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令和5年(2023年)6月15日 知事記者会見で使用した資料の説明
会見項目「麻しんと風しんについて」の項目で使用した資料
麻しん(はしか)、風しんについて
- 麻しんは国内では排除状態であるとされるが、海外における流行が報告されており、海外からの輸入症例を契機とした国内における感染事例(渡航歴のない方が国内で感染する事例)が報告されているため注意喚起する。
- 麻しんは空気感染するため、基本的な感染対策では予防が難しく、免疫がない人が感染するとほぼ100%発症する。
- 日本での麻しん報告数が少数にとどまっていることから、平成27年3月に世界保健機関(WHO)西太平洋事務局から日本は麻しんの排除状態と認定された。
- 風しんは、今年は今のところ府内での報告はないが、数年おきに流行を繰り返す傾向があり、前回の流行から数年が経過しているため、今後の流行が懸念される。妊婦が風しんウイルスに感染すると、先天性風しん症候群の子どもが生まれてくる可能性があるため注意が必要。
- 麻しんと風しんに対しては、予防接種が最大の予防法となる。1歳児と来年度小学校に入学されるお子さんは、無料で予防接種ができるため、ぜひ予防接種を受けていただきたい。
- また、20から40歳代は、麻しん(はしか)の予防接種が未接種や1回の接種であることが多い世代であり、この世代での報告が多い.。海外や流行地に行く前には、母子手帳等でご自身の予防接種歴を確認し、未接種や1回の接種であれば、予防接種を受けていただきたい。
- 疑わしい症状があった場合は、事前に医療機関に相談してから医療機関を受診していただきたい。
- MRワクチンを接種できる医療機関については「大阪府医療機関情報システム」から検索することができる。
風しんの無料事業(抗体検査・予防接種)について
- 風しんについては、前回の流行から数年が経過したが、平成30年の全国的な風しん流行を受け、抗体保有率が低い世代の男性を対象に、国が無料の抗体検査と予防接種の事業を実施している。
- 対象者は、昭和37年4月2日から昭和54年4月1日生まれの、今年度44歳から61歳の方。
- 自分が抗体を持っているかを検査することがスタートになるが、現在、対象者の7割以上の方が抗体検査を受検していない状況。
- 抗体検査を受検した方で、抗体の無かった方については、8割以上が予防接種をしている。
- 風しんは、1人の風しん患者から5から7人にうつす強い感染力があり、妊婦の方が感染することで赤ちゃんに先天性風しん症候群が発生するケースもあることから、周囲に与える影響が大きい。そこで、風しんのことを知っていただくため、現在、大阪モノレール車両内で啓発動画を放映している。他にも、WEB公告による啓発や、イベント等で啓発チラシを配布する等、無料事業の実施率向上に向けた取組を進めていく。
- 改めて大阪府からのお願いになるが、44歳から61歳の男性の方については、お住いの市町村からクーポン券が送付されるので、まずは風しんの抗体検査を積極的に受検していただきたい。そして抗体価が低かった場合は、無料でワクチン接種ができるので、予防接種を受けていただきたい。
会見項目「熱中症予防について」の項目で使用した資料
熱中症に注意!
- 例年、多くの方が熱中症により救急搬送されている。
- 既に多くの方が搬送されています。日頃から、適切な予防行動を!
- 予防のポイントとしては、のどが渇いていなくてもこまめに水分補給!大量に汗をかいた時を塩分補給も!こまめな室内の温度計測を!無理な外出を避ける、衣服の選択など、暑さを避ける工夫を!高齢者は、「体内の水分が不足しがち」「暑さへの感覚機能が低下」「暑さに対する体の調節機能が低下」子どもは、「体温調節能力が未発達で熱中症になりやすい」積極的にエアコンなどの活用を!
- 呼びかけに応えない(意識障害がある)、水を自分で飲めない、時は、救急搬送が必要です。ためらわずに救急車の手配を!
熱中症対策のための情報収集を!
- 熱中症対策については、事前の情報収集が有効。「熱中症警戒アラート」は、熱中症の危険性が極めて高い暑熱環境になると予測される日の前日夕方、または、当日朝に発表される。
- 暑さ指数とは、気温・湿度なども考慮した熱中症のための数値で、環境省の熱中症予防情報サイトで確認できる。暑さ指数は「大阪府赤ちゃんの駅マップ」でも確認していただける。
会見項目「【防災啓発】地震と大雨に対する備えについて」の項目で使用した資料
地震への備え
- 平成30年6月18日に発生した大阪府北部地震から5年を迎える。あらためて地震に対する備えを確認していただきたい。
- 地震による負傷原因の約3から5割が家具類の転倒・落下のため、家具類の転倒防止対策をお願いしたい。
- 府庁でも、6月16日(金曜日)に府職員を対象としたメールによる全庁一斉の安否確認訓練を行う。
- いつ起こるかわからない地震から身を守るため、日頃の備えをお願いしたい。
大雨への備え
- 梅雨や台風の時期には、非常に強い雨の影響で、河川の増水による浸水や土砂崩れなど災害発生のリスクが高まる。あらためて大雨に対する備えを確認していただきたい。
- 1つ目は、避難場所の確認。ハザードマップなどにより、市町村が指定している避難場所や避難経路を確認していただきたい。
- 2つ目は、備蓄食や非常持ち出し品の準備。最低3日分の備蓄食や非常時に持ち出すべきものについてあらかじめ準備をお願いしたい。
- 3つ目は、災害時の安否確認方法の取り決め。災害用伝言ダイヤル(171)やSNSなど、家族間での連絡手段を確認していただきたい。
- いま一度、大雨への備えをお願いしたい。