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令和6年(2024年)6月26日知事記者会見内容
記者会見項目
- バーチャル大阪パビリオンに出展する中小企業等の募集について
- OSAKA PRIDE PRODUCTS 2025について
- 熱中症予防について
- 子宮頸がん予防に係るHPVワクチンの接種促進について
職員
それでは、ただいまから知事記者会見を始めさせていただきます。
初めに、知事よりご説明がございます。知事、よろしくお願いいたします。
バーチャル大阪パビリオンに出展する中小企業等の募集について ※この項目で使用した資料はこちら
知事
私からは4点です。
まず、1点目についてです。1点目はバーチャル大阪パビリオンの出展に関する中小企業の募集についてです。
大阪においては、ご承知のとおり大阪ヘルスケアパビリオン、これは地元のパビリオンとして、パビリオンを実際につくって出展をしていきます。現実の実際のパビリオンはもちろん今、着々と進んでいますけれども、バーチャルのパビリオン、バーチャル大阪パビリオンというものを構築していきます。その中で、大阪の技術や様々なそういった魅力のある中小企業で、なかなか万博にリアルでは出展する、資金面も含めてそういったものはないんだけども、でも、技術とアイデアとすばらしい未来の可能性があるという大阪の中小企業が、このバーチャル大阪パビリオンで出展をしてもらえたらなと思います。そして、バーチャル大阪パビリオンとリアルの大阪パビリオンとも連携をしながら結びつけていくと、大阪の中小企業がこの万博を通じてバーチャルの大阪パビリオンでその魅力を発信できる機会、その技術やノウハウを発信できる機会、それをつくっていきたいと思います。
大阪・関西万博の開幕に先行しまして、2025年の1月にバーチャル大阪パビリオンを開館いたします。来年の1月15日から万博終了の10月13日までバーチャル大阪パビリオンを開館いたします。そこでは、先ほど申し上げましたが、中小企業、そしてスタートアップの優れた技術、サービス、これを国内外に発信する絶好の機会にしたいと思います。その絶好の機会となるバーチャル大阪パビリオンで出展を希望する中小企業を募集いたします。
バーチャル大阪パビリオンですけれども、先ほど申し上げました大阪ヘルスケアパビリオンが制作・運営するミライの大阪を舞台にしたバーチャル空間です。アバターでここに入っていくということになります。そこでは協賛企業の展示、また中小企業の展示のほか、バーチャルライブ等のバーチャル空間の中でのライブ等のイベントも開催をいたします。まさにバーチャル空間においてパビリオンを開館して、そこで中小企業の未来の技術であったり、あるいはイベントを開催いたします。開館期間は来年の1月15日から万博終了の10月13日まで、プラットフォームはREALITYという、この分野に非常に強い企業にやっていただきます。スマホ向けのメタバースになります。
募集概要ですけれども、府内に活動拠点を有する中小企業の皆さん、スタートアップ等になります。募集期間ですけど、6月26日水曜日、本日から8月9日の17時まで募集期間といたします。参加費用は10万円です。消費税別で10万円ということになります。募集企業は100社程度募集します。これ自体は、実際の大阪ヘルスケアパビリオンの費用から支出をしてつくっていきます。ですので、10万円と非常に手頃な価格になっているというふうに思いますので、ぜひ多くの皆さん、我こそはという企業は募集をしていただけたらと思います。サイネージ型の展示スペースに、画像であったり動画であったりテキスト、この三つを展示いただきます。詳細はこちらです。これ、展示のイメージがこういうふうになっています。画像、動画、テキスト、展示のコンテンツがそれぞれA社であったりB社であったり、バーチャル空間をアバターで進んでいく中で、4階建ての構造になっているんですけども、そこで展示をするということになります。
もう少し具体的なイメージとすれば、万博協会においてもバーチャル万博というのをやります。これがイメージ図ですけれども、万博開催中に、これはもう既に協会でも発表していますが、バーチャル万博というのをやります。万博会場に来るお客さんとリンクするのも当然ありなんですけれども、万博会場に来なくとも、いろんなバーチャル空間上の体験ができるバーチャル万博というのをやろうじゃないかということで今進めています。そのバーチャル万博の中に大阪ヘルスケアパビリオンも実際にあるというものになります。ですので、この空間の中で、例えばこの島のスペースに大阪ヘルスケアパビリオンが実際にあると。大阪ヘルスケアパビリオンの中に入っていくと、中ではバーチャル大阪パビリオンが待っているということで、これは大阪を代表する木である大イチョウを中心に添えて、その周りに建物が建ち並ぶと。そして、この中に入っていくと4階建てになっていて、進めばいろんな企業の様々な技術であったり、サービスであったり、魅力であったりというのが、ここで発信することができて、アバターの皆さんがそれをキャッチしていく。また、イベント等も行うということになります。そして、リアルの大阪館と様々な連携をしていくということも今後考えています。リアルとバーチャルが絡み合いながら、そしてこのバーチャル空間において多くの企業の皆さんに、中小企業の皆さんにその技術を発信していただけたらと思っています。
100社ですけど、20社程度を1グループとしまして、この9か月間で、クールで約3回展示をしていくと、20日弱の展示を3回、回転させて、万博開始前、万博開始の前半、万博の後半のこの三つのクールに分けて、それぞれの中小企業の皆さん、選ばれた100社程度の皆さんが3回のクールごとにそれぞれの企業の魅力を発信するということになります。
なかなかリアルでは、大阪・関西万博に参加はできない、費用面とか様々な面で参加できないけれども、ぜひバーチャルで参加したいという企業の皆さん、なかなか大きなお金もないんだけれどもという企業の皆さんもどんどん、このバーチャル空間であれば魅力を発信することができますから、ぜひこれを活用していただけたらと思います。
OSAKA PRIDE PRODUCTS 2025について ※この項目で使用した資料はこちら
「OSAKA PRIDE PRODUCTS 2025」についてです。これは、大阪のお土産についてです。中小企業であったり、小規模事業者が生産して販売する商品の中には非常にすばらしいものもたくさんあって、大阪のお土産ってどういうのがあるんですか、大阪のお土産で我々としてもぜひ推奨していくものを作っていこうと。そして、万博のときに、2,800万人の方が大阪に来られますから、万博会場だけじゃなくて、いろんな主要駅とかターミナルにも当然来られますので、そういった場面も活用しながら、大阪の、多くの人が来る万博で、多くの人が来る機会をうまく活用して、大阪のお土産、あるいは魅力ある製品を販売していこう、その支援をしていこうという事業です。
大阪・関西万博の開催の効果を中小企業であったり小規模事業者、お土産のそういったところに波及させていこうという取組です。
今回、中小企業、小規模事業者が生産・販売するお土産物を磨き上げて、販売を支援していきます。「OSAKA PRIDE PRODUCTS 2025」をスタートいたします。
そのための大阪の魅力を伝える商品の募集を開始します。まず、対象商品ですけれども、お土産に適する商品ということで、食品であったりあるいは雑貨であったり、あるいは工芸品であったり、一事業者一品でお願いをいたします。万博開催終了後も継続的に供給・販売できるという商品を想定しています。ちなみに大阪の場合は、皆さんご存じのとおり大阪産(もん)もあり、大阪産(もん)名品というものがあります。大阪産(もん)名品等は既に我々も認証していますので、大阪産(もん)名品等のブランド認定をされた商品も当然応募可能ですし、その場合は、後で説明しますけど、予選会における審査は免除をいたします。既に審査をしておりますので免除いたします。
対象事業者ですけれども、府内に本店、支店、営業所、生産・製造場所を有する中小企業と小規模事業者が対象になります。来月7月1日から8月19日まで募集をいたします。本日、募集要項を公開します。応募方法についてはプロジェクトサイトからオンラインで申請してもらえたらと思います。
支援内容についてですけども、スケジュールを見ながらのほうが分かりやすいと思いますが、まず、7月から募集を開始いたします。そして、6年8月末ですけれども、府内8ブロックに分けて地域予選会というものを開催いたします。ここで予選会の審査を行っていきます。そして、その中から地域代表商品として500品以上のものを選定いたします。これは9月頃になると思います。そして、その地域代表商品を選定した後、地域代表商品に選ばれた事業者さんに対して、ワークショップとか講習会を開催いたします。ここでは様々なバイヤーであったり、その道の専門家の人が、どうすればその商品をうまくプロデュースして販売に結びつけられるのか、どうすれば販路開拓が広げられるのか、そういったアドバイス等を実施していくということになります。
すばらしい、いい商品があるんだけども、なかなか販売のノウハウを持っていないというところも多くありますので、そういったところをバイヤーであったりその道の専門の人に講師してもらって、よい商品、よい製品をいかに広い人に知ってもらうかということの講習等を行います。また、その過程において、物産展などにおける出品場所も提供をいたします。この地域代表商品に選ばれたものについてですね。
さらにその中から、大阪代表商品として50品程度を選定いたします。大阪代表商品に選ばれた50品につきましては、これはバイヤー等が選んでいきます、選んだ50品は、万博開催時において、主要駅とか空港における販売スペースを提供いたしますので、そこで販売することができるということになります。2,800万人の方が大阪にちょうど来られる万博のとき、主要駅とか空港を多くの方が利用されますけど、そこで大阪代表商品としてその品を販売することができるということになります。これは最終的に500品以上の中からさらに50品程度をバイヤーの方たちが選ぶということになります。そして、4月からそういった主要駅、空港等でも販売スペースを提供していくということになります。
支援内容をまとめますと、ワークショップや講習会における出品のブラッシュアップの支援を行います。そして、物産展などにおける出品場所を提供します。さらに、バイヤー等が選んだ大阪代表商品50品につきましては、主要駅や空港などにおける販売スペースを万博開催時に提供いたします。ぜひ大阪のお土産として我が社の商品がふさわしいんだという企業の皆様は、応募をしていただけたらと思います。
熱中症予防について ※この項目で使用した資料はこちら
熱中症対策についてです。これから非常に暑い日がやってくるということになりますので、熱中症にぜひ注意をしていただけたらと思います。例年多くの方が熱中症を発症していまして、令和4年は全国で1,477名の方が熱中症で死亡されました。熱中症というのは命を奪う、命を失う、そういったものでもあるということをまずは知っていただきたいと思います。府内でも、既に35度を超える猛暑日が発生いたしました。日頃から適切な予防行動をすることで防ぐことができますので、それをお願いしたいと思います。
まず、熱中症のリスクの高い人ですけれども、一つ目は子どもです。体温調節機能が非常に未発達で熱中症になりやすいというところがあります。次は高齢者です。体内の水分が不足しがちです。また、暑さの感覚機能が低下している。暑いということそのものを感じにくくなってしまう。でも、実際に暑くて熱中症になってしまう。自覚症状が若い人よりも少ないということになります。暑さに対する体の調整機能も高齢者の方は低下をいたします。熱中症で亡くなられた方の約8割が65歳以上の方です。つまり、熱中症で亡くなる方のほとんどの方は高齢者になりますので、ぜひ高齢者の方は注意をお願いしたいと思います。
特に徹底してほしいポイントですけども、熱中症は部屋の中でも起こります。熱中症というのは外でよく起きるイメージがありますけれども、実は部屋の中でよく起きるものになります。死亡事例を分析しますと、死亡事例のうち8割以上が自宅で発生しています。なので、外で熱中症にかかって死亡というニュースもあるんですけれども、実は自宅で亡くなられる方が圧倒的に多いということになります。そして、自宅で、熱中症で亡くなられた方のうち約8割がエアコンを使っておられない方です。熱中症で亡くなられた方を分析しますと、エアコンを使用していた方は20%にすぎないと。約8割の方はエアコンを未使用の自宅で、熱中症で亡くなられている、そして、高齢者の方が多いということになります。
そして、水分補給が大切ですから、小まめな水分補給をお願いします。喉が渇いていなくても水分の補給を、大量に汗をかいたときは塩分の補給をお願いしたいと思います。熱中症予防のポイントとして、まず、暑さを避ける工夫をお願いします。そして、この暑い環境の中では体の冷却をまず進めてください。そして、室内ではエアコンを使ってください。小まめに水分、塩分の補給をお願いします。暑さに備えた体づくりをお願いいたします。
今回、大塚製薬さんと、ファミリーマートさんと連携をいたしまして、熱中症対策のPRを実施いたします。
まず、こちらが熱中症対策のポスターになります。これは大塚製薬さんと、そして、ファミリーマートさんと連携で行うということに、このポスターを作成するということになりました。作成におきましては、大塚製薬さんで作成をいただいたものというものになります。そして、これをファミリーマートさんで掲示をしていただく、ですので、大阪府、大塚製薬さん、ファミリーマート、3者が協力してこの啓発活動を行っていくことになります。大塚製薬さんとファミリーマートさんには感謝を申し上げます。
実際に、どういうところをするかということですけれども、大塚製薬が作成したポスターをファミリーマートで掲示をすることに併せまして、啓発動画を作成いたしましたので、それをファミリーマートのサイネージ、レジのところのサイネージで発信をしていただきます。これについて、動画がありますので、少し実際のものを見ていただけたらと思います。
(動画上映)
知事
ということで、これをファミマのデジタルサイネージでお知らせをしていきます。熱中症が怖いものだということで、熱中症対策をやっていきましょうということをぜひ多くの皆さんに知っていただけたらと思います。
これから暑い夏がやってきますので、特に注意が必要な時期になります。そして、熱中症の症状と思われる方が、そもそも呼びかけに答えない、つまり、意識障がいがある状態だったり、自分では水を飲めないような状態になってしまっていっているという場合は、ためらわずに救急車を呼んでください。そして高齢者、子ども、熱中症になりやすいリスクが高い方については周囲からの助言や声かけをお願いしたいと思います。
そして、対策の一つとして、暑さをしのげる場所を多く準備もしていますので、活用してもらえたらと思います。猛暑から命を守るために、日頃から暑さをしのげる涼しい空間、クールオアシス、これをぜひ積極的に活用してもらえたらと思います。特に熱中症特別警戒アラート等が発表されたら、ここは不要不急の外出を避けて、涼しい室内で過ごしてもらえたらと思います。
二つありまして、一つ目はおおさかクールオアシスということで、本当に暑い日には一時避難をしていただけたらと思っています。その目印として、クールオアシスプロジェクト協力施設ということで、民間の施設の皆さんに協力をしていただいています。民間事業者のエアコンのある施設や店舗を、民間の店舗や市の商業施設の皆さんにご協力いただきまして、暑さを回避する場所として活用するということで協力いただける企業が多くありますので、ぜひそこを使っていただけたらと思います。
例えばですけど、府内の薬局であったり、ファミリーマートなど、約2,000件が対象になります。このクールオアシスプロジェクト協力施設、ありますので、外出先で暑くてしんどいというときは、立ち寄っていただけたらと思います。気軽に入っていただければ結構です。そして、協力施設、店舗も随時募集をしています。暑さをしのぐために、その目的で気軽に立ち寄っていただいて結構ですので、本当に暑い日にこれから入ってくると思いますけど、熱中症の危険があるようなときは、本当に暑いなというときは、こちらで涼んでもらえたらと思います。
営業時間内の利用時間ですけど、営業時間内の15分程度、これは目安ですけれども、ここで気軽に入っていただいて、涼んでいただけたらと思います。このステッカーが目印になります。
そして、公共の施設ももちろんその対象になりますけど、さらに熱中症特別警戒アラートが発表された日に、クーリングシェルターというものを、市町村があらかじめ指定した場所で、涼しい空間を開放していきます。熱中症特別警戒アラートというのは今年の4月から新しくつくられたもので、これまではそういうのはなかったんですけども、熱中症警戒アラートをさらに超える非常にリスクの高いときは熱中症特別警戒アラートというものが発令されることになります。その発令された日には、市町村があらかじめ指定された涼しい空間を活用してもらえたらと思います。
例えば市役所とか、福祉センターとか、あるいは図書館、公民館などがその対象になります。大阪府内においては12市192施設がその対象になるということですので、熱中症特別警戒アラートのクーリングシェルターのマークもありますから、このマークを目印に、熱中症特別警戒アラートが発表された日、本当に極めてリスクの高いときはこちらで涼んでいただけたらと思います。
そして、じゃあ、そういったクールオアシスとかクーリングシェルターって、どこにあるのか分からないよねということに関しては、外出先でも簡単に確認できるようにいたしました。府内のクールオアシス、クーリングシェルターをOSAKAひんやりマップで公開いたします。公開中です。今のうちにご自身の身近な場所をチェックしていただいて、本格的な暑さに備えてもらえたらと思います。OSAKAひんやりマップというものを作りまして、これはクールオアシスがどこにあるか、あるいは暑さを退避する施設がどこにあるのか、暑さをしのげる涼しい空間がここにあるよというのは、すぐ分かるようにしていますので、ぜひこれも活用してもらえたらなと思います。
大阪府はホームページも、この間ですけれども、分かりやすくということでリニューアルもいたしまして、そして、スマホで見ても分かりやすいようなものを作りました。これは既に公表して、既に実行している最中でありますけれども、そこで簡単にここにたどり着けますので、ぜひこれを、ひんやりマップを利用していただけたらと思います。
ちょっとホームページからこんな感じで行くんですよというのを、ひんやりマップの使い方を見てもらえたらと思いますので、ちょっと動画を流します。これは今、大阪府のホームページです。このひんやりマップというのが出てきますから、それをクリックしてもらったら、ここで大阪のひんやりマップが出て、それを自分の所在地に合わせていくと、今はこれは大阪府庁ですね、府庁にいますけど、ここにひんやりマップがありますよというところですね。ココカラファインがありますが、こういった形で非常に簡単に、そういった涼むことができる場所をチェックできますし、クールオアシス、ひんやりマップにある施設は気兼ねなく、買物をするという目的がなくても、涼むという目的で入っていただいて結構だというところが対象にもなっていますので、ちょっと気にされる方は、きちんとそこはオーソライズされたものになりますから、こういったものをうまく活用しながら、この暑さをしのいでいただけたらというふうに思います。適切な予防行為で熱中症を防いでもらえたらと思います。
子宮頸がん予防に係るHPVワクチンの接種促進について ※この項目で使用した資料はこちら
四つ目です。子宮頸がんの予防に関するワクチン、HPVワクチンの接種の促進についてです。
府内では、毎年2,700人の方が新たに子宮頸がんに罹患をされ、そして約200名の方が命を落とされているという状況です。これは防ぐことができます。あらかじめワクチンを接種することによって、多くは防ぐことができるというものになります。80%から90%予防することができるものになります。この子宮頸がんワクチンのキャッチアップ接種を今、実施をしていて、今年度が最終年度になりますから、ぜひこの機会にご利用いただけたらと思います。最終年度を過ぎると、自費での接種ということになります。今年度が最終の年度になります。
現在、17歳から27歳の女性に対して、子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルスの感染を防ぐキャッチアップ接種を実施しています。公的なワクチンの接種の対象でなかった期間の方が、今17歳から27歳の女性、その方々のキャッチアップ接種になります。
現在は12歳から16歳の女子については、定期接種の対象になっています。ちょうどこの期間、ワクチンそのものが公的なものから外れているという時期でありましたから、そのことについてキャッチアップ接種を今、国として実施をしているわけです。そして、今年度が最終年度になります。無料接種の最終年度です。原則3回接種が必要になりますので、年度内に終えるためには9月頃ぐらいまでに1回目の接種が必要ということで、今回案内をさせていただきます。
まず、子宮頸がんについてですけれども、ヒトパピローマウイルスの感染によって罹患いたします。ヒトパピローマウイルスについては、性的接触のある女性の50%以上が生涯で1回は感染するものだとされています。だから、多くの女性が感染する可能性が非常に高いものだということです。これが契機で子宮頸がんになられる方が多い。子宮頸がんになられる方は20代、30代が全体の38.9%ということで、非常に若い世代の方が子宮頸がんに罹患をされるというものです。そして、この子宮頸がんによって、新たに毎年毎年2,700人が罹患され、約200人が死亡しているという状況です。ただ、これも予防効果が高い9価ワクチンを接種すれば、子宮頸がんの原因の約80%から90%を予防することができるものでもあります。ですので、今回、キャッチアップ接種の最終年度になりますので、ぜひ接種をしていただけたらと思います。
対象ですけれども、17歳から27歳の女性です。1997年4月2日生まれから2008年4月1日生まれの方。ワクチンの接種勧奨が控えられた時期というものがあります。これは皆さんもご承知だと思いますけれども、そういった時期が一定ございました。その間の接種対象者ということになります。
そして、副反応ですけれども、接種した部位の痛み、腫れなどがある場合があります。国においてワクチンの安全性については特段の懸念がないと、認められないということが確認をされています。
接種回数ですけど、原則3回接種が必要です。ワクチンは半年から1年の間に決められた回数を接種いたします。3回目の接種完了まで最短でも半年かかりますので、逆算すると、今年の9月ぐらいまでに1回目の接種をすることによって、公費助成の対象になる、無料接種の対象になります。例えばですけれども、まず1回目を接種すると、1回目から大体2か月の間隔を空けるというふうにされていますので、2か月後になります。例えば9月に接種開始すると、次は11月になります。そして、3回目は1回目から6か月の間隔を空けるとされていますので、1回目から6か月を確保して、3月になります。3月末までは全額公費負担ということになりますが、それ以降は自己負担となります。公費補助がない場合の接種費用というのは約8万から10万円かかるということになりますので、公費補助の最後の期間だということになります。キャッチアップ接種の対象の方、ぜひ、子宮頸がんを防ぐワクチンの接種をお願いできたらなというふうに思います。
ワクチンにつきましては、小児科、内科、産婦人科等、お住まいの委託医療機関で接種できますので、こちらで接種をいただけたらと思います。接種の接種券等は市町村から送られてくるというふうに思います。
キャッチアップ接種の対象者に向けた広報ということで、キャッチアップ接種対象者に、ワクチンの適切な情報を伝えるためのセミナーを開催いたします。近畿大学においては、この7月2日、この日時で開催をされます。対象は近畿大学の学生になります。そして、大阪大学においても開催されます。ここは興味のある方が対象になります。また、キャッチアップ接種対象者に対して適切な情報を提供するため、必要があれば、大学に出向いて府の職員が説明いたしますので、希望される大学関係者の方はお気軽に相談をいただけたらと思います。そして、こうやって協力いただける大学だけでなくて、SNS等で広告を実施いたします。7月10日から啓発動画をSNS広告で配信をいたしますので、そこで見ていただけたらというふうにも思います。ワクチン接種の必要性について発信をいたします。
接種の方法ですけれども、母子手帳と市町村から送付されている接種券というものがあると思いますから、市町村から接種される接種券を持参の上、委託医療機関で接種をしていただけたらと思います。
私からは以上です。
質疑応答
職員
ありがとうございました。ちょっと途中、画像が乱れまして、申し訳ございませんでした。
それでは、ただいまから府政・公務に関するご質問をお受けいたします。質問されます方は挙手の上、社名とお名前をおっしゃっていただきますようお願いいたします。
それでは、まず、幹事社のMBSさん、よろしくお願いします。
バーチャル大阪パビリオンに出展する中小企業等の募集について
記者
MBSの山本と申します。私からはバーチャル大阪パビリオンに関して2点お伺いします。
こちら、リアルの大阪ヘルスケアパビリオンとの連携について、どのような連携を期待するのか、もう少し詳しく教えてください。
知事
詳細については、来年の1月以降に発表する予定になっていますが、実際に、例えばバーチャルパビリオンで体験したこととリアルの大阪パビリオンで体験したことを合わせることによって、一つの解が導き出せるような仕組みであったり、何かそのバーチャルの大阪パビリオン、そしてリアルの大阪パビリオンが、それぞれ空間は違うわけですけども、その空間、違う空間を接続する事業ということも実施をしていこうというふうに思っています。具体の中身は来年の1月以降に発表するという予定にしています。
記者
ありがとうございます。
こちら、募集が100社程度で、3クールで回転させるということですが、もし募集が、応募がかなり多くなった場合、増やすという考えはありますでしょうか。
知事
実際問題、この空間で大体20社分を展開していきます。この空間が4階建てになっている空間ですので、これあまりに多過ぎると、情報がふわっとなってしまうというか、情報が非常に多過ぎると、逆に来られたアバターの方にとっても分かりにくいものになってはよくないということで、100社程度というのを想定し、そして、それが3クール、3回の展示、20日程度を3回展示するということになります。今の段階では、現実に来られるアバターの方に知っていただくという意味では、そして、選択と集中をしていくという意味では20社、1回のこの展示においては20社程度を予定して、よりすぐりのものをそこで発信をしたいと思います。
また、併せて、これは中小企業用なんですけれども、既に大阪のリアルのパビリオンに出展をしていただいている大企業においても、あるいは、比較的大きな規模の企業においても、ぜひここに参画したいという声もあると思いますから、そういった協賛企業については、この20社の展示スペースとは別に、このバーチャル大阪の中に展示をしていこうというふうに考えていますので、20社プラスアルファの展示スペースになると思います。その20社については3クールに分けて、約20日展示するということで、確かに会社数はそこまで多くないかもわからないですけども、1クール、1回にして300社に増やすこともできますけれども、やはりここは選択と集中をして、すばらしい技術がある、サービスがあるところについては集中して発信ができればなというふうに思っています。
記者
ありがとうございます。
職員
ほかにご質問ございます方、いらっしゃいますでしょうか。
では、読売新聞さん、どうぞ。
熱中症予防について
記者
読売新聞の山本です。
大きく2点ありますが、まず1点目に、熱中症予防の関係で、クーリングシェルターなんですけれども、これは多分、今後だとは思うんですが、まだ府内の全市町村で、全てが何か指定されているところではないとは思うんですが、資料を見る限りではないと思うんですけども、実施主体が基礎自治体ではあるんですけれども、何か府のほうから、側面であったり後方であったり、何か後押ししていくことがあるのかどうか、その点について教えていただけますでしょうか。
知事
まさに今回もそうですけども、こうやって情報を共有すること、横展開をすることによって、他市も参加しやすい、クーリングシェルターを実施しやすいようにしていこうと思います。だから、好事例の共有化というのを図っていこうと思います。このOSAKAひんやりマップにも、このクーリングシェルターというのは出てくることになりますから、こういった大阪全体の、市町村ごとじゃなくて全体のマップの中にも落とし込むことによって、よりその市町村の市町村民の皆さん、また、府民の皆さんに、分かりやすくその場所の発信であったり、こういったものがありますよという広報であったり、そして、情報の横展開等をしていけたらと思います。
この熱中症特別警戒アラートというのは、今年の4月に新たにできたものですけれども、過去の大阪の事例に合わせても、この熱中症特別警戒警報が出る事例はないというぐらいの、かなりリスクの高い状態が、この熱中症特別警戒アラートです。これまで熱中症警戒アラートについては、皆さんもよく耳にされたと思いますけれども、この熱中症特別警戒アラートというのは、今年4月に国において定められた新たなものでありまして、4月24日から運用を開始しているものです。まず、熱中症警戒アラートというのは、府内のどこかで暑さ指数の予測値が33以上になったら大阪全体に熱中症警戒アラートを発するわけですけども、特別警戒アラートは府内の全域6地点で暑さ指数が35以上の日、つまり、全域で35以上という場合に発令されるというものになります。過去事例においても、なかなかこれに当てはまる日がないなというぐらいの非常にリスクが高い日になりますので、こういったクーリングシェルターという制度も設けて、より発信をしていこうということになりますし、暑さを防ぐ場所もちゃんと提供していこうということを市町村と共有していけたらいいかなというふうにも思います。
これ、全国の制度なので、熱中症特別警戒アラートは非常に暑い日が続くエリアはもちろん当てはまるところはあると思うんですけど、大阪ではまだないぐらいの基準のレベルの警戒アラートになります。
2025年大阪・関西万博関連について(1)
記者
ありがとうございます。
もう1点、万博の関係で、先般、会場整備中にガス爆発の事故が起きて、それに対応して、万博協会のほうが先日、安全対策ということで発表されました。これは特に事故が起きた西側施設に換気装置を設けたりですとか、ほかの建てる施設についても換気装置をつけたり、そういった対策をしていくということを発表されましたけども、この安全対策のそもそもの評価について教えていただけますでしょうか。
知事
今協会で考えられる、そして専門家の意見も踏まえた上で、徹底的に安全対策を取ろうということで実施するのが今回の案になります。ですので、今取れる策は取っているということになると思います。また測定値、パビリオンワールドのエリアについてもガスの濃度測定というのは継続的に実施して、毎日公表するということも行う。情報の見える化ということも併せて、ハード・ソフト対策両面を行っていくということになろうかというふうに思います。なので、今の時点においては取り得る安全対策を専門家の意見も踏まえて取ったということになろうかと思います。ただ、安全対策というのは常に追求していくべきものですから、これからも安全対策は追求していかなければならないと思ってます。
記者
分かりました。
あともう1点、このガスの関係で対応するに当たって追加の対策費用が必要になってくるということで、ここも改めてにはなるんですけども、今、タイプXのパビリオンの追加負担がある中で予備費をどうするのかというふうな話も浮上しているというふうに認識しておりますけれども、この新たなガス対策が加わることによって予備費のほうを使っていかないといけなくなるのか、そのところの見通し等ありましたら教えていただけますか。
知事
予備費ではなく2,220億円の枠内で実施するということになると思います。ただ、ここは最も重要なところだと思いますから、担当者の方も言ってましたけれども、何かほかのことをやめてでもこれは最優先でやっていくという発表もありました。僕もまさにその考え方に賛成です。これは最優先にして、これをやる上で費用がかかる、ほかにやめるものが必要だとなれば、僕はほかのものはやめたらいいというふうに思っています。それぐらい重要なことだと思っていますし、それは協会担当者の人も発信していたとおりですので、2,220億円の枠内で実施する、そしてほかのものよりも、何より優先してこれを行うということになるかと思います。また、その考え方に僕は賛成です。
記者
ありがとうございます。
職員
ほかにご質問ございますでしょうか。そうしたら、共同通信さん。
2025年大阪・関西万博関連について(2)
記者
共同通信の鶴留と申します。
吉村知事、昨日、万博のIPMでレセプションに参加されていたと思いますけれども、こちらでどういった方とお会いして、どういったお話があったのか、差し支えない範囲で伺えますでしょうか。
知事
まず懇親会で、地元代表ということで挨拶をさせていただきました。その後、懇親会の場になりますから立ち話ということになりますけれども、海外の複数のパビリオン出展の方、国数でいくと、ちょっと空では覚えてないですけれども、10か国ぐらいのパビリオン担当責任者の方と話をさせてもらったと思います。それぞれ様々言われているところもあるんだけども、それぞれの国とすれば、パビリオンで出展して、アフリカの国とも複数国お話しいたしましたけれども、Aタイプじゃない国でもやっぱりこの万博は非常に期待しているし、自国の魅力を発信していきたい、この万博で国の魅力を発信して世界の皆さんと共有したいなという声がほとんどだったと思います。パビリオンAタイプの国と話をして、間に合いますかという話なんかもちょっとさせていただきましたけど、僕が話した限りのAタイプの国は、しっかりと間に合うように進めていますという話が多かったかなと思います。
挨拶の場面では、やはりこれから運営面が非常に重要になってきますから、ワンストップショップも立ち上げましたけれども、それぞれ参加する国々が円滑に運営できるように、寄り添った進め方をしていきたいという話をさせていただきました。
記者
BIEのケルケンツェス事務局長とも何かお話しされましたでしょうか。
知事
会議の前にBIEのケルケンツェス事務局長とも話をさせていただきました。万博について、成功させていきましょうということをお話しいたしました。
記者
ありがとうございます。
職員
ほかにご質問ございますでしょうか。そうしたら、読売テレビさん。
2025年大阪・関西万博関連について(3)
記者
読売テレビの平田と申します。よろしくお願いいたします。
1点が、今日、ガンダムパビリオンで実物大のガンダムを万博会場に持ってくるという発表がありまして、知事もたしか去年だったと思うんですけど、発表会でしたか、行かれたと思うんですけれども、まずこの発表、持ってくるということについて、どのようにお感じでしょうか。
知事
実物大のガンダム、ぜひ万博会場で見てみたいと思いますので、バンダイナムコさんがこの発表をされたということで楽しみにしています。また、バンダイナムコさんのパビリオンの発表会に僕自身も参加させていただきまして、そのときにいろいろ課題はあると思いますけど、実物大のガンダムをぜひ見てみたいという話もその場でさせていただきました。課題等々たくさんある中だとは思いますけれども、その中でもバンダイナムコさんが宇宙をテーマにして参加される、そして実物大のガンダムを展示されるということは、僕もガンダム世代ですから非常に楽しみにしています。子どもの頃ガンダムを見て育った世代ですので、僕らの年代。その後もいろいろガンダムってバージョンアップしていってますから、非常に多くの人に愛されているのがガンダムだと思いますから、ぜひバンダイナムコさんには実物大のガンダム、万博会場で展示されるのを楽しみにしています。
記者
2点目が、明日、万博に関しての万博協会の理事会があるかと思いますが、最近ちょこちょこといろんな話題、タイプXの話だったりチケットの話が出ていると思うんですけれども、特にこのあたりを気にしている、協議したいというところがあればお聞きできますでしょうか。
知事
僕自身がこれについては意見をしようと思っていることとすれば、Xタイプについてです。Xタイプとして今9棟準備しているわけですけれども、これを活用、当然まずは国がXタイプとして移行する国が、当然そのためにやっているから優先する。それでもなおXタイプとして国が手を挙げない場合にこの建物の利用をどうするのかということについて、僕自身はぜひ校外学習休憩館に使ってもらいたいなと、そういうものにできないかということの提案をしたいと思います。
つまり、多くの人が、大阪もそうですけども、関西からも多くの団体で子どもたちが校外学習として万博に参加されることになると思います。もちろんこれは学校の判断ですから、行く行かないは学校の判断ですけども、これは多くの学校が大阪だけでなく関西から、また、ほかいろんな僕は全国回っていますけど、小さな話をすると、修学旅行で大阪に行くときに万博に寄りたいというような話も聞いていますので、ある意味全国から万博期間中に大阪の子どもたちが団体の校外学習という形で訪問される場合がある。そのときの課題として指摘されている一つが、休憩所をちゃんと確保できるんですかということの話があります。ですので、ここは一つ、まさにそういう指摘はあるだろうな、お昼ご飯をどこで食べるのかなとかそういうことも含めて、やはり校外学習で来られた子どもたち、団体の子どもたちがお昼休憩をして、暑い日は涼みながらそういったこともできるような、そういった校外学習休憩館というようなものとして僕は活用するのがよいだろうというふうに思っています。
できればそこで少し学ぶことができればいいでしょうし、そんな立派なものを建てる必要はないと思うんですけど、そこでより教育的意義を感じ取れるものを、何か学べるものにできたらいいと思うし、あるいは様々なそういった少しの展示スペースがあったりすれば、校外学習として教育的な意義もあり、また休憩できてご飯なんかも食べられるスペースというものとして僕は活用するのがいいだろうと思っていますので、そして多くの皆さんから休憩する場所、実際、今でも休憩する場所は当然あるんですけれど、校外学習、休憩館、その役割を果たす、多くの子どもたちが安心して万博にも来られるように、そういったスペースとして活用するのがいいのではないかと思います。
ただ子どもたちがいるのは夕方ぐらいまでだと思いますから、夜間は別の形で活用できるようにすればいいと思いますので、イベントをやりたかったり、展示をやりたくてなかなか実際の物理的なスペースでできないところもあると思いますから、そういったことも夜間は活用できるようにデュアルで使えるような使い方もあると思いますけれど、日中は子どもたちや校外学習で来ている若い世代が休憩したり、お昼を取るような場所として活用するのがいいのではないかなと思っています。そういったことを提案していこうかなと思っています。
ふるさと納税の制度変更について
記者
ありがとうございます。
最後に1点、少し話は変わるんですが、ふるさと納税についてですが、昨日総務省のほうでポイントを付与するサイトを経由しての寄附というのを来年10月から禁止する方向でという話が出たと思うんですけれども、結構一部自治体の方からはやはり、かなり手数料というか、委託料というか、かなり高いので、こういった機にそういった付与の見直しなんかもというようなお声も聞こえているんですけれども、このあたり、制度の変更についてどのようにお感じになられてますでしょうか。
知事
ふるさと納税は結構後出しで制度がどんどん変わっていくので、市町村にとったらそうじゃない前提でやっていたのにということが非常に多くあるなと思っているので、何かどたばた感がすごくあるなと思います。それで振り回されている市町村からすると、その前提の制度が覆ったら計画が立てられないじゃないかという声も多くあると思います。ですので、しっかりそこは実際にもう動いている制度ですから、それで様々な財源確保をしている市町村も多くありますので、市町村の声をしっかりよく聞いて決めてもらいたいと思います。
記者
ありがとうございます。
職員
ほかにございますでしょうか。関西テレビさん。
2025年大阪・関西万博関連について(4)
記者
関西テレビの高橋と申します。
万博の話に戻るんですけれども、万博のチケットの関連で博覧会協会のほうが紙のチケットで10月から予約できるものと、予約できないものの両方の販売を始めるという方針を固められたと承知しているんですけれども、このあたり、知事が承知されている内容と、この受け止めというのをお願いします。
知事
予約できないもの、予約できないチケットを検討しているというのは聞いていないですけどね。
記者
予約が不要のもの、事前予約が。
知事
そういう意味、予約が不要で、予約もできるんだけども、予約せずとも使えるということは、これは僕自身が提案している話でもありますので、ぜひそれはやってもらいたいというふうに思っています。
まずは原則予約だとは思いますので、当然、原則予約で、そしてスムーズに入場すると。そしてそれがもし予約だけで満杯になったら当然ですけど、なかなか予約なしの人には入れないですよということには当然なるとは思います。でも、全てが予約だけで埋まることはないと思いますから、そうであればあまりネットで予約するのが得意でない方、とりわけ高齢の方であったり、そういった方がチケットを持って、チケット握り締めてそのまま万博会場に入場できるようなやり方というのも僕は重要だと思っています。
ただ、もちろんそれはだからあくまで見える化をして、そして予約というのを優先としながらも、それで全てが埋まるわけではないと思いますから、そうなってくるとそこで予約等があまり得意でない、ネットを使うのがあまり得意でない高齢者の方であったり、時間がある程度比較的自由に使えるような方も含めて、そういった方が予約なしで入場できるという選択肢があったほうがいいと思っています。
ですので、そこについてのチケットの議論も行われると、次の理事会では議論も行われると思いますから、ここについてまた僕自身が考えていることも理事会では言おうと思っています。
記者
ありがとうございます。
職員
ほかにございますでしょうか。産経新聞さん。
2025年大阪・関西万博関連について(5)
記者
産経新聞の山本です。
今の質問に関連してなんですけども、新たにそういうチケットの仕組みをつくるとなると、運営費のほうがまた嵩む懸念もあるかと思うんですが、そのあたりについてはどのように対応される予定でしょうか。
知事
実際問題、チケットは売れなければ運営費は確保できませんので、やっぱり買いやすいチケットをということを追求していくべきだと思います。そこも含めて運営費の中で処理をしていくということになると思います。なかなか行きたいけど行けない、もう行くのをやめようかとか、買いにくいからもういいやとなってしまうとそもそもチケットの購入がなければ、運営費が幾ら予算計画をしても、結局収入がなければ支出ばかり増えることになりますから。ある意味買いやすいシンプルなチケットというのはやはり準備すべきだろうと思います。
このときに出てくるのが、超混雑期と重なる場合はどうするんだというのは、これは確かに議論として当然出てくるとは思います。ですので、例えばですけれども、最初、開場時間は9時ですから、そのときはやはり一番込むと思うんですね。電車なんかも通勤とかほかの目的で使われている方もいらっしゃいますから。なので、例えば予約なしで行く場合は11時からの入場にするだとか、それによって分散をするとか、やり方は幾らでもあると思うんですよ。なので、「いや、それだったら僕は9時から入りたいんだ」という方は予約をすればいいし、「いや、そこまでしなくても、じゃ、僕は時間をずらすのでそのまま行きますよ」という方、「ネットで予約するのも大変なので」というような方も万博に行きやすくする。そういったコントロールというのも、その使える場面というのを分かりやすくすることの、混雑回避にもつながるし、そしてまた、やっぱり誰もが行きやすい万博というのをめざすべきだと思うんです。僕自身は万博IDを取って、万博チケットを買いましたけど、ちょっとやっぱり複雑だなというのは思いますし、僕だけじゃなくて、そういった声を非常に多く聞くのが、多くありますから。そもそも、そうなってくると、行きたい人がチケットを買えない万博って、そんなに、そこに意味があるのかなというふうに僕は思いますから、もう少し手軽に、身近でシンプルに買えるような仕組みを構築する。そして、もちろん、できるだけ混雑は回避していこうと。もちろん予約が原則ですから、原則予約の仕組みというのは、これはきちんと、予約を優先にしながらもね。ただ、空いているときというのは必ずあるわけですから、全てが当然、満員になるわけではないと思いますので、そういったときに、予約せずにすっと簡単に万博に参加できるというような仕組みもあったほうがいいなというふうにも思います。ですので、そういったことがあったほうが、「じゃ、チケットを買おうか」となると、それは売上げになるわけですから、売上げが上がらないと収支って必ず赤字になりますから。なので、そういった意味では、チケットを買う、行きたい人が行きやすい、買いたい人が簡単に買える、そういったチケットというのも僕は必要だというふうに思っております。
記者
あともう1点、ちょっと細かいんですけども、パビリオンはまた別で予約が必要になるかと思うんですけども、そういったところへの予約なしで来られた方をどうサポートするか、お考えはありますでしょうか。
知事
はい。なので、パビリオンも予約できるようになる。ただ、そのパビリオンがどれぐらい予約の枠をつくるかというのはそれぞれのパビリオンの判断だというふうにも今聞いてますので。全てが予約だけで埋まるわけではありません。ですので、もちろん、パビリオンを予約して入る方が優先で多くいらっしゃる。でも、予約せずとも、そういった、ちょっと並んででもパビリオンへ行こうかというような方はそっちのほうを選択してもいいと思いますし、あるいは時間帯とか日にち的に、なかなか平日、こうやって皆さん、社会人として、僕も働いていますから、平日なかなか行けないですけど、平日の昼間とか。でも、それでも行ける方は多くいらっしゃるわけですから、そういった意味では、特に高齢者の方とかで仕事されなかったりすると、平日に時間が空いてるよ、そんな混んでるときに行かなくてもという方もいらっしゃると思いますので、そういった方で、なかなか予約とか、ネットが得意じゃない方もたくさんいらっしゃいますのでね、世の中。なので、そういった方も行きやすい万博にしたほうがいいんじゃないかなということです。なので、パビリオンの予約は当然前提です。そこは優先ですけど、予約がなくとも、日時、時間帯、日にちによっては入れるわけですから、より便利な、入場者にとっては便利な選択肢があればいいと思っています。
職員
ほかにご質問ございますでしょうか。そしたら、日本経済新聞さん。
2025年大阪・関西万博関連について(6)
記者
日本経済新聞の渡部です。
入場券について関連で伺いたいんですけれども、先ほど知事のご発言で、予約なしで行く場合は11時からの入場にするとかやり方は幾らでもあるというふうに、混雑を回避するための方法は幾らでもあるとおっしゃっていました。ただ、入場券は、今のところ、例えば1日券だと6,000円だとか、10月13日以降は6,700円、開幕以降は7,500円などと言われていますけれども、そういうふうに入場できる時間帯だとか繁忙期は入れないだとか制限がつく場合は、1日券とかよりは安くすべきだとお考えになるでしょうか。
知事
それは予約できなければそうだと思いますけど、予約できるチケットだと思うんです。予約もできるし、だから、予約できる番号が振られている当日でも入れるチケットだと思いますから。ただ、予約ができないチケットであればその考え方もあると思うんですけど、でも、予約ができない完全当日券のみみたいなのは多分万博協会は想定してないと思いますし、僕自身もそういった券種を売るべきだとは言ってないです。その声は、多分、現実的にはなかなかそういうものにならないんじゃないですかね。完全な当日券のみみたいな話ではなくて、そのチケットを買ったら、まずはやっぱり予約優先の万博ですから、予約の、そのチケットで予約ができる。予約も、やっぱり近くなってこないと予約はなかなかしないと思うんです、みんな。僕らもそうですけど、予定なんか分からないじゃないですか、6か月先の自分の予定なんて。近づいてきて予約をするわけなので。なので、チケットは買って、場合によっては予約する場合もあるかなと、あるいは、そんなに混んでなかったら予約せずに行くのもありだなとか、いろんな選択肢はあると思うんですけど、ユーザー目線で見たときに。そのときに購入した前売り券とすれば、予約ができる予約番号みたいなのは当然付与されているもの、そして、ですから、今売っているのと一緒ですよね。その上で、予約せんでも、じゃ、当日に行こうと、それも可能にしようと。でも、その場合は、やはり混雑回避のために、例えば午前11時からの入場でお願いしますとか、一定のルールをつくって、混雑回避の手段を講じることによって、より多くの人が万博を楽しめるようになるんじゃないかなというふうに思っています。
記者
分かりました。ありがとうございます。
職員
ほかにご質問ございますでしょうか。そうしましたら、木下さん、どうぞ。
OSAKA PRIDE PRODUCTS 2025について(1)
記者
フリーの木下です。大きく2点お伺いします。
一つは、発表項目の「OSAKA PRIDE PRODUCTS」なんですけれども、一緒に大阪のお土産を作っていくプロジェクトというふうに書かれてあるんですけれども、今、実際、業界の単位で複数社が協力して大阪土産を作ろうとしているプロジェクトなどもありまして、その方々が最終的にめざしているのが、大阪の主要駅とか空港でお土産を売っていきたいという話をされている方もいました。この中で、今、計画として、開催期間中に主要駅とか百貨店なんかで売られるということが書かれてあるんですけども、一方で、終了後も供給・販売できる商品という書き方もされていて、これは万博開催の後もその中で、主要駅とかで売っていけるというふうに捉えてもいいんでしょうか。
知事
まず、万博開催期間中、来年の4月以降、大阪の主要駅、空港でそのスペースを大阪府において確保いたします。そして、そこに出展をしていただけるようにするという事業です。だから、確保料等を選ばれた大阪代表商品の皆様にお願いするというものではないという事業になります。逆に言うと、それがなかなか確保の難しいものでも、よいものであれば、本当にど真ん中で販売することができるということになるものでもあるというものです。これは、万博開催期間に多くの方がいらっしゃるということを前提にしてやっていますので、その後については、何か具体的にそういった、大阪府が場所を確保してやるというところまでは、今のところは予定はしていないと。万博の契機、万博に多くの人が来られることを活用して広げていきましょうということが今回の事業になりますので、基本的には、この万博が終了すると一旦は終了することにはなると思います。ただ、その商品は当然もともとあるわけですから、それに選ばれたものだということでいろんな物産展とかに出てくるとは思いますけど、大阪府が何か場所まで確保してやるというのは、今のところはこの万博時の場面を想定しているということになります。
また、その前提となる物産展などの出品場所の提供ということについては、ここはちょっと、それぞれで場所の負担をお願いするということはあり得ると思います。これはつまり500品のほうですね。500品に選ばれた場合は、ワークショップとか講習会を開催して、その販売する販売力を高めていく、さらに製品を磨き上げていくというような、販売を支援する事業を行います。その一環で、講習会とかワークショップとかを行います。そういうブラッシュアップ支援をして、そして物産展などで出品場所を提供いたしますが、ここはそれぞれで負担をお願いするというようなことにもなろうかとは思います。
ただ、最後の大阪代表商品に選ばれたものについては、大阪府が責任を持って、主要駅、空港等における販売スペースを万博時において確保しようというものになります。
2025年大阪・関西万博関連について(7)
記者
ありがとうございます。
あともう1点、何遍も聞いていますけど、防犯の実施計画のところです。幾つかの報道で、一部分かったとか概要が分かったというのが出てきておったんですけども、今の防災実施計画の策定状況と、明日の理事会で一定決めていくというところがあるのかないのか、その点はいかがですか。
知事
まず、防災関連につきましては、もう発表しているとおり、今年の夏に具体的な防災計画を発表することにしています。ですので、次の理事会において何か具体的にオーソライズされて、具体的な防災計画はこれで発表というものではないと、それとは別の機会で発表するということになろうかと思います。議題についてそこが入っているかどうかまではちょっと。
職員
入っています。
知事
議題事項には一応あるので、そこでの意見も踏まえた上で、最終的に夏ぐらいに発表するということになります。
明日でしたかね、明日の理事会で何か最終決定されるものではないというふうに思います。別途、夏頃に発表するという予定です。
職員
報告事項で。
知事
ああ、そうだ、報告事項で上がってくる予定ですので、協議というよりも、報告を受けるということになると思います。そして、最終的な案、最終的な中身については夏ぐらいに発表するということになると思います。
記者
分かりました。
事務局のほうでまだ検討事項がいろいろ残っているとお聞きしておったんですけれども、それで、先ほどタイプXの残りのところの使い方みたいのがありましたけれども、明日の報告がどういう報告になるか分からないのでちょっと分からないですけれども、避難施設ですよね。前も言いましたけど、夢洲が孤立した場合の避難施設みたいなものができていなかった場合、そういったところを詰めていかれるというお考えはございますでしょうか。
知事
避難施設をどうするかというのは、当然、具体的な防災計画の中に入ってくると思いますので、そこで正式にお伝えするということになるだろうと思います。もちろん建物のうちでパビリオンが約90近くあるわけですから、そして耐震性も全部備えていますので、仮設建築物ですけど耐震性を備えるというのが条件になっていますから、しっかりと耐震性のあるそれぞれの建物になりますので、万博の会場内にある建物は、当然、一時的な避難施設として活用するものになるんだろうとは思います。
記者
分かりました。ありがとうございます。
職員
ほかにございますでしょうか。THE PAGEさん、どうぞ。
OSAKA PRIDE PRODUCTS 2025について(2)
記者
THE PAGEの具志堅です。
今日発表があった「OSAKA PRIDE PRODUCTS」について二、三お伺いしたいです。対象商品なんですけれども、お土産に適する商品ということなんですが、これは募集期間中に既に販売されている、現在存在するものであるのか、それとも、企画されている商品であって、その時点では物が何も現状現れてないような商品でいいのか、それはいかがなものなんでしょうか。
知事
あれは企画も含まれますよね。
職員
すいません、担当課です。現在存在していない商品で、開発のめどが立っていないようなものは、登録してすぐ物産展に出していただくとかそういう連続した動きにはつながらないので、それはちょっとご遠慮いただく可能性が高いと考えております。いつ頃できるかとか、具体的に申請していただいた中を見て判断させていただきますけれども、基本的にはある商品のほうが、審査がたやすいと思いますので、そういったものを受け付けたいと思っております。
記者
じゃ、企画段階であっても、めどが絶対立っているようなものであったら構わないみたいな、そんなイメージでいいんですか。
職員
ちょっと具体的な内容によりますので、またちょっと現物を見せていただいてということにはなろうかと思います。
知事
だから、あれでしょう、実際、商品販売してるのは当然まず一番に想定してるものですけど、例えば商品販売にまだ至ってなくても、例えば商品販売してるやつを別のバージョンに変えていくとか、パッケージを地元の何かに変えてやるだとか、いろんな企画物については対象になるんだろうと思います。
実際、物産展で販売したり、あるいは最後、選ばれるものについては、来年の4月から出店・販売するものなので、そのめどすらなかなか立たないものについては恐らく審査の段階で難しいなとなるんでしょうけれども、ただ、実際に販売してなくても、商品そのものとして、製品としては販売してなくても、何か企画があって、既にあるものと組み合わせたらもうそれで販売できるよというような新たな企画物だとか、そういったものは多分対象になってくると思います。ゼロからはなかなか、物産展とかに出展できないので難しいと思うんですけど、もうほぼその可能性が高いとされるものについては、必ずしも市中で販売している既製品に限るものではないと思っています。
それで大丈夫ですか。
職員
はい。
記者
すいません、あと一つなんですけれども、支援内容のところで、最後の販売スペースを提供しますよというふうに書かれているんです。この期間中の会場内でも販売スペースを確保するようなご予定があるのか、もしくは、会場外でも、夢洲の中で、例えば駅の売店であったりとか、そういったところで販売スペースを確保するような、そういう構想っておありなんでしょうか。
知事
まず基本的には、空港とか大阪の主要駅、想定している駅はありますが、あとは、言うたように主要百貨店でもやろうとしてるんです。主要百貨店とか主要駅あるいは空港を想定しています。
あと、万博会場内はどうですか。
職員
担当課ですけども、会場内につきまして、まだ確定した予定はございません。ただ、理想としましては、そういったところで置いていただくことできないかという調整は、今、続けております。ちょっと可能性は未定でございます。
記者
分かりました。ありがとうございます。
知事
あれ、大阪ヘルスケアパビリオンでも、そういう販売するエリアとか、あるいはイベントでもできるでしょうから、ちょっと前向きに考えてもらったほうが面白いかなと思うんですけども、よろしくお願いします。
職員
分かりました。
記者
ありがとうございます。
職員
ほかにご質問ございますでしょうか。ございませんでしょうか。
ないようでしたら、これで記者会見のほうを終わらせていただきたいと思います。ありがとうございました。マイクは幹事社のほうにお返しさせていただきます。