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令和6年(2024年)7月17日知事記者会見内容
記者会見項目
- 「虹の雫」の本格販売がスタート
職員
それでは、ただいまから知事記者会見を始めさせていただきます。
初めに、知事よりご説明がございます。知事、よろしくお願いいたします。
「虹の雫」の本格販売がスタート! ※この項目で使用した資料はこちら
知事
私からは、今日は1点のみです。
大阪府において「虹の雫」という新しいブドウの品種を販売することについてのお知らせです。「虹の雫」本格販売がスタートということで、昨年、愛称を決定いたしました。大阪のオリジナルブドウであります「虹の雫」が本格販売されます。これが今年からスタートします。7月に「虹の雫」の特別イベント、初売りイベントを開催して、8月にもPRイベントを開催します。
この「虹の雫」というのは何なのかということですけれども、約50年近くの歳月をかけて品種登録された大阪オリジナルのブドウになります。こちらがそれになります。大阪の研究所が50年近くかけて品種が登録された大阪のオリジナルブドウになります。大阪の環境農林水産研究所で開発されたブドウとすれば、これが初めてということになります。この品種を、この苗を大阪のブドウの農家さんにお渡しをして、そしてまだ数は多くないですけれども、いよいよ本格販売されるということになりました。少し前にポンタということでご紹介したものになりますけども、愛称を決定して、「虹の雫」という新種の新しい大阪のブドウの品種が、オリジナルのものが生み出されましたので、これを皆さんにご案内をいたします。
まず、大阪はそもそもブドウの産地として非常に有名でもあり、産地のブドウ農家の収穫量も多いということは皆さんもご承知のとおりです。デラウエアをはじめ、大阪では非常に実はブドウというのが多く栽培をされて、皆さんに楽しんでいただいています。そんな中で、大阪でオリジナルのブドウを作っていこうということで、この間、研究所においてブドウの品種を、新しいものを作ってきたところであります。大阪府立環境農林水産研究所において、大阪オリジナル産のブドウを作っていこうということで、約50年近くの歳月を経て新しく品種を登録されたものが今回の「虹の雫」になります。
特徴ですけれども、収穫時期によって色が変化をし、香りが異なるものになります。こちらにありますけれども、6月下旬の頃に収穫されるものについては、非常に赤みがかったブドウになりますけれども、そして匂いがフルーティー。7月になるとそれがちょっと薄くなってきて、8月、9月はこういった緑色のブドウになるという特徴があります。同じものなんですけれども、取れる時期によって色が違うと。虹のように色が変わっていくということで、「虹の雫」という愛称が決定をされました。
これは時間がたてば変わるというものではなくて、収穫時期というのを定めて育てていくことで、6月下旬に収穫される頃のものについてはこういった赤みがかった。この品種の特徴として、非常に香りが強いというものになっていて、それぞれこの下に書いてあるのが香りの種類になります。この6月下旬の赤い色で収穫されるものについてはフルーティーな香りが強い。そして7月、少し薄くなりますけれども、華やかな香りです。そして、8月は濃厚な甘さ、9月上旬になると爽やかということで、それぞれ香りも変わってくる。そして色も変わってくる。虹のように色が変化をする。そして非常に甘いブドウになります。糖度については20度以上で甘い品種です。そして、種がなくて皮離れがいい。デラウエアよりも大きくてシャインマスカットよりは小さいというブドウになります。ぜひこの「虹の雫」を皆さんに一度、大阪オリジナルのブドウを味わってもらえたらなというふうに思います。
初売りのイベントですけれども、7月19日の10時から阪神梅田本店で行います。地下1階の西勝青果さんで、先着順になりますけれども80房程度、それほど多い量ではないですけど、ここで「虹の雫」の初売りを行います。また、これ以外にも直売所で販売をいたします。こちらがその直売所になります。南河内が中心になりますけれども、「虹の雫」ということで、それぞれの農家さん、農園さんで直売をいたします。グーグルマップでも地図で分かるようにしてますけれども、またそれぞれの南河内を中心にした直販所がありますので、ぜひこちらでも一度手に取ってみてもらえたらなというふうに思います。
PRイベントですけれども、8月3日に大阪ぶどうエキスポ2024、ららぽーと堺を開催しますので、ぜひそこでお越しいただけたらなと思います。「虹の雫」も紹介をしていきます。そして、8月23日には環境農林水産研究所のシンポジウム2024、産創館で行います。「虹の雫」の試食会等、様々なイベントを実施しますので、ぜひ楽しんでいただけたらなと思います。「虹の雫」の直販のマップ、デジタルMAPも公開をしてますので、「虹の雫」販売MAPというものを知っていただけたらなと思います。
この「虹の雫」なんですけども、非常に甘くておいしいものですから、ぜひ皆さんも一度、手に取って食べていただけたらなというふうに思います。私もここで一つ食べさせていただこうということで、食べさせていただきたいなと。今回はこのブルーのものはないんですけど、赤みが強いところとその真ん中のところというものがあります。頂きます。めちゃくちゃ甘いです。食べてみてください。めちゃくちゃ甘いので、「虹の雫」。甘くて、巨峰とデラウエアのよさを足して2で割ったような甘みがする。非常に香りもフルーティーで、食べ出したら止まらなくなるぐらい。どうぞ、おいしいものなので、ぜひ皆さんもこの大阪オリジナルのブドウの「虹の雫」を一度手に取っていただけたらなというふうに思います。
大阪はフルーツが非常に盛んでして、あまり知られてないところもあるかと思うんですけど、ブドウにかかわらず、イチジクであったり桃であったり様々、大阪というのはフルーツが非常に盛んです。イチゴもそうですし。なので、フルーツロードというのをつくって今進めているぐらい、大阪というのは、実はフルーツが盛んに取れるところでもあります。ブドウについてもまさにその中の一つで、すばらしい大阪の産品でもありますので、今回、この大阪オリジナルのブドウが品種登録をされました。「虹の雫」、ぜひ多くの人に手に取っていただけたらと思いますし、大阪のブドウの活性化につながっていけばいいというふうに思っています。
今日がスタートですけれども、これから、これは大阪府の研究所でこの苗を作ったものでありますので、大阪のブドウ農家の皆さんに広くこれはお渡しもして、希望される方にお渡しをして、そして大阪でこの「虹の雫」が広まれば、全国に広まればというふうに思っています。おいしい大阪のブドウをぜひ多くの皆さんに手に取ってもらえたらと思います。また、大阪のフルーツのよさ、活性化ということも大阪府政として進めていきたいというふうに思います。
私からは以上です。
質疑応答
職員
ありがとうございました。
それでは、府政・公務に関するご質問をお受けいたします。質問されます方は挙手の上、社名とお名前をおっしゃっていただきますようお願いをいたします。
それでは、まず幹事社の共同通信さん、よろしくお願いします。
「虹の雫」の本格販売がスタート!(1)
記者
幹事社の共同通信、広内です。
発表事項の「虹の雫」について伺いたいと思います。50年近くの歳月をかけて品種登録されたということですけども、この間の道のり、どういったところがハードルだったのかなどご説明いただきたいというのが1点と、あと、こういったブランド品種というのは全国で開発が、すごい競争が激しい中だと思うんですけども、どういった意義があるというか、どういった効果を狙っているというか、その辺をご説明いただければと思います。
知事
まず、ブドウというジャンルにおいて我々は力を入れてきたというところでもありますし、これからも力を入れていくというところでもあります。大阪府産のワインもそうなんですけれども、実はそのワインにおいても、これは登録ですけれども大阪独自のブドウの品種というのも登録がされているところもあります。なので、この大阪のブドウのよさ、実は大阪ってブドウがすばらしいんだよということを全国に広めていきたい。また、もちろん大阪府内にも広げていきたいということで、この間、またそのブドウが取りやすい、取れやすい、そういった環境にある、この地形も含めてですね、環境にあるということで、中河内や南河内でブドウがよく作られるわけであります。
ですので、そこの大阪のこのブドウのよさをより強化していくという意味では、大阪オリジナルのブドウを作っていこうということで、この品種が長い歳月をかけて登録されたということになります。僕自身も知事就任の直後ぐらいだったと思いますけれども、研究所に行って、ポンタというものについての紹介を受けました。そこでブドウをいかに新しい品種を作っていくのが大変かという話もお聞きもしましたけれども、そういった品種を作り上げて、年月をかけて作り上げて、今回ようやくおいしくて、そして、皆さんに自信を持ってお届けするものができたということになります。
いよいよ農家さんに苗もお渡しして、まだまだ作れる量とすれば、房数とすれば約7,000房ということで、約3トン程度になってそんなにめちゃめちゃ多い量ではないということにはなるんですけれども、農家さん、農園さんにも作っていただける、農園さんに広く作っていただけるものを作ることができたということです。なかなか汎用性の高いものを作るというのは簡単ではないという中で、広く農園さんで作れるものが出来上がったということ、様々な長い道のりの中で、品種改良をしながら今回登録に至ったというものであります。
ですので、大阪のブドウ、昔からあるブドウのよさというのを府内に、また全国に広めていきたいということで、大阪のオリジナルブドウを作ろうということで、今回それがうまく実を結んだということになります。
それから、担当のほうから50年近くかかった経緯とか、もう少し詳しくちょっと教えていただけたらと思います。
職員
すみません。じゃあ、ちょっとご説明させていただきます。
まず、オリジナルブドウとしまして昭和48年に育成を開始しておりまして、当時から一応育成してできてきたんですけども、当時は市場出荷が中心という中で、色がいろいろになるというものは市場向きではないというような状況がありまして、あまり正直、商品性が高いものではないと当時思われていたところもありました。
最近やはり直売所ブームがありまして、そちらのほうでちゃんと伝えていけば、色が違うものでもおいしさが分かっていただけるという状況になりまして、どちらかというと直売所に向くような品種として、今回品種登録が、27年に登録をいたしまして、そして、苗を配布が令和2年から配布されまして、現在、先ほど知事が申し上げました。
職員
平成30年。
職員
平成30年。すみません、失礼しました。平成30年に品種登録をして、配布して、今広く配布できるような状況になってきて、これからどんどん増えてくるというところでございます。
職員
ほかにご質問ございますでしょうか。そうしましたら、読売新聞さん、どうぞ。
万博会場における大阪産(もん)のPRについて
記者
読売新聞の山本です。
1点、「虹の雫」に関係して、こうした大阪独自のオリジナルの農産品とか、そういったものは知事もかねてから、万博のときにPRだとか発信をしていきたいというところを従前からお話しされてると思うんですけども、「虹の雫」を含めて万博で大阪産(もん)をどういうふうにアピールしていくのか、また、そういう計画、企画、決まっているものがあるのかどうか、その点教えていただけますでしょうか。
知事
大阪産(もん)、大阪の産品ですばらしいものについては、万博でも2,800万人の方がいらっしゃいますので紹介をしていきたいと思います。その紹介の仕方について、今、実務方で詰めているところでありますので、様々なイベントであったり、あるいは大阪ヘルスケアパビリオンでもイベントをする会場もありますし、あるいはいろんな大阪のイベントを出すウイークというか、そういったものを3クールも準備されているということと、それぞれ万博会場には、いろんな発信するアリーナは、いろいろな音楽であったりいろんなところもあるし、メッセがあったり、そういった施設がたしか十幾つあったんですかね。十幾つぐらいそういった発信する施設がありますので、そういったイベントで発信するのか、あるいは大阪ヘルスケアパビリオンでもそういったイベントをする場所も確保していますので、そういったところでやるのか、そういった具体的な日程等については、今、万博推進局で詰めていっているところでもあります。
大阪府内の市町村のよさというのがたくさんありますので、大阪府内の市町村、43市町村の魅力というのも発信できたらいいなというふうに思っていますから、ここは市町村の皆さんと協力をしながら、それぞれの市町村の魅力も発信できればなと、大阪万博で。ですので、そういった発信の機会が、せっかく大阪でやって多くの方もいらっしゃいますので、そういったイベントであったりウイークであったり、ことを活用しながら、大阪産(もん)についても積極的に万博でも発信をしていきたいと思います。
記者
ありがとうございます。
職員
ほかにご質問ございますでしょうか。そうしましたら、朝日新聞さん、どうぞ。
大阪・関西万博関連について(1)
記者
朝日新聞の野平です。
万博について伺います。知事が導入を主張されていた紙チケットについてなんですけれども、これの詳細な制度設計というのが近く固まる見通しだと思います。紙チケットの導入によって新たなコストというのも生じると思うんですけれども、改めてその導入の意義についての考えをお聞かせください。
知事
やはり行きたい人が行きやすい万博にする、とりわけネットに詳しくない、得意でない高齢の方、あるいはそういう環境にある方も万博に行きたいと思えば行けるようにする、チケットを入手しやすくするというようなことの趣旨から紙チケットを導入すべきだと、紙チケットも導入すべきだという考え方です。
もちろんまずは予約が中心、原則となるのも変わりはないし、それからネット販売というのも当然これは続いて、それもメインとしてやっていくということも変わりはないです。僕らぐらいの世代だったらネットで購入するという人がほとんどだと思いますので、そういったネット購入で、IDを取得して、そして予約をしてというのがまずは原則になるだろうと思います。
ただ、みんながみんなインターネットに詳しいわけではない。特に高齢の方であったり様々な環境にある方、詳しくない方もいらっしゃる中で、でも、万博に行きたいなと思う人が行きやすいようにするということで、紙チケットの選択肢を増やすということは有効なことだというふうに思っています。また、皆さんでもネットが非常に得意だったとしても、例えば誰かにプレゼントをするだとか、もちろんネット上のプレゼントの仕組みもあるんですけれども、誰かにプレゼントをしようかというときは紙のほうがプレゼントもしやすいしということもあると思いますし、万博において入場のチケットの選択肢を増やすという観点、ネットに詳しくない人も、また、プレゼントする場合とかいろんな形態を考えたときに、そういった紙チケットがあったほうが、行きたい人が行きやすい万博になるのではないかということが一番大きな視点です。
ただこれは、ネットでの販売というのも当然続きますから、新しい選択肢を増やすということです。もちろんこれは行きたい人が行けるように、また買いたい人が買いやすいようにシンプルにしていくということは重要なことだと思いますし、それは費用という面では収入にもつながりますから、収入が上がらないと費用を支出することもできませんので、より多くの国民の皆さん、また海外のお客さんも含めて、簡単にチケットを購入できる仕組みということを導入すべきだと、そういう選択肢もあるべきだという考え方です。
記者
予約なしでのチケットというのも一部あると思うんですけれども、これに当たって今、一定の期間ですとか時間帯というのを除外するという方向で調整されていると思いますけれども、どういったルールが例えば予約なしで入場する場合には必要だというふうに知事はお考えでしょうか。
知事
なので、まずは、紙チケットの場合でも予約できる紙チケットですから、予約していただいたほうがスムーズに行けると思いますし、予約を優先ということはこれからも続くことになるというふうに思います。その上で、例えば最初の開門時間、9時が開場時間ですけど、これまでの経験からすると、開場時に多くの方が並ばれて入場されるパターンが多いので、当日予約しない方は少し9時の時間をずらした時間からでの入場をお願いしますと。入場時間、予約しない紙チケットで行く場合は、入場時間を例えば11時にするとか、例えばですけど、まだ決まってませんが、そうすることによって、混雑を平準化していくということも考えながら対応を取っていくということになるかと思います。
ただそれは、その紙チケットというのは予約ができないものじゃなくて、やっぱり予約ができる紙チケット。予約が一切できない紙チケットというのは想定をして販売するつもりはありませんので、なので、あくまでも予約ができる紙チケットで、当然万博が始まって、これは予約したほうがいいなとなれば予約もできるようにするし、空いてる方で、例えば時間もたくさんあられる方も多くいらっしゃいます。現役世代じゃない方も、僕らの、僕の父、母ぐらいの年代なんかはもう現役世代じゃありませんので、仕事もしてませんから、時間も自由にあるという中で空いてる平日に行こうかとか、ネットは得意じゃないねという方も、でも万博見てみたいねという方もたくさんいると思うので、そういった方も自由に混雑しない時間、時期に予約せずにぱっと行くということもあり得るかな。だから、入場したいと思う人はやっぱりそれぞれ環境も違うので、その人たちがいろいろ選べる形にするということがまず大切だろうと思います。
その上で、やっぱり混雑コントロールも当然必要ですから、ちょっとルールは一部決めていく必要があるかなということで、入場時間をずらすだとか、そういったことも考えなければならない。もちろん予約でいっぱいになっている日は、ちょっと申し訳ないけど当日券では入場できませんというような、そういう日に当たっては、そういった制限も必要になってくるだろうと思いますけれども、そういったことを今議論している最中です。ただ、そのチケットは予約できるチケットなので、予約が全くできない紙チケットを発券する予定はないです。
記者
そうしますと、当初予約なしでのものも知事はやったほうがいいんじゃないかとおっしゃっていたかと記憶しているんですけど、その際に混雑というのをさらに助長するおそれがあるんじゃないかということだったと思うんですけれども、そうなると、そういった心配というのは予約原則にしていけばないということでしょうか。
知事
もちろん予約を原則にするんですけれど、予約なしでも入場できるチケットを販売するんです、紙チケット。意味分かりますかね。例えば紙チケットが、これがその紙チケットだったとすると、この紙チケットで予約番号が振られていると、予約して入場できますよね。それが一つの予約のパターン。でも、例えば僕はインターネットもあまり詳しくないし、万博も平日空いてるとよく分かっているので、予約せずに、じゃあ、明日たまたま空くから、じゃあ、行こうとなったときには、これを持って万博の会場に行けば入場できるように、このチケットで入場できる、ちょっと交換等もあると思いますけれども、当日の入口付近で、入場できるようにするというようなチケットを販売するということです。
なので、まず予約が原則で、予約は推奨していきます。予約者がスムーズに入れる。予約で満杯になるぐらい人気になったり、そういった日においては、予約で満杯の日は当然入れませんというのはもちろん、紙チケットを販売するときには、予約で満杯になっているわけですから、予約優先ですから入れませんというようなことは当然あり得るということにはなると思います。
ちょっと質問が、ちょっとよく分からなかった。その答えで大丈夫ですかね。すみません。
記者
アクセスルートが限られているというのが課題として、万博挙げられていると思うんですけども、予約なしでの入場を可能にするということで、混雑を助長するという可能性については、どのようにお考えですか。
知事
一つはアクセスルートで混雑しやすいのはやっぱり最初の入場時間、9時の時間。朝早い時間帯というのはどうしても入場者も来ますから、混雑しやすいということで、11時からしか入場できませんよと、予約しない場合はということにすることによって、朝9時に集まるということはなくなってくるわけですから、混雑緩和ということにも一つはつながってくる。アクセスルートであったり、入口付近についての混雑緩和をするためには、予約しない場合は明らかに混雑する最初の入場時間がちょっとずれますよというようなことをルールとして決めておくというような対策を取ることがまず一つです。
ただ、会場全体の混雑に関していくと、これはどのぐらい予約があるかとかも分かるわけですから、入場混雑というのは事前に予約数がある程度分かってくると思いますので、そういったことを見える化することによって予約を推奨していくだとか、あるいは予約が必要ないぐらい空いているような日というのは、当然あり得ると思うんですね。なので、そういった日には予約せずに、空いているときに行こうかというようなこともできるようなチケットにするということで、混雑緩和を図っていくことができるだろうということです。なので、当日予約せずに入っていくパターンの場合には、入場時間が例えば11時になるんだとか、一定の混雑緩和のための配慮をお願いすることにはなるだろうと思います。あるいは予約で満杯のときは入れませんよということを決めて、じゃあ、満杯のときってどういうときかというのは当然決めていくわけですけど、そういった混雑コントロールも当然していくということになるだろうと思います。
ただ、混雑する日ってなかなか分からないところもありますよね。想定ではあるんですけど、例えば雨が降ればお客さんは少ないだろうし、予約というのはある程度最初から分かっているので、予約の見える化、混雑状況の見える化というのも非常に、混雑緩和という意味では大切なことなんだろうと思いますが、そういったこともやっていくということになります。
職員
ほかにご質問ございますでしょうか。そうしましたら、MBSさん、どうぞ。
大阪マラソン万博チケット付きランナーについて
記者
MBSの清水と申します。
昨日発表のありました大阪マラソンの万博チケット付きランナーの件についてお伺いをします。昨日、組織委員会後の会見の中で吉村知事は、この万博チケット付きランナーというのを設定した意図として、海外からのランナーにアンケートを取ると、万博に行きたいという人が多かったというふうなお話をされていました。一方、今回のこの万博チケット付きランナーというのは、日本国内在住の人しか応募できないというふうなルールになっていまして、そうすると、知事の発言と実際の販売対象というところに食い違いがあるわけなんですけども、そのあたり、どういうふうにお考えですか。
知事
まず、去年のマラソンに参加した人に対していろんなアンケートを取っています。その中で海外ランナーが非常に多いので、海外ランナーの中で、来年の万博来てみたいですかというアンケートを取ると、非常に多くの人が、多くの割合が、万博も来てみたいというアンケートの結果がありました。この数字については、確認してもらったらあると思います。そういう報告も受けております。なので、大阪マラソンに参加した海外のお客さん、あるいは参加しようとする海外のお客さんを、実際そういった参加意向が強いわけですから、万博に参加できるように、様々な情報提供をしていくということは重要だし、大阪マラソンに参加したいという、興味を持ってらっしゃる方に万博を紹介していくということが、我々としても今回の大阪マラソンでもやろうというふうに決めています。
その中で、万博チケット付きランナーを買えるのが、国内に限るとされてるのであれば、ちょっと僕そこまで詳細は知らないんですけれども、そうなのであれば、そのチケットは買うということはできないことにはなるんでしょうね、これから検討して、範囲が増えなければ。なので、海外の人は別のルートで買うということになるとは思うんですけれども、海外のランナーが参加するときに、それぞれのマラソンEXPO、参加する方にはいろんな情報を提供するわけですけども、そこでチケットを買えるような情報を提供していきたいと思います。なので、今の状態だと万博チケット付きに限ると、外国の方は買えないということだと思いますけれども、それは今後の検討課題にもなってくるんだろうとは思います。何か方法を絞るというわけではなくて、海外の大阪マラソンに来るお客さんは非常に参加意向度が高いので、そういった人も通じながら、万博に参加しやすい仕組みができればいいなというふうに思います。
記者
じゃあ、整理すると、今回、この万博チケット付きランナーというのは、今のところ、国内在住の人しか応募できないということになってますけども、海外のランナーで、このチケット付きランナーという枠をまた新たに設けるというか、そういったことも検討すべきではないかというふうなお考えということですか。
知事
技術的に、それが検討可能であれば検討したらいいと思いますし、万博チケット付きランナーじゃなくても、例えばその万博チケットの、何ていうんですかね、会場で僕は売ることも可能だと思うんですよ、紙チケットが実現すれば。なので、そのチケット付きランナーに必ずひもづけてるわけではなくて、万博チケット付きランナーの、もちろん万博も行きたいから一緒に買うよという国内の人にぜひ買ってもらいたいし、じゃあ、海外でも参加意向度は高いから、今はそういう制限されているということであれば、例えば会場で、紙チケットって、実はいろんなところで販売できる可能性ができるというのは僕も頭の中にあるので、今、コンビニですけれども、いろんなそういった直販所というか、そういうのもつくればいいんじゃないかなというふうには思ってます。昨日の会議では、例えばマラソンを走ってるときに、ここに行けばチケット買えますよみたいな、QRコードみたいなのが入るのかちょっと分からないですけれども、そういったものができないかとか、そういったことを議論しましたので、ちょっとこれからのところはあると思いますけど、より2025年万博との連携を深めていきたいというふうに思います。
なので、国内に限るとした、何か技術的な理由があるのであれば、ちょっとそこでは難しいけど、それ以外の方法でも参加意向度が高い海外のランナーは多いですから、国内の皆さんも多いと思うんですけども、大阪マラソンに来られる方。そういった方が何か、チケットを買えるような直売所でもつくればいいんじゃないかなとは思うんですが、まだこれは決まった話ではないんですけど、昨日の話ではそういった、もう2か月前の大阪マラソンなので、そういったチケットの販売や案内を含めて、より多くのランナーであったり、そういったPRをしていこうという話をいたしました。
記者
今回のこの万博チケット付きランナーというものが、吉村知事の今のご発言でもいくと、前回ないしは去年の大阪マラソンの中で、アンケートの結果、海外ランナーで万博に来たいというふうな方が多かったというふうなところを前提として議論が進んでいたというふうに考えますと、今に至るまでそれなりに、海外のランナーにも万博チケット付きということで参加してもらえるような議論の余地というのは、期間的にはあったと思うんですけれども、結果、昨日発表されたものは、募集枠は200名で、国内在住者のみというふうに限定されているので、何か取り急ぎ用意したというふうな印象がどうしても拭えないんですけども、このあたり、その万博チケット付きランナーというものを発表した背景として、やはり万博の前売り券の販売があまりうまいこといっていない、低調であるというふうなところを受けて、急遽設けられた、そういうふうな意図というのはあるんでしょうか。そのあたりのお考えをお聞かせください。
知事
万博チケット付きランナーについて、海外のランナーが、万博参加意欲が高いといういろんな報告は事前に受けてました。ただ、万博チケット付きランナーについての詳細という報告は受けてないので、そこの議論の経過まではちょっと分からないです。詳細なところについては。なので、そういった背景として、大阪マラソンに参加する人は海外ランナー中心に非常に多かったですよという報告は受けたんですけれども、チケットについて、万博チケットを買いやすいようにするということもあるんでしょうけれども、これ、実務組織担当が決めてますので、例えば僕から万博チケット付きランナーをやるべしとか、別に提案してないですし、実務方で考えて提案した案ということになります。僕が昨日言ったのは、いやいや、もっともっと広げていこうよと、2か月前なんだから、この万博と大阪マラソンの参加、やっぱり大阪に興味を持ってランナーは走られるわけですし、2か月前やったらもう会場も出来上がってるでしょうから、内装とかはやってるとしても。なので、今とはまた状況が違うと思うので、今のうちから準備して、参加したいと思ったときに参加しやすいように、また、チケット買いたいと思う人があれば買いやすいように、大阪マラソンと積極的に連携していこうということは昨日話をしました。
ただ、ちょっとその詳細の、万博チケット付きランナーが何人とか、それをやるべしとかいうのは、ちょっと僕は言ってないので、詳細な制度設計は担当に聞いてもらったら分かると思います。大きな枠については、昨日の会議で私から指示をしました。
さきしまコスモタワーデジタルアートライトアップ事業について(1)
記者
分かりました。ありがとうございます。
ちょっともう1点だけ、これとは別件なんですけども、先ほど午後2時の報道発表の中でありました、さきしまコスモタワーデジタルアートライトアップ事業の公募のための業務委託の事業者を募集しますというふうな報道発表がありました。これに関してはですね、特に東京の都庁のほうとかで、都庁の壁面をプロジェクションマッピングするというふうなところに関して、例えばこの業務委託先の企業が、例えば電通の子会社であるであったりとか、そのあたりで、当初、民間企業に業務委託をしているからというふうなことを理由に、あまり東京都のほうが情報公開に積極的でないというふうなところが批判されていたりもします。このさきしまコスモタワーのデジタルアートライトアップ事業というのは、まさにこれから公募をしていくというような段取りなので、まだまだそういうふうな議論には至らないとは思うんですけれども、現段階としてですね、大阪府として、このデジタルアートライトアップ事業、やはり府の税金を使うものではありますので、例えばその予算の使い道であったりとか、情報公開に対して、どういうふうに積極的に行っていくのか、そのあたりの知事のお考えというのを聞かせていただけますか。
知事
基本的に情報公開は積極的に行っていくべしというのが、僕の基本的な考え方ですから、いろんな情報公開は積極的に行っていきます。だから、皆さんからこうやって、記者さんからのいろんな質問も含めて、これは担当に対する、担当部への質問に対しても積極的に行っていきます。
咲洲庁舎のデジタルアートについては、ちょうどあれ、万博の時期。
職員
前年ということで。
知事
前年ということでやるんですかね。ちょっとやる方向性は聞いてますけれども、そこまでまだ具体的に詳細な話は聞いてませんので、そういう、やることについては、僕は了しています。万博前に、アートの観点から。
職員
万博開催期間中も含めて、やる前提なんです。
知事
万博開催期間前から万博開催期間中、万博というのは夜10時までやってますから、ちょうど咲洲というのは夢洲の隣の島ですから、非常に場所としても注目されるエリアになると思います。なので、万博に合わせて、万博は夜10時まで多くの方が夢洲にいらっしゃるわけですから、そして咲洲というのは、まさに電車の通り道でもありますので、デジタルアート、これを発信していこうじゃないかということで企画をしているものです。
詳細な事務手続ということについては担当部が今進めていますので、何かあれば全然質問してもらえば我々としても回答しますし、何か政治的な意図とか思惑とかがあるものではないです。担当部としてもこれをぜひやってみたいと、東京都があったからとかじゃなくて、前からこれは計画していることで。万博期間中って、実は夢洲会場だけじゃなくて、夢洲会場以外の大阪のエリアで結構いろんなイベントをすることを考えています、水上イベントも含めて。だって2,800万人が来られるわけですから、そういった中で経済効果を最大限発揮して、大阪の魅力を発信していく、また、そういったエンターテイメントについても広めていく、絶好の機会、チャンスだと思っています、大阪の。
ですので、万博会場以外で、咲洲のタワーのデジタルアートもそうですし、それから、たしか咲洲の中にアート作品を設置するというのを計画していたと思うんですけど、そういったことをいろいろ考えてるんです、担当部において。リアルのアート作品を咲洲庁舎の中に展示するだとか。だから夢洲会場だけじゃなくて、一帯を広く我々大阪の魅力発信としてやっていきたいなと思っています。水上イベントもかなりいろんなものを考えています。そういったことを今、弾込めをしている最中ですので、そのうちの一つが発表されたということだと思います。情報公開は積極的にやっていきます。
記者
ありがとうございます。
「虹の雫」の本格販売がスタート!(2)
職員
発表項目について、担当課からちょっと補足説明がございます。
職員
先ほど、「虹の雫」に関しまして、誰でも大阪の生産者であれば育てられるという話があったかと思うんですが、少しだけ補足をさせてください。
現時点では、品種流出防止と、それから苗木の供給量が少ないものですから、その観点から、原則として、市町村を単位に設置された協議会等に所属する生産者というような一定の条件だけはつけさせていただいておりますので、念のため申し添えます。ありがとうございます。
職員
ほかにご質問ございますでしょうか。そうしましたら、読売テレビさん、どうぞ。
大阪・関西万博関連について(2)
記者
読売テレビの加藤と申します。
私からも万博についてでして、ちょうど今、大阪市会のほうで万博推進特別委員会が開かれておりまして、その中で市長の答弁があったので、ちょっとそちら関連で伺いたいんですけれども、子どもの無料招待の事業で、参加校が増えてきましたけれども、依然バスの問題が残っているという点で、混み合った電車に子どもたちを乗せるのが不安だという声が上がっている中で、子どもの専用列車を走らせられないかという声が上がっていたかと思います。こちらについて、市長の答弁で、知事と相談をして、事務方のほうにそういったところを実現できるように指示したと言ったところがあったんですけれども、知事、こちら、指示というのはいつ、誰に、どのような内容でされたんでしょうか。
知事
ちょっとその答弁を見ていないので、もう1回答弁、正確に言ってもらっていいですか。大阪市会に迷惑をかけたらよくないので。僕の認識はあるんですけど。大阪市議会答弁ですから、僕が言うのも。
記者
知事と相談して、事務方に指示したというところは鍵括弧としてありまして、知事と協議し、事務方に指示。質問のほうがきれいに手元に。
知事
いや、市長答弁のほうですよ。市長の答弁は。
記者
ごめんなさい、そこからしか今手元になくて、知事のほうで、お話しいただける範囲でお願いできますでしょうか。子どもの専用列車について、協議するよう事務方に指示した、知事と協議をしたと。
知事
知事と協議をした。
記者
はい。
知事
まず、それは事実です。そして、これは最終、Osaka Metroの判断になると思いますけれども、校外学習のための専用列車を設けていこうという動きが実際に今あります。そして、それは大阪市長、横山市長からもそういった話もあります。これは僕自身も賛成です。進めていくべきだという話をしています。
何かというと、やっぱりそれぞれの学校でいろんな課題の指摘があるうちの一つとして、学校から夢洲会場まで行く交通手段をどうするんだという課題が一つあります。もちろん、これはバスの確保ということで、延べ3,000台のバスの確保は4,000台に増えました。バスの確保の量も増やしています。あわせて、電車で移動するというときに、なかなか子どもたちだけの電車というのは不安もあるという声もあるので、Osaka Metroで校外学習のための万博専用列車を出せないかという議論をしています。市長も僕もそれは賛成の立場です。それが実現すると、子どもたちだけの専用列車ができますから、夢洲会場までの。なので、例えば低学年の子どもたちも電車に乗るのは不安じゃないかとか、あるいは混雑して大変じゃないかという不安を払拭できるものになると、移動手段としてはかなり大きな前進になるというふうに思っています。
今、これについてはOsaka Metro、そして大阪市、僕も報告を受けて、市長とも少し話をしていますけれども、そういった校外学習のための、子どもたちが万博へ行くための専用列車がOsaka Metroでできればいいというふうに思って、協議をしているところです。これが実現すれば、移動手段としての課題の大きなところをクリアできていくことになるだろうというふうに思っています。
記者
細かいんですけど、これはメトロさんのほうで提案があってということなんでしょうか。
知事
我々として、どうすれば校外学習で参加したいという子どもたち、また学校からも移動手段の確保ということの指摘もある中で考えたときに、子どもたちの専用の移動列車ができれば、それはすごくいいというふうに思っています。基本的に、僕が最初その話を受けて、相談を受けた立場でもありますので、そこはメトロ、大阪市、そして大阪府、移動協議会の中にメトロも入っていますから、その中でメトロとして今、検討している案ではないかというふうに思っています。
また、ここに大阪市長が指示をしたということで、僕とも実際、協議もしています。僕も横山市長も、子どもたちの専用列車をするということについては賛成の考え方です。また、大阪府・市として協力できることがあれば、それに対して協力をしていきたいという考え方です。そういったことはOsaka Metroも認識をしていると思います。
記者
提案者としては、そういった会議体提案も上がっている話で、みんなでもんできたところで、事業者はメトロになるので、メトロのほうでやりますということになりますけど、何か明確に誰かが誰にやりなさいというふうに指示したってわけではなくてということですね。
知事
ちょっとその指示系統までは分からないですけれども、課題はみんなで認識している中で、協議会で議論していることだと思います。協議会の中で専用列車の話まで出ているかどうかは知りません。出ていなかったんじゃないかな。
職員
検討会にもちろん、知事おっしゃっていただいたように交通機関も入っていますので、その中で当然どう運んでいくのかというのは議論したものです。
知事
だから、その課題の一つとして認識していたので、その課題に対する大きな解決策の一つということになると、やっぱり子どもたちの専用列車になると思います。
それについて今、メトロ含め関係者で協議をしているということになります。専用列車となるとメトロしかないわけですから、電車はメトロしかありませんので、当然メトロということになりますけれども、そこはまだ正式決定じゃないけども、前向きに検討してもらっているし、これは大阪市長からの指示もそうだし、僕自身もこれに対しては賛成。大阪府、大阪市協力をして、そして子どもたちが安全に万博会場まで電車を使って行けるようにするということが、専用列車が実現すればできると思いますから、それについては、関係者が今かなり前向きに協議をしながら進めているという中身になります。
記者
もう1点だけ、その想定される内容というのが、まだ協議が始まったところかもしれませんけど、路線はメトロの中央線で、女性専用車両みたいな感じで車両の一部を子どもにするのか、便を増やして子ども専用の編成をつくってしまうのか、ちょっと具体的なところですけれども、あくまでイメージで構いませんので、どういったものが想定されていますか。
知事
子ども専用列車をイメージしています。つまり、女性専用車両とかじゃなくて、列車そのものが、子どもが万博に行くためだけの列車になるということをイメージしています。
記者
もともと混雑に合わせて増便とかを検討されていますけど、そのうちの一つが子ども専用だったりとかということですね。
知事
もともと増便、子どもたちが移動する数も含めてメトロは計画しています。それはインクルードされていますので、その中で、今、子どもたちだけで列車の混んでいる中に入るのはどうなのかということも議論があると思うので、じゃ、子どもたちだけの専用列車というのはできないか。それができたら、やっぱり保護者や学校の不安も払拭されると思いますし、学校単位、学校で来る子どもたちが全員その列車に乗って、また僕らはその列車には乗れないわけですけども、そういった子ども専用列車があれば、安心して確実に安全に万博会場まで行けるじゃないかということを今、関係者が真剣に議論しているということです。
記者
この方針の決定めどは、バスとかも9月、10月頃とか関係してくると思いますけれども、いつぐらいに発表したいとかはありますか。
知事
そう遠くない将来、方向性が決定されると思います。
記者
夏とか。
知事
それはちょっと分かんないです。
記者
分かりました。ありがとうございます。
職員
ほかにご質問ございますでしょうか。そしたら、共同通信さん、どうぞ。
大阪・関西万博関連について(3)
記者
共同通信、広内です。
今の子ども専用列車に関連してなんですけど、対象というか、最後は中央線にみんな乗ると思うんですけど、これは府内外関係なく、校外学習に参加されるお子さんは皆さん対象になるようなイメージでよかったでしょうか。
知事
それは大阪市内・大阪市外関係なく、いわゆる大阪府域の子どもたちの招待事業をやっているわけですから、市内の子どもたちだけとかというものではないんだろうと思っています。まだそこの対象までは決まってないです。
記者
ありがとうございます。
知事
これ、まず大阪市長の答弁ありきで僕は答えているので、それを前提にしてください。僕が勝手に言っているわけじゃないですから。大阪メトロだって、大阪市長の答弁があって質問に対して答えているということなので、決して僕発ではありませんので、あしからず。僕発ではありませんというか、大阪市長の答弁を受けて、僕自身はそうだというふうに考えています。
職員
どうぞ、関西テレビさん。
北陸新幹線の延伸関連について
記者
関西テレビの柴田と申します。
話題が替わりまして、北陸新幹線の大阪への延伸計画についてなんですけれども、交野市の山本市長が、記者会見で地下水への影響が懸念されるので、大阪府内での地下水調査を行うよう鉄道運輸機構に求めるとともに、来週知事も出席される早期の延伸実現に向けた大阪大会を欠席すると発表されましたが、山本市長の意向について、どうお考えでしょうか。
知事
まずはルートをどうするかということを定めるということになりますので、山本氏はそうやってご自身の意見を言われたらいいのかなと思いますけれども、大阪までの延伸については、国それから運輸機構等を含め、関係者を含めて、まずは小浜・京都ルートとして、まだルートとしても詳細の線が決まっているわけではないので、そういった詳細なルート設定であったり必要な手続というのがあるから、そういったことをしっかりと進めていく必要があるだろうと思います。
そして、まだ着工5条件の議論まで入っていませんから、そういった意味では、その着工5条件の議論も非常に重要だし、そしてそもそも費用がどうなるのかということは非常に僕も問題意識を持っていますので、特に今、費用が上がってきている中で、そういったところをまずしっかりと指摘していきたいと思います。
職員
よろしいですか。そうしましたら、横田さん、どうぞ。
大阪・関西万博関連について(4)
記者
フリーの記者の横田ですけども、万博入場者への落雷被害リスクについて、特に大屋根リングにいる人への雷が飛び移るリスクについてお伺いしたいんですが、万博協会の防災基本計画には、大屋根リングには避雷設備を設置してあると書いてある一方、人体に雷が飛び移る危険性があると書いてあって、これ、大屋根リングというのは安全なんでしょうか。それとも落雷のリスクがあるということなんでしょうか。どっちなんでしょう。
知事
落雷というのは自然現象でありますから、落雷のリスクがあるかないかの予測は気象条件によって判定できますので、落雷のリスクがあるとなれば、やっぱり安全なところ、例えば建物の中だとか、退避を案内するというようなオペレーションが行われることになるんだろうとは思います。そういったことも含めて、協会で当然オペレーションをつくっていくということになるんだろうと思います。
現在の雷による被害の想定、大屋根リングに関して言うと、避雷設備を設置しているということになりますので、地中に逃す対策というのは講じています。ですので、大屋根リングそのものへの被害というのは想定されていません。つまり、大屋根リングそのものに避雷施設が既にあるということです。あとは、安全のためのオペレーションということはしっかりと協会の中でオペレーションしていくということになるだろうとは思います。
記者
ということは、雷が来ても大屋根リングの下に雨宿りしていれば安全だということなんでしょうか。ちなみに、防災基本計画のところには、樹木に落雷した際に木の下で雨宿りしていた女性が2名死亡と書いてあるんですが、こういう事態は大屋根リングでは起きないということなんでしょうか。それとも、別のところに避難設備を何か所か設けるという方針でやっているのか、どちらなんでしょうか。
知事
大屋根リングそのものに避雷設備を設置しています。その前提でまた安全対策を取っていく、ソフトの安全対策、オペレーションも取っていく。それは協会の中で計画して進めていくということになるんだろうと思います。
記者
大屋根リングの上にいると人体へ雷が飛び移る危険性が想定されると書いてあるんですが、大屋根リングの上じゃなくて下に入れば大丈夫というふうな理解でよろしいでしょうか。
知事
退避の場所等については、具体的に今後オペレーションの計画を立てるということになると思います。
記者
要は、大屋根リング以外に、危険かどうかによって別のところに避難設備を設置するかどうかの必要性が決まってくると思うんですが、これ、別の箇所に避難設備は必要ないということなんでしょうか、必要あるということなんでしょうか。
知事
避難設備というか、建物にそれぞれ避雷設備というのは当然ありますから、大屋根リングにもあるので、避雷設備があることを前提にして、落雷が予想されるためのさらなる安全なオペレーションというのは協会の中で考えて進めていくということです。
記者
あと、先週の熱中症対策に関連して、日曜日に大屋根リング見学ツアーが計画されていますけれども、これから夏の暑い時期になって、例えば、暑さ指数が幾つ以上だったら見学ツアーは中止するといったガイドラインみたいなのはもう決められているのでしょうか。
知事
見学ツアーについては、もちろん気候条件等によって最終的には主催者において判断する、やるかどうか決めるということになると思いますけれども、この見学ツアー、実際15分か20分ぐらいだと思うんですけれども、その15分か20分の見学ツアーにおいて、暑さ云々で中止するということはないと思います。
ライドシェア関連について
記者
あと、話は変わるんですが、日本版ライドシェアが大阪でも開始しましたけれども、これの効果、進捗状況、どの程度需給のギャップを埋めているのかどうかということと併せて、万博の開催に合わせて観光客、インバウンドが増えるということで、ライドシェアの全面解禁が必要だとおっしゃっていますが、タクシー業界のほうはその場合は周辺からタクシーの運転手を応援で要請して派遣すれば対応できるのではないかと言っているんですが、この意見の違いについてどう思うか考えをお聞かせいただければと思います。
知事
まず、現在やっている日本版ライドシェアで、大阪で極めて限定的な台数にされているものの効果については、これは全国的なものを含めて国交省で状況を分析されるということになると思います。その上で来年度からライドシェアについてどうするのかと、来年からかな、議論するという方向性も国として決めていると思いますので、それをしっかりと注視していきたいと思います。
僕自身はあの台数で、また実際に専門者会議でタクシー事業者に来てもらって話を聞いていますけれども、なかなか実際に万博時においての対応というのは難しいだろうと考えています。実際、想定台数も2,000台以上不足すると想定していますので、タクシーはタクシーでもちろんいろんな協力関係で進めていけたら思いますけれども、新たな移動の選択肢があっていいと思っています。それを国交省にこれからも言っていきます。
記者
関西広域連合でライドシェアの推進を話し合われたりしていらっしゃいますが、関西広域連合で、例えば周辺の和歌山とか滋賀とか兵庫から、万博時にタクシー運転手の応援を依頼するということで対応する代替案というのはどうご覧になっているでしょうか。タクシー業界がそれで十分じゃないかと主張しているんですが。
知事
でも、京都にしても大阪以外の他のエリアも、やっぱりタクシー不足については生じているということだと思いますけどね。だからそこから大阪に持ってくるとなれば、京都とか大阪以外のエリアのタクシーがさらに不足するのではないのと僕なんかは思います。
記者
あと最後に、ライドシェアの検討委員会で、タクシー業界の方が運転手不足は解消しつつあると、若い世代の人も含めてどんどん新規で採用しているということを、半年以上前ですけどおっしゃって、タクシー運転手不足に対する見解が知事と業界のほうで食い違っていたと記憶しているんですが、タクシー不足の状況というのは大分解消されてきていないのでしょうか。半年以上たっていますが、その辺のデータは把握されていないのでしょうか。
知事
データについては、前にこれまで議論しているもので出したとおりです。別に月ごとのデータは分かりませんので、それは出していないですけれども、前回、様々な議論の中で出しているとおりです。それ見てもらっても分かりますけれども、一時的に今、タクシー事業者の方が募集して増えている。これが恒常的に増えるかどうか分かりませんが、タクシーの運転手不足というのは、これは大阪だけではなくて全国で言われているところです。だから大阪に限った課題ではないということ、全国的な課題であるということです。
また、タクシー事業者、もちろん新しい運転手さんが入ると同時に高齢化が進んでいますから、それも資料を見てもらったら分かるんですけど、退職される方も出てくる。今のタクシー運転手さんの年齢構造を考えたときに、70代以上の方もかなり多くいらっしゃる。そうすると、やっぱり引退される時期も出てくるわけですよね。なので、それ以上の多くの方がタクシー事業に、募集をされるのはタクシー事業者がされるので、そういった移動の確保という意味ではしっかりやっていただいているのだろうと思いますけれどね。
加えて、タクシー運転手という形ではなくて、もう既に車はたくさん走っているわけですから、安全対策をしっかり取った上でタクシーに加えた新たな移動手段というのを確保したほうが、府民、あるいは全国的に見ても移動の自由が確保できるのではないかと思っています。タクシー事業者の皆さんもライドシェアもできるわけですから、そういった新たな移動の選択肢、こういうことをみんなで考えるべき時期に来ているのではないかと思います。タクシー運転手さんの高齢化もかなり進んでいるという実態も知っていただけたらと思います。
記者
一方で、タクシー業界の若い人の参入がどんどん増えているというのは、タクシー業界の給料が規制緩和で一時下がったのが徐々に回復して、若い世代に非常に魅力的な仕事になっていると。だから全国的にも増えているという話も一方で聞くので、じゃ、実際に高齢化で減る分と若い世代が新規参入することで、例えば、大阪でタクシー不足がもしかしたら解消に向かっている可能性もあるのではないかなと思ったんですが、その辺のデータはつかまれていないのでしょうか。
知事
不足が解消されればいいとは当然思います。だけど構造的な問題があるということは知っていただきたいのと、それから、万博というこの時期は多くの方が、いわゆる世界的なイベントが6か月間行われることになりますから、移動の需要というのはかなり増えますから、僕が言っているのはその期間中ライドシェアという仕組みがあるのだから、それを活用できるように柔軟にさせてほしいと。ずっとさせてくれと言っているわけではなくて、ずっとするかどうかは新法で決めればいいけども、万博という世界イベントが大阪で行われる、しかも大阪はもともと人口が多いエリアですから、そういった意味では万博の期間に合わせて、より移動で柔軟な自由が可能になるような仕組みができればいいのではないかなということを話しているところです。
記者
ありがとうございます。
職員
ほかにご質問ございますでしょうか。
知事
ちなみに、ライドシェアの新法は僕、積極的な推進派ですから、それも併せて伝えておきます。ただ、これは国全体で議論することなのだろうとは思っています。
さきしまコスモタワーデジタルアートライトアップ事業について(2)
知事
すいません、1点訂正させていただきます。
デジタルアートのライトアップ事業について、咲洲ですけれども、咲洲庁舎の中にアート作品を展示ということなんですけれども、これ実は検討して、僕も相談を受けていたんですが、結論として担当部局において作品展示は行わないという判断をしたということです。すいません、ここは訂正させていただきます。庁舎内にアート作品を万博期間中に展示するということはやらないということです。
そういった検討事項はあって、趣旨としては、そういった万博期間中にいろんな発信をしていこうじゃないかと、アートについても発信していこうじゃないかという議論は随分やってきたところを先ほど申し上げたんですけど、すいません、担当部としての今の判断とすれば、咲洲庁舎内の作品展示は行わないということを考えているということを、訂正して説明させていただきます。
職員
ほかにご質問ございますでしょうか。そしたら、朝日新聞さん、どうぞ。
大阪・関西万博関連について(5)
記者
朝日新聞の野平です。
1点、子ども専用列車の件なんですけれども、想定している区間としてはコスモスクエアから夢洲ということなんですか、それともほかの区間になるのでしょうか。
知事
終着点は夢洲だと思います。専用で夢洲まで行くわけですから。
記者
区間としてはどこからになるんですか。
知事
区間は今検討中だと思います。
職員
ほかにご質問ございますでしょうか。
ございませんようでしたら、それでは、記者会見を終了させていただきます。ありがとうございました。
マイクのほうを幹事社にお返しさせていただきます。