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更新日:2011年4月1日

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人権学習シリーズ みえない力 左利きの国?!/資料1 左利きの人は…

左利きの国?!(めやす90分)

資料1 左利きの人は…

  • 自動販売機は硬貨投入口が右側にある(右手で投入しやすい)。
  • 日本の自動改札機は右側に投入口がある。
  • エレベーターのボタン、パソコンのテンキーやエンターキー、カメラのシャッターボタンなど、ほとんどのものが右利きを前提にしている。
  • 電話機の受話器は左手で持つように配置・配線がなされている。この方が右手でダイアル、またはプッシュボタンを操作したり、メモを取ったりしやすいから。
  • 公衆電話ボックスの折れ戸式の扉は、左手では非常に開けにくい構造になっている(電子レンジやコインロッカーの扉は、左手で開けてから利き手の右手で重いものを出し入れするので、左開きになっている)。
  • 缶詰を開けるための缶切りも本来は右手で引く力を利用して開けるが、左手では押し込む操作となり非常に開けにくい。ただし、近年ではプルトップ式が主流になり、困難な場合は減った。
  • 文字の留め・跳ねなどは右手で書くことを前提としている。
  • はさみのかみ合わせは、右利き用になっており、左手では扱いづらくなっている。ただし、近年では左利き用や両利き用のはさみも販売されている。
  • 急須は持ち手の左側に注ぎ口があり、左手では外側に傾けないと注げない(左利き用もある)。
  • テストやアンケートなどはたいていが横書きで、問題が左、回答欄が右になっている(右利きの場合問題を見ながら書き込むことができるが、左利きでは問題文が自分の手で隠れてしまうので、いちいち手を浮かせて確認しなければならない)。
  • 日本食の食器の並べ方は、はしの握る部分を右向きに置き、左側にご飯茶碗を置くようになっている。
  • ボール盤(穴をあけるための工作機械)の卓上のものはドリルを下におろすハンドルが右側に付いており、左手での操作は非常に困難。また、電動丸ノコではモーターの右側に刃があり、右利きが操作する場合は自身の体と刃の間にモーターが位置するが、左利きが操作する場合は刃が体に接近しており、危険性が高い。
  • 日本の警察では、警官の装備は拳銃が右、警棒が左の配置になっている。これは、左利きであっても変更が認められない。
  • 集団生活において、横に並んで食事をすると左利きと右利きの利き腕がぶつかるといった問題がある。
  • 建物設計でも座席間の距離は、右利きの人だけが並んだことを想定している。

個別の不便だけではなく、一般に左利き用の製品は、右利き用に対して生産数の少ないことから高価となるので、経済的負担を強いられる場合がある。さらに、さまざまな不便からくるストレスや、器具の操作ミスによる事故を起こしやすい、などのリスクもある。
左利きの人は生活の多くの場面で右手を使わざるを得ないので、結果として右手もかなり使えるようになってくることが多い。

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