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更新日:2024年10月28日

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令和6年(2024年)7月23日知事記者会見内容

記者会見項目

  • 「ええやん!大阪商店街 デジタルスタンプラリー」について
  • もずやんアニバーサリー2024の開催について
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職員

 それでは、ただいまから知事記者会見を始めさせていただきます。
 初めに、知事よりご説明がございます。知事、よろしくお願いいたします。

『ええやん!大阪商店街 デジタルスタンプラリー』について

知事

 私からは2点です。
 まず、1点目についてです。1点目は、「ええやん!大阪商店街 デジタルスタンプラリー」ということで、大阪の商店街の活性化についてです。
 まず、府においては、商店街に観光の視点を取り入れていこうということを今取り組んでいます。商店街は日々のいろんな日用品であったり、飲食であったりする場面でもあるんですけれども、そこに観光という要素を取り入れていこうということです。そこで、誘客消費を促進する取組を推進しています。
 昨年、実施したんですけれども、昨年はこのスタンプラリーに延べで5万人以上の人が参加をしていただきました。このスタンプラリーをさらにパワーアップして実施をしていきます。とりわけ万博開催がありますので、万博開催に向けて大阪の商店街の魅力をより多くの方に知っていただこうという機会を創出していきます。「ええやん!大阪商店街 デジタルスタンプラリー」ということで、8月1日から12月15日まで実施をいたします。
 まず、中身ですけども、大きく二つコースがあります。一つは商店街めぐりコースです。これは府内の175の商店街にご協力をいただきまして、府内175の商店街の全制覇を目指すコースになっています。こっちが商店街めぐりコースということで、商店街で食事したり、お買物したり、様々楽しみながらチャレンジをしていただければというふうに思っています。どういうことかというと、対象の商店街に訪問された場合に、一定の電波が出ていまして、デジタルスタンプをキャッチできる仕組みをつくっています。その商店街に行って専用サイトから登録すると、そこでデジタルのスタンプをゲットすることができるという仕組みです。
 府内175の商店街でこれ、協力していただいていますので、その半数以上となるスタンプ88個以上を集めた方には豪華賞品の応募が可能になります。175ある商店街の88以上の商店街に行ってデジタルスタンプを集められた方には、抽せんで豪華賞品が当たる応募ができるということになっています。
 さらに、175の商店街全部を訪問された方、全制覇された方には、漏れなく商店街マスターの認定証を進呈させていただきます。ちなみに昨年は、200人弱の方がこの商店街の全制覇をされて商店街マスターとなられています。また、そこから商店街の魅力を発信していただくというようなことも取組を進めています。
 これが商店街めぐりコースで、もう一つがこちらです。観光地めぐりコースということで、商店街に併せて府内の観光地、それから商店街の最寄りの駅、これをセットでスタンプを獲得していこうというものになります。エリアについては、大阪市内、それから北摂、河内、堺・泉州、この四つのエリアで実施をいたします。そのエリアごとに行います。そのエリアごとに、エリアにある商店街、そして観光地、最寄りの駅というものをこのデジタルスタンプの対象にしていって、そしてスタンプ5個で同じように賞品のゲットのチャンスがあるというものになります。賞品としまして、万博チケットであったり鉄道会社のノベルティーグッズなどの豪華賞品が当たることを準備しています。いずれも参加費は無料です。
 商店街めぐりコースやったらこういった様々な豪華賞品も準備していますし、それから、こちらの観光地めぐりコース、これは電鉄さんの協力なんかをかなり得ていますけども、電鉄関係の賞品なんかも準備をしています。こういった「ええやん!大阪商店街」ということで、大阪の商店街の魅力をぜひ多くの人に知ってもらいたいと思います。そして、デジタルスタンプをゲットして、豪華賞品をゲットしていただいて、さらには大阪の商店街の魅力を発信していただけたらというふうに思います。
 また、来年は万博になりますので、多くの方が大阪に来られると思いますから、さらにバージョンアップすることを考えていければと思います。この豪華賞品等の提供を含めて、民間の皆さんにご協力いただいていることに感謝を申し上げます。また、大阪の商店街というのは、いろんな楽しくてまたおいしくて、個性的な商店街も多いので、ぜひ多くの人に大阪の商店街の魅力を知っていただければと思います。

もずやんアニバーサリー2024の開催について

 次が、2点目です。もずやんのアニバーサリー2024の開催ということで、今日はもずやんが来ているので、一緒にもずやんと説明をさせてもらいたいと思います。では、もずやん入ってきてください。どうぞ。
 ということで、もずやんが就任10周年ということで、もずやん10周年のアニバーサリーをやりたいと思います。
 まず、僕からもずやんにこの機を活用させていただいて、就任10周年のお礼を言いたいと思います。祝、就任10周年、もずやん殿。広報担当副知事としてこれまで10年にわたり一生懸命、もとい、一鳥懸命、降格の危機も乗り越え、大阪府のPRを頑張ってこられました。よって、就任10周年を祝ってここに表彰します。これからも頑張ってやで。令和6年7月23日、大阪府知事、吉村洋文。もずやん、ありがとう、おめでとう。
 ここに一鳥懸命と書いているので、思い切り滑りましたけど僕の責任ではありませんので、一鳥懸命ってもずやん用語。本当にもずやん、10年間、広報担当副知事として頑張ってもらいました。降格の危機もありましたけど、引き続きもずやんには広報担当副知事として頑張ってもらいたいなと思います。ということで、これは置いとくので、また持って帰ってください。一鳥懸命頑張る。すいません、これ滑った用に準備までしてくれてたんですね。滑りの説明をせんでよかった。一鳥懸命頑張るでということなのでもずやんに、これからも大阪府の広報を一鳥懸命頑張ってもらいたいと思います。
 ということで、もずやんにはアニバーサリーを、10周年を記念しまして、ミャクミャクとくまモンとしまねっことともに、万博のPR、府政のPRを行うイベントを開催もいたします。
 もずやんアニバーサリー2024についてです。9月8日の11時から17時まで開催いたします。ららぽーと門真・三井アウトレットパーク大阪門真の1階のセンターコートで開催をいたします。場所を提供していただいている三井さんには感謝を申し上げます。
 テーマですけれども、REBORN、大阪パビリオンと同じテーマですね。REBORN、生まれ変わって10周年やでということで、もずやんは2014年9月に広報担当副知事に就任をいたしました。この間、10年間大阪府の広報を担ってくれたもずやんが、10周年を記念してイベントを開催して、また、これからさらに大阪府の広報を頑張ってもらいたいと思います。
 アニバーサリーイベントということで、大阪ヘルスケアパビリオンのキャラクターも務めてもらっていますけど、もずやんが特別衣装で登場いたします。この衣装がそれになるんですかね。この特別衣装でこのアニバーサリーも登場してもらいます。そして、もずやんのお友達であるくまモンとしまねっこにも来てもらいます。ほんまに来るかどうか分かりませんけれども、多分来てくれるということです。ミャクミャクも登場するということで、万博・府政のPRステージ、それからダンス、大人から子どもまで楽しめる参加型のステージイベントを開催します。
 幅広い世代が楽しめるように、体験・物販・展示のブースを設けます。大阪の魅力発信、ものづくり体験等の府政のPRブースと、それから、大阪ヘルスケアパビリオンの紹介を行う万博PRブース、そして、もずとも協定企業、熊本県、島根県の物販・展示ブースなど、楽しいコンテンツ盛りだくさんしておりますので、2024年、今年9月8日の日曜日、11時からもずやん10周年アニバーサリー記念イベントを開催いたしますので、ぜひ多くの方々にお越しいただけたらと思います。
 また、もずやんは、毎朝いろんな大阪の、おはもずから始まって情報発信をしてくれています。ぜひ多くの方、もずやんのXのフォロー、また、ウェブサイトのチェックをよろしくお願いをいたします。
 じゃあ、もずやん、ありがとうございました。もずやんの、何ぼでもずっとおるんですよね、これ。2時間ぐらい話すかもしれないので、途中で倒れてしまうかもしれない。
 じゃあ、ここでもずやんは退場になります。頑張ってね、9月8日。10周年ありがとう。大丈夫かな。気をつけて、ぶつからないようにね。
 ということでぜひまた多くの皆さん、このもずやんのアニバーサリーイベントに参加していただけたらと思います。
 私からは以上です。

質疑応答

職員

 ありがとうございました。
 それでは、府政・公務に関するご質問をお受けいたします。質問されます方は挙手の上、社名とお名前をおっしゃっていただきますようお願いをいたします。
 それでは、幹事社のABCさん、よろしくお願いいたします。

『ええやん!大阪商店街 デジタルスタンプラリー』について

記者

 ABCテレビの岡谷です。
 商店街のデジタルスタンプラリーなんですけど、これは、特にお店とかに入らなくても、商店街に行ったらもう何かそのスタンプをゲットできるみたいな、そういう仕組みなんですか。

知事

 そうです。そういう仕組みです。ここの個店に行ってくださいということじゃなくて、商店街に行けば対象の商店街で電波が飛んでいますので、登録している方にはデジタルスタンプがボタンを押してゲットできますので、そこで、お店に入らなくても商店街のその場所に行けばデジタルのスタンプがゲットできるという仕組みです。

記者

 延べ5万人以上で全制覇をされた方が200人弱というのはすごい数だなと思うんですけれども、昨年の取組を踏まえて、このイベントの効果に関してはどのように捉えていますか。

知事

 まず、オールコンプリートされた方が昨年度は186名いらっしゃいます。200名弱の方がこの府内の、当時は136商店街ですね、今回175まで増えましたから、昨年のオールコンプリートした商店街マスターの方、186名の方がオールコンプリートされました。そしてまた、延べ5万7,912名の方に参加をいただきました。
 やはり商店街というのは街の個性であったり、本当に個性豊かな個店もたくさんあるのが大阪の商店街の特徴ですから、大阪の商店街の活性化ってなかなか本当に難しいところはあるんですけれども、今、大阪の商店街の魅力を、商店街ならではの魅力をぜひ多くの人に知ってもらいたいなということで、この事業を行っています。
 そういった観点から、もう一つ大きなポイントとすれば、観光の視点を取り入れようと。これは海外のお客さんも含めてそうですけれども、大阪の商店街を単にお買物の場所だけにするんじゃなくて、楽しんでもらう、観光の場面としても活用してもらおうという要素を取り入れています。そして、誘客とか消費をしていければなと。商店街もこれから、商店街が持つ個性を大切にしながらも、また新しいこともどんどんチャレンジしていくべき時代だろうというふうに思っています。その中でこういったデジタルスタンプというのをやって、商店街のそれぞれの魅力をより多くの人に知ってもらえたらということで実施をしています。
 昨年も含めて多くの人が参加していただいていますので、結構商店街好きな方はたくさんいらっしゃるんだなというのが正直なところです。ですので、今回はさらに商店街数も増えましたし、より多くの皆さんに参加していただけたらということで実施をしています。
 そして、さらにもっと言えば来年はいよいよ大阪・関西万博の開催時期になりますので、これはプレということになりますけれども、1年前の実施になりますけど、来年多くの方がさらに大阪に来られますから、こういったことで大阪のさらに魅力の発信、商店街の魅力も発信しながら、多くの人に大阪の商店街に寄ってもらいたいなと。大阪の商店街って面白いもんがいっぱいあるでということを伝えていけたらなと思います。

記者

 観光という視点で、来年万博もあるので、いろんな観光、大阪外から来る方にも参加していただきたいということだと思うんですけれども、そういった方に対してはこのイベントがあることをどういうふうに発信されていかれますか。

知事

 そうですね。まず、今は大阪や大阪の近郊にお住まいの方がメインになっていると思いますので、来年は特に、商店街マスターという制度も去年もやって今年もやっていますから、ある程度定着してきたら、こういった方にSNSなんかでその人自身が商店街の魅力を発信していただけるような仕組みをつくっていければなと思っています。
 本当に商店街が好きで興味がある方がたくさん来られて、そして、デジタルスタンプラリーに参加されますので、そういった人が今度はSNSなんかを通じて商店街の個性的な魅力を発信してもらえば、拡散すれば大阪外の人にも知れ渡るということになると思いますから、そういったことを進めていきたいと思います。実は今回でもSNSキャンペーンというのを、ここにはないんですけれども実際に始めていきます。インスタグラムと旧ツイッター、Xでキャンペーンということで、こちらにちょっと載せているんですけれども、こういった形でインスタ、ハッシュタグをつけて商店街のお勧めスポットとか、推しのところを投稿したらすてきな商品が当たりますよというのは、今年開催いたします。Xもそうですけれども、こういったものをより来年は強化をしたいなというふうに思っています。
 ですので、確かに去年と、そして今年行っていますけれども、今参加される方はどちらかというと大阪、あるいは大阪に近い近畿の在住の方が多いと思うんですけれども、そういう大阪府外であったり、あるいは海外の人も含めて発信していく意味では、SNSというのが非常に有効な手段にもなってくると思います。しかもそれが、本当に商店街が好きな人が発信するSNSというところに、やっぱり意味があると思いますので、そういった方々に、ご協力もいただきながら、そして、こういうSNSキャンペーンみたいなのもやりながら、大阪の商店街の魅力を発信していければなというふうに思っています。もちろん大阪府としても、商店街のイベントであったり商店街情報ポータルサイトという情報発信をしていきますけれども、こういった商店街めぐりコースとか観光地めぐりコースで、このデジタルスタンプラリーに参加していただける方、本当に好きな方が多いと思いますので、そういった方に、商店街のいいところ、なかなか事務方や僕らでは気づかないようなところもたくさんあると思いますから、そういったところを発信していただけるような仕組みを、今もSNSでやっているんですけども、さらに来年は強化をできればなと、特に万博の年ですから、強化できればなというふうに思っています。

もずやんアニバーサリー2024の開催について(1)

記者

 あと、先ほど来ていただいたもずやんなんですけど、10年間広報に携わっているということで、この10年間のもずやんの活躍は、知事はどう感じられていますか。

知事

 もうすごい大活躍だなと思います。なかなかこのキャラクターって覚えられにくいんですけれども、もずやんは大阪府のキャラクターということで、多くの人が知ってくれていますし、いろんなイベントでも活躍をしてくれています。いろんな目標が達成できなかったら、一時は広報担当副知事から降格という、降格の危機もありましたけども、何とかそこは松井前知事の温情もあって、広報担当副知事にとどまっていると。そして、広報担当副知事という立場で、いろんな大阪の広報のメインキャラクターとして知られてきていますので、これからより多くの人に知っていただければなと思います。そしてまた、もずやんがこれからますます活躍をしてもらえればなと思って、今回の10周年のアニバーサリーイベントも開催をしたいと思います。

職員

 ほかにご質問ございますでしょうか。そうしましたら、読売新聞さん、どうぞ。

もずやんアニバーサリー2024の開催について(2)

記者

 読売新聞の山本です。
 1点ですけれども、先ほどもずやんの広報副知事10周年ということで、知事は大活躍しているという認識だったと思いますけれども、例えばこのイベントで参加するくまモンですとかしまねっこ、一概には言えませんけれども、Xのフォロワー数だけでいえば、くまモンやしまねっこのほうが多いというところもありますし、最近では万博もあって、ミャクミャクというキャラクターもいて、もずやんが押されぎみの印象もあるのではないかと思いますけれども、今後のもずやんの発信力の強化であったり、広報への必要なこと、その点どのようにお考えになっていますでしょうか。

知事

 本当にくまモンは、もう全国一知れているぐらいの自治体のキャラクターだと思いますし、しまねっこも人気で、ミャクミャクも、これは万博のメインキャラ、そして唯一のキャラとしてやってくれているので、非常にいずれも知名度高いですけれども、その中でももずやんは、僕は善戦して頑張っているほうだなというふうに思っています。なかなか自治体や市町村のキャラクターというのは知られない、大体あるんですけども、ほとんど知られてない場合が多いですけど、大阪府のもずやんは、本当に頑張ってくれているなと思いますから、マイペースで、もずやんのペースで、大阪にとって大切な広報を丁寧にやっていってもらえたらなというふうに思います。別に短期的な視点に立つ必要はないんじゃないかなというふうに思っていますので、大阪府、もずやんが引き続き、頑張ってもらいたいと。今、広報担当副知事の降格かどうかの基準まではちょっと設けてないですけれども、僕は引き続き頑張ってもらえたらなと思います。マイペースでやって、大阪府の広報のキャラクターとして根づいてきているので、もずやんらしくやっていってもらえたらなと思います。

記者

 ありがとうございます。

万博子ども無料招待事業について(1)

職員

 ほかにご質問ございますでしょうか。MBSさん、どうぞ。

記者

 MBSの清水と申します。
 万博の無料招待事業の関連でお伺いをいたします。昨日、博覧会協会が現役の学校の教職員向けのオンライン説明会というのを開いていまして、この中身で、現場の教職員の方が気にしている万博会場にいつ下見がいけるのかというふうな関連の話が上がりました。この中で協会は、動画で会場の様子を共有するというふうな考えを示していて、下見自体は、なかなか開幕するまでは、工事中なので中に入れないので、その代わりといっては何だけども、動画で会場の雰囲気だけでも知ってもらうために、そうしたものを共有するという考えを示しました。
 まず、この案に関する協会副会長としての吉村知事のお考え、ご意見、そのあたり、お伺いできますでしょうか。

知事

 まず、教員の先生方が、下見にできるだけ行けるようにするべきだと思います。開幕後に学校の無料招待事業はありますから、開幕後を予定しているものについては、実際に会場見学、下見ができるようにしていくべきだと思いますし、そういう段取りになっているというふうに思います。あとは、開幕直後に無料招待事業で、学校の校外学習で行く場面というのがあると思うんです。4月13日から開幕の場面。そのときどうするかということになると、開幕はしてないんだけれども、一定程度、工事の邪魔にならない範囲で、工事に支障にならない範囲で、直前期には現場を視察できるように僕はしていくべきだと、配慮するべきだと思います。
 例えばですけれども、さっきで言うと、9月、8月、7月、じゃあ、行きますよと、6月でもいいです、行きますよとなったときには、例えば5月に下見に行きますよと、これは会場開幕しているので、きちんとやっぱりそこは配慮すべきだと思うんですよ。ただ、どうしても開幕直前に行く場合というのは、もうすぐ迫っているわけですから、日程上、どうしてもその日が校外学習日だという学校については、少しそこは柔軟に対応して、工事をやっている今は難しいかもしれないですし、今行ってもまだ工事現場でしかないので、開幕の直前期は、いろんな工事も、外観工事などかなり進んでいると思いますから、下見ができるような配慮はするべきだと思います。つまり、開幕直後に校外を学習する学校については、現場見れなかったら困りますから、現場がどういうものかというのを、それは3月になるのかちょっと分かりませんけれども、学校の先生方に配慮するべきだと思います。
 その説明会、僕、実際見てないですけれども、恐らく協会の担当者が言っているのは、それまでの間はやっぱり工事をしているんだから、その工事の現状がどういうものかということについて、動画なんかでお伝えするという意味だと思います。会場の現場視察はもう全部この動画で済ませてくださいという趣旨では、僕はないとは思っています。

記者

 それでいいますと、昨日の説明会の中での協会の説明としては、開幕ぎりぎりまで工事が進んでいっているので、開幕してからでないと下見として会場の中に入ることはできないというふうな説明だったんです。そういう意味では、知事の今おっしゃったお考えと若干食い違いがあるかとは思うんですけども、そうした、開幕直後に校外学習で行きたいという学校に対しては、直前であっても下見で中を見られるようにすべきというふうに今おっしゃったわけですけども、それはやはり、学校現場のほうから府にそういうふうな希望といいますか、要望、そういうのが上がってきているというふうに把握されているでしょうか。

知事

 実際に会場を視察したいという意向はもちろん上がってきています。事前視察をしたいという意向は上がってきています。そして、僕自身が思うのは、そこしか日程がなかなか難しくて、開幕直後に校外学習に行きたいんですという学校については、開幕直前の時期で、工事に弊害が生じない範囲で、あとは教員の先生方の危険にならない範囲で、完全な、どこも全部中身を見させろというのは難しいかもしれませんけれども、会場の中でどこがどういう配置になっているのかなというのを、僕は実際に、工事の危険と、工事の支障にならないという範囲で、一定配慮していったほうがいいのではないかというふうに思います。
 でも、それは例えば7月とか6月とか、もう先にある程度やっていて、開幕するのは4月なんだから、随分前に現場を見させてくれというのはちょっと、現実問題、難しいかもしれないけれども。開幕すれば、配慮して事前に下見をすることができるわけですから。物理的にどうしても下見ができないぐらいの早い段階での校外学習の先生方については、ちょっと特別な配慮もするべきなんじゃないかなとは僕は思います。

小林製薬の紅麴にかかる健康被害について

記者

 ありがとうございます。
 ちょっと話が替わるんですけども、小林製薬の紅麹問題に関連してです。先ほど、小林製薬が取締役会を開きまして、その中で、第三者委員会の報告書として、社内ガバナンスを厳しく問うような内容の報告書を公表しました。あわせて、社長と会長が辞任するというふうなことも取締役会の決議で決まったわけなんですけども、まずこのあたり、吉村知事の受け止め、この間の紅麹問題の対応と絡めて、このあたりの受け止めをまず教えていただけますでしょうか。

知事

 まず社長、会長の辞任については、経営責任、経営判断だというふうに思います。私自身は、やはりこの件について、まだ原因が解明されていませんので、まず原因解明を早くやってもらいたい、徹底してもらいたい。そして、健康被害に対する対応、再発防止、ここに会社として注力をしてもらいたいと思います。

記者

 今おっしゃった原因解明を早くしてほしいというところの関連でいうと、今回のこの報告書の中で、健康被害の要因として可能性が高い青カビの話に関して、現場の職員から、紅麹を培養するタンクの蓋の内側に青カビが付着していたというふうな報告があったにもかかわらず、現場の担当者が、青カビはある程度混じることはあるというふうにして、あまり事を重大に捉えていなかったというふうなところが報告書で指摘をされています。言わば健康被害への認識の甘さを示すエピソードというふうにも捉えられるんですけども、こうした紅麹製品に限らず、機能性表示食品に対して、大阪府としてこの問題をきっかけに、健康被害がないように企業に求めていくであったりとか、何かしらアクションというのを起こす予定というのはありますでしょうか。

知事

 機能性表示食品については、今、国でも議論されているというふうに思いますけれども、やはり口にするものですし、健康、安全を確保するというのは最も重要なことですから、まず健康、安全を確保するということを最大限、最も重要な要素として進めていってもらいたいと思いますし、進めていくべきだと思います。この機能性の、効果を一定表示できるというものについても、やはりそれを見て消費者の皆さんは、こういう効果が得たいと思ってその食品を口にするわけですから。そうすると、やはり安全対策、安全性というのは最も重要なことだと思います。全国的なルールになろうかと思いますけれども、大阪府としても健康被害の防止、安全対策、ここを最も大切なものとして注力をしていこうというふうに思っています。

記者

 以上です。ありがとうございました。

職員

 ほかにご質問ございますでしょうか。そうしましたら、読売テレビさん、どうぞ。

万博子ども無料招待事業について(2)

記者

 読売テレビの古瀬です。
 今、質問にもあったんですけれども、昨日のオンライン説明会について、養護教諭からは、屋根がない場所が多い中で、熱中症の心配をされていたり、また、ほかの教員からは、安全に会場まで行けるのかという心配だったり、ガスの爆発事故の近くに休憩所が多数あることに対する不安の声も上がっていたんですけれども、こういった方の受け止めと、今後どのように教育現場に対して説明をしていくべきかなど、対応について教えてください。

知事

 まず、現場の教員の先生方から出されたご意見というのは非常に大切だと思っていますから、協会として真摯に受け止めて、対応するところは対応することが重要だと思います。僕も協会の副会長のメンバーとして、その会には出席していませんけれども、やはり現場の教員の先生方の声というのをしっかり受けて、安全に、そして楽しく教育的意義の高い校外学習をやろうとされる学校の支援をしていきたいというふうに思います。
 なので、一つ一つの項目は本当にいろいろ細かくあるわけですけれども、移動であったら、前回も少し出ましたけれども、バスを増やすだとか、あるいは子ども専用列車というのができないかとか、支援学校の子どもだけじゃなくて、低学年の小さな、例えば1年生とかもそうですけれども、駐車場から入場までの歩く距離をもう少し短くできないかとか、休憩ポイントについて、僕としては、これは理事会で提案しましたけれども、タイプXについては、もう校外学習休憩館にするべきだということを提案しています。タイプXで使われなくなるものについてはですね。別のタイプで使うことを想定するものについては、僕は校外学習休憩館にすべきだというふうに思っています。そういったものを提案して、今、万博協会の中で検討しているところだと思います。なので、より多くの休憩所の確保であったり、安全で移動しやすい交通手段の確保、そういった現場の先生方の声にしっかりと耳を傾けて、できる対策を取っていくということが重要だと思います。副会長としてもそういったことを理事会でも提案しましたが、しっかりと、どんどん大阪府・市としても提案をして、校外学習で、これはやっぱり教育的意義が高いなと、子どもたちに未来社会を見せられるいいチャンスじゃないかというふうに思ってくれている学校が、現実に引率するとなると、やっぱり様々な実務的な課題が生じるわけですから、その課題を一つ一つ、ある程度きちんとクリアしていけるように、これからも努めていきたいと思います。

記者

 ありがとうございます。

職員

 ほかにご質問ございますでしょうか。そしたら、共同通信さん、どうぞ。

北陸新幹線の延伸関連について(1)

記者

 共同通信、広内です。
 木曜日に北陸新幹線の関係で要望活動だったりがあるかと思います。昨日も知事、出られていましたけど、改めて小浜・京都ルートというお話が提示されたりもして、一方で、報道では何度か話が出ていますけど、4兆円だというようなお話も出てきている中で、これまでは国から正式な報告がないというふうなことはおっしゃっていましたけど、要望活動にどのように臨むのか、そこで何を伝えていくのかというところを改めて伺えればと思います。

知事

 昨日、東海道新幹線に支障が生じましたけれども、やはり、東京と大阪をつなぐ大動脈、これが1本というのは心もとないと思います。今、北陸新幹線は東京から福井県の敦賀まで来ていますから、もうちょっとのところまで来ていますので、やはりこの敦賀から大阪まで開通させると、これは関西と北陸の関係が、経済的な効果、関係が深くなるだけじゃなくて、国家全体として見たときも、経済的にも、そしてまた、いろんな災害が起きたり、いろんな、大きな、何か問題が生じたときにも、ある意味代替の移動手段として非常に重要だと。こういう二重構造で持っておくのは、これ、リダンダンシーというんですけど、二重の構造で確保しておくというのは、日本海側に確保しておくということは重要なことだと思っています。なので、一日も早い大阪までの開通、これを求めるというのが大阪府の立場です。
 その上で、小浜・京都ルートということで関係者が全員同意して、大阪府も現時点ではその考え方です。ただ、報道にもあるとおりですが、国からは何も連絡は受けていません。なので、報道先行です、今の段階では。今までの費用が、概算で出したのは2兆1,000億円というのを出しましたけれども、これは約10年前の数字ですので、今はもう明らかに物価高であったり、状況が変わっていますから、やはりこれは増額するんだろうと思います、普通に考えて。これは万博のときもそうでしたけれども、それ以外の公共事業だって基本的には増額しているわけですから、なので、現時点でそれがどのぐらいかかるのかというのをやっぱり国はきちんと出すべきだと思います。また併せて、工期が着工してから15年と発表しているんですけれども、本当にその工期で実現可能なのかというところも、これは詳細のルートが決まれば、大体の判断できると思いますから、そういった、工期はどのぐらいになりそうなのかということも、国としてきちんと出すべきだと思います。そのためには詳細なルートの決定、ルートの考え方が必要になるだろうと思いますから、駅位置であったり、ルートを早急に決定してもらいたいと思いますし、同時に、この工事費用がどのぐらいかかって、そしてどのぐらいの工期がかかるのか。また、その投資に対してどのぐらいの受益があるのかということですよね、結局。これは今B/Cで測っていますけれども、そういったことについての議論というのは当然必要になってくると思います。もともと着工5条件に入っているわけですから、そういった採算性とか収支性というのは。そういった意味では、もう10年前の数字じゃなくて現時点の費用であったり工期をきちんとして、その詳細なルートも含めて、国としてきちんとしたものを出してもらいたい。その上で、一日も早い大阪までの全線開業というのを求めていきたいというふうに思っています。

記者

 ありがとうございます。

職員

 ほかにご質問ございますでしょうか。そうしましたら、木下さん、どうぞ。

2025年大阪・関西万博関連について(1)

記者

 フリーの木下です。
 先週公表されました、万博の来場者輸送具体方針の第4版について伺います。第3版から第4版に変わって、いろいろ更新されてるところはあると思うんですけれども、懸念事項として、大阪メトロの依存度の高さ、混雑率のところと、それから災害時のときの対応というのが、これ、第2版あたりからもずっと残ってきていると思うんですけど、このあたり、見られて、知事としてご見解あればお願いします。

知事

 まず大阪メトロ、それからシャトルバス、そういったものが基本的には中心になってくるということになります。ですので、それをベースにしながら、災害が起きたとき、特に南海トラフ級の巨大地震が起きたときどうするのかということについて、しっかり災害対策をまとめていくことが重要だろうというふうに思います。基本的には駅からのシャトルバスであったり、あるいは鉄道であったり、大阪メトロですね、水上交通なんかもやります、パークアンドライド等も行いますけれども、そういった様々な交通のかけ合わせにはなりますが、その中でメトロというのが中心的になってくるのは、これは当然そういうふうになると思います。ただ、通常の輸送ではなくて、非常時にどうするのかということはしっかり災害対策として立てていく必要があると思います。

記者

 南海トラフ級の部分に関しては、多分、今回出されている防災の実施計画の部分で、いろいろ対応が考えられると思うんですけども、交通のほうの専門家に伺っていますと、そこまでいかなくても、橋の渋滞とか、片側、橋と、それからメトロが中心のルートになると思うんですけれども、片側でいろいろな渋滞が起こったときとか、メトロのほうでも、電気系統、かなり負荷がかかるという話なので、2分から3分に一本ということになると、状況的には大丈夫というか、クリアされるらしいんですけども、負荷がかなりかかるということで、そういう電気的な故障みたいなところの対策が必要という話も伺いました。ですから南海トラフ級のところは防災実施計画のところでやられるとしても、こちらの輸送の具体方針のところで、片側が使えなくなったりとか、あるいはメトロがちょっと動かなくなったみたいなときの対応が必要になってくると思うんですけど、なかなか見ていますと、2版、3版、4版と、そのところが積み残しのまま来ているように思うんですけど、そのところでちょっと、何か指示とか具体的な話があればと思って伺ったんですけど。

知事

 どうしても電車が止まるというトラブルが発生したとき、これは昨日も、東海道新幹線もそうですけれども、これは当然起こり得る話だと思います。そのときに一時的に混雑するのは、これはもう当然あり得る話だと思います。そのときに代替として、例えば交通、車での、橋ですね。橋への通路、これは一時、やはり混雑することになるんだろうとは思います。だけれども、そこは、その情報というのはできるだけ速やかに、何らかのトラブルで電車が止まっている場合は、その情報を速やかに発信する。それはほかのエリアでもある話なので、昨日もあった話ですから、そういったことは、当然トラブルがないようにすればいいのはもちろんなんですけれども、それは電車であるからトラブルで発生はし得るし、それから交通においても、何らかのトラブルが発生して渋滞になった場合は、その情報を的確に発信していくということが重要だろうと思います。その時々にそれぞれが補完し合いながら対応していくということになると思います。

記者

 ありがとうございます。
 専門家の方がおっしゃるには、四つ橋線をもっと活用したらいいのではないかということもおっしゃって、ニュートラムにつなぐというのが一つだと思うんですけど、迂回路としてですね。北加賀屋あたりで降りてもらって、そこからバスでという手もあるだろうしとか、あるいはもうちょっと違うルートも考えられるのではないかみたいな話もあって、第3版が見られて第4版が出てくるまでの間の意見だったので、まだ第4版は見ておられないんですけども、そういった意見があって、もうちょっと幅広く考えられるんじゃないかなというふうにおっしゃっていたことと、それとやっぱり有事対策のところはどうしても次の版で出て、次は冬の版の最終ですよね。ですから、そこでもう出てこないとなると何か起こったときはちょっとそのままいってしまうということになるかなと思うんですけど、第5版に向けて、何かここをこのようにしてみたいな指示みたいなことを何か考えられているとすればお願いしたいと思います。

知事

 円滑にできるだけ地下鉄にしても、地上の交通にしても、水路にしてもそれぞれ確保していますけれども、やはりそれぞれどれか一つが何らかのトラブルが発生した場合どういうふうに代替をしていくのかということは、交通の専門家の意見も聞きながらより掘り下げていくべきだと思います。なので、そういったことはより実務的にしっかりとこれからさらに進めていくということになるかと思います。あとはもう本当に災害が起きたときにどうするか、これは防災対策として取り決めていくということになるかと思います。

新型コロナウイルス感染症関連について

記者

 ありがとうございます。
 あと一つだけ。新型コロナの件ですけども、第11波という話が出てきていまして、この28週で急激に上がってきていると思います。まだ沖縄とかほどひどい状況にはなっていないと思うんですけれども、今のコロナに対するご認識と、そろそろ警戒しないといけないのかという段階なのか、そういったことではないんだよということなのか、知事のご認識をお願いします。

知事

 新型コロナについては確実に今増えてきています。全国の平均が11.18人に対して大阪府は9.65人ということで、全国の平均まではまだいっていないという状況ですけれども、波の角度を見ますとやはり感染が増えてきている、流行期に入っているということは間違いないと思います。ですので、人との接触の機会が増えることにはなるんですけれども、その中で特にリスクの高い人であったり、持病持ちの方、高齢者の方は感染対策に気をつけてもらえたらと思います。
 また、今は熱中症もある時期でもありますので、どうしても熱中症の症状とちょっと分かりにくいと、コロナか熱中症か分かりにくいというようなことも、類似しているところもあると思いますので、調子が悪ければ高齢者の方、それから持病持ちの方、リスクの高い方は早めに医療機関を受診してもらいたいと思います。今コロナは流行期に入っていますので、リスクの高い方、体調の悪い方は早めに医療機関の受診をお願いしたいと思います。

記者

 ありがとうございます。

職員

 ほかにご質問ございますでしょうか。そうしましたら、横田さん、どうぞ。

北陸新幹線の延伸関連について(2)

記者

 フリーの記者の横田ですけども、先ほどの北陸新幹線に関連して、報道先行とおっしゃいましたが、これは国交省からデータが大阪府に提供されないというのはおかしいと思われないのでしょうか。まず、大阪府が知るべき情報がなぜか報道機関に流れているということなんですが。

知事

 おかしいと思います。まずはやっぱり我々は関係自治体なわけですから、しかも現時点で立地自治体でもありますから、そういった意味ではきちんと情報提供をしてもらいたいと思います。ただこれを国に確認しても、現時点でそういったものはないということも聞いています。

記者

 記事になった後もですか。

知事

 記事になった後も。情報があるのだったら我々としては正確な情報を速やかに提供してもらいたいというのは国にも言っていますが、現段階ではありません。報道が先行するのはおかしいと思います。でも、僕らはその報道が正しいかどうかを知る由がないと。知る由がない中で皆さんからの質問に対して、あるいは仮定の質問に仮定で答えているということにはなるんですけれども、でもこれだけ多くの報道機関の五大紙の皆さんであったり、放送局の皆さんの報道だから根拠はあるんだと思いますけれども、何かネット上のうわさとかではないので、それならば速やかに情報提供してもらいたいなというふうに思っています。

記者

 仮定の質問になるんですが、小浜ルート0.5程度の費用対効果になると、それに対して国交省は算出のほうを変えて何とか1以上にしようという姑息なことをやろうということも報道されているんですが、この国交省の姿勢についてはどうお考えでしょうか。

知事

 それも横田さんの仮定の質問だからちょっと答えにくいんですけれども、でも普通に考えたら、費用が増大するから収益の方法を見直してゴールポストを変えましょうというのは、僕は違うのではないかというふうには思います。

2025年大阪・関西万博関連について(2)

記者

 ちょっと質問は替わるんですけども、夢洲の気温測定を先週18日にしたところ、場所によっては40度を超えるところがあったと。天王寺周辺の気温に比べて、1日しか測っていないのでN値で確定的なことは言えないんですが、大体2度から6度ぐらい夢洲のほうが高い傾向があったと。夢洲の中でも温度分布があるということなんですが、万博来場者の熱中症対策をするには夢洲現地での温度測定データの収集が不可欠だと思うんですが、これは既にやられているのでしょうか、これから進められるのでしょうか。

知事

 横田さんの天王寺と夢洲の温度測定を誰がどのようにやったかまでは把握はしていないですけれども、それは公式な試験機関がやったということですか。

記者

 いや、僕が温度計を持って測ったんです。

知事

 そうですか、横田さん調べですか。

記者

 ええ。

知事

 横田さん調べを前提に答えろというのもなかなかあれですけれども、基本的に万博会場において、例えば今最新の技術として、道路、通路について温度がたまりにくいような、過熱しにくいような新しい素材もありますから、そういったものを活用して地面をつくっていこうというようなところもあります。それから、静けさの森も当然つくる、そして当然リングもあって、それらの施設があるということですから、当然そこでは夏場については冷房ということにも、施設内にはそういうことにもなります。
 また、大阪ガスパビリオンなんかは新しい放射冷却の最新技術を使ってそもそも温度を下げるような仕組みを取り入れたりもしています。それから、会場内では水を、給水スポット、そういったのも設置をすると。暑い日は水を自由に飲んでもらえるように、そういったものを設置する。また、ミストなんかもいろんなところで設置をする予定にしています。なので、暑さ対策、熱中症対策というのはしっかりと、当然取っていくということになります。そして、万博会場内にお医者さんがいる三つの診療所、五つの応急手当所、合計八つの医療従事者が対応できるそういったポイントも設置をいたします。しっかりと熱中症対策は取っていきたいというふうに思います。

記者

 既にデータは、気温の、夢洲の温度データというのは測定されているんでしょうか。そのデータはご覧になっていないんでしょうか。

知事

 今、夢洲は工事中ですから、夢洲だけの気温というのは、僕は承知していません。

記者

 あと、今、名前が出た大阪ガスと大林組がAIを使った気象予測をしていると。大阪スーパーシティ構想の中に含まれているんですが。予測をしたからには、当然、実測値と突き合わせて比較して予測精度を検証していると思うんですが、大阪ガス・大林組の共同プロジェクト、AI予測と連携して、情報共有をして、それを熱中症対策に生かすということは進められているんでしょうか。進める予定はあるんでしょうか。

知事

 大阪ガスのその研究についてはちょっと詳細を把握はしていませんけれども、熱中症対策として万博協会として取り得るところ、これはしっかりと当然取っていくということになります。それは当然、内部でも検討しているということになります。

記者

 現時点では大阪ガス・大林組の取組、AI予測と情報共有、連携はしてないのでしょうか。

知事

 それは大阪ガスに取材していただけたらと思います。僕はちょっと承知していないと先ほど申し上げたんですが。

記者

 万博協会副会長として、熱中症対策の一つとして、せっかくそういう先進的なAIを使った取組があるので、その辺の情報収集をして生かすということは考えていないんでしょうか。

知事

 AI予測等で生かせるところはどんどん生かしていけたらいいと思います。ただ、横田さんの質問の前提として、それが熱中症とつながるかどうかというのは分からない前提で、横田さんは絶対つながるという前提でお聞きだと思うんですけども、あまり横田さんの質問を、前提を事実とした上で答えるのはちょっと難しいところもあるので、承知していない以上ね。なので、AIとか様々な最新技術をうまく使った対策というのは取っていったらいいというふうには思います、一般論として。ただ、大阪ガスのところまでは、ちょっとすみません、承知はしていないです。

記者

 既に発表されている、公開されている、報道もされている取組の中に大林組と大阪ガスのプロジェクトがあって、それの目的は、今働いている人たちの熱中症対策も狙いの一つだということなので、当然、翌年の本番の熱中症対策にも使える内容だというのはオープンになっている情報から知り得たものですから、当然、副会長の吉村さんもそういう情報をつかまれているのかなと思ったんですが。

知事

 いろんな企業がいろんな挑戦というか、ことをやっているということは、どんどんいろんなところでやってもらいたいと思います。幅はめちゃくちゃ広いです。横田さんがピックアップされたそこの研究についても、これは万博で活用できるものであれば、本当に熱中症対策で活用できるのであれば、どんどん活用していったらいいというふうに思います。全ての事実を完璧に、横田さんはそこをピックアップされたと思うんですけども、世にある全ての事実が完全に頭に入っているわけではないですけれども。ただ、熱中症対策を取ることは大切だということで、熱中症対策はきちんと取るべきということは、これは実務方も含めて指示をしていますので、先ほど申し上げたような様々な熱中症対策というのを実施しているところです。その大阪ガスの研究も使えるのであれば使ったらいいというふうには思います。

万博子ども無料招待事業について(3)

記者

 最後に、子ども専用列車の話を先週されましたが、バスの止まる駐車場から会場まで距離があるということで、熱中症対策上は、子ども専用列車に限って子どもたちの来場を想定するのが理想だと思うんですけど、そういう想定をされているんでしょうか。両方併用するというお考えなんでしょうか。

知事

 ごめんなさい、ちょっと質問の意味が分かりにくかったんですけど、どういう意味ですか。

記者

 先週、子ども専用列車を走らせるということを発表になりましたので、それの狙いは、バスで行くと駐車場から会場まで結構距離があるということからすれば、子どもたちが万博に行く場合は列車のみに限るということを目標にされているのか、それはちょっと厳しいので両方併用するという前提なのか、知事のお考えというか、方針を確認したいんですけれども。

知事

 子ども専用列車については、これは低学年の子どもも含めて、これは中学生も含めてですけれども、ほかの大人たちと混在しない、そのための専用の列車ということで、駅前まで行ける、夢洲駅まで行けるという意味では非常に有効な移動の手段だと思います。これは、例えば一つ言われたのが、子どもたちがなかなか混雑しているラッシュの時間帯にどうやって電車のような、特に小さな学生とかは難しいんじゃないか、あるいは引率ってなかなか簡単じゃないよねという実務的な課題に対して、そういったことを今検討して、非常に有効な手段だと思います。
 バスも当然必要です。ですので、バスも、ある意味、学校から現地まで行くわけですから、非常に有効な手段。むしろ、どちらかというと、バスは、バスの台数をどこまで確保できるかという論点です。今、延べ3,000台だったのを、1,000台増やして、延べ4.000台まで確保できるようにもなりました。だから、できるだけバスを確保できるようにしていきたいというのが基本的な考え方。
 さらに、そのバスで行ったときに、観光バスの駐車場から実際にゲートの入場まで約800メートルぐらいある。800メートル歩くのは大変じゃないかという意見があります。でも、これは、意見として考えたときに、例えば小学生、低学年じゃないような子どもたちが800メートル歩くのが本当にこれは危険と言えるのか。中学生もそうですし、遠足というのがあるわけですから、そういったところについて、例えば、幼稚園から上がったばっかりの小学生、1年生とかであればまだ分かるかなと思うんですけれども、僕らも、皆さんも、みんなそうですけど、子どもを育てていたら、子どもも走り回るわけですから、そういった意味では、800メートルの距離を歩くということは、それがおかしいというのであれば、そもそも遠足って難しいんじゃないかとは思います。ただ、僕が思うのは、本当に幼稚園から上がったばっかりの小学校1年生だとか、あるいは支援学校に通っている障がいをお持ちの方が万博に行きたいという方はちょっとやっぱりそれは距離があるなと。だから、属性によって違うんじゃないかなと思っていますので、そういった、やっぱりちょっと守るべき属性の人を何とか対応できないかというふうには思っています。なので、小・中・高全員何か800メートル歩くのはおかしいと僕は思っていません。

記者

 ありがとうございます。


職員

 ほかにご質問ございますでしょうか。
 ございませんようですので、それでは、記者会見のほうを終了させていただきます。ありがとうございました。
 マイクのほうを幹事社のほうにお返しさせていただきます。

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