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人権学習シリーズ 同じをこえて 平等のスタートライン 運動会で考える能力と平等/2.ウォーミングアップ
2.ウォーミングアップ【導入】
[ペア・コミュニケーション1](5分)
動き(プログラムの流れ)
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ポイント
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今から2人で対話をするために、向かい合ってペアを作りましょう。互いの声が聞こえるくらいの間隔で座って、相手に聴いてほしいことを30秒ずつ交互に話してもらいます。話す番の人は話すことに集中、聴く番の人は聴くことに集中してください。途中で人の話をさえぎって質問することはNGです。うなずきは、もちろんOKです。ペアの相手の方が、お話ししやすい雰囲気を作ってあげてください。
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- 参加者の中から2人にモデルをお願いし、視覚的に説明するとよい。
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まず、向かって右側の方から、1人30秒ずつお話してもらいます。では、最初のテーマは、「今日の朝ご飯」です。最初は「こんにちは」と握手をしてから始めてください。
- 1)今日の朝ご飯は何でしたか?
- ペアを交代してもらう。
片側の方が1つずつ後ろから前にずれる。
- 2)最近気になるニュースは何ですか?
- ペアを交代してもらう。
片側の方が1つずつ後ろから前にずれる。
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- マイクを使っている場合、タイマーの音が大きく聞こえるように、タイマーにマイクを近づけるとよい。
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[ペア・コミュニケーション2](5分)
動き(プログラムの流れ)
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ポイント
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では、次に、運動会についていくつか質問をします。
小学校の時の運動会を思い出してみてください。
- 3)まず、うれしかったこと、楽しかったことを1分ずつ話してください。
予想される話題
- 応援合戦やリレーなどの団体競技の思い出(仲の良いクラスの思い出)
- 個人競技の思い出(運動の得意だった人)
- 徒競走で上位になったら賞品が出た世代もある
- 親と一緒にお弁当を食べたこと
- クラスで賞をとって、担任の先生に奢ってもらったこと
- ペアを交代してもらう。
片側の方が1つずつ後ろから前にずれる。
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- 小学校の時の運動会の思い出のない人がいないか確認するとよい。経験がない場合は、運動に関する話題を何か1分間お話ししてもらうなどの工夫をする。
- 運動会について思い出したくないという場合には、パスすることもできるし、思い出したくない気持ちを話してもらうこともできるなど、本人が選択することができることを伝える。
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- 4)次に、悲しかったこと、嫌だったこと、くやしかったことを1分ずつ話してください。
予想される話題
- 徒競走などでいつも下位だったこと(運動の苦手だった人)
- 集団行動をさせられたこと(集団行動が苦手な人)
- 先生がいつも怒っていたこと
- 行進練習が長かったこと
- 短パンでずっといるのがイヤだったこと
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- ここで、ファシリテーターは、ペア・コミュニケーションで出てきた意見を拾う。ポイントは、運動会という学校行事の中で、運動能力を競うことを得意とする子どもと、そうでない子どもがいることを、参加者の中にある事実として明らかにしておくことである。
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- 5)ここで、ペアで出たお話を発表して共有したいと思います。
- 出てきた意見を拾う。(意見を全体で共有し、必要であればコメントする。)
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- 例えば、「短パンになるのがイヤだった」とか「不登校の原因になった」とか、さまざまな思いをもつ受講生がいるかもしれない。ここでは、あまり深追いせずに、「そうですよね、学校行事はさまざまに配慮が必要ですね」と受けとめて進む。
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[ペア・コミュニケーション3](5分)
動き(プログラムの流れ)
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ポイント
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- 6)自分の子ども時代と比べて、この頃の運動会は少し変わってきたなと思うことはありませんか?良くなっている、工夫していると思うこともあれば、良くない、疑問に思うこともあると思います。また、私自身もそうですが、この頃の運動会は見たことがないと言う人は、ニュースなどで見たり聞いたりしたことでも結構です。今度は、順番にではなく2人あわせて3分程度で話し合ってください。
予想される話題
- 順位をつけないらしい
- 手をつないでゴールしているらしい
- お弁当をもっていけないこと
- 親のビデオやカメラが多すぎる
- 親のマナーが悪い
- 「順位をつけない徒競争」や「手をつないでゴール」のような、「学校の運動会に悪しき平等主義がはびこっている」というような意見が、参加者の中から出てくることを予想した活動。
- 確かに、一部の学校では、「順位をつけない徒競争」や「順位がわかりにくい競技方法」が行われていたようだが、それらの多くは、マスコミ報道も含めた「伝聞」「ウワサ」によるものであることを明らかにしたい。
- そのため、話題を提供された参加者に、「それは、直接、体験されたのですか?」「それとも、伝聞によるものですか?」と問いかけてみよう。
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- ここでは、参加者の中の運動会に関する疑問を「発散」させることを目的にしているため、意見は全て書き出す。
- 直接体験者がいた場合、否定しない。また、「一部ではあったかもしれない」などの価値判断もせずに、深追いしないでおく。
- ペア・コミニュケーションの後、出された意見を全体化する。
- 直接体験は少なく、多くは伝聞によるものであることが明らかになれば、運動会の「神話」を1つ崩すことができる。
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