人権学習シリーズ みえない力 DVを支えているもの/1.導入
DVを支えているもの(めやす90分)
ねらい
- ドメスティック・バイオレンス(以下「DV」という。)に関する神話や二次被害について知る。
- DV が当事者間の問題だけではなく、周りの意識や制度など暴力を支えている構造の問題があることに気づく。
- 暴力を支えることをやめるとはどういうことか考える。
キーワード
二次被害、DV神話(間違った思いこみ)
社会構造、ジェンダー
準備物
- ワークシート1・2 1人1枚
- 共通資料(P27)と資料 1人1枚
- ホワイトボードと専用マジック
プログラムの流れ
- 導入(5分): 安全な場にする責任を確認する
- ウォーミングアップ(10分):2種類の「なぜ」について体験してみる
- 二次被害はなぜ起きる?(40分):二次被害発言を手がかりにDVを支えている構造を知る
- 断ち切る「なぜ」から、つながる「なぜ」へ(20分):想像力や情報を使って、つながること(=暴力を支えるのをやめること)を考えてみる
- まとめ(15分)
1 導入
動き(プログラムの流れ)
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ポイント
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(5分)
- ★最近は「DV」という言葉もずいぶん浸透してきました。しかし、DVが個人的な事件であると思われていたり、被害者の気持ちや行動が理解されず二次被害が繰り返されたりするなど、表面的な理解しかされていないところもあるのではないでしょうか。今日はDVが当事者間だけの問題ではなく、それを支えている社会の構造について考え、暴力を支えるのをやめるために一人ひとりができることを考えてみたいと思います。
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※ 暴力とは、身体的なものだけでなく心身に有害な影響を及ぼす言動なども含む。
詳しくは、ワークシート2、コラム参照。
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- ★今回は、一方的な講座ではなく一緒に考え話し合いながら進めていきます。話し合いのルールは「参加・守秘・尊重」です。
- ●「安全な場にするために ・参加 ・守秘 ・尊重 」と板書
- ★DVは身近な問題です。内閣府の調査では、約3人に1人の女性がDV被害を経験していることがわかっています。ということは、ここに○人の当事者の方がいるとも考えられます。そのことも意識しながら、一人ひとりがこの場を安全な場にすることに責任を持って参加してください。また、今日は個人の体験を話したり、解決を考えたりする場ではなく、DVを支えている周りの意識や制度など、社会構造への理解を深めるという趣旨であることを理解しておいていただきたいと思います。
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