのクラウドファンディング型のふるさと納税も始めるとのことですけども、先ほどおっしゃっていたように、これは本来だったら例えば900万円集まったら半分しか大阪府の手元には来ないのを、そこを村上財団さんが補っていただいてフルに活用できるという、そういう理解でいいのか。この3点をお願いします。
知事
まずは、事業を開始するときに決めた方向性が、大阪府税を使わないと、ふるさと納税でこの事業をするということでした。ですので、実際にふるさと納税が行われるかどうかも分からないというところのスタートでした。場合によっては、ふるさと納税がほとんどなければ、事業として成り立たないというリスクはありました。そのときは失敗ということになるわけですけれども、でもそれでもこれはやってみようという判断をいたしました。その結果、予想をはるかに超えて多くの皆さんが、これはやってみる価値があるじゃないかということで、奥能登の子どもたちが笑顔になるんだったら、これはいい事業じゃないかということでご寄附いただいたことに感謝を申し上げたいと思います。
本来であればいろんな、ふるさと納税ですから個人の判断で、おいしいお肉であったり、いろんな返礼品の、こういった物品の返礼品もたくさんある中で、この奥能登の子どもたちを招待することに、そこにふるさと納税をするということに賛同いただいた皆さんに感謝を申し上げたいと思います。返礼品として万博のチケットもあるわけですけれども、これは大阪府のふるさと納税ですから、大阪府民の方は対象にはならないということで、非常に限定的でもあります。また、企業の場合は、そういった返礼品もないというところにもなります。
そういった非常に限定された、ふるさと納税の中では返礼品というのは非常に限定された中で、奥能登の子どもたちを笑顔にするこの事業に寄附する趣旨に賛同していただいた方がこれだけ多くの方がいらっしゃる、また企業がいらっしゃることに感謝を申し上げたいと思います。目標まで達成できればいいなと思って始めましたけれども、ふたを開けてみると目標の倍の金額が集まりましたので、倍の子どもたちを招待しようということを決定いたしました。
そもそも何でこれは大阪府の税金を使わないんですかということなんですけれども、これは内部でもいろいろ議論した。このスキーム構築の際に、大阪の子どもを招待するわけではないと。その中で大阪府税というのを直接使うのはどうなのかという意見もありました。ですので、この趣旨に賛同いただける民間の皆さん、個人の皆さんのご寄附でやってみようと、そのように判断をしたというところでもあります。
また、この事業を始めるある意味きっかけとなった一つが、僕自身も奥能登の被災地に行きまして、当時は3月でしたけれども被災地にも行って、その現場にいる子どもたちとも話をしたり、ご家族とも話をしたという中の経験が一つ。もう一つは、被災地の当時学校が使えなかったので、使えない学校があるから子どもたちを臨時のスクールバスで通えるところまで通えるようにということをされている方もいらっしゃって、奥能登の方から手紙を受けて、大阪で万博をするのであれば、そういうバスを担っている大人の人からお手紙を受けたわけですけれども、子どもたちと普段接している中で、子どもたちもつらい思いをしているから、万博をやるんだったらぜひ招待してもらえませんかという手紙も私は受け取りまして、何とかこれを事業として形にできないかなという思いでこの間やってまいりました。
府の税金は使わないという前提ですから、ふるさと納税という事業構築をスキームいたしまして、そしてこれは市町の市長さん、町長さんとも話をして進めていこうということで始めましたが、今回この6,000万円、倍の寄附を頂いたことに本当に感謝を申し上げたいというふうに思います。
そして、ある意味やってよかったなというふうに思います。リスクがあって、ふるさと納税が集まらなかったらこれは失敗で終わりますけど、やりますか、どうしますかという判断がその場であったわけですけども、やらないという判断もありましたが、失敗してでもチャレンジしようということで僕はやるという判断をしまして、今回実現できてよかったなというふうに思っています。
そして、二つ目の質問ですけど、おっしゃるとおりです。ふるさと納税を頂いた場合は、大阪府民の方には万博のチケットは返礼品でお渡しできませんが、それ以外の方は返礼品としてお渡しもすることができるということと、それから当然ツアーを組んで実際に経費がかかるわけですから、その経費分がかかって、子どもたちに使えた半分をそのまま使うということができる。じゃあその経費部分は村上財団さんが持ちましょうというのが村上財団さんの心意気でありまして、つまりふるさと納税で入った金額全額をある意味子どもの招待や、経費もなく、経費はだからなく全額を充てることができる。それによって結果倍の子どもを招待することができるということで、村上財団さんが招待事業費の相当分を支援していただくということになります。つまり、ふるさと納税額から諸経費を差し引いた額を村上財団さんから府へ寄附頂くことによって、諸経費分はここで賄えますから、つまり入った分全てを子どもたちに充てるということによって倍の人数を招待することができるということになりますので、この900万円を目標として。900万円が集まるということは、この1,800万円が集まるということになりますので、そういった意味では、目標金額は1,800万円と考えてるんですけれども、これを見える化しながら、ふるさと納税を村上財団さんが招待事業費相当分を支援いただく。だから、さっきのご質問のとおりです。その趣旨です。
あと、真ん中にもう一個質問がありましたっけ。
記者
保護者1人に対して子どもが3人ということでしたけども、兄弟姉妹に限定するのか、あるいはお友達連れでも保護者の方が引率すればいいのか、その辺はどうでしょうか。
知事
あれはきょうだいに限ってですかね。
職員
はい。きょうだい、身内の方ということで。
知事
身内の方に限ってになります。これはいろいろ意見が出て、最初は保護者1人、子ども1人、1対1ということであったんですけれども、でもきょうだいもいるから、きょうだいも一緒に連れていってあげたいというような一定声もありましたし、そういういろんな議会からの意見もあって、今回のこの寄附の状況を見て、確かにそれはおっしゃるとおりのところもありますから、保護者1人に対して3人まで、そして兄弟姉妹、ご家族の身内の方を対象にするということになったということです。
なので、そうじゃないと子どもが残ってしまうことも出てきたりもしますので、家庭に。それだとなかなか参加できないよ、申し込みできないよという方もいらっしゃるだろうということからこういう形にしました。なので、あくまでも子ども招待をベースにしていますので、保護者2人とかじゃなくて、保護者は1人で子どもは3人まで可能だと。申し込むことでいったら、ある意味、お父さんが1人、4人家族でお父さんとお母さんがそれぞれ申し込むことも申し込みの仕方としては一応あるけれども、保護者2人での申し込みは、ちょっとそれは控えてくださいということになります。基本的には子どもを招待していこうということを趣旨としています。小学校5年生、6年生、中学生、これは令和7年の4月時点での5年、6年、中学生、この4市町の子どもたちを対象にいたします。
ライドシェア関連について(1)
記者
ありがとうございます。
あと一点が、今回の発表事項とは関係ないんですけども、一部報道で万博版のライドシェアについて、台数を大幅に増やす方向、トライアルを受けて増やす方向だというような報道が出ていましたけども、把握されていたらそれについても伺えればと思います。
知事
まず、1月末時点でいったんライドシェアの試行実施は終了するということでしたけれども、これはやはり引き続きやらないといけないということで、この間、国交省とも協議を続けてきているところでもあります。2月10日の週以降、段階的に台数を拡充しながら、広げながら再開するということが方向性として決まっています。4月までには、大阪市の交通圏で315台に拡充をして運行するという予定になっています。大阪市以外の交通圏については、今、必要な台数を協議中というところです。
万博期間中の移動の自由、柔軟な移動ということを実現するために、しっかりこの万博版のライドシェアも、一定の制約の中ですけれども、進めていければというふうに思っています。ですので、2月中旬からこの試行実施をまず再開するということになります。
記者
ありがとうございます。
記者
どうぞ、ABCさん。
ライドシェア関連について(2)
記者
ABCテレビの宮本です。
今のライドシェアの質問に関連してなんですけど、もともと大阪府・市さんが国に求めていたのは台数制限の撤廃自体を求めていらっしゃったと思うんですけど、今伺った話だと、大阪市内で315台拡充、それ以外を今検討中とのことですが、結果的にその台数の制限があるということについては、知事、どのように受け止めていらっしゃいますか。
知事
やはり不十分だと思います。本当はこちらで自由に認めてもらいたいと思います。ただ、今の制度上、やはりここは最後、国交省が許認可権限があるということですから、この台数については実際の需給状況を見ながら必要台数について協議して決定していくということに合意をいたしましたので、そのように進めていきます。
ただ、これまではタクシーでも、大阪の交通圏でタクシーがいわゆる移動できる範囲というのが決まっていたり、非常に大阪府域内でのタクシー圏域というのがあるわけですけれども、ある意味それはライドシェアにおいて取っ払ってくれという話をずっと主張もしていて、結果、このライドシェアについて大阪府全域で認めるということにもなりましたし、それから日本版ライドシェアでは、それに加えて日時とか場所とかも非常に限定されていたわけですけども、何曜日の何時台、何時間、それはもうやめてくれと。万博は365日やらないですが、24時間のライドシェアは認めてもらいたいということで、ここも認めてもらいましたので。
ただ、台数については、需給状況に応じて必要台数を決定するということは、国交省としては、そこは、われわれも合意をしたところですから、その中で万博版ライドシェアも完全ではないんですけれども、まずそれでも1歩、2歩踏み出して進めていければと思っています。
記者
先ほど4月までで315台拡充とおっしゃいましたけど、ということは4月から10月のいわゆる万博期間中も、大阪市内でいうと、この315の数字でいくことになりそうだという認識でよろしいですか。
知事
万博が始まれば、この4月からの需給状況というのは出てきますから、4月の需給状況を見ながら必要台数については協議して決定していくということになります。315台で決定ということではなくて、万博開幕に向けての必要台数という、まだ万博は今始まっていませんので、そういった意味では4月に合わせ、4月の時点では315台だと思いますけれども、万博が4月13日に開催をして、その需給状況を見て当然必要な台数というのを判断していくということになります。
なので、これは最終決定ではなくて、試行期間中の台数のことだというふうに思ってもらえばいいということが一つと、もう一つは大阪市の交通圏以外のところについては今協議中ですので、あくまでも大阪市域交通圏で315台だということです。一部報道で別の数字が出ていると思いますけど、そこは決まったものではありませんということです。
記者
分かりました。
あと、台数制限があることについて、不十分だと思うというご見解を今示されましたけど、例えばですけど、万博閉幕後の大阪府においてのライドシェアというのは、これまで求めてこられていたみたいに台数制限の撤廃とか、あとはダイナミックプライシングの導入とか、そういうのを引き続き求めていかれるご予定なんでしょうか。
記者
はい。これは僕は、万博時のライドシェアは、今回これで実際に行いますが、これはあくまで万博時のライドシェアというので、日本版ライドシェアの中で国交省と協議として行っていることです。僕は、本来的にはライドシェアというはもっと自由で柔軟であるべきだと思っています。ダイナミックプライシングを、これは当然やるべきだと思いますし、働き方もギグワーク的な働き方を認めるべきだと思うし、日本版ライドシェアというのはライドシェアに僕はなっていないというふうに思っています。
ですので、ただこれをやろうとすると、やはり国会での議論が必要かなと。新法が必要だろうというふうに思っていますので、今の現行法の範囲内ではなかなか、この万博版ライドシェアが多分限界だろうなというふうに思っています。ですので、本当にダイナミックプライシングであったり、自由な働き方によるライドシェアであったり、もちろん安全対策というのはきちんと取った上での本来的なライドシェアについては新法でやるべきだと、また新法でないとなかなか難しいだろうという感触は持っています。
ですので、この万博時のライドシェアは、今の現行法で取り得る最大の措置として国交省も認めてもらったと思っていますから。これは国交省の皆さんも現行法の中ではよく認めていただいたというふうに僕は思っています。不十分だと思っていますが、よくここまで認めてもらったというふうに思っています。その上で、ある意味省庁を超えてというか、そこは立法だと思いますから、新法が必要だというふうに思います。
なので、万博後のライドシェアについては、僕は本来的なライドシェアとしての新法の制定、これは国会の中でも、自民党の中でも賛成派の方もいらっしゃいますし、そういった意味ではライドシェア新法ということも当然国会で議論すべきだと思っています。本来的なライドシェアは、やはり新法が必要だという考え方です。
記者
ありがとうございます。
記者
では、他社さんいますか。
では最後、フリーの方。
2025年大阪・関西万博関連について
記者
神戸のジャーナリストの粟野と申します。ご苦労さん。
今日の発表内容とはちょっと違うかもしれないんですけど、万博のチケットの売れ行きが悪いということが非常に大きく取り上げられていると思うんですけど、私が神戸とか京都とか大阪で歩いても、街頭でチケットを売っているというのをあまり見たことがなくて、最近はそういうものがみんなパソコンを通じてみたいな感じかもしれないんですけど、もう少し街頭で、もっと旗を立てるでもいいですけど、そういうようなことをやられたらどうかなと。宝くじ売りのおばちゃんだって寒い中頑張っておられるわけですから、少しそういうこともなかったらいけないんじゃないかなという気がします。
非常にチケットの購入方法というのは、この間、神戸でルミナリエの何かがあって、あれがちょっと有料化されて、行ってみようよと。でも、ものすごい複雑で、僕はああいうのは苦手なんで、女房に全部パソコン操作をやらせたんですけどね。年配の僕なんかぐらいの年以上の人が非常に買いにくいので、もうちょっとシンプルに街頭で売るということを検討されないのかなというのをちょっと感じるんですけど。
知事
おっしゃるとおりでありまして、できるだけ行きたいと思ったときにチケットを買いやすい仕組みというのが非常に重要だと思っています。そういった意味では、実はあの街頭で今、全国のコンビニでチケットが買えるようになっています。ただ、そのことがあまり知られていません。宝くじ売り場とかいうわけにはいかないんですけれども、システムとつながらなきゃいけませんから。そういったシステムとつながっているという意味では、全国のコンビニでいつでもどこでも今は万博のチケットが買えるという仕組みになっています。これがあまり知られていないので、コンビニからの発信も含めて、全国のコンビニでチケットが買えるんですよということを、前売りチケットが買えるんですよということをもう少し強化して発信をしていこうということを今日の機運醸成委員会でも方向性も定めましたので、これからも開幕が近づきます。より近づきますから、全国でのコンビニ販売、チケット前売り販売をしているんだということを伝えていきたいと思います。
記者
コンビニで何かを操作しないで、お店の人にぱっと言ったら、ぱっと出してくれるんですか、お金を払って。
知事
コンビニでいろんなチケットを発券する機械というのが……。
記者
あの機械です……。
知事
あの機械でやると、比較的簡単に、ネットよりは簡単に買えます。私も、これは僕も推奨している立場だったので、正月に実家に帰ったときに、実家といっても河内長野なんですけど、実家に帰ったときに、おやじと、おふくろと、あと義理のお母さんにチケットを買おうと思って、コンビニでちょっと買ってみようかと思って実際コンビニで買いましたが、そこは、僕の記憶では、名前と電話番号ぐらいだったと思いますが、そこで簡単に買えましたので、比較的簡単に買えます。
あと、そのチケットというのはどういうチケットかというと、大体万博の会期中の半分ぐらい、繁忙期になりそうだというときじゃない期間、大体万博の半分ぐらいの期間ですけど、そこは予約もなしに万博会場に入れるという紙チケットになります。また、それを使って予約したい場合は予約もできるというチケットになっていますので、そういった意味では紙チケットの販売をコンビニでやっていますし、比較的簡単な操作で買えるということ。だから、これがあまり知られていませんので、これをもっともっと広めていきたいと。街頭のどこでも実は買える状況になっている、これは当日券ではないんですけれども、買える状況になっていますので、まずそこを広めていこうと、広めていきたいと思います。まだご存じないということだし、多分ほとんどの人がご存じないと思いますので、そういったことを広めていけたらと、コンビニと協力しながら発信をしていこうというふうに思っています。
記者
コンビニでここで買えますよみたいなものがあったりしたほうがいいんじゃないかと、僕も初めて知りましたけどね。
知事
そうだと思います。ほとんどの人が知らないので、そこは問題意識を共有していますので、コンビニで買えますよみたいなものをコンビニと一緒に協力しながら、より強力にしていきましょうというのを3月ぐらいからやろうということを今進めています。
記者
どうもありがとうございます。
記者
他、よろしいですか。
ないようでしたら、じゃあこの後、政務の質問がある方。わかりました。