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令和7年(2025年)1月22日知事記者会見内容
記者会見項目
- 中之島GATEサウスピアのオープンについて
- 盛土通報システムの運用開始について
職員
それでは、ただいまから知事記者会見を始めさせていただきます。初めに、知事よりご説明がございます。知事、よろしくお願いいたします。
中之島GATEサウスピアのオープンについて ※この項目で使用した資料はこちら
知事
私からは2点です。まず1点目についてです。1点目はですね、中之島GATEサウスピアがオープンいたしますので、その案内です。2025年大阪・関西万博を見据えてですね、大阪のベイエリア、そして大阪の中心部、水の回廊を繋いでいく、水都大阪として川と海を繋いでいく、そして舟運を活性化させていく。大都市においてこの舟運というのが非常に重要だと思ってますし、水都大阪においてこの舟運はまだまだ可能性が高い分野だと思っています。その可能性を引き出すためには、川と海を繋ぐ、その拠点が必要だということで準備を進めてきました。万博にあわせて開業することとなりましたので、その案内をさせていただきます。中身ですけれども、中之島GATEサウスピアのオープンについてということです。大阪・関西万博の開催を見据えて整備を進めていますベイエリアと水の回廊周辺の観光名所を舟で繋ぐ乗り換えのターミナル、その機能を有した中之島GATEサウスピアが4月6日にオープンします。万博来場者にですね、万博だけじゃなくて舟から大阪の都心部の水辺の風景を楽しんでいただくとともに、また逆に大阪の水辺の風景を、水都大阪を楽しんでいただいた方がそのまま万博会場に行っていただくという、これを繋ぐ機能を果たす。水都大阪の魅力をさらに発揮するためのものを国内外に発信いたします。まず、中之島GATEサウスピアというのは何かということなんですけれども、もともと大阪港が開港された地である大阪市西区の川口地区、そこに海と川の結節点である安治川左岸に開設をいたします。ちょうど大阪市の中央卸売市場の反対側あたりです。対岸ぐらいのところです。府が川舟と海船の乗り換えのターミナル機能を有する公共船着場の桟橋を2基整備をいたします。そしてこの後背地の集客施設も含めて、運営管理については民間にやっていただきます。その民間の事業者は発表して決定しているとおりです。民間事業者、biidという会社ですけれど、大阪の北港のマリーナも管理してくれているところですけれども、そこが落札者となりましたので、管理をいたします。にぎわい施設等を整備して、そして、この公共船着場も含めて一体的に管理、運営をしていきます。そして、このにぎわい施設では、バーベキューが楽しめるレストラン、またお寿司が楽しめるレストランであったり、そういった様々なおいしいものが楽しめるレストランや憩いの場としての多目的広場を設置いたします。まず、集客施設としてレストラン、それから待合所、券売所。そして、ここは非常に歴史が深いところでもありますので、歴史資料コーナー等も設置します。旧居留地のジオラマ展示等、旧川口居留地がすぐそこですから、旧川口居留地のジオラマであったり、もともとここは大阪港が開港された地ですので、そういった歴史の発信もしていきます。そして、ここが集客施設になりますが、ここのそばに川舟と海船のそれぞれ桟橋2基を整備いたしました。本日から使用申込の受付を開始いたします。ここは公共の船着場になります。そして、プレジャーボートの係留施設も準備をしておりまして、桟橋4基を整備をいたします。ここについては、万博始まった5月以降のオープンになる予定です。そして、集客施設の隣には多目的広場を設置いたしました。地域の憩いの場であったり、地域と連携した様々なイベント等も開催いたします。多目的広場とそして集客施設とターミナル、そしてプレジャーボートの係留施設がある施設になります。ここにおいて、大阪市の水の回廊、大阪の中之島であったり、道頓堀であったり様々ありますが、この水の回廊を中心としながらちょうど中之島の橋ですけれど、このサウスピアがあるところから川舟と海船がチェンジして海に出るということになります。大阪においてこの川舟と海船がひとつの場所で乗り換えができる、チェンジできるところは今回が初めてということになります。もともと川舟というのは平たくて、大阪の橋低いですから平べったい舟が多いんですけれど、あの舟のまま海に出るというのは実は難しいです。非常に揺れますし。安定という意味で。そこがひとつ課題になってましたけど、ここを拠点として海船と川舟がちょうど乗り換えられると。ここを拠点に海も川の楽しめるということになります。そして、その万博会場までここから直接行くことができるということになります。今これ募集をかけていますけれども、万博で披露されるお客さんを乗せた水素燃料電池船、これは国内初になります、岩谷産業さんが準備されていますけれど、お客さんを乗せて、そして水素燃料電池のみで移動するという船、水素燃料電池船がここを使って万博会場に行く予定になっています。これはもうこれからなんですが、その予定、見込みです。それ以外の多くの川舟、海船の事業者の皆さんにも募集をして、この公共船着場を使っていただけたらと思います。そこから川舟を楽しんでもらえたらと思います。
そして、また万博期間中は、八軒家浜等で水上ショーなどもしようと思っていますし、当然、道頓堀も含めて非常に盛り上がると思いますので、川から大阪の街を楽しむ、そして、大阪の都心部を楽しんで、そして海船に乗り換えて海を楽しむと。万博会場に直接行くと。そして逆もまたしかりという、この拠点が整備されましたので、この春から、4月6日にオープンをいたします。この春以降、大阪の川と海がつながると。船でつながる、その拠点ができ、またにぎわい施設ができましたので、多くの人にご利用いただけたらと思います。
また、今日から川舟、海船の事業者の桟橋使用の申し込みを開始いたしますので、ぜひ多くの事業者に申し込みいただければというふうに思います。
盛土通報システムの運用開始について ※この項目で使用した資料はこちら
盛土通報システムの運用を開始いたしました。府においては、土砂埋立て等を禁止する、災害から人命を守るという観点から、府内全域を盛土の規制区域に指定いたしました。熱海で非常に痛ましい事故もありましたけれども、盛土の安全性というのは非常に重要です。その中で大阪府は、府域全域を盛土の規制区域に指定いたしました。
そして、民間企業とも連携して、不適正な盛土を早期に発見して是正するという取り組みを進めています。その中で、府民の皆さん、事業者の皆さんもそうなんですが、危険な盛土じゃないかというのを発見された方は、簡単に大阪府に通報できる盛土通報システムを開設いたしましたので、皆さんがお住まいの中で、この盛土は危ないんじゃないかと、おかしいんじゃないかと思う節があるものを見つけていただいたら、あるいは目にされたら、お気軽に通報いただけたらと思います。
そして、その通報システムは非常に簡単なものを準備いたしましたので、その案内です。本日から運用を開始します。盛土通報システムです。中身はどういうものかというと、誰でもいつでも情報提供を行うことができます。そしてスマートフォンを利用して撮影した写真をそのまま送信ができます。そして匿名でも通報ができます。そしてその提供された情報を基に大阪府が現地調査を実施いたします。そして、もしそれが危険な盛土だということであれば、適切な指導を行って、盛土の安全性を確保いたします。
イメージですけれども、盛土を撮影してもらって、QRコードから通報システムにアクセスするという方法。もう一つは、大阪府のホームページでありますから、その大阪のホームページには直接アクセスしていただいても構いません。そうすると、この入力フォームが出ますから、そこで市町村の選択と、そしてその場所がどこかということを入力していただいていて、もう一つここのチェックシート式でこの3つを準備していますので、この3つのどれかというのをチェックしていただいたら、あとは大阪府の職員が確認に行きます。
それ以外の地図情報など、いろいろ任意で入れていただいたら分かりやすいやつもありますので、その項目もありますけれども、必須項目とすれば、市町村選択と、そしてどこかという場所の情報と、そしてこの3つのどれに当たるかと、これだけで通報することができるという仕組みです。
その通報を完了いただくと、われわれが当然動きます。ここはただ、この通報システムの運用エリアになるんですが、指導権限があるのは、府が指導権限がある市町村に限るということになります。政令指定都市、大阪市、堺市であったり中核市等、大阪府にそもそも指導権限がないというところについては、このシステムの対象外にはなってしまうんですが、大阪府が指導権限がある市町村については、全てこれが対象になります。
違法・危険な疑いのある盛土とは何なのということなんです。この3つを準備していまして、これはチェックになっていますから、そのチェックをしていただければもう通報できる仕組みになっています。3つありまして、1つは、土砂を積み上げているが、工事看板が見当たらないというものです。通常は工事する時は、工事看板が掲載されているはずなんですが、工事看板の掲載もないと。なのになぜかその土砂が積み上げられているというもの、これは違法・危険の疑いのある盛土になります。
そして、それ以外でいくと、土砂を積んだ大型車両が多数出入りをして、順番待ちをしているなど、あるいはその盛土とか擁壁がひび割れていたり、水が出ていたりしていると。このあたりが危険な盛土、あるいは違法な盛土の疑いがあるものになりますので、この3つ、土砂を積み上げて工事看板がない、あるいは土砂を積んだ大型車両が多数、複数出入りして順番待ちなどをしている、あるいは盛土・擁壁がひび割れていたり水が出たりしていると。このどれかに該当すれば、違法・危険な疑いのある盛土になります。
この通報システムの中に、この3つのチェックポイントがありますから、どれか、あるいは複数チェックしていただいて、複数チェックできる仕組みがあったか、一つだけですか。どれか一つでもチェックしていただいたら、それは該当しますので、それを受けた大阪府の職員が現地を調査すると。そして、もしそれが危険、あるいは違法な盛土であれば、事業者に対して指導するという仕組みです。
できるだけ危険な盛土というのを早期に察知して、そして対応していきたいと思います。大阪府の見回りだけだとなかなか見つからないところもありますから、府民の皆さんが、もし、生活する上でここは危険な盛土があるんじゃないかというのがあれば、この通報システムを使って通報していただけたらというふうに思います。私からは以上です。
職員
ありがとうございました。
それでは、府政・公務に関するご質問をお受けいたします。質問されます方は挙手の上、社名とお名前をおっしゃっていただきますようお願いいたします。
それでは、幹事社のNHKさん、よろしくお願いいたします。
質疑応答
記者
NHKです。各社さん、ありますか、特に。じゃ、どうぞ。
令和6年度大阪府地震・津波災害対策訓練について
記者
フリーの木下です。
先日行われました1月17日の津波・地震の訓練でお伺いします。
始まる前にお聞きした時に、課題というか重視されているところで、各機関の連携というようなことをおっしゃっていたと思うんですが、実際にされて、その連携はどのように受け止められたかということと、それから、やった時点で何か課題が見つかったり、見つかったとすれば、その後どのように対応していけるかというのを、お考えがあればお願いします。
知事
まず、連携については、今回非常に大がかりな防災訓練を行いました。災害対応訓練を行いました。そのような関係機関として自衛隊、それから海上保安庁、そして警察、府警、大阪市消防、そして万博協会、また市町村の皆さん、関係機関、防災関係機関の皆さんと連携した防災訓練を行いました。実際、万博開催期間中に発災をしたということを想定し、発災後2日が経過した時点での想定で訓練を行いました。
これまでなかなか自衛隊であったり、防災機関と、博覧会協会を含めて、ここまで大がかりに顔を合わせてする訓練はなかったと思いますので、この訓練を機に、多くの実務担当者が情報共有をして、連絡の取り方であったり、いざという時の有事についての共有ができたというのは非常に大きな成果だったと思います。
また、万博会場内に危機管理センターを設置いたしまして、それぞれの防災機関からのリエゾンを派遣して、そこに集中して管理するという対応も取っています。その上で、今回の防災訓練を行いましたので、通常はなかなか接することがない関係機関の意思疎通の在り方、ここの共有においては大きく進展したというふうに思っています。
また、実際に船から物資を運ぶ方法、これはまず岸壁等の安全管理等からも始まるんですが、そういったことも海上保安庁も含めて、府警も含めて、そしてまた市の消防も含めてやりました。自衛隊も入ってやりました。その中で物資を運ぶ、あるいは人命を救助すると。会場から人命を救助する、あるいは会場から物資を運ぶという訓練を行いました。ここは協会にも参加してもらって、協会の職員も一緒に物資を運んだりとか、またさらにはドローンの事業者にも参画いただいて、夢洲は島ですから、空から薬であったり、必要物資を届けるというような訓練も行いました。
今回これをすることによって、非常に関係者の情報共有という、あるいはその情報共有の仕方ということは、より深まったと思っています。課題とすれば、南海トラフ巨大地震が起きている時は、夢洲以外も大きく被災をしていますから、大阪府全域も、もっと言うと東南海地域全域で被災をしているという状況ですので、夢洲だけが、万博会場だけが被災しているものではないという想定が重要です。
その時に、万博会場自身は地盤の高さが、海水から10メートルの高さにつくっていますから、津波に対するリスクはほぼなくて、むしろそのリスクは大阪の内陸部のほうが高いと。市内内陸部の方が高いという状況ですから、そういった訓練などもしたというところでもあります。
ですので、そういった被災しているという状況の中で、夢洲でどういうことが起きているかというのを想定すれば、多くの方がその島の中にいて、そして夢咲トンネルも夢舞大橋も耐震性を備えていますので、橋を使えるということになると思いますが、ただ、点検をする必要はありますので、安全点検をしてから使えるということになると思いますから、そういった意味では、数日間、2日3日は島内に、負傷者を除けば残っているという状況ですから、大事なのは、ただそこから自宅に戻りたいという方も当然多く出てくると思いますから、そこでの冷静な対応、そして協会自身も関係機関と協力して、うまくパニックコントロールをしていくと、いかに冷静な対応をしていくのかということが非常に重要になるということは、改めてこの防災訓練で認識をいたしました。
要配慮者とか、あるいはけがをされた方を運ぶということについての訓練は行いましたが、多くの方が会場にいらっしゃいますから、その中で、なぜ橋が架かっているのに帰れないんだとか、いろんな声が出てくると思います。そういった時に、きちんと、災害備蓄としての非常食も準備していますし、そういった点検なども終わらないと、橋とかは物理的には大丈夫そうに見えても、一刻も早く自宅に戻りたいというような方も含めて、少しそこは冷静な対応のお願いと、協会としてもパニックコントロールが起きないようにすることの対応、そういったことが非常に重要ではないかなというのは、僕自身は訓練をして感じたところでもあります。
ですので、そのあたりも協会と話をしましたが、今回の訓練、実務レベルでもかなり共有しました。自衛隊の大型ヘリ、50人ぐらいが乗れる大型ヘリも出動していただいて、まずそこは警察なども協力しながら、人や物資を運ぶという訓練もいたしましたし、船舶などもそうですから、非常にそういった意味では、事業者同士の、防災機関、関係機関同士の連携、意思疎通ということは進んだとは思いますが、中に実際に人が多くいらっしゃる状態になると思いますので、そういった観点からは冷静な対応をお願いするというような、そのような仕組み。
また、それをする上で、協会の職員だけじゃなくて、それぞれ世界各国からいらっしゃっていますから、そして協会の職員、ボランティアで参加していただいている皆さんも含めて、冷静に対応するということが何より重要なんだろうなということは認識しました。そのあたりを再認識できてよかったなと思いますし、そのあたりはさらに協会とも共有していきたいと思います。
記者
ありがとうございます。
職員
ほかにご質問ございますでしょうか。ございませんでしょうか。
ございませんようですので、それでは、これをもちまして記者会見を終了させていただきます。マイクのほうを幹事社にお返しさせていただきます。