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更新日:2011年4月1日

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人権学習シリーズ みえない力 誰の責任?「不公平なイスとりゲーム」から考えよう/3.不公平なイスとりゲーム

誰の責任?「不公平なイスとりゲーム」から考えよう(めやす90分)

3 不公平なイスとりゲーム

動き(プログラムの流れ)

ポイント

(15分)

  • ★それでは「不公平なイスとりゲーム」を始めたいと思います。まずイスを外向きにして1つの輪をつくってください。イスとりゲームはみなさんも知っているとおり、イスの周りを回り、音楽が止まったらイスをとりあい座るというゲームです。ただし、AチームとBチームでは参加のルールが違います。Aチームの人はわたしのところにルールの説明文と首からぶら下げるプラカードをとりにきてください。Bチームの人は会場の後ろ側にいる人からルールの説明文をもらってください。
    ただし、ゲームに参加するのが難しい方は始めに申し出てください。
  • ● A・Bチームの各人に配付物を渡し、ルールを説明する。配付物は、A(シート〈ルール〉・プラカード)、B(シート〈ルール〉)。
  • ★まず、Bチームの人はイスの周りに立ってください。次にAチームの人はBチームの人の間に入るように立ってください。
  • ★それではゲームをスタートします。
  • AチームとBチームのグループ数は、だいたい同じぐらいが望ましい。
    どのグループがAチームでどのグループがBチームかをはっきりと示すこと。
  • イスは外向きに輪に並べる。イスの数は例えば参加人数が30人なら20席置く。(参加人数によってイスの数は増減させること。)
  • 20席のうち6席(30%)にだけAと書いた紙をばらけるように座席におく。A(専用)席の数の割合によって座り方の結果に大きな差がでる。A席の数の割合を初めからあまり大きくしすぎないこと。
    【プラカードの例】
    Aと書いているプラカード。
    誰がAかわかればよいので、名札などを使ってもよい。
  • 参加困難との申し出があった場合、音楽係りなど違う役割でワークに参加してもらう。
  • Aチームの人にはBチームの人に聞こえないようにどの席に座ってもいいことや秘密のルールを確認すること。
  • ●音楽をかける。
  • ★「はい、みなさんイスの周りを回ってくださいよー」「みなさん頑がんば張って」「Bチーム頑張ってください」「Aチーム頑張ってください」
  • ●秘密のルールどおりに音楽をストップする。
  • ★Aチームで座れなかった人はもう一度ゲームに参加できます。Bチームの人で座れなかった人は残念でした。もうゲームには参加できません。
  • ● イスの数を15席に減らし、Aと書かれた席を5席にする。(Aの席の割合は33%とする。)
  • ★それではゲームを再開します。
  • ●音楽をかける。
  • ★「Bチームの人、今度は頑張ってくださいよ」「Aチーム頑張ってください」
  • ●秘密のルールどおりに音楽をストップする。
  • ★Aチームで初めて座れなかった人はもう一度だけゲームに参加できます。Bチームの人で座れなかった人は残念でした。もうゲームには参加できません。どんどんBチームの人は減っていますね。
    Bチームで座れた人は不利な中でよく頑張っていますね。みなで拍手しましょう。次もぜひ頑張ってください。
  • ●3度目は10席に対してA専用席は4席とする。(Aの席の割合は40%とする。)
  • ★これで最後のゲームとします。それではゲームを再開します。
  • 秘密のルールに気づかれないようにいろんな声を全体にかけること。
  • 進行役が音楽を止めてもいいが音楽係が進行役の合図を聞いて止めるほうがよい。
  • ●音楽をかける。
  • ★「Bチームの人で残っている人、まだ席は残っていますよ。頑張れば座れますよ」「Aチーム頑張ってください」
  • ●秘密のルールどおりに音楽をストップする。
  • ★最後に座れた人はこのゲームの勝者です。おめでとうございます。どちらのチームの人が残りましたか。
    それではゲームのふりかえりをするので、各グループで机を1つ出してその周りにグループごとに座ってください。
  • ●机をグループの数だけ出し、進行役の横にはホワイトボードを出す。
  • ここでもBチームの人に秘密のルールが気づかれないようにいろんな声かけをすること。
  • 机はグループに2本あると、後の活動がしやすくなる。

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