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人権学習シリーズ 同じをこえて 平等のスタートライン 運動会で考える能力と平等/3
3.平等のスタートライン 運動会で考える能力と平等(50分)【メイン】
[自己紹介と役割決定](5分)
動き(プログラムの流れ) |
ポイント |
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[グループ討議1](15分)
動き(プログラムの流れ) |
ポイント |
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(3分)
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(7分)
では、AからDの4つの案について、“自分がこの小学校の先生だったらどの意見に賛成するか”、一人ひとりで考えてみましょう。良いと思う案から順番に、ワークシート1の個人の欄に、1番、2番と記入してください。 (5分)7)司会の方を中心に、グループで意見を交換してください。自分のワークシート1を見せながら、なぜその順番にしたのか、他のメンバーに説明してください。 |
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[グループ討議2](30分)
動き(プログラムの流れ) |
ポイント |
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(15分)
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(5分)
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まとめ(10分)
動き(プログラムの流れ) |
ポイント |
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ありがとうございました。いろいろな意見が出ましたね。4つの小学校の徒競走の実施方法には、皆さんから発表していただいたとおり、それぞれに、良い点と悪い点があります。論点は以下の2点、1「能力の差」は差別か?(能力の差があることが差別なのか?)2特別措置とは、何のためにあるのか? の2つにまとめられます。 まず、1について、能力の差があることは差別ではありません。人にはさまざまな能力があります。徒競走における順位は、その中の走力という能力に関する個々人の力の差です。それ自身は個性のひとつであって、差別ではありません。ですから、「競争で順位を付けないこと」や「一緒に並んでゴールする」というようなことは、「差別をしない」という目的には当てはまらないのです。 次に2について説明します。「特別措置」という言葉の本当の意味を確認しておきましょう。資料2を見てください。(資料2を読む) 国際的な条約においても、特別措置とは、集団間の実態的差別を改善し事実上の平等を促進するためにとられるもので、この場合の特別な措置は差別ではない、とされています。集団間とは、人種や性別、障がいの有無などをさします。 平等には、「機会の平等」と「結果の平等」の2つの概念があります。「機会の平等」とは、徒競走に当てはめると、誰もがスタートラインを同じくすることを意味します。そのためか、「結果の平等」も、ゴールラインを同じくすることであるかのように誤解されがちです。しかし、「結果の平等」とは、特別措置について説明した「集団間の実態的差別を改善し、事実上の平等を促進すること」であり、「個人の能力差をなくすこと」や「個人の能力差を見えなくすること」ではないのです。 |
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では、ABCDそれぞれの案について、コメントしておきましょう。 A案は、走力に順位を付け、更にリボンというごほうびを与えることで、子どもたちの意欲を引きだそうとしています。しかし、競争で意欲を引きだす方法は、勝てる可能性のある子には効果がありますが、可能性の低い子の意欲を低減させる場合があります。 B案は、一人ひとりの能力の伸長を尊重すべき、能力よりも努力こそを評価すべきという考え方に基づいています。しかし、努力をどのように測定するのかは難しいところです。 C案は、スキーのレベル別トレーニングをイメージするとよいかもしれません。しかし、走力という能力差によっていじめや差別が起こるような雰囲気の中では難しいかもしれません。 D案は、ゴールラインを等しくするための工夫です。しかし、これは、いわゆる「特別措置」には当てはまらないし、平等を促進するものとはいえないと思います。 さて、学校には多様な子どもたちが通っています。その具体的な現実の中で、先生たちは教育活動をおこなっておられます。最後に、ひとつ皆さんに知恵を絞っていただいて、今日の学習を終わりたいと思います。 |
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