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人権学習シリーズ 同じをこえて 不安が排除に変わるとき 分けることと差別/2.ウォーミングアップ
2.ウォーミングアップ(30分)【導入】
[なかまさがしパート1](15分)
動き(プログラムの流れ)
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ポイント
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始めに、体を動かしてウォーミングアップをします。「なかまさがし」という活動です。
動きやすいように、真ん中にスペースをあけて、輪になって座ってください。
今から、私が挙げるテーマについて、同じ人を探して「なかま」になってください。なかまが集まったら、輪になってその場でしゃがんでください。
- テーマ例
- 血液型
- 携帯電話の会社
- 会場までの交通手段
- 好きな季節・好きな色
- 参加者はファシリテーターが伝えたテーマごとに、なかまで集まり、輪になってしゃがむ。
やってみて気づいたこと・感じたことはありますか? |
- しゃがむのが難しければ、手をつないで輪になる、などでもよい。
- テーマは「選択肢の少ないもの→細かく分かれるもの」「決まっているもの→そのときの考えなどで変化するもの」を目安に、参加者に合わせて設定するとよい。
- 集まったカテゴリーについて、適宜、確認する。
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[なかまさがしパート2](15分)
動き(プログラムの流れ)
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ポイント
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次は、言葉を使わない「なかまさがし」をやってみましょう。準備として、皆さんの背中にシールを貼ります。
では、言葉を使わず、お互いが協力しあって、背中に貼ったシールで、先ほどと同様に「なかまさがし」をしてください。
それでいいですか?
では、やってみた感想を聞かせてください。
どうやってなかまを見つけましたか?
さっきと、どのように違いましたか?
なかまを探していくなかで、自分と違うシールの人を“排除”することはあったでしょうか。それはどんな気持ちでしたか。
最初の「なかまさがし」のときの「好きな色」のように、自分で選んだもので1人から少数になった場合と、自分では選べずに貼られたシールで少数になった場合で、違いはあったでしょうか。
この活動には、「なかまさがし」ではなく、「なかまはずれ」のようなところがあるので、嫌な気分になった方もあるかもしれません。気分を害された方、すみませんでした。
自分たちのなかまを探したり、他の人と分けたりすることは、現実にもよくあることですし、それ自体が悪いわけではありません。でも、今の活動のように、一部の人が居心地の悪い思いをすることもあります。では、「分ける」ということが必要なのはどんなときか、どのような配慮が必要なのか、などについて、もう少し深めて考えていきましょう。
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- 人数に応じて1色あたり5から10人になるように、2色程度1から2人になる色をつくる。
- 色の識別が難しい参加者がいる場合もあるので、シールの形も違うものにするとなおよい。
- 1から2人になるシールを貼られた人の感想を特にていねいに聴くようにする(ただし無理強いはしない)。
- 異なるシールの人が「なかま」になっていても“まちがい”ではない。(そのために、「同じ色のシールの人と」とは言わず、「なかまさがし」と言っている)その場合、なぜそうしたのかをたずねるとよい。
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