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令和7年(2025年)3月26日知事記者会見内容
記者会見項目
- 南河内地域の実証運行ルート一部区間で『自動運転化』が実現!
- 春の全国交通安全運動の実施について
- 大阪代表商品の販売開始について
職員
それでは、ただいまから知事記者会見を始めさせていただきます。
初めに、知事よりご説明がございます。知事、よろしくお願いいたします。
南河内地域の実証運行ルート一部区間で『自動運転化』が実現! ※この項目で使用した資料はこちら
知事
私からは3点です。まず、一点目についてです。南河内において自動運転バスを現実化、実現化させていくという中で、実証運行ルートの一部で自動運転を実現させていきます。また、それを市民、町民の皆さんに体験していただこうということで、一部で自動運転の車両にも乗っていただくというイベント等を行います。こちらがそうです。
南河内地域の実証運行のルート一部区間で自動運転化が実現いたします。大阪府においては、これから持続可能な地域公共交通を目指していくという意味で、さまざまな方法はあるんですが、そのうちの一つとして新しいモビリティーの導入。これは大阪・関西万博もやります自動運転ということを一つとして実行していこうということを進めています。そして、万博で自動運転バスが走ります。そのレガシー等を、ぜひ、交通においての課題があるとされるこの地域、南河内において実証し、実装していこうというものです。万博のレガシーの一つにもなるというふうに思っています。
この間、それに向けて準備もしてきましたが、南河内地域のルートが決まりました。そのルートの中で、一区間で自動運転走行が可能になったということと、それから、万博が始まる前に市民、町民の皆さんにも乗っていただいて、ぜひ体験をしていただけたらと思います。
そして、万博期間中は、このバスは万博会場で走りますので、その間は別の準備できることを準備して、万博が終われば直ちに、この南河内において実際に半年間、さらに実証を重ねて、そして令和8年からはお客さんを実際に乗せて走行していこうという目標です。そして、最終的には令和8年から10年にかけて、全ての区間において自動運転レベル4をめざしていくと、実現させるということを目標としています。
まず、この方向性ですけれども、実証実験の取り組みということで、3月から既に走行試験を実施しています。そして、3月29日に自動運転バスの体験試乗会を開催いたします。そのお知らせです。区間は大宝から近つ飛鳥の区間、約1キロになりますけれども、その区間について自動運転走行をいたします。実際にバスに乗っていただけたらと思います。
取り組みといたしまして、まず令和6年度、今年度ですけれども、何をしているかというと、交通需要調査であったり、環境整備であったり、運行ルートの決定をいたしました。そして3Dマップの作製をしているところです。そして本日の発表で、3月29日に走行体験をしていただきます。そして、4月からの新年度になりますけれども、この万博の年になりますが、その時は、この自動運転バスは万博会場で走ります。その間、テスト走行と車両の調律ということで、準備もいたしまして、これは万博終了後、閉幕後、実際にその車両がまた南河内にやってきますので、テスト走行と車両の調律をいたします。この段階で自動運転率50%を実現させるという目標にしています。
令和8年度の春、つまり万博が終わって半年後には、自動運転率50%の状態でお客さまに乗っていただくということにしています。バス2台を活用しながら車両の調律なんかを繰り返しながら、安全に自動運転を行うということの技術レベルアップを令和8年度から9、10年度と、3カ年かけて行います。そして、この自動運転率を高めていって、最終的に令和10年度中には、北ルート、南ルート、全区間で自動運転レベル4を実現させようというものです。
ちなみに、万博が終わって半年後の自動運転率50%とありますが、これは運転手さんは座った状態でハンドルにタッチしないと、自動に走行しているという区間が50%になるというものが自動運転率ということになります。最終的に許可を取って自動運転レベル4になったら、もうそもそも運転士さんが座っていないという状況になります。
今回、大宝から近つ飛鳥のこの距離、0.9キロ、約1キロですが、この区間は側道もあり、比較的安全に自動運転ができるということでこのエリアを選ばれたということになります。試乗会では他のところも実際に乗っていただいて、最終的にここが自動運転が実現する区間というふうになります。なので、この時には運転手さんはハンドルは触っていないということが、そういうバスになります。
自動運転バスの体験試乗会ですけれども、「南河内の未来に向けて~新モビFESTA」を開催いたします。3月29日土曜日、10時から16時まで。それぞれ、太子・和みの広場、近つ飛鳥風土記の丘、そして白木山公園、河南町にあるこの公園で行います。
そして、自動運転バスに乗車する方は、もう抽選でその市町で決定されたということですから、そこでもう既に決まっています。
その際、この自動運転のバスを走らせるというだけじゃなくて、さまざまなイベントを実施いたします。これは社会的受容性も含めてそうですけれども、それぞれの南河内は素晴らしいものがたくさんありますので、まだ少し早いかもしれませんが、桜の季節ということで「SAKURAでマルシェ」、「かなん桜まつり」ということで、それぞれのエリアにおいて同時にイベントも開催して、南河内の魅力も発信していきます。多くの方にご参加いただけたらと思います。私自身も15時からの、この白木山公園でのイベントに参加いたします。
ぜひ、自動運転バスであったり、南河内の魅力を知っていただけたらなというふうに思いますので、多くの方のご参加をお待ちしています。
春の全国交通安全運動の実施について ※この項目で使用した資料はこちら
次、2つ目です。
春の全国交通安全運動についてです。令和7年春の全国交通安全運動を4月6日から
15日に開催いたします。全国重点、目標といたしまして、こどもを始めとする歩行者が安全に通行できる道路交通環境の確保と正しい横断方法の実践。そして2つ目に、歩行者優先意識の徹底、ながら運転等の根絶。それから、シートベルト・チャイルドシートの適切な使用を促進していきましょうということが2つ目の目標です。3つ目は、自転車・特定小型原動機付自転車利用時のヘルメットを着用しましょうよと。ヘルメット着用と交通ルールの順守の徹底。この3つが全国の共通の重点になります。その中のスローガンとして、「ヘルメット かぶるあなたは かっこいい」ということで、これをスローガンとして掲げています。
大阪府としても、自転車のヘルメット着用率が低いということ、それから事故に遭われている方が多いということで、この自転車のヘルメット着用の促進をしっかりと進めていきたいというふうに思っております。
そんな中で、タレントのゆうちゃみさんに出演をいただける。この春の交通安全運動に参加をいただきます。ゆうちゃみさんにお礼を申し上げます。ありがとうございます。ゆうちゃみさんは皆さまご存じだと思いますが、ゆうちゃみさんも参加いただきまして、4月7日月曜日、午前11時から正午にかけて、大阪府庁の本館の正面玄関前で交通安全運動を行います。ゆうちゃみさん等による交通安全教室であったり、あるいは白バイ隊の出発式等も行います。4月7日午前11時から大阪府庁の本館正面玄関前で、ゆうちゃみさんも参加される春の交通安全運動を行いますので、また多くの皆さんにもご参加いただけたらというふうに思っています。
自転車のヘルメットをなぜ強調するかということですけれども、大阪府内における交通事故の死亡者、そして重傷者のうち、自転車乗車中の方の割合が最も高いです。全体の
36.9%を占めます。これがその構成比率ですけれども、とりわけ重傷者は自転車乗車中の方が多いということです。
じゃあ、どういうところで事故が起きてんのということについては、出合い頭、右左折時、交差点で起きている。自転車乗車中の交差点での事故が非常に多いということです。そして、自転車乗車中に起きている事故ですけれども、約8割の方に、自転車を運転している人のほうに過失が認められるというものです。法令違反が認められるというものが多くあります。 安全不確認であったり、さまざま、一時不停止であったり、信号無視であったり。自転車を運転されている方自身が交通違反、法令違反を犯している、法令違反をされているのが約8割あると、非常に多くあるという状況です。
その中で、死亡者、重傷者のうちヘルメットを着用していたのは、わずか5.5%ということで、ほとんどの方がヘルメットを着用していないという状況です。自転車の安全運転として、交通事故に備えて、頭部の被害を軽減しますヘルメットは、ぜひ自転車を運転される方はヘルメットの着用をお願いいたします。それが非常に大切です。そういったことをさまざまなこの機会を通じて、春の交通安全運動の機会も通じて発信をして、周知をしていけたらと思います。
努力義務ではあるんですけれども、非常に大切なところでもあります。また、大阪府自転車条例で義務付けられている自転車保険にも加入をしていただきたいというふうに思います。安全運転、ルールの徹底と、そして自転車を使われる方はヘルメットの着用をお願いいたします。
大阪代表商品の販売開始について ※この項目で使用した資料はこちら
次、最後です。大阪代表商品の販売開始ということで、OSAKA PRIDE PRODUCTS 2025を実施いたします。
これは、大阪・関西万博を機に、2025年、多くの方が大阪・関西に来られますので、その時に大阪産のお土産を紹介していくと。大阪の製品で、商品で、そしてお土産という切り口で、これは素晴らしいというものをOSAKA PRIDE PRODUCTSとして認定をして、そしてさまざまな場面で発信していこうというものであります。百貨店とか空港等でOSAKA PRIDE PRODUCTS、商品を選定して、そこで販売をしていくということになります。大阪・関西万博をきっかけに、中小企業、小規模事業者を支援すると、素晴らしいものをつくっている中小企業、小規模事業者を支援していこう、波及していこうというプロジェクトです。
4月9日から、今まで知らなかった大阪の魅力を伝える大阪代表商品の50品目、この販売を開始いたします。OSAKA PRIDE PRODUCTS 2025ですけれども、約400商品、地域代表商品がもう今、認定をされています。その中で、さらに大阪代表商品といわれるものをバイヤーの方が選定されました。食品は26品、そして雑貨・工芸品24品、合計50品が大阪代表商品として認定されました。そして、さらに地域代表商品としても400品目が認定されています。この50品目については、ここにあるとおり、それぞれの販売場所において、百貨店であったり、空港であったり、そういった場所で販売の場所を設置いたしますので、そこでこの商品を、お土産を販売していきます。
より多くの方がこのOSAKA PRIDE PRODUCTSに触れていただいて、大阪の新たな魅力を発見していただけたらと思います。
この場所については、大阪府がまず確保をして、とりわけ、この王冠がついていますけれども、50品目について大阪代表商品として販売をしていきます。期間として、万博の期間に広げていこうというものですから、基本的には万博の期間に限定してやっていくというものになります。
私からは以上です。
職員
ありがとうございました。
それでは、府政・公務に関するご質問をお受けいたします。ご質問されます方は挙手の上、社名とお名前をおっしゃっていただきますようお願いいたします。
それでは、幹事社のABC朝日放送さん、よろしくお願いします。
質疑応答
南河内地域の実証運行ルート一部区間における『自動運転化』の実現について(1)
記者
幹事社のABCテレビです。よろしくお願いします。幹事社のABCです。お願いします。
自動運転バスの件でお伺いしたいんですけれども、ちょっと細かい確認になるかもしれないんですが、体験される一般の方が64名おられるということだったんですけれども、事前抽選予約制ということで、何か応募とかがもしあれば、何人ぐらい応募があったのかお伺いできればというのと、あと、バス試乗体験ということで知事も何度か乗られているかと思うんですけれども、どこに注目していただきたいかなどがあればお教えください。
知事
まず、応募については太子町と河南町でやりますので、各町でSNS等を通じて、小学生、中学生、保護者対象に3月20日までの間、募集をいたしました。応募多数でしたので、各町において抽選をして決定をしたということです。なので、町がこの対象者を決めたということに、手続きになっています。
ちなみに、この町で応募がどのぐらいあったかというのは分かりますかね。
職員
すいません。今、市・町のほうに問い合わせしているところでございますので、近々分かる予定でございます。今、手元にはありません。
知事
すいません。また分かればお知らせをいたします。抽選して決定したということですが、町で決定した地元の子どもたちと保護者になります。
それから見どころですけれども、私も乗りましたが、今回は初めて自動運転を南河内で実際に走行します。そこが見どころだと思います。運転手さんがハンドルを握らず、そして、一定の区間ですけれども、長い距離ではないですが約1キロの区間を自動運転バスが自動で走行するという、そのバスに実際に乗っていただいて体験をしていただけたらと思います。
それは町民の皆さんが参加すると思いますので、万博になれば自動運転バスが走りますから多くの方がこの自動運転を体験されると思いますが、その一足お先に南河内で、実際に運転手さんがハンドルを握っていない自動運転で走行するバスというのを南河内で体験してもらえたらなというふうに思っています。
全区間ではなくて、走る区間は結構あるんですけれども、自動運転をするのは1区間ということになっています。そこがおそらく楽しみどころではないかなというふうに思っています。
職員
他にご質問はございますでしょうか。ございませんか。
そうしましたら、横田さんどうぞ。
2025年大阪・関西万博関連について(1)
記者
すいません。フリーの記者の横田ですけれども、万博のリスクについてお伺いしたいんですが。一つはメタンガスの爆発のリスクなんですが、これは毎日濃度測定をしてその値を公表するということで間違いないんでしょうか。その場合、何%以上だったら入場を制限するという対策は打たれるんでしょうか。
知事
常に毎日測定するということになります。それから、公表もしていくということにもなります。数値が、安全基準数値がありますけれども、それをもし超えていることがあれば、適切な対策を取って対応するということになります。
記者
適切というのは、もう入場制限するという理解でよろしいんでしょうか。
知事
いや。それについては、それがどのエリアでどうなっているのかというのを確認して。メタンガスというのは、大気中に放出すれば、そのものがめちゃくちゃ危険なものではありませんので、自然界に放出されることによって常に爆発するものではありませんから、適切な対応を取ることが大事です。
埋め立て地においてメタンガスが発生するところでも市民利用されている地域というのは関東地域にもありますし、埋め立て地では出てくることなので、適切な対応をすることが重要。その適切に対応するということです。
記者
5%以上だと爆発のリスクがあるということなんですが、5%以上になったら入場制限すると、会場には入れないという理解でよろしいんですか。
知事
探知場所は、かなり多くの場所を探知しますから、そこの探知で見つかったところについては適切に対応するということになります。
記者
あと、大屋根リングの落雷リスクなんですが、大屋根の上だと落雷の恐れがあると。落雷のリスクが高まった時に、事前に警報をして、伝えて、大屋根リングの上にいる人にすぐに避難、降りてもらう必要があると思うんですが、これは何分前ぐらいに落雷の恐れがあるという警報を出して、その間に避難できるかどうかというのは確認されているんでしょうか。
知事
落雷の情報、気候情報については常にチェックをしながら、落雷の危険性があるとなれば大屋根リングから降りていただくという措置を取ることにしています。警備の誘導等もありますから、もちろんどれぐらいの時間かというのも把握した上で。
現時点においては、大屋根リングというのは4万5,000人の方が乗れる耐震性というか安全性はあるわけですけれども、実際に落雷リスク等があった時、あるいはそれ以外のことも含めて、安全に降りていただくという時のことも考えて1万5,000人にまずは限定するという対策も取っているというところです。
気象庁による落雷情報であったり、落雷リスクの検知システムという科学的なシステムがありますから、それを把握して、それが感知できれば放送設備等も含めて呼びかけをして適切な対応を取るということになります。
記者
その1万5,000人の方が、落雷が来そうだというアナウンスを受けて全員が下に避難できるんでしょうか。避難する時に、手すりに避雷針の機能があって、そこに触れたら感電するんじゃないかということも指摘されているんですが、その辺はシミュレーションされているんでしょうか。
知事
事前に気象庁を含めて落雷リスク、雷の情報というのは検知システムがありますので、それに基づいて適切な対応を取るということになります。
記者
何分前に出すことができるんでしょうか。1万5,000人の避難には何分ぐらいかかると想定されているのでしょうか。
知事
それが、実際に検知システムを把握して、そして安全にリングから降りていただくということを想定して1万5,000人としているということです。
記者
あと、熱中症のリスクについては子どもたちが一番危険だと思うんですが、実際に子どもたちがバス停、駐車場から会場内まで行って、例えば大屋根リングを一周するようなシミュレーションはされているんでしょうか。いろいろ対策は打たれているんですが、実際に子どもたちがそういう動線で動いた時に熱中症のリスクがどれぐらいあるのかどうかについては検証、検討はされていないんでしょうか。
知事
夏になれば熱中症リスクはどこにでも出てきます。別に万博だけに出てくるわけではありません。特に熱中症というのは屋内でも起きますから、特に高齢者の方は熱中症リスクは高いということですから、熱中症リスクがあるところについては、万博に限らず熱中症のリスクの告知というのはしていくということになります。万博だけが暑いわけではありません。
記者
特に夢洲は暑くて、しかも緑が少ないエリアを子どもたちが割と長い時間歩くというリスクが指摘されているんですが、それでも具体的に検証、シミュレーションはやらないということなんでしょうか。
知事
熱中症対策って、ここで何度も説明しましたよね。何回同じことを聞くんですか。横田さん。
記者
いや、具体的に答えが返ってこないんで。
知事
いやいや、だから何度も説明しているじゃないですか。熱中症対策を取るために、ミストであったり、あるいは8カ所の、お医者さんがいる、あるいは看護師さんがいる施設を準備する。それからウオーターサーバーをきちんと設備をする、休憩施設を増やしていく。そういった熱中症対策、取り得る熱中症対策は当然取っていくということです。
記者
それでは不十分ではないかということで聞いているんですが。実際に子どもたち……
知事
十分必要な対策を取っていくということです。
記者
最後に、赤字になる可能性が日々高まって、前売り券の売れ行きが鈍くて。赤字になった場合、吉村知事が給料カットとかボーナス返上とかして、まず身を切る改革をするのかどうか。併せて、維新の同じような仲間の市町村長に声をかけて同じような対応をするのかどうかについてお伺いしたいんですけど。
知事
これは今、赤字にならないように支出の管理というものを管理する委員会等も立ち上げながら、実際に支出管理をしながら今、進めています。
また、チケットについても、まだ開幕はしておりませんけれども、できるだけ万博の中身を伝えて、そして多くの方に万博にご来場いただけるような、チケットも買いやすい仕組みになるような、そういったことをやりながら関係者全体で赤字にならないように。また、赤黒だけではないんですけれども、できるだけ赤字にならないようにしっかりと対応をしていきます。
記者
ありがとうございます。
職員
他にご質問はございますでしょうか。
そうしましたら共同通信さん。
2025年大阪・関西万博関連について(2)
記者
共同通信丹伊田です。お願いします。
万博について、一部報道でタイプAの出展をする国のうち、5カ国以上で開幕時に内装等が間に合わないという報道がありますが、これについてお願いします。
知事
ここについても、これまでの過去博でもそうなんですけれども、内装等が一部間に合わないという国が幾つか出るというのは、これまでの万博でもありました。今回でも、これは当然あり得る話だというふうに思っています。ただ、それが何カ国になるとか、そういうところの情報まではまだ持ってはいません。
建物については、しっかりと完成をまずするようにということで今、進めていますし、もちろんできるだけ開幕時の多くのところが完全に使用できるようにということを進めて、海外パビリオンを含めて今、鋭意準備をしているというところです。
ただ、可能性論として、これまでの過去博もそうでしたけれども、幾つかの国で内装等の準備が間に合わないというのは、これはあり得るとは思いますが、何カ国とか、それが生じるのが確定しているのかというのは、別に確定しているわけでもないという現状です。
職員
他にございますでしょうか。
そうしましたら、MBS毎日放送さん。
南河内地域の実証運行ルート一部区間における『自動運転化』の実現について(2)
記者
毎日放送の大里です。
すいません、最初に説明がありましたら申し訳ないんですけれども、自動運転の件で。こちらは、どうして南河内でやるのかというところと、今後どういうふうに広がっていってほしいかというのをお聞かせください。
知事
まず南河内については、金剛バスの廃止というのもありました。人口が非常に減少していく中で、これは南河内に限ったことではないんですが、その地域の公共交通の在り方ということは、これからやっぱり課題は大きくなってきます。その中で、さまざまな他の対策も取るんですが、一つ解決の方法とすれば、これは自動運転バスというのも、未来においては非常に重要な解決方法の一つだというふうに思っています。
ですので、万博においても自動運転バスが走るわけですが、この万博のレガシーというのは、そういった交通の課題があるところにこそ、やはりしっかりそこでレガシーを発揮することが将来にもつながるというふうに思っています。
もう一つは、この自動運転バスの技術というのがまだ確立されていない中で、こういった南河内の地域、人口があまり多くない地域のほうが、実証の検証をやりやすいということもあります。そこで技術のレベルを高めていって、そして技術のレベルが高まれば、非常に交通が混雑しているような都心部においてもそれを活用していこうということになりますから、最終的には都心混雑地、あるいは交通が困難――困難というのは、いろんな障害物があって自動運転が簡単でないエリアでも最終的には自動運転をやっていこうというのが最終目標です。
実証実験とすれば、交通が非常にシンプルなところで進めるということは技術が高まることにもつながりますので、自動運転の技術を高めるということと、もう一つは、やはり交通が困難になるそういった地域において、交通困難地域においてこういった自動運転の技術を広げていくことこそが万博のレガシーにもつながるし、持続可能な移動の確保にもつながるんじゃないかということで、南河内を代表として今、進めているということです。
これは南河内に限った話じゃなくて全国的な話でもあると思いますし、結局バスというのは多くの人を運ぶわけですけれども、人手不足であったり、あるいは人材のコストであったり、そういったところで、これは大阪にかかわらず、どんどんこれは縮小していっています。人口も減少していく中で。その中で自動運転という技術を使えば、その問題がクリアできるのではないかというところです。
バスで一番かかるのは、コストとしてはやっぱり人件費が一番多くかかって撤退するところが多いですから、そうなってくると、この自動運転バスであれば、そこのところもクリアすることができるということになりますので、人口減少地域でも持続可能な移動が可能になるということも含めて、南河内でまずやろうということです。
職員
他にございますでしょうか。横田さん、まだあります?
知事
横田さんはもうさっき言ったから、政務で言ってもらっていいですか。
記者
別のテーマで。北陸新幹線延伸。
職員
よろしいですか。
知事
うん。
記者
じゃあ、最後の一問ということで。
知事
他にないですか。
職員
他はございませんか。じゃあ、ABCさんどうぞ。
2025年大阪・関西万博関連について(3)
記者
すいません、ABCテレビの佐野です。何度もすいません。
万博の件で、大屋根リングは1万5,000人が上限ということなんです? それっていつ決まっていたのかというのと、なぜ1万5,000人なのかという理由と、あとは、センサーを付けて人流を把握するみたいな報道が一部出ていたと思うのですが、その件で何か進んでいることがあるかどうか、ご存じであれば。
知事
いつ決まったかは僕の中で記憶はないですけれども、これ内部の報告? 内部情報?
職員
内部。まだ外には出ていないかもしれない。
知事
そうなんですか。外に出てない情報?
職員
検討中。
知事
検討中ということですので、検討中の情報です。すいません。失礼しました。
記者
1万5,000人は検討中?
知事
それは検討中の情報です。安全に警備、リングの構造上は、非常に安全に4万5,000人の方が乗っても大丈夫なリングになっているんですが、いろんな安全対策を含めた上で一定人数は制限しようということを今、検討している。そのうちの一つが1万5,000人というのが今の検討状況です。なので、すいません、決定事項ではないかもしれません。僕は説明を受けました。失礼しました。
正確なところは協会に聞いてもらったほうがいいかもしれません。
記者
センサーとかの情報も、まだ全然。
知事
取れ得る安全策は当然取っていこうというふうにやっていますので、そこは取り得る策は取っていくんだというふうには思います。
職員
そうしましたら、最後に1問ということで、横田さんお願いします。
北陸新幹線の延伸について
記者
フリーの横田ですけれども、北陸新幹線延伸について馳知事は、小浜ルートで京都の懸念が解決しなければ米原ルートもあり得るんじゃないかと発言したんですが、小浜ルートは費用対効果が1になる可能性が極めて高いと思うんですが、国交省はどう説明されているんでしょうか。米原ルートも並行して検討するほうがいいんじゃないかとか、何か説明があればお聞きしたいなと。あとは、知事のお考えをぜひお伺いしたいんですが。
知事
国交省からB/Cについての説明はまだありません。それと、やはり京都について、京都の皆さんのいろんな声が上がっているのは事実ですから、本当に京都の理解を得られるのかということが非常に重要な状況になっているというふうには思います。
ここは説明会にあったということですけれども、国において、京都の理解がないと進まないですから、まずそこはきちんと説明をし尽くしてもらいたいというふうに思います。B/Cの説明はありません。
記者
ありがとうございます。
職員
そうしましたら、これをもちまして記者会見のほうを終了させていただきます。ありがとうございました。
マイクのほうを幹事社のほうにお返しさせていただきます。