ここから本文です。
令和6年(2024年)5月23日知事記者会見内容
記者会見項目
- 大阪府公式Webサイトの全面リニューアルについて
- 受動喫煙防止対策に係る周知啓発の集中的な取組みについて
- OSAKAごみゼロプロジェクトについて
職員
ただいまから知事記者会見を始めさせていただきます。
初めに、知事よりご説明がございます。知事、よろしくお願いいたします。
大阪府公式Webサイトの全面リニューアルについて
知事
まず、1点目についてです。大阪府のホームページのリニューアルについてのご報告です。今まで大阪府のホームページですけれども、若干分かりづらいなと、情報の検索もしづらいなというところがありました。古いタイプのホームページ、情報発信になっていたかというふうに思います。それを改めていこうと、リニューアルしていこうと。また、このスマホの時代にも合ったホームページに改変をしていこうということで、大阪府の公式ウェブサイトを全面的にリニューアルいたします。
まさに大阪府のホームページというのは、大阪府と府民の皆様をつなぐための非常に重要なツールであり、そして伝わる広報が必要だというふうに思っています。その伝わる広報を実際に実現していくために、効果的な広報活動を展開していく必要があると。また、府民の皆さん、状況によって知りたい情報というのはそれぞればらばらです。880万人の府民の皆さんいらっしゃいますので、子育て世帯が知りたい情報、あるいは高齢者の皆さんが知りたい情報、あるいは一人一人状況が違いますので、知りたい情報が違う中で、より利用される方が自分の知りたい情報に簡単にアクセスできる、そして視覚的にも分かりやすい、見やすいホームページが必要だというふうに思って、ウェブサイトが必要だと、つまり伝わる情報、また情報を取得しやすいウェブサイトが必要だというふうに思っています。
そういった観点から、まずトップページですけれども、2025年大阪・関西万博をまさに控えているということで、未来に向かってまちが創られていく様子ということをイラストとアニメーションで表現をしています。これは2025年大阪・関西万博が終わった後も、当然大阪は成長する大阪をめざしていきますから、これがベースになってくるということになります。そして、府の重要施策と併せまして、持続的に成長・発展する大阪を発信していこうというふうに思っています。
また、大きく3点ポイントがありますけれども、より使いやすくしていこうと、そしてより情報が伝わりやすくしていこうというところに重きを置いています。
まず1点目は、スマホ対応の向上です。これまでも当然スマホでは見れたんですけれども、スマホを使われる方が非常に今多くなっている。ですので、スマホのモバイルに最適化した画面表示を全ページで対応していこうということです。また、フォントや行間等も拡大して見やすい表示、分かりやすい表示、小さな画面でも操作しやすいというスマホ対応において、情報の発信力を向上させていこうということが1点目です。
二つ目です。必要な情報へのアクセス向上ということで、ページの上部に多角的な検索機能をまず準備をいたしました。分類から探す、目的から探す、組織から探す、キーワードから探す。それぞれ分類、目的、組織、キーワードから検索できるようにして、自分が知りたい情報を分かりやすく伝えていくという観点から、この検索機能、必要な情報にアクセスしやすいホームページ、スマートフォンのウェブページをめざしました。
そして、三つ目ですけれども、情報発信機能の強化ということで、様々な動画をはじめ、魅力的なコンテンツで情報を発信しやすいホームページに変えていきます。
そして、これは少し先になりますけれども、ここで終わりではなくて、6月中旬にはスマートニュースとも連携して大阪の発信をある意味プッシュ型で発信していけるように、あるいはマイド・ア・おおさか、これはスマシがORDENを使って今やっているところですけども、マイド・ア・おおさかと夏頃に連携をすることで、その人に合った、よりカスタマイズされた情報のプッシュ型の情報発信も可能にするというようなより分かりやすい、伝わりやすいホームページに変えていこうというふうに思っています。
これはスマホの画面になります。一度、ウェブサイトのトップページで表示されるアニメーションを見ていただくほうが分かりやすいかなというふうに思います。そしてこれについては、令和6年5月28日の18時から府の公式ウェブサイトを全面リニューアルいたします。本日からではなくて5月28日18時から、府の公式ウェブサイトを全面的にリニューアルいたします。PCで見る画面ももちろんそうですし、スマホで見る画面、そこもスマホに最適化した、そして検索しやすく、そして情報発信機能を強化した、分かりやすい、見やすい大阪府公式のウェブサイトに変えてまいります。
そしたらここで、トップページに表示されるアニメーションを見ていただけたらと思います。これは万博前ということで、万博の情報を最初に入れています。これも成長する都市大阪を表現すると、それぞれの項目を出していっているというものになります。万博仕様になっていますけれども、これは万博が終われば、当然そこはカスタマイズしていくということになりますが、基本的に、先ほど申し上げたこの円のところについては、これが基本的なベースになってくるということになります。
大阪府のホームページ、一言で言うと古くて分かりにくいというものだったというふうに僕自身も認識をしていました。何とか新しく、分かりやすく、見やすく、そして情報の検索をしやすい、そしてスマホでも非常に便利なホームページ、大阪府の公式ウェブに変えていく必要があるというふうに感じておったところでもあります。この間、スマシも含めてマイド・ア・おおさか、さらにこれから先を見据えると、先ほど私、世代別のより必要な情報を話しましたけども、もっと言うと、個人においてそれぞれ必要な情報が変わってくる時代に多分なってくると思います。そして、その情報も今は封筒で、封入作業もしながら役所からお伝えするようなことを今やっていますが、恐らくはもうスマホで電子郵便のような形でお伝えするような社会になってくるんだろうというふうに思います。
そういった社会でも対応できるような、あるいはそういった社会に向けてより便利なウェブサイトが必要だと、分かりやすいウェブサイトが必要だということで全面リニューアルをいたします。
受動喫煙防止対策に係る周知啓発の集中的な取組みについて
知事
二つ目です。受動喫煙防止対策について、周知を強化いたします。集中的な周知活動を行います。といいますのも、これは条例で定められていますが、2025年大阪・関西万博に向けて、国際都市として全国的に先駆けた受動喫煙防止対策を今進めています。そして来年4月、この受動喫煙防止条例が今まで段階的に施行されてきましたが、最終的には全面施行されるということになります。望まない受動喫煙を生じさせないということを基本的なスタンスとして、受動喫煙防止に対するこの条例が全面施行される前に、今までも周知してきましたが、さらに最終の周知啓発、集中的な取組をしていきたいと思います。
まず、飲食店のたばこのルールが変わりますということで、客席面積が100平米超の飲食店については原則屋内禁煙、これは法律で定められています。加えまして、大阪府においては条例において、これは既に定められた条例ですけれども、来年の4月から客席面積30平方メートル超の飲食店は原則屋内禁煙となります。
そこで、たばこのルールということをぜひ多くの方に知っていただきたいということで、5月27日から大阪梅田を中心に周知啓発活動を実施いたします。サイネージ編であったり動画編であったり、これを紅しょうがさんにご協力もいただきまして、この受動喫煙の防止に関する周知啓発をやってまいりたいと思います。それぞれ阪急のBIGMANであったりヨドバシカメラの梅田のビジョンであったり、阪急梅田の梅田駅のストリートビジョンであったり、JR大阪駅等々でご協力いただいて放映をしていきます。
大阪府の受動喫煙防止ダイヤルはこちらにあるとおり、何か相談があればぜひこちらに連絡をいただけたらと思います。ご協力いただいている周知啓発動画についても見ていただいたほうが分かりやすいと思いますので、ここで一度少し見てもらえたらと思います。
(動画上映)
これは30秒版の動画ですけども、短い15秒版の動画もあります。30秒より長いスパンの動画もありまして、30秒版の動画を見ていただきましたけれども、こういったものをサイネージであったり動画、様々な場面で広く周知をしていきたいと思います。2025年大阪・関西万博が開催される4月から受動喫煙の防止条例の全面施行が行われますので、その周知をしてまいりたいと思います。
次お願いします。まず、これまでやってきたことに対してですけれども、また再周知になります。この受動喫煙防止条例が全面施行されるまでの間に、屋内禁煙の対応をお願いしたいと思います。そして屋内禁煙、原則屋内禁煙に取り組む飲食店に対して、府で独自の補助制度を設けています。ぜひご利用をご検討いただけたらと思います。
まず、喫煙室を設置する事業ということで、喫煙室の設置などに係る経費の補助をいたします。経費の4分の3から国の助成金を控除した金額を補助いたします。また、もうこれを機に全面禁煙しようという場合には、全面禁煙化の事業としてその改装費等の経費の4分の3の補助をいたします。それぞれ補助の上限は300万円と100万円ということで、上限はありますけど4分の3の補助をいたしまして、喫煙室の設置であったり、あるいは全面禁煙するということであれば、それに向けた必要な経費ということの補助事業もありますので、こちらもご活用いただけたらというふうに思います。
対象者ですけれども、府内の中小の飲食店ということで、令和2年4月1日時点で大阪府内で営業している飲食店、個人経営または中小企業経営。客席面積が100平米以下ということになります。100平米を超えるところはもう法律で規制をされていますので、100平米以下は府の独自の条例ということになります。ただ、従業員を雇用しない客席面積が30平米以下の飲食店は除くということになります。条例に合わせた補助制度ということになります。こちらも補助金の相談窓口がありますので、ぜひこちらにご連絡をいただけたらというふうに思います。
OSAKAごみゼロプロジェクトについて
知事
最後です。OSAKAごみゼロプロジェクトについてです。この2025年の万博であったり、あるいはその翌年に開催される全国豊かな海づくり大会に向けて、まちや川や海にごみのないきれいな大阪の実現をめざしていますOSAKAごみゼロプロジェクトの取組みを加速させていきたいと思います。まちの中にごみが捨てられる。そして、それがポイ捨てされている。それは最終的には例えば川を渡って海ごみになってしまう。川や海を汚さない、ごみのないきれいな大阪の実現をめざしていこうというものになります。
これについては市町村、企業・団体とも連携を図っておりまして、清掃活動の情報を集約し、登録・見える化等を進めることでプロジェクトの機運醸成を図ってまいります。また、地域の清掃活動の活性化にもつなげていきたいと思います。
まず、清掃活動の情報集約・見える化ということで、もう既に今でも多くの市町村、企業・団体の皆さんが清掃活動を実施していただいています。その清掃活動の情報を集約してホームページで公表していきます。ぜひ情報を登録していただけたらと思います。一つ一つ点で行われている清掃活動があるんですけど、それを面にしていければなというふうに思っています。そして、見える化された清掃活動の情報を活用することで、さらに地域の清掃活動にもご参加をしていただけたらなと思います。ごみゼロアクション登録証ということで、府のホームページで公表いたしますので、企業・団体、そして市町村、それぞれ実施する清掃活動の情報を集約いたしますので、ぜひ情報を登録していただけたらと思います。
そして、二つ目です。アプリの活用です。あらゆる主体の活動状況を見える化するということで、アプリ「ごみゼロ」を活用して、モチベーションの高揚をサポートいたします。これはごみゼロ共創ネットワークということで、京都超SDGsコンソーシアムと本日付で府と事業の連携協定を締結いたします。このアプリを使うことで、ここにこれだけごみが、ここにごみがあって、ごみを拾ったよというようなものをこのアプリで登録することで、デジタル上でどこにどんなごみがあって、そして、それがどういうふうになっているのかということを一覧で分かる。そして、それを一人一人は一つの行為だったとしても、それをたくさん集めることによって、ごみがたまりやすい場所だとか、あるいはそのごみをきれいにしていくだとか、そういったところで見える化をしていければなと。そのためにこのアプリ「ごみゼロ」というものが、非常に分かりやすいアプリがありますので、まさにそれぞれの行動で未来を守っていこう、そして、それをみんなで見える化していこうという仕組み、アプリであります。このアプリを使って、実際にごみゼロ共創ネットワークの皆さんとも協力をしながら、あらゆる主体の活動状況を見える化をしていければなと。そして、ごみゼロをめざしていければと思います。
そして、実際にごみゼロイベントということで、ごみゼロ、530ということで、5月30日に清掃イベントを開始いたします。5月30日11時から淀川で行います。先ほどのごみゼロ共創ネットワークさんとも協力をして、共催として関西広域連合、大阪府も入りまして行います。ここでは、先ほど言ったごみゼロ共創ネットワークのアプリ「ごみゼロ」も活用しながら、この活動をできればなと思っています。
ここには総合地球環境学研究所の所長の山極先生、元京大の総長であられて、ゴリラの研究をされている著名な方ですけども、山極先生にも参加をいただきます。また、広域連合と連携するということで、三日月連合長にも参加をいただきます。そして、私自身も参加をいたします。5月30日、みんなでごみを拾いながら、また、それをごみゼロの、ごみのないきれいな大阪をめざしていければなと思います。
そして、横断幕の活用、写真のホームページ掲載ということで、この清掃活動を実施する際に横断幕を活用いただけるようにしていきたいと思います。横断幕の貸出しも行います。そういった活動写真を府民に提供いただければ、府のホームページにも掲載をしていきます。この横断幕は株式会社ダスキン様からの協賛で制作して、頂戴をいたしました。これは府が保管しておりますので、複数保管していますので、連絡いただければ、このOSAKAごみゼロプロジェクトの横断幕をお貸しいたしますので、ぜひそこでごみ清掃の活動されている皆さん、活動写真を一緒に撮っていただければと思います。府のホームページにも掲載をしてまいります。
みんなで、一人一人の行動は小さくても、みんなが力を合わせれば、ごみのないきれいな大阪を実現できるというコンセプトの下で、ごみ清掃の活動についてのネットワークを広げていけたらと思います。最終的にはやはり川、海にごみが流れ込まない、きれいな大阪の実現をめざして取り組んでいければなというふうに思います。
私からは以上です。
質疑応答
職員
ありがとうございました。
それでは、府政・公務に関するご質問をお受けいたします。質問されます方は挙手の上、社名とお名前をおっしゃってくださいますよう、よろしくお願いをいたします。
それでは、幹事社のNHKさん、お願いします。
大阪府公式Webサイトの全面リニューアルについて(1)
記者
幹事社、NHKの橘井です。
今、知事から発言があった、そのホームページのリニューアルについて1点お尋ねいたします。まず、2点ですね。まず、一つはまず、なぜこのタイミングであること、リニューアルがこのタイミングであること、冒頭ちょっと万博の話も触れましたけれども、そういった何かこのタイミングでホームページをリニューアルすることの意味というのを一つどう考えているのか。
あとは、知事自身も先ほどちょっと分かりにくいなと思っていたと、これまでのホームページ。そういう意味で古いもの、今あるものと、このリニューアルされるものと比較して、特に一番大きな変化だと思うポイントというのは、どういうふうに感じていらっしゃいますでしょうか。
知事
まず、2025年大阪・関西万博がありますので、これは大阪の魅力を全国に発信する絶好のチャンスでもあるというふうに思っています。恐らく大阪を検索される方も増えてくる、海外も含めてですね。当然、外国語は14か国語に対応するものになります。今もそこは対応しているんですけれども、外国語にも当然対応した上で、恐らくこれは2025年大阪・関西万博のとき、大阪というのは注目される都市になりますので、大阪の発信力強化にしていく必要があるということがまず1点。
そして、府民の皆さん、880万府民の皆さんが情報を検索するときに、それぞれ府民の皆さんは求める情報が違うと思いますので、やはりその府民の皆さんが検索しやすい、情報にたどり着きやすい、つまり伝わるホームページにしていきたいというのが大きなポイントです。このリニューアル作業自体は結構前から進めてきていますので、着手でいくと、急に決めたというよりは、1年ぐらい前から着手をし、じっくりと検証、検討を重ねてきて、本日の発表に至ったというものでもあります。もちろん検討するに当たっては、万博に向けて分かりやすい情報発信のホームページが必要だろうということ、これから、やっぱり万博を誘致するぐらいの都市でありますから、何か古臭くて分かりにくいホームページもどうなのかなというのは、僕は知事としてちょっと感じていたところでもあります。これまでの情報は非常に文字文字していたところがあると思いますし、どこにどの情報があるかが分かりにくいというホームページだったと思います。また、スマホに至っては、中の文字が縦になったり、ちょっと今の時代においては、なかなか古いホームページだなというのが率直なところで、これを新しく変えて、これからの令和やその先の時代の役所の公式ウェブサイトにしていこうということが目的です。
前の旧ホームページと何が大きく違うかということでいくと、旧ホームページも少しずつはリニューアルはしていったんですけど、知事になってからも少しずつやってきましたけれども、今回は大きく抜本的に変えるということになります。
まずはやはりスマホ対応です。今のスマホ対応が非常に分かりにくくて、文字ももじもじしていて読みにくいし、写真と一致してなかったりとか、あるいは情報をアップする職員の側もアップしづらいようなものになっているんですけど、今回は動画も含めて、職員のほうもアップしやすくなる、職員の手間も省きながら、ある意味自動でうまくスマホで見やすい画面になると。職員もだから、アップする職員のほうも操作しやすい、動画も上げやすい、そしてまた、それは裏を返せば府民の皆さんが見やすい。そして、そういったスマホに最適化したホームページ、ウェブにしていくというのが旧ウェブとは大きく違うところが一つ。
もう一つ大きく違うのは、やはり検索機能です。検索機能をかなり強化いたしまして、もちろん一番、まず一番上の一番見やすいところに置いていますけれども、四つの分類、目的、組織、キーワードから探すという検索の機能を備えて、多角的な検索機能を備えるということをやりました。
まずは例えば、検索の中で、分類から探すとなれば、府民の立場で分かりやすい六つの、この先に六つのカテゴリーがあったりするんですけれども、例えば子育てとか、福祉とか、分類からでもそういったものがあったりするんですけれども、そのカテゴリーも分かりやすくして、情報を探しやすくしたということが目的です。今、高齢者の方も非常にスマホを利用されている方も多くて、LINEなんかも利用されている方も多い。ただ、もちろんそれが得意ではないけども、スマホを持っているという高齢者の方も多いので、ただ、高齢者の方もこのスマホを通じて、大阪府の情報を取得しやすい、スマホに慣れてなくても取得しやすい、見やすいというようなものを心がけていったということです。それが今、旧ホームページとはちょっと違う点。
そしてもう一つ、やっぱり大きく違うのが、動画を分かりやすく、動画を見やすい、動画で情報発信しやすいようなシステムになっています。ですので、今は文字が多いんですけど、動画で情報を受け取りやすくするということ。
そしてもう一つは、スマートニュースとかマイド・ア・おおさかもそうですけど、プッシュ型、希望される方はプッシュ型で情報発信をしていくと。だから、区役所、役所に、これは府庁ですけど、府庁に来なくても府の情報を、自分の知りたい情報はプッシュで受け取れるような仕組みをめざしてつくるということになります。これは今年の夏ぐらい、6月からはスマートニュースと連携しますし、夏からはマイド・ア・おおさかでやります。
マイド・ア・おおさかについて、堺市とも今、連携して始めていますけども、希望される方がIDを取得すれば、役所の情報、これは大阪府も市町村も、今は堺市ですけど、基礎自治体とか関わりなく、その人にとって必要な情報をプッシュ型で配信したりすることができるとか、あるいは、例えばその役所の体育館の施設を取りたいとか、役所の何か申請をしたいというときに、もう全部自分の情報を最初から打ち直さなくても、マイド・アのIDさえあれば、もう簡単に役所の申請ができるというようなことです。
こういったことで、市町村の垣根を越えるというのも実はあるんですけれども、例えば大阪府の申請なんかにおいても、毎回毎回、今はネット申請も増えてきていますけども、ゼロからの申請をしなくても、もうある意味自分にカスタマイズされた役所がスマホの中に入っているという社会が多分来ると思うので、そういった社会をめざす上で、その基礎となるものをつくったということになります。今回は基礎となるものをつくりましたので、マイド・ア・おおさかとも連携できるスタイルになっていますから、将来的にはこのスマホを持っていたら、役所に行かずとも役所の情報が全部入ってくると、自分が知りたい役所の情報が入ってくる。あるいは、その申請なんかも自分の基礎情報を打ち込まなくても、簡単に申請ができると。IT先進国ではこういったことが普通に行われていますけれども、我々の国というのは、ちょっと引っ越ししたり、ちょっと何か役所の申請しようと思ったら、まず窓口に行かなきゃいけなかったりとか、あるいは、ネット申請が今かなり普及してきましたけれども、毎回毎回何かゼロからの情報スタートになるけれども、そういうことをする必要もないだろうし、ある意味、簡単にいろんな役所の申請ができると。
先ほども言いましたけど、例えば役所から来る封筒、書類の通知なんかも、こういった、申請したら申請の許可をされましたよとかいうのが茶封筒で来るわけですけれども、そういったものも、その人にはネットで、郵便が来るというようなことだって想定をしています。そうなってくると、職員の事務も非常に簡便化しますし、受け取る人も、きちんとそういったデータとして受け取ったほうが分かりやすく受け取ることもできますので、保管も含めてですね。その人に合った役所にしていこうと、スマホの中にその人の役所が入っているというようなものがめざす方向です。そういったものをある意味、搭載できるような基礎機能は備えた上でスタートするということになります。なので、昔のウェブサイトとは随分違ったものになると思います。
また、それから5月28日以降、いろんな追加機能も搭載されてくるということになると思います。
職員
担当課からちょっと補足がございますので。
1点補足で訂正させていただきます。多言語の対応ですけれども、12言語になります。よろしくお願いいたします。
知事
すいません、失礼しました。先ほど14言語と言いましたけども、12言語です。訂正します。12言語の外国語にも対応するというものになります。
記者
ありがとうございます。
職員
ほかにご質問ございますでしょうか。そしたら、読売新聞さん。
大阪府公式Webサイトの全面リニューアルについて(2)
記者
読売新聞の山本です。
大きく2点なんですけれども、この大阪府のウェブサイトのリニューアルについてなんですけども、これ、情報量という意味では、例えば過去の10年前の事業であったりとか、そういったものの積み上げ、例えば審議会ですとか予算案ですとか、古い資料とかというのは積み上げてきている部分があると思うんですけども、今回は何かしら情報を、今まで府が発信している情報量が何か削られるわけではなくて、検索機能であったりとか、見た目が分かりやすくなっていると、そういうふうに理解したらよろしいでしょうか。
知事
過去の情報を何か、今回削るということはないと思います。間違いないですかね。
職員
それにつきましては、必要な情報にアクセスしやすくなるよう、不要なページについては、一定各所属で判断して、整理のほうも行わせていただいております。ただ、旧に載っている情報については、新になりましても間違いなく移行されるように、作業のほうもさせていただいております。
知事
旧ホームページに載っている情報は、新ホームページに載るということでいいんですか。
職員
基本はそうなります。随分昔の不要なページにつきましては、削除は一定させていただいております。
2025年大阪・関西万博関連について(1)
記者
分かりました。
もう1点なんですけれども、昨日、知事のほうが鳥取のほうに出張されていたというふうに認識しております。万博の機運醸成に関してということだったと思うんですけれども、これ、中国ブロックの知事会の会議ということもあって、参加された知事の方々とかの、また反応ですとか、そういったのはどういったものがあったのか、今回、出張されての受け止めといいますか、その点について教えていただけますでしょうか。
知事
参加された知事と意見交換いたしましたけれども、それぞれの中国地方の県において、自治体催事であったり、こういった県の魅力を発信するんだというようなことの話もありました。かなり、非常に積極的に万博に参加するというようなご意見も多かったというふうに思います。また、その参加するに当たって、いろんな国の支援制度等を含めての質問等も、会議ではありました。
総じてですけれども、やはり、この中国地方の皆さんも、それぞれの県が持つ魅力とか個性、そういったものを自治体催事で発信をする。また、鳥取においては関西広域連合のメンバーでもありますので、先ほども関西広域連合のパビリオンの視察に行きまして、建設中の視察に行きましたけれども、そういったところで実際にブースも出展をして、鳥取であれば鳥取砂丘を再現するということですけれども、そういったそれぞれの地域の魅力をぜひこの万博で発信していこうという思いが強いというふうにも思いました。
また一方で、やはりもっともっと情報発信していかなきゃいけないなと思うのが、万博のリングであったり、あるいは海外のパビリオン、民間のパビリオン、シグネチャーパビリオン、どういったものになるのかということについては、全国的にあまり報道もされず、知っておられない知事の方も多くいられる。なので、万博もかなり進んでもきていますので、海外のパビリオンもいろんなコンセプトであったり、こういった形のパビリオンを造るという哲学なんかも出てきていますから、そういったものを伝えていくことによって、この万博の機運醸成にもつながってくるんだろうなというふうには改めて感じているところです。ですので、やっぱりより進捗する情報をできるだけ丁寧に発信していくことが大切なんだというふうに感じています。
記者
関連してなんですけれども、これまで中国地方だけでなくて、ほかのところに知事自身も行かれていたと思うんですけれども、中国地方であればまだ近畿圏に近接しているという部分もあって、言い方はあれですけど、例えば中国地方の理解度と、関東とか東北に行ったときの理解度、認識度というか、そういうところに違いをお感じになることはありませんでしたか。
知事
肌感覚ですけれども、それは確かにあります。やっぱり関西から近ければ近いほど熱というか、肌感が強いところが多いなという印象もあります。例えば岡山の知事も会議で発信されていましたけども、これはもう万博には大賛成だと、岡山としても積極的発信していくという、かなり強いコメントも知事会の場でもいただきました。翻ってみれば、岡山はまさに近畿圏と接していて、新幹線で行くと50分ぐらいだったかな、1時間弱で岡山まで行けますから、1時間かかりませんので、そういった意味では非常に近い、すぐ行ける。また、海でもつながっている。瀬戸内芸術祭なんかもそうですし、やはり関西に近いところのほうがまだ熱というか、そういったものは。遠くなればなるほど、どういうことをするんですか、中身はまだ分かりませんという状況がまだ強いのかなというのは思います。
でも、そうして全国知事の皆さんは万博で魅力を発信しようというふうに思ってくださる方が多いと考えていますし、協力して成功させようじゃないかと思っておられる方が僕はほとんどだと思って、全国を回って、積極的にプラスの面を伸ばしていこうよというふうに考えておられる知事の皆さんがほとんどだというように感じています。知事さんがどうというより、情報量という意味では、やはり例えば東北とか遠くなればなるほど情報量はなかなかまだ届いていないんだなというのは、何となくですけど、いろいろ全国を回って肌感で感じているところでもあります。ですので、やはりいろんなところに僕自身も出向いて、協会とも協力しながらできるだけ万博の情報発信をしていければなと思います。
記者
ありがとうございました。
職員
ほかにご質問ございますでしょうか。そしたら、共同通信さん。
2025年大阪・関西万博関連について(2)
記者
共同通信の鶴留と申します。
万博の、3月にあったメタンガスによる爆発事故の件で伺います。昨日、万博協会のほうから、当初発表していた床の損傷以外にも床下部分のパイプの焦げ跡ですとか、あるいは屋根のへこみが確認されたという発表ありました。協会によると、施工業者のほうで現場レベルでは把握していたんだけれども、責任者に情報共有されていなかったので協会に報告がなく、協会としても施工業者から報告を受けたのは今月の20日だったということで、隠蔽の意図はなかったというふうに説明しているんですけれども、この件に関して知事の受け止めをお願いします。
知事
やはり事故が発生したときは速やかに、そして全ての情報をぜひ協会に報告してもらいたいと思います。事業者におかれては、まずは当然事故の防止、そして万一事故が発生した場合には速やかに協会との情報共有をしてもらいたいと思います。その意味では、今回この事故の一部が報告されてなかったというのは僕はやっぱりよくないと思いますし、速やかに情報共有をお願いしたい、そうすべきだと思います。また、これは協会からも口頭で指導したという報告を受けています。
記者
ありがとうございます。
職員
ほかにご質問ございますでしょうか。そうしましたら、関西テレビさん。
クジラの処理費関連について
記者
関西テレビの高橋と申します。
別件で、大阪市の事案で恐縮なんですけれども、鯨の淀ちゃんの処理費をめぐる問題が今、大阪市のほうでかなり議論されています。当時の処理業者と大阪市港湾局の職員との交渉記録というのがありまして、その中で、業者側が、海洋沈下の決定に関して、港湾局長が、知事のトップダウン的な話だった、直ちにやれというふうに言われたと聞いたというふうに言っているような記録がありまして、他社さんの報道で恐縮なんですけれども、一部報道でも、ほかの港湾局の職員のメールの中で、知事と市長の判断で海洋沈下が決まったというようなことが記載されているものもあります。これ、大阪市の話だと思うんですけれども、この海洋沈下の決定に知事が関わられたとか、その方針決定に関わられたというようなことがあるのかないのか、そのあたりをお願いいたします。
知事
これは市長において海洋に戻す、海に戻すという判断をして、それについて僕も賛同いたしました。そこはもう間違いないと思います。淀ちゃんの場合は、前回僕が対応した場合と違って、死んでから4日しかない。そして、このままだと市街地に非常に近いところで爆発するかもしれないという中で、市長として海洋に、速やかに海に戻すという判断をされて、そして僕もそれを聞きましたけれども、それは賛成ですということを言いました。多分、当時の囲みなんかでもそれについて意見どうですかと聞かれて、僕は賛成だというふうに言っていたと思います。やはり爆発すると大変な状況にもなりますし、そういった意味では速やかに海に戻すという方針について、僕は賛成をいたしました。
記者
そうしますと、特段、知事から市長のほうに、こうするようにとか判断基準の方針決定に直接関係したとかいうよりかは、賛成の意思を示されたというか、にとどまるという認識でいてよろしいでしょうか。
知事
そうですね。海に戻そうと思っているという話を、松井市長か忘れましたけれども、松井市長がその方針を、市の方針として海に戻すという話で、僕はもう、それは賛成ですと。爆発する可能性もあるというふうにも、いろいろ報道もされていましたし、そういった意味では、速やかに海に戻すということについては僕は賛成だということは、意見はしたと思います。意見というか、同意、同意するとか、権限はないんですけれども、基本的に、市長、知事は海に戻すという方針は、そうだと僕は思います。
記者
それに関連してなんですけども、かなり急がなければならないような状況だったというところで、市長と知事が話される機会もあったと思うんですけれども、その中で、例えば先日の、大阪湾に迷い込んだ鯨のときのような、堺泉北港への埋設とか、そのあたりを検討されたようなことが当時あったのか、もし、あったのであればどうしてそうならなかったのかみたいなあたりが、お伺いできたらと思います。
知事
当時、市の内部でどういう検討がされたかまでは、僕は直接は分からないですけれども、埋めるというふうになれば、やはりその埋める場所が、地元との調整、そういったことが一般的に必要になると、その協議に時間が要すると。そうしている間に、市街地の近くで死んでいるわけですから、そこでもし鯨が爆発したら、これは大変な状況になるということは聞いていました。だからそれは、非常に緊急的に短期間で処理をする必要があったというふうに話があったんだろうとは思います。僕自身もそういう認識でいました。ですから鯨について、速やかに海に戻そうという市長方針に僕は賛成をしたというのが基本的な考え方です。速やかに戻す、市長、知事が速やかに海に戻すという方針、判断をしているというのは、僕は事実だろうと思います。
記者
分かりました。ありがとうございます。
職員
ほかにございますでしょうか。そうしたらMBSさん。
2025年大阪・関西万博関連について(3)
記者
すいません、毎日放送の山本です。
万博の件にちょっと戻るんですが、今日、東京のほうの記者会見で、前売りチケットの最新の売上げが218万枚というふうに発表されました。ただ一方、前売り券の伸び悩みについては、やっぱりスマホですとかパソコンの購入の操作の難しさというところが少し関係しているかなと思うんですが、そのあたりはどのようにお考えでしょうか。
知事
それは関係していると思います。実際、僕の周りでもいろんな声を聞きますけれども、非常にチケットが買いづらくて諦めたというような話も聞きます。特に高齢の方、スマホ等の扱いに慣れてない方の意見が結構あります。それはいろいろなところで聞きます。私自身も自分で万博IDを取得してチケット買いましたけれども、これは確かに、スマホになかなか慣れてない高齢者の方にとってはちょっと難しい作業だなと。チケットを買うだけなのに難しい作業だなというのは僕自身も実感しているところですし、また、そういった声も聞いております。ですので、非常にシンプルに買いやすい仕組みというのが僕は重要だと思っています。ですから、これも、いろんなところでも提案をしていますが、例えばコンビニで簡単に買える仕組みだとか、買いやすい、行きたいなと思う人が買いやすい仕組みをつくるということが重要だと思います。ですので、そういったことも今協会にも提案をしていますので、今、協会でそういったことを鋭意検討されている最中だというふうに思います。今のままで最後まで行けばいいとは、僕は思っていません。やはり、コンビニ等で買えたりだとか、高齢者の皆さんも、インターネットに慣れてない方も簡単に買いやすい、シンプルに買いやすい仕組み、そういったことを実行する必要があると思います。また、そのことについては、既に協会にも意見をしています。
今後、開催までは1年弱ありますけれども、今のこの万博IDのネットオンリーの購入方法以外の買いやすい仕組みということが、これからはより重要になってくると思います。それをする必要があると思います。
記者
ありがとうございます。
あと、東京のほうで今日発表された複数回入場できる夏パスですとか通期パスなどの不正防止の顔認証登録についても発表されたんですが、システムに特化し過ぎることで、なかなか高齢者の方がついていけないという懸念もあると思うんですが、そのあたりについてはどのようにサポートしていくご予定でしょうか。
知事
すいません、もう1回言ってもらっていいですか。
記者
東京のほうで、通期パスの入場をする際に、不正防止の観点から顔認証登録、IDとプラスして顔認証で入場するというシステムが、今日、記者に対してデモンストレーションの発表があったんですけれども、そういうふうに便利になっていくのはいいと思うんですが、高齢者の方にとっては顔認証登録だったりとか、やっぱり難しいところが、万博の券の購入以外にも様々あるかと思うんですが、そのあたりについてはどのようにサポートされるご予定でしょうか。
知事
まず、通期パスをどうするかについては、ちょっと僕自身が今、直接意見をしているところはないですけれども、今の話を聞く限りにおいては、通期パスを買った人が、便利に入ってくるという意味では、確かに顔認証のほうは非常に便利に出入りができるかなというふうにも思います。また、通期パスを買う人は、かなり万博に対して強い意欲を持たれている方だと思いますので、そういった方は、若い、インターネットに慣れている方は、今、顔認証というのは普通に、僕ですらできるような仕組みで、簡単にコンピュータのほうができる仕組みもできてますし、場合によっては、誰かがちょっとお手伝いをしながら、高齢の方で難しい、操作がなかなかうまく、インターネットには慣れてないんだけども、万博にすごく強い思いがあって、通期パスを買って毎回行くんだという方は、むしろその方にとっても顔パスのほうが便利じゃないかなと思うので、最初の登録をもう少し分かりやすくする仕組みがあればいいのではないかなって、顔パスで行き来できるというのは非常に便利な仕組みだし、それは阻害する必要、やめる必要はないんじゃないかなとは思います。でも、多くは通期パスというよりは、一度行ってみようという方が多いと思いますので、一度行ってみたいなと思う人が、ネットじゃないとアクセスできないという環境は僕は絶対変えるべきだと。通期パスを買う人、僕も個人で通期パス買いましたけれども、通勤パスを買う人は、やっぱり非常に強い思いというか、あると思いますので、そういった人は顔パスで行き来できたほうが便利じゃないかなと。ネットに慣れてない人が最初に登録するときどうするかという課題はあるかもしれない。ちょっとそこは、より分かりやすい仕組みがないかというのをやりながらも、顔パス制度は通期パスにおいてはいいんじゃないかなとは思います。ただ、通常の普通に、1日ちょっと行ってみたいな、1回行ってみようかなという人がネットじゃないと絶対買えないという仕組みは間違っていると思います。
災害用備蓄毛布の有効活用について
記者
ありがとうございます。
またちょっと話が替わって恐縮なんですけど、先日、一部の新聞社さんの報道で大阪府の防災拠点で保管されている災害用備蓄毛布について、去年から20年の毛布の期限を迎えたものを事業者には無償で譲渡していて、廃棄をせずに譲渡したということで、その分大阪府の予算が浮いたというお話も聞いているんですが、これに関して、例えば官公庁のオークションにかけて自治体の財源の足しにするとかということも選択肢としては考えられたかなと思うんですが、こういうふうにあえて無償で譲渡したというところの理由を教えていただければと思います。
知事
まず、期限が到来する災害用の毛布については、そのまま廃棄するということになると、やはりそれはSDGsの観点からもよくないと思いますし、再利用できる形であるのであればやっぱり利用すべきだと思います。大阪府においては20年という期限を決めていますので、期限を超えて大阪府が持ち続けるというのもやっぱり違うと思いますので、じゃ、どうやって再活用するかという観点からすると、例えば毛布を必要とする事業者、引っ越し事業であったりあるいは救護機関等で期限が切れている毛布であったとしてもぜひ活用したいというものについては、むしろ廃棄するのではなくて無償譲渡して、再活用、利活用をしてもらうという方法を取りました。
使用期限が切れている、耐用年数が切れているものをオークションにかけて、どれだけ売上げが上がって、そしてそれは経費もかかると思いますので、プラスになるのであれば僕はその方法を検討すればいいと思うんですけれども、そのあたりは検討はしているんですか。
職員
一応有償の引取りがないかという希望調査はしているみたいなんですけど、そのときになかなか有償でという手が、ペアリング自体が上がっていなかったということで、今回は無償だということで聞いています。
知事
有償譲渡をするに当たって、有償で引き取ってもらえるところがないかというのはかなり探したようですけれども、それでも有償の引取り手はないと、耐用年数が切れているものですので。まずは有償を模索したと、ただ有償の引取り先がないということで救護の機関であったり、あるいは引っ越しの事業者であったり、必要とするところに無償譲渡したということになると思います。
おっしゃるとおり、声かけの幅というのもやっぱりあると思いますし、オークションなんかで本当にそれが成り立つのであれば、それは検討してもいいと思うんですけれども。ただよくあるのは、オークションにかける例えば人手とか、あるいは間接経費とかを考えると、しかも耐用年数が切れている毛布ですので、そういった意味ではむしろマイナスになる可能性もあり得るとは思います。ただ、そういった可能性も踏まえて、耐用年数が切れたものをオークションに大阪府がかけることがどうなのかというような気もするんですけど、いずれにしても、少しでも財源の足しになればいいなと僕は思いますし、ただやっぱり大阪府は行政ですから使用期限が切れたものを、それを分からず購入する人がいてもやっぱり問題だし、行政としての役割というのもあると思いますので、20年間保管して大きな地震等なく、もし災害があれば当然それは活用するわけで、20年間活用することなく耐用年数が過ぎたものについては、有効に活用していければいいと、廃棄するのではなくて有効に活用していければいいと。
そしてまた売却なんかでも、財源のプラスになるんだったら僕はそれはやればいいと思いますし、それは担当部にもぜひ、これは毎年生じることですからよく検討してもらいたいなと思いますし、そういった指示も出します。ただ単に廃棄するのはよくないと思うので、救護機関等であったらそういったものが耐用年数を過ぎていても、ぜひ受け取りたいというところについては、そうすることで救護機関は意味があるということにもなりますし、引っ越し事業者においても、毛布の使い方がちょっと違うわけですけれども、耐用年数が切れても、あるいは耐用年数が来て少しにおいが出たりすることもあるらしいんですけど、そういうことがあったとしても、これは問題なく使えるよと、捨てるぐらいであれば無償で引き受けますというところがあるのであれば、僕は廃棄というのは1番避けるべき方法じゃないかなとは思っています。
毎年毎年これからも生じることですので、しっかりと担当部においては財源にならないか、ただ耐用年数が来ているものがどこまで財源になるかというのはあると思うんですけど、必要経費も考えながら財源にならないか、あるいは財源にならないとしても廃棄というのはできるだけ避けて、必要とする人にお渡しして、そしてそのものがどこかで役に立つというほうがいいと思いますので、そういった方法を模索していこうと思います。
記者
ありがとうございます。
もし、事業者の反応とか聞かれていれば教えていただきたいのと、あと、例えば20年という期限をもう少し延ばすであるとか、今後、備蓄数自体を見直すご予定とかはありますでしょうか。
知事
事業者の感想はまた担当部に問合せをいただけたらと思います。僕のところまで報告は上がってきていません。
耐用年数をさらに20年から延ばすということですけど、もともと10年のものを検証してさらに使えるということで20年に延ばしたという経緯があります。だからそもそも20年だったわけではなくて、実は最初は10年からスタートして、そして、いろいろ検証した結果20年は確保するということで、20年の耐用年数で今確保しているというところもあります。あまり長く保管し過ぎるとにおいが出たりとか、いざ災害が起きたときに府民の皆様に使っていただく毛布として適切ではない状態のものを保管し続けるということになり得ます。もともと災害が起きたときに府民のために準備しているものですから、それを府民が使ったときに「これ使えないね」というようなものは保管している意味もありませんので、現状においては10年からさらに20年まで延ばして、現状でさらにそこから延ばすというのは今の段階ではないです。
また、枚数を減らすということについては、そもそもこれは、いつ災害というのは起きるか分かりませんので、もし災害が起きたときに府民の皆さんの災害支援に役に立つようにということで備蓄枚数を計算して準備をしています。ですので、それは今後の災害対応としての方針が変わらない限りは変わることはないと思います。耐用年数が来るからとか、あるいは毛布をどうするか処理の問題があるからというので枚数が変わるものではなくて、府民の皆さんの災害時に必要な物資として確保しているものですので、その観点から数は決めていきたいと思います。
記者
ありがとうございます。
職員
ほかにご質問はございませんでしょうか。
そうしましたら、ございませんようですので、それでは、記者会見のほうを終了させていただきます。ありがとうございました。
マイクのほうを幹事社にお返しさせていただきます。