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令和6年(2024年)9月11日知事記者会見内容
記者会見項目
- 大阪の子どもたちを万博会場へ招待
- 大阪・関西万博開催中の「子ども列車」運行について
- 自動運転バスの走行披露会の実施について
- 泉州きくなフェア2024の開催について
職員
それでは、ただいまより知事記者会見を始めさせていただきます。
初めに、知事よりご説明がございます。知事、よろしくお願いいたします。
大阪の子どもたちを万博会場へ招待 ※この項目で使用した資料はこちら
知事
私からは4点です。まず、1点目についてです。大阪の子どもたちを万博会場へ招待するという事業についてです。ここについては、教育庁が実施します学校の分と違うところの部分の招待事業についてです。
やはり世界161か国の国々が参加する万博、そこに非常に大きな教育的意義があると思っています。万博のテーマは、社会課題の解決、そして、そのために最新技術、価値観、また文化、そういったものが大阪のベイエリア、夢洲に結集するということになります。そこで、子どもたちが様々な技術であったり、あるいは価値観であったり、あるいは空気に触れることによって次世代をぜひ担ってもらいたい。将来を担う子どもたちにとって非常に大きな意味があるというふうに思っています。
そういった意味で子ども招待事業をしていますが、9月13日金曜日から、保護者等からの、申請の受付を開始いたします。これについては先ほど申し上げたとおり、学校招待事業の対象じゃない人の事業についてです。基本的に、4歳、5歳の子どもたち、それから府外の小中高に通っている子どもたち、そして高校に在学はしていないんだけれども、15歳から17歳までの子どもたち、この方々が対象になる事業です。
これについては、申請制、希望制になります。その受付開始のお知らせです。9月13日金曜日から受付を開始いたします。今週の金曜日から受付を開始いたしますので、4歳、5歳の保護者の方、あるいは府外の学校に通っている保護者の方、あるいは高校に在学していない15歳から17歳の方の申請を受付いたします。配付のチケットですけども、こども招待一日券です。いつでも行ける一日券になります。
また、市町村も、それぞれの市町村の判断で招待事業を行っているものがありますが、これについては連携するということで、この申請手続の中で、市町村分も含めて一挙に申請できるという手続にしています。なので、市町村での招待事業がありますが、33市町村がその招待事業をやります。33市町村の招待事業についても、この手続の中で一度に申請することができるというものになります。
市町村の場合は、それぞれの市町村によって内容が異なりますので、その市町村によっては、夏パスであったり、あるいは保護者の無料チケットであったり、あるいは保護者の割引券であったり、あるいは同じように、1日子どもの無料招待券であったりということで、それぞれの市町村、33市町村によって中身が異なります。どういう中身があるのというのもこのホームページで、申請手続で見ることができますので、どこの市町村かというのをクリックしていただければ、その市町村でやっている招待事業が紹介されて、同時に申請することができるというものになっています。
具体的な申請方法についてなんですけれども、まず申請サイトからメールアドレスを登録していただくと、URLが届きます。その届いたURLに申請者の情報と、それから配付対象者の情報、これは子どもですね。子どもの情報を登録して、必要な添付書類をデータで添付していただいて、そしてチケットの選択が出てきますので、このチケット選択をやっていただけたらと思います。ここには府配付分ということで、こども一日券と、そしてもう一つ、ここには市町村、その方の市町村が実施している場合は市町村配付分というのが出てきますから、それで券種を選んでいただくということになります。それをやっていただければ申請が完了と。審査した後、メールでチケットIDを送付いたします。特に添付書類等に問題がなければ、大体5営業日ぐらいで審査を終えるということになります。もし混み合えば少し変わるかもしれませんが、基本的にはそのぐらいの時間感覚の審査になります。
その後、メールでチケットIDを送付します。その後は、こちらは万博協会のウェブサイトに変わります。その番号が配付されますので、万博協会のウェブサイトから万博IDを作成していただいて、そしてその万博IDを作成いただくと、これは入場チケット購入サイトへ行くんですけども、ここでチケットの追加登録という項目がありますから、そこを選択していただければ、チケットIDを入れるところが出てきますので、そこにこちらで取得したチケットIDの番号を入力していただければ、もうあとは自分のチケットとして、予約等ができるものになって、実際に来場していただくということになります。
これは申請方式になりますけれども、この機会に多くの子どもたちに未来社会をぜひ見てもらいたいと思いますし、まさに大阪でやる万博にもなりますので、大阪の子どもたちにぜひ未来社会に触れてもらえたらなというふうに思います。9月13日から申請受付を開始いたします。
大阪・関西万博開催中の「子ども列車」運行について ※この項目で使用した資料はこちら
2点目です。
これは万博関係ですけれども、今度は万博期間中の子ども列車の運行についてです。これは、先ほど申し上げた教育庁が実施する分になりますけども、学校単位で招待するというものになります。学校単位で招待するものについて、これまで様々な指摘もありましたけども、そのうちに、まずどうやって会場まで行くのかと、大人数で会場に行くまでの手段というのはいろいろ課題がある中で、Osaka Metroさんが子ども専用列車、そして子ども優先列車を走らせていただくということになりました。
ここについては、先日、Osaka Metroさんで発表された中身のとおりです。これを基に、今後、大阪府において学校にその内容の説明と希望の確認を行います。どの学校がこれを希望するのかということを詳細に確認するということになります。これで実際にどのぐらいの子どもたちがこれを使うのか、学校が使うのかということが分かるということになりますが、その希望確認を行います。
運行期間ですけれども、万博会期中の4月中旬から7月の平日、夏休み以降は除くということになります。つまり、分かりやすくいえば1学期ということになります。4月から万博が開催しますが、1学期の平日のときにこの万博の子ども専用列車、優先列車、Osaka Metro中央線で走るということになります。
実際、学校単位の招待事業で希望日時を調査していますが、ほとんどが1学期に集まっているということですから、1学期の平日が一番多い時期になります。運行時間ですけれども、ラッシュ時間を除きまして、森ノ宮駅発が9時30分頃、そして夢洲駅着11時30分頃、この時間帯を運行するということになります。子ども専用列車と子ども優先列車、それぞれ違いますので、それを簡単に説明させていただきます。
まず、子ども専用列車の運行イメージですけども、大阪城公園の待機所に集合していただきます。大阪城公園にある森ノ宮駅から出発をしてもらうということになります。森ノ宮駅が始発になりまして、そこでは、車両の中に子ども専用車両と、そして一般の方の一般車両が分かれるということになります。子ども専用車両部分に先生が引率される子どもたちが乗るということになります。この列車については、もう次止まるのは、弁天町しか止まりません。それまでの各駅には止まらないということになります。弁天町と、その次の駅が夢洲。つまり、弁天町と夢洲しか止まらない専用列車になります。
児童生徒が安全安心に乗車してもらえるように、大阪府として取る措置として、まず森ノ宮駅に隣接をします大阪城公園の中に待機所を設置いたします。この仕組みを使うことによって、大阪城公園と森ノ宮は隣接するわけですけども、森ノ宮の入り口に隣接した大阪城公園の敷地の中に待機所を設置いたします。それを大阪府がやります。その上で、安心安全にこの森ノ宮で乗ってもらうということになります。その後、これまでは長田を経由してぐるっと回って約50分ぐらいかかるという予定でしたけれども、それはなくなりました。直接、森ノ宮駅から夢洲に向かえますので、約25分ぐらいで到着するということになります。
そして、もう一つのパターンが子ども優先列車のイメージです。これについては、長田から出発しまして、それぞれ各駅に停車して乗車可能になります。列車を子ども優先車両とすることによって、女性優先車両に近いイメージですけども、子ども優先車両ということで、子どもがそこに優先して乗れるようにするというものです。これは各駅で扉が開くということになります。長田から夢洲までの各駅で乗降可能ですから、学校によっては、森ノ宮よりももっと違うところに、違う中央線の駅近があるんですという学校なんかは、こちらを活用されることになるのかなというふうには思います。列車到着時には、これが子ども専用列車である、あるいは子ども優先列車であるということをアナウンスすることで、それ以外の方の乗車を抑制するという予定にしています。
現在、メトロでの利用希望は約21万人なんですけれども、これについては、この新しい専用列車、優先列車の制度ができましたので、増える可能性があると思っています。現在、全体で68万人の子どもたちが万博の招待事業で行こうと、来場希望されています。68万人のうち、貸切バスが29万人想定されています。そしてメトロが21万人、シャトルバスが5万人、それ以外の現地集合、現地解散が残りということになります。ただ、メトロの新しい専用列車、優先列車ができるとなれば、課題が大きく解決されますので、場合によっては貸切バス希望だった学校がメトロ希望に変わる可能性もあるかと思います。そういったことも我々も認めていくということにして、実際にこういう制度ができましたから、今後は大阪府として、教育庁が行いますけれども、学校にその説明と希望の確認を行います。なので、やっぱり貸切りバスをやめてメトロを希望しますという方も利用できるというようにしていきます。
待機場所の設置ですけども、待機場所にはテントを設置したり、あるいは夏場のとき、暑くなりますから、スポットクーラーとかミストとか、あるいは仮設トイレを、大阪府の責任において設置をしていこうというふうに思っています。安全安心に待機場所に集まることができ、そして、列車に乗ることができるということを進めていきたい。この列車そのものは専用列車、優先列車になりますので、小さな学年も含めて、安全安心に夢洲まで行くことができる、万博会場まで行くことができるということになると思います。交通手段という意味では、大きな解決方法の一つかなというふうに思っています。この車両を運行していただけるということになったメトロには感謝を申し上げたいと思います。
自動運転バスの走行披露会の実施について ※この項目で使用した資料はこちら
自動運転バスの走行披露会についてのお知らせです。
南河内地域に、持続可能な交通ということで、地域公共交通の確保の取組を進めているところです。今回、9日に実証実験運行ルートが決定いたしました。自動運転バスのルートが決定しましたので、自動運転バスの走行披露会を行いたいと思います。
このバスについては、万博において、実際に自動運転バスとして走るバスになります。万博まで自動運転バスが走る、そして、社会課題があるところにこそ万博のレガシーをということで、自動運転バスの実証実験を実際に行っていくということになります。これは前回の協議会で説明したとおりです。
その協議会において決定した、北部ルート、南部ルートがありますが、今回は北部ルートにもちょっと触れて、南部ルートにもちょっと触れて、ルートそのものではないんですけれども、それぞれのルートに少し触れながらも、イベントとして自動運転バスの走行を皆さんに見てもらおうということになります。「新モビFESTA in 南河内地域、自動運転バスの走行披露会」を行います。
ルートはこちらにあるとおり、9月16日、祝日に行います。まず太子・和みの広場、ここで出発式をして、ここから出発をいたします。そして、河南町の、河南町立多目的広場、ここで走行披露会の式典を行います。そして、実際に住民の方にバスの展示・内覧をしますので、バスの中にも入ってみてもらえたら、そんな機会もつくります。そして、そこから道の駅かなんのほうに14時20分に到着いたします。
この3会場、いずれもイベントを兼ねていますので、それぞれの会場において、「新モビ・マルシェ in 南河内」ということで、グッズがもらえる自動運転のバスクイズであったり、あるいは大阪のオリジナルブドウ「虹の雫」の試食会であったり、あるいは南河内の特産品等々、それぞれの3会場で、それぞれの町村においてイベントを開始いたしますので、南河内のよさを知っていただく機会にもなるかなというふうに思います。南河内のこの3町村のよい機会を、知っていただくという機会にもなると思いますので、ぜひ参加をしていただけたらなと思います。
道の駅かなんは河南町にあるんですかね。そうですね。なので、千早赤阪村も、もちろん南部ルートで関わりますけども、3町村で北部と南部ルートの自動運転バスが走ります。イベント会場は太子と河南町ということになりますが、千早赤阪村もすばらしいものがたくさんありますし、このイベントには参加をしていただけますので、この3町村でイベントと自動バスの走行披露会を行うということになります。ぜひ自動運転バスとか南河内の魅力を知っていただけたらと思いますので、ご参加をいただけたらと思います。私自身もこれには参加をいたします。
泉州きくなフェア2024の開催について ※この項目で使用した資料はこちら
きくなについてです。
泉州きくなフェア2024の開催。大阪府では、農政アクションプランに基づきまして、環境にやさしい地産地消の取組を進めています。その中で、大阪には本当にすばらしい野菜もたくさんあるんですけれども、大阪産(もん)の野菜、たくさんあるんですが、実はきくなが日本一の出荷量を誇ります。そのきくなの消費拡大を図っていこうということで、多くは泉州で取れますので、泉州きくなプロジェクト、これを今実施中です。今回、きくなの魅力をより知っていただけるように、泉州きくなフェアを初めて開催をいたします。
まず、そもそも泉州きくなについてですけども、泉州地域で収穫されたきくなを泉州きくなというふうに呼びます。これがそれになります。皆さんもよくご存じだと思いますけど、泉州のきくなです。泉州地域で栽培され、収穫されたこの泉州きくなの特徴ですけれども、非常にビタミンAが豊富でありまして、苦味が少ないと。そして柔らかいと。泉州きくなの特徴、もともと春菊、きくなというのはビタミンAが非常に豊富なんですけども、泉州きくなの特徴として、苦味が少ないと。そして柔らかい。つまりはサラダなんかにもして食べれることができると。非常においしくサラダでも頂けることができます。普通、鍋とかすき焼きのイメージがありますけれども、実は泉州きくなはサラダでもおいしく頂けるものになります。
この品種は株を丸ごと収穫する株張り方というものでありまして、よく大阪以外のエリアでは春菊は葉っぱのところが取られるんですけど、これは根本から、株を丸ごと収穫するタイプという特徴がありまして、非常に苦味も少なくて柔らかい。サラダにするとおいしい。レシピをクックパッドとかSNSで発信しています。マヨネーズ、ごまドレッシング、レモンサラダで、私も試食を先ほどさせてもらいましたけれども、非常においしいので、皆さんもぜひ召し上がってもらえたらと思います。
キューピーさんから、アドバイスをもらって、マヨネーズやごまドレッシング、そしてレモンのドレッシングなんかが合うということで、おいしくサラダとしていただけます。具体的なメニューが、サラダメニューも含めて、たくさんここにありますので、ぜひ見ていただけたらと思います。
そんなきくな、春菊ですけども、実は大阪府が出荷量が全国一。あまり知られていません。つまり、きくな、春菊の日本一の生産地は大阪であるということも広めていけたらと思います。そして、それがおいしいということです。泉州きくなプロジェクトで販売単価の向上、消費の拡大、新たな生産者の確保等、実際に取り組んでいくプロジェクトであります。合言葉は「きっとくせになる 泉州きくなフェア」と、頭文字を取って「きくな」と、きっとくせになるきくなプロジェクト、泉州フェアを開催いたします。
泉州きくなを知ろうということで、府内各地でイベントを行います。まず、みなみフェス2024、9月28、29日に開催をいたします。ここではきくなサラダの試食会等も実施をいたします。そして、きくなを買おうということで、先ほどはきくなを知ろうでしたけど、今度はきくなを買おうということで、百貨店であったり様々な実施店舗に協力いただいて、泉州きくなの買える場面を広げていきます。そして、泉州きくなを食べようということで、様々な店舗においてプロが作る泉州きくなの料理を出してもらうということになります。大阪産(もん)料理の空であったり、山海料理の仁志乃さんであったり、サンドイッチベーカリーダイヤ製パン等、様々な店舗にご協力いただいて、泉州きくなを実際に食べていただこうというふうに思っています。
今後、様々なイベントを実施いたします。大阪のきくなは苦味が少なくて、柔らかくて、おいしくて、サラダでも食べられる、そして日本一の出荷量なんだというのを知っていただけたらと思いますし、ぜひ一度食してみていただけたらというふうに思います。
私からは以上です。
職員
ちょっと担当部局から補足説明がございます。
職員
福祉部の子ども招待の件ですけれども、先ほど知事のほうから、申請してからチケットを配付するまでが5営業日とお伝えいただいたんですけども、おおむね6営業日頂戴しておるということで、訂正させていただきます。すいません、よろしくお願いします。
質疑応答
職員
知事、ありがとうございました。
それでは、府政・公務に関するご質問をお受けいたします。質問されます方は挙手の上、社名とお名前をおっしゃっていただきますようお願いをいたします。
それでは、幹事社の読売新聞さん、よろしくお願いいたします。
大阪・関西万博開催中の「子ども列車」運行について(1)
記者
読売新聞の山本です。
大きく2点ありまして、1点目なんですけれども、万博期間中の子ども列車の運行について、聞き逃しだとは思うんですが、府の学校等への説明とか、希望確認とか、これはいつぐらい、どれぐらいの期間でやろうとされているのか教えていただけますか。
知事
これは速やかに行います。期間が決まっているものではないですけども、速やかに内容の説明を行うということになります。
記者
ありがとうございます。
あと、子ども専用列車のほうで、大阪城公園のほうに集合する際に、府のほうが責任を持って待機所といいますか、そういったところを整備するというお話がありましたけれども、これは府としてそれに関わる予算化というか、財源的な措置、これは必要なものになるのかどうか、その点、教えていただけますでしょうか。
知事
財源的な措置は必要になります。実際にテントであったり、スポットクーラーであったり、ミストであったり、また、安全に誘導するということで警備員の配置も必要になりますから、大阪府として予算を編成するということになります。
また、希望の確認ですけれども、大体10月中旬ぐらいまでに来場日と来場手段の仮予約を確定させたいと思っていますから、そういった意味では、そのときまでには当然お伝えもして、そして今、1,889校の全対象学校のうち1,526校、約8割の学校が万博の招待事業を希望されています。その学校にこの情報を連絡いたしまして、来場日と来場手段、これは来場手段になりますけど、来場手段の仮予約の確定を10月中旬ぐらいまでに実施したいというふうに思っています。
IR関連について(1)
記者
ありがとうございます。
あと、もう1点はIRの事業に関してなんですけれども、昨日、首相官邸のほうで、IRの万博期間中の対策ということも知事、示されたと思います。知事のほうから、例えばその後の囲みとかで、タフな協議であったですとか、SNSの発信のほうでも大変な協議だったということを言及されていると思いますけれども、振り返ると、BIEなり協会との調整で、どういった協議が大変であったと実感しておられるのか、その点について教えていただけますでしょうか。
知事
まず、当初、工事そのものの中断をというところのスタートでしたので、協議とすれば、やはり大変な協議だったというふうには思います。ただ、ここは別に大阪府・市だけではなくて、国も中に入って、そして事業者も入って、皆が協力しながら適切な対応を取っていこうということで進めてきましたので、そういった意味では今回、具体的な策を取ることによって、皆が方向性を共有できたということはよかったと思いますし、これを今後しっかりと実行していくということが重要だと思います。
ただ、SNSで上げているのは、ちょっとそことは別の話でして、近い話だけを言っているのではなくて、IRそのもののことです。つまり、IRについては、もともと法律も何もなかったところからスタートをして、当時、松井さん、橋下さんもここに非常に大きな力をかけて、もっともっと先を言うと、石原慎太郎さんの時代に東京都で最初はやろうかという話があったぐらいなのがこのIRだと思うんですけれども、その後、様々な関係者が尽力することで法律ができ、そして実際に様々な、公募であったり手続というのを経て初めてやることですから、大変なこともたくさんありましたけれど、それでも今回、事業者が決まった上で、さらに撤退権の放棄の合意書を9月10日に交わしましたから、一つの大きなきっしょになったという意味で、振り返ってみたら、口で言うのは簡単だけど、このIRというのを誘致して、そしてここまで来るのは本当に大変だったなという思いで、SNSにアップしたということです。つまり、9月10日が大きなきっしょになったのは間違いないなというふうに思っています。事業者はMGM、オリックス、そして関西の有力企業20社から成る大阪IR株式会社が行うわけですけれども、その中身も含めて、これまで実際に積み上げてきて、国の実施の認可も得るという手続もして、最終的に、違約金なしでやっぱりやめるという撤退権があったわけですけど、それが今回放棄された。そして、それを9月10日、大阪府・市と事業者で確認した。つまりは、もう2030年に統合型リゾートが大阪のベイエリアに誕生するということがほぼ確実になった、という意味では、非常に大きなきっしょの日になったと思っています。
そういう意味も含めて、振り返るといろいろ大変なこともあったなという意味でSNSで発信したので、近日の協議、それも当然含むんですけど、それだけじゃなくて、振り返ってみると本当にたくさんのことがあったなと思いながら。10日の撤退権放棄、解除権放棄の確認ということは、これはプロジェクトとして完全に大阪で実施するということが確定し、そして2030年には、日本には今ありませんけれども、世界規模の統合型リゾートが、ポンチ絵だけではなくて実際に誕生するということを考えると、いろいろあったなと思って、SNSにそういう感想をアップしたというところです。
記者
ありがとうございます。
最後に、IRの近日中の、特に万博期間中の工事の関係の協議があった中で、府・市として騒音ですとか、景観ですとか、工事車両ですとか、いろんな対策を講じて、どれも必要だと思うんですけれども、協議の中では、とりわけどの対策がBIEですとかの理解を得るためにポイントになった対策なのか、その点は振り返ってみるとどこだったとお感じになっていますでしょうか。
知事
それはいずれもだというふうに思います。工事の工程、そして交通の整理、そして騒音、粉じん、景観、この五つの項目について懸念があるということで、五つの項目についての具体的な策というのを協議しながら策定をして、しっかりとした案がつくれたというふうに思っていますから、これを実行するということになると思います。特にこれがというものではないかと思います。
記者
ありがとうございました。
職員
ほかにご質問ございますでしょうか。そうしましたら、MBSさん、どうぞ。
大阪・関西万博開催中の「子ども列車」運行について(2)
記者
MBS、根本と申します。
子ども専用列車の件でご質問させてください。以前の交通の会議では、長田まで行って、そこから折り返してということで、これでいくのかなと思われたところ、結局長田での折り返しをしないということになったと。いろんな議論があったかとは思うんですけれども、過程でどのような意見が出て、どのようなお考えからこの結論に至ったのかお教えいただけますか。
知事
やはり長田経由でぐるっと回るとなると50分かかるということで、例えば小学生なんかだと、トイレとかはどうするんだという現場の声もありました。現場の声を聞くと切実だと思います。小さい子どもが50分間かけて行くのか、そして止まる駅も森ノ宮、あるいは弁天町、なかなか駅も止まりにくくて50分かかるとなると、やっぱりそれは子どものことを考えると、特にトイレとか、あるいは気分が悪くなったとか、そういうことを考えると、何とかこれを解決できないかということを内部でも議論いたしまして、長田からぐるっと回る経路でなくても、安全に子どもたちが乗車する方法というのがあるだろうということで、こちらのほうになったということです。こちらでいくと、森ノ宮から直接乗って約25分ですので、さっきのトイレの問題とか、そういったものも解決できるなという判断でこちらになったということ。
あとはオペレーションですよね。子どもたちが安心に車両に乗ってもらうまでのオペレーションということがメインになったわけですけど、これはしっかりとやることができるだろうということで、長田駅からぐるっと回るやり方からこちらのほうに改善したということです。
記者
ありがとうございます。
ちょっと細かいところの話にはなってきてしまうとも思うんですけれども、専用列車のほうが一般の人も乗る車両が入ってくると。優先列車のほうは全部子どもと。専用・優先というふうな言葉のニュアンスが逆な気もしているんですが、このあたりの意図みたいなものはあるんでしょうか。
知事
まず、子ども専用列車については車両で分けるということになります。このイメージは、こっち四つで、二つという、これはイメージだから逆になる場合もあると思うんですけれども、どのぐらいの学校、生徒数が乗られるかというのはこれから調査しますので、需給調整をする必要があると思っています。需給調整という意味で車両数は変わりますけれども、全部である必要はないなというのは予測をしています。ですので、そういった意味では、学校の希望に応じて需給調整をして、車両数が変わることになります。
例えば子ども専用列車ということで分けることによって、ホームも含めて、子どもたちしかそこに、これは森ノ宮始発ですから、そこは森ノ宮でしか乗らないので、そこでまず安全に乗ってもらうということになります。そこからは弁天町しか止まりませんから、完全な子ども専用列車になるというふうには思います。
この優先列車のほうは、今、全ての車両となっているんですが、各駅に止まるということで、それぞれの学校によっては、こっち側の駅のほうが近いよ、むしろ森ノ宮に集まるよりこっちのほうが自分たちの学校にとっては便利だという学校もあると思いますから、そういった学校も含めて乗車をするということになります。ここは、当然、原則子ども優先ということでアナウンスをしていきますけれども、実際、各駅に止まりますので、ちょっとどうなるかは分からないけど、アナウンスしていくということにはなろうかなと思います。物理的に言うとですね。できるだけ、いろんな混み状況とか、いろいろオペレーションを組んでいくことになるとは思うんですけれども、子ども専用列車は最初の始発からきっぱり分けていけますけど、こっちは各駅で子どもが増えたり減ったりしますので、これは子ども優先車両ということにはなりますということをアナウンスするということを考えています。
現在、メトロで、大体1日に、専用列車と優先列車を合わせたら1万2,000人ぐらい運べると、輸送できるというふうに計算していますけども、実際、今、メトロ希望者は全体で21万人ですから、それを割り戻したら、大体1日当たり4,000人ぐらいなんですよね。なので、4,000人ぐらいの輸送が必要なんだけど、1万2,000人これで運べますから、十分な輸送力がありますから、需給調整をこれからやっていくということになるんだろうと思います。
記者
なるほど。つまりは、この専用列車のほうの一般車両のところは、ある意味、バッファーみたいな形でかけることもできるし、また、この専用・優先というふうな言葉は、列車、編成というよりも、車両単位で見て専用・優先というふうな、そういうことになってきますよね。
知事
そうですね。
記者
理解できました。ありがとうございます。
職員
ほかにご質問ございますでしょうか。そうしましたら、ABCさん、どうぞ。
大阪・関西万博開催中の「子ども列車」運行について(3)
記者
ABCテレビの宮本です。
今の子ども優先列車と専用列車の件についてまずお伺いしたいんですけれども、子ども優先列車、専用列車それぞれ、どちらもどこに住んでいるような子どもたちのエリアを対象にしているのか。今、結構問題になっているのは、多分、遠方から夢洲のほうに向かう子どもたちの輸送手段というのも特に問題になっていると思うんですけれども、今回、例えば比較的近い子どもたち、学校の人たちはメトロを使いなさいなのか、それ以外はバスで行きましょうという、何となくそういったイメージ、ビジョンというのがおありでしょうか。
知事
まず、ルールとすれば、学校の希望を最優先いたします。ですので、学校の希望に従ってこちらが調整するということになります。遠い学校だから駄目だとか、近くの学校だからいいとか、そういう判断基準は全くないです。ただ、学校の引率する先生も、どの手段が一番行きやすいかなと考えられると思いますから、学校の引率する先生の選択肢が増えたというふうに思ってもらえたらと思います。
それから、もう一つの手段として、この森ノ宮の大阪城のところまでバスで送迎しようということもメトロさんは考えておられます。まだその具体的な本数とか便数とかは決まっていません、検討中ですけど、バスで大阪城公園、バスの停車場もありますし、バスで学校から輸送して、そして電車に乗ってもらおうということも考えておられますし、我々もそれも聞いて、いろいろ話もしているところです。という前提がある中で想像するのは、多分、大阪市内の、より森ノ宮より夢洲に近い学校の人たちは、こっちの優先列車に乗るんじゃないかなというふうに想像しています。あとは、大阪メトロ中央線沿線の学校は、こちら、それぞれ、長田から含めて、近いところで乗られる優先列車のほうを活用されるのではないかというふうに思っています。
一方で、森ノ宮より東側のエリアの学校については、大阪メトロが準備するバスであったり、あるいは東側の学校なんだけれども最寄り駅が近い学校は、それを使って例えばJRとか中央線以外の地下鉄を通じて大阪城公園に集合される方もいらっしゃるだろうというふうに思います。つまり、万博のときは大阪メトロ中央線が非常に混むというふうにも、やっぱり直接夢洲まで行きますので、これはラッシュアワーを除いた時間帯ですから、学校によっては、あるいは学年によっては、JRやほかの中央線以外のメトロ、あるいはほかの交通機関で大阪城公園まで行くパターン。それはどっちかというと、我々が想像しているのは東側の学校じゃないかなと想像しています。それは大阪市外も含めて。そして、大阪メトロさんがバスを準備するのを今検討していますから、そのバスを使って大阪城公園のところまで集まって、そして使われる方も多いのではないかというふうに思っています。
もちろん、自分の学校の立地からすると、これは直接バスで最初から最後まで行ったほうが早いよねというように選択もされる学校も出てくるかというふうにも思います。そういった意味で、学校の立地がまず最初に検討することになると思いますし、もう一つは、やはり交通費のほうですよね。お金のほうなんですけれども、バスで準備する場合と電車で行く場合は、電車で行くほうが、それは当然輸送力が高くて費用も少なく済みますから、そういった意味では、そういったこともいろいろ、様々考えながら、引率の先生が考えられるんじゃないかなというふうに思います。学校が希望すれば、それはどこのエリアでもこれを活用してもらえるようにします。特に大阪市内に限ったりするものでは、近くに限ったりするものではないです。
記者
となると、知事としての今のお考えで言うと、今、懸念されているバス不足というのは、今回の優先・専用列車の登場によってある程度解決するだろうと思われていますか。
知事
まず、貸切りバスで行かれる分について、大阪府・市でも、当初3,000台、今は延べ4,000台のバスを確保していますし、そもそも学校で遠足とか行くときに、学校と常に契約しているようなお付き合いのあるバス会社さんもあったりもするので、そういった意味では、十分輸送能力は果たせているというふうに思います。
さらに、このバスは減る可能性のほうが高いと思いますから、これが出てくると、今度は、じゃ、メトロで行ったほうがいいよねというところが増えてくると思いますので、バス不足というものは解消されると思います。
2025年大阪・関西万博関連について(1)
記者
分かりました。ありがとうございます。
またちょっと話は変わるんですけれども、昨日、万博協会のほうから、万博会場内のパビリオンの配置図というのが初めて公に明らかになりました。いよいよ開幕半年前というのを控えて、こういった配置図が明らかになっていることへのそもそもの受け止めと、それから、一方で、海外パビリオンは、今47か国がタイプA、独自パビリオンで出展ということになっていますけど、うち4か国はまだ建設業者が決まっていないという話も聞いています。47か国全て開幕に間に合うと思っていらっしゃいますかという、そういった現状の見通しを伺えたらと思います。
知事
今回、初めてですけれども、万博の海外パビリオンの配置というのが決まり、そして公表もさせていただきました。そして、いよいよどこの国のパビリオンがどこにできるのかというのが分かるようになってきましたので、具体化してきたなと思います。まだまだパビリオンの中身はこれからのところがありますけれども、具体的な各国の配置も決まり、万博の工事も進んできていますので、最後の準備にかけてしっかりと進めていきたいと思います。
そして、47か国独自のパビリオンを建設するというところについても着実に進んできていると思います。万博の開幕に大きな支障が生じるものはないと考えています。全部間に合うかどうか、もちろんみんな間に合わせるように一生懸命やっていますので、間に合うものだと思ってみんな今スケジュールを組んでやっていってます。何か大きな、もう全く間に合わなくて問題だということが出ているものでは今のところはないです。
記者
分かりました。ありがとうございます。
職員
ほかにご質問ございますでしょうか。そうしましたら、日本経済新聞さん、どうぞ。
2025年大阪・関西万博関連について(2)
記者
日本経済新聞の渡部です。万博のコンビニで販売される入場券について伺わせてください。
今週の金曜日に理事会が開かれることになりますけれども、コンビニで販売される入場券にどのような制約がかけられるのかということについて議論されることになるんだと思います。大阪府・市はこれまで事前に入場の除外日は設けないという案を示してきましたが、その一方で協会は予期せぬ混雑を避けるために、事前に一定の入場できない日を設けています。なぜ府・市は事前に除外日を設けない案を示したのか、その理由と、理事会でこれまで示してきた案とはまた別の新しい制約がついた案というのを示すご予定とかはあるのかということについて伺わせてください。
知事
まず、協会の案でいくと予約なしに入場できない日が半分以上になります。そしてその根拠は何かというと、これはたくさん入場するだろうという予測です。その予測というのは過去の博覧会であったり、様々いろんなところを分析して、この日は多くの方が入場される予測があると、ならば最初から入場できないようにしようという整理です。今、その予測を立てているわけなんですけれども、実際に万博が近づいてくると予約が基本原則になりますから、大体どのぐらい本当に予約で埋まるのかどうかというのは、実際事前に分かりますよね。そしたらそれをきちんと分かるようにしておけばいい話であって、予約で埋まらない日、会場に多くの人が行っていない日まで事前に禁止する必要はないんじゃないかという、発想の違いです。
特に高齢者であったり、ネットに強くない人もたくさんいらっしゃいますから、そういう人がチケットが買いやすくて行きやすいほうにしたほうがいいんじゃないかなと。今の段階では実際に予約で埋まるかどうかも分からないんだから、今のうちにこの日は使えませんという日を決めるのではなくて、実際に予約状況というのはリアルタイムで分かるわけなので、もちろん予約がいっぱいになればそこは入れないというのは当たり前ですけども。そういうルールにした上で、予約で入場がいっぱいではない日まで今のうちから入場を禁止する必要はないんじゃないか。そして、その範囲が半分以上がそれになっているので、それはちょっとチケットの買いやすさとか、入りやすさというのを考えると違うのではないかという提案をして協議をしています。
今、協議中の案としては大阪府・市としても、確かに過去の博覧会を見ると最後の1か月というのは非常に多くの方が入られます。ですので、最後の1か月、それから、お盆、ゴールデンウイーク、こういった期間においては事前に紙チケットでは入場できませんという案にしてはいかがでしょうかという話も今しているところですが、ただ協会は、いや、まだそれでもやっぱり半分以上入れない協会の案が正しいのではないかという協議をして、何か合意ができているところではありません。これは考え方の違いなのかなとも思います。
協会とすればできるだけ、もちろん予約というのを前面にして、そして、明らかに入ってくる日が少ないというか、そういう日だけ使えるようにしましょうという視点なんだろうと思います。ただ、これから予約が秋から開始しますけれども、あるいは万博が始まれば予約する人は予約して行くわけで、どのぐらいの予約状況かというのは分かりますから、今の段階で半分以上入れない日にする必要はないのではないかなというのが、それが本当に便利なチケットなのかなと。高齢者も含めて入りやすい、買いやすいチケットになっているのかなと、そこまでする必要があるのかなという問題意識です。
状況によっては例えば近くで大きなイベントがあるとか、天候が悪いとか、そんなんで実際に予約は状況が変わると思うんですよね。すかすかの日まで禁止をする必要があるのかなという問題意識です。ただ、これは別に対立しているわけではなくて、考え方の違いだと思いますし、やはりできるだけ高齢者の方も含めて便利なチケットで行きたい人が行きやすくというのがやっぱり大事な視点だと思うので、チケットの売上げが上がらない限りは、行きたい人が「もういいや」となるような、入場するのになかなか複雑だとすると、実際そういうのはどうかなとはちょっと思っていますので、今、そこのあたりの調整をしているというところです。
なので、何か対立しているという話でもなくて、いかにバランスのいいところにたどりつかせるべきかというところの僕は問題ではないかなと思っていますから、協議は継続中です。恐らく13日のところではそういった中身も議論されるとは思います。
記者
ありがとうございます。
誰でも買いやすい、行きやすいということのために作ったコンビニのチケットなのに半分以上入れないというのは、もったいないというか、ちょっと意味がないんじゃないか、そういうご懸念だと認識していいですか。
知事
そうですね、それのどこが便利なのか、便利性をもうちょっと追求してもいいんじゃないかと。もちろんたくさんの日に入ってくれるなというのは、それも分かるんですよ。じゃ、それをやるんだったら例えばゴールデンウイークとかお盆とか、最後の1か月は確かにどの博覧会でも結構人が増えますので、それは分かるんですけど、今から半分以上入れない日を設定するというのは、そこまですると逆に不便に、せっかく紙チケットをやって、高齢者の方もチケットを握り締めて行けるようにしようじゃないかとやっているのに、半分以上入れなくするというのはちょっと違うんじゃないのかなとは思っているところだし、ただ、協会が懸念しているところも実はそれをしなくても解決できるんじゃないかなという考え方を持っているんですね。
つまり、どのぐらい予約があるかというのは分かるわけですから、予約が多く達したらその日は入れませんよというのを、きちんと予約状況を見える化すればいいだけなんじゃないのかなとは思うんです。除外指定日をつくるのであれば、もう分かりやすく、本当に明らかにそこに人が多く、慣習的にも来られるよねというのであれば、やっぱりゴールデンウイーク、お盆、そして最後の1か月ではないかなというのは今ちょっと議論をしているところですけど、まだ結論は出ていないです。ただ、大きく対立しているというものではない。最終的にはやっぱり多くの人に来てもらいたいというのは協会も大阪府・市も一緒だし、ネットに詳しくない人も来てほしいというのは、それは協会も大阪府・市も一緒だし、やっぱりできるだけ入場をコントロールして、混雑を防ぎたいなというのも大阪府・市も協会も一緒だし、ただ、あとはどこで線を引くかというところじゃないかなとは思っています。
記者
ありがとうございます。
職員
ほかにご質問ございますでしょうか。そうしましたら、朝日新聞さん、どうぞ。
2025年大阪・関西万博関連について(3)
記者
朝日新聞、野平です。
今の紙チケットのことで、現状の府・市の考え方のことでちょっと確認させてもらいたいんですが、これまでですと会期中の全ての期間で11時以降を認めて、事前予約の状況を見ながら利用できない日を設定していくということだったと思うんですが、今の説明ですと11時以降で利用を認めて、ゴールデンウイークやお盆、最後の1か月については特に利用が多そうなので、ここは除外日とすると、そういうふうな案で今調整を、府・市の考え方としてはしているということでよかったですか。
知事
はい。その点を併せて協議をしています。ただ、協会の意見とすれば、いや、これもやっぱり違うんじゃないかと。それに全く落ち着いたわけでもなくて、協会の意見とすれば、やっぱり当初の意見でやるべきだというのが、協会としてはかなり強い意見を持っています。
次の13日の理事会では、今までの協議の、ある意味最終版というか、それは理事会できちんと説明しようと思いますので、私が今申し上げたような中身のものを説明することになろうと思います。最終的にどのように決定されるかというのはまだ決まってはいませんが、実務レベルでちょっと最終決定にはまだ至っていないというところです。
職員
ほかにご質問ございますでしょうか。そうしましたら、産経新聞さん、どうぞ。
2025年大阪・関西万博関連について(4)
記者
産経新聞の山本です。
今の紙チケットに関してなんですけども、協会側の強硬といいますか、なかなか折れないというところの背景に、聞いていると、会場のゲートでのオペレーション、紙チケットの場合は一つ手間が増えて、一旦、紙チケットからまたQRコードに引き換えた上で通常の列に並んでという状況が考えられるということで、入るまでにかなり長い行列ができたりだったりとか、そういうところでのオペレーションを懸念しているようなんですけども、そのあたりについては知事はどのようにお考えでしょうか。
知事
まさにその懸念点というのは共有をしていまして、だからこそ、一番最初、開場のときに、ディズニーランドとかUSJを想定してもらったら分かりますけど、開場のときにやっぱり混みますので、このチケットは期間を通じて予約していない場合は11時以降にしか入場できませんということをまずやる。これはまさにゲートオペレーションのためでもあります。そして、一番多くの人が入る朝の9時から10時、11時の時間を過ぎた後に入場してもらうというのが一つのオペレーション対応で、これはいろんな数字分析、我々も数字分析もして、どのぐらいの人がどこにたまってとか、面積だったらこのぐらいでとか、実は分析をしているんですけれども、それは同じ問題意識を持った上で11時以降にして、そして予約の状況を伝え、予約の多い日は事前に伝えることによって、見える化することによって、明らかに多いところは、それは対応できるだろうと。場合によっては、ゲートオペレーションですから、本当に多くの人が並ぶのであれば、柔軟に10分、15分前に開場しても別にいいと思うんです。中のパビリオンに入れはしないと思いますけど、中の会場に入ってもらったらいいわけで、別に会場の外でずっと待たせる必要はないと、物すごくたくさん並んでおられるとき。なので、いろんな、そこはオペレーションで対応できるだろうというふうには。でも、そういう課題もあるので、例えば11時から。そこは我々も合意もしていますし、というところです。
日数についても、先ほど申し上げたのは、慣習的に明らかに人がこれは多くなるだろうというゴールデンウイークとか、あるいはお盆、帰省されて、帰省したときに万博へ行こうかとか、そういった方も多いと思いますし。最後の1か月って結構やっぱり人が増えますから、9月の、しかも、最終日にかけて非常に多く増えるので、最後の1か月は、それなら事前に除外日としてはどうかという案を今提案しています。だけども、現状では、協会は、それは認められませんということは原案ですということには変わりはないというところです。ゲートオペレーション、最初のところも当然我々も加味した上での考え方です。
記者
そういうような分析もした上で協議される中で、協会がそこまでまだ案を変えないポイントといいますか、どのあたりを気にされているのかなと。
知事
やはり、より厳格に予約、入場コントロールというか、そういったことをしっかりとやっていく必要があると。あまり多くの人が入場ゲートで滞留するのもよくないし、入場コントロールをより適切に、より厳格にやっていくべきだと。これは僕らも否定していないんですけれども、そこが非常に強いんだとは思います。
職員
ほかにご質問ございますでしょうか。そうしましたら、MBSさん、どうぞ。
IR関連について(2)
記者
2回目で恐縮です。MBSの山本です。
IR解除権の放棄の話に戻ってしまうんですが、事業者さんが放棄の取決めということで、恐らく知事としても、大阪府・市さんたちも安心するところが大きかったのではないかなと思います。大阪府・市さんへのメリットみたいなのはそういったところで分かるんですが、IR事業者とのやり取りの中で、事業者側にどのような意図、目的、メリットなどがあってこのような結論に至ったのか、何かやり取りされていることがあれば教えていただきたいです。
知事
事業者側のメリットというのは、事業者は、もともとこのIRを大阪で実施するというので具体的な計画も立てて、そして融資も受けて、1兆3,000億円の投資をするということで、かなり大きな投資をここでするということになりますから、当然、民間の様々な分析も、投資判断もした上でのものです。うめきたが約6,000億円ですから、うめきたの倍以上の投資をここでするということになりますから、想像してもらったら分かると思うんですけども、圧倒的なものがここに出来上がるということになると思いますし、非常に重要な投資判断をしている中で、当然それを進めていこうというので手を挙げてそこまでやっているわけですから、なので、民間のメリットというのはよく分からないんですけど、質問の趣旨が。
記者
メリットという聞き方がちょっと適切ではなかったなと思うんですが、なぜこのタイミングで、2030年まで走ろうというふうなことを、ある意味、手打ちという言い方はおかしいですけれども、決め打ちをするというふうに至ったのかなというのがいまいち見えてこない部分があってということです。
知事
撤退権の合意期間自体は少し先に設定をしていますけれど、ただ、実際にこの事業を行うとするならば、工事契約もして実際に工事に着手するという必要があると思います。今、液状化等の工事はやっていますけれども、実際に準備工事も含めて工事に着手するというのは、ある意味、経営判断とすればゴーサインを最終的に出すときだというふうなことになると思います。それがこの時期だったということだと思います。なので、解除権の、撤退権は、これは契約上、先に設定していますけれども、実際に投資プロセスとか、2030年に開業する、そして当然いろんなインフラも高くなって、今じゃインフレで高くなっていて、延びれば延びるほどいろんなものも高くなってくるし、人繰りも含めて投資判断というのは、その時期というのは物すごく大事なものになってくるんですけれども、それで、もともと認可・認定された予定で進めていくとなると、当然、来年の春から工事に着手はします。そして、2030年の秋ぐらいに開業です。というのを考えていくと、この時期に実際に工事をするかどうかの最終的な判断をする必要がある。その工事をするかどうか判断するに当たって、万博との調整というか、それも非常に重要になってくる。その調整というのは今回実際にやったわけですから、それであれば、いわゆる投資をやめるような状況ではないという判断になって、今回、撤退権放棄の確認を交わしたということになると思います。なので、もしこれが撤退権放棄をせずに、実際に、例えば工事に着手すると、それは実際やるということですから、途中でやめられないので、ある意味、事業者としてももう腹をくくったということですね。大阪でやることの腹をくくりましたということだと思います。
記者
もろもろの調整を踏まえてのゴーサインというふうなことですね。
知事
そうです。
記者
分かりました。ありがとうございます。
職員
ほかにご質問ございますでしょうか。ございませんでしょうか。
そうしましたら、これをもちまして記者会見のほうを終了させていただきます。ありがとうございました。
マイクのほうを幹事社のほうにお返しさせていただきます。