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人権学習シリーズ みえない力 DVを切り口に力関係を考える/3.「夫婦げんか」とDV、何が違う?
DVを切り口に力関係を考える(めやす90分)
3 「夫婦げんか」とDV、何が違う?
1 Aさんの気持ち/行動は?〈40分〉
動き(プログラムの流れ)
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ポイント
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(グループ分け、ワークシート配付、説明5分)
- ★DVの話をすると、「そんなことはよくあること」「“犬も食わない夫婦げんか”を大げさにしすぎ」などという反応があったりします。みなさんはどう思いますか?今日は何がどう違うのかを考える中でDVとはいったいどんなものなのかを改めて考えてみたいと思います。
- ★今からグループで話し合いながら、ワーク1をやっていきます。3から4人のグループを作ります。
- ★ワーク1の表を見てください。この相談は今回の学習用にいくつかの事例をもとに構成したものです。Aさんの相談を元に「もしこれが夫婦げんかだったら」「DVだったら」それぞれAさんの行動や気持ちがどうなるか考えてみてください。
夫婦げんかとDVの違いについて考える参考として、〈例〉を見てください。1グループにつき、1つの項目を話し合ってください。時間に余裕があれば、他の項目についても話し合ってみてください。
(グループワーク20分)
- 3 から 4人のグループで、表を埋めていく。グループごとに、どの項目を担当するかを割り当てる。
後で聞くグループからの意見を書き留めるために、ホワイトボードに表を書き写しておく。
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(発表と説明15分)
- ★まずは1から聞いていきたいと思います。このグループではどんな意見が出ましたか?はい、ありがとうございます。では1について他の意見が出されたグループはありましたでしょうか?では2については、このグループに答えてもらいましょう。
- ● 1から5について出された意見を聞きながら、ホワイトボードに書いた表に板書する。発表と説明を含め1項目3分程度。
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- ファシリテーターは、どんな雰囲気かつかんでおき、気になる意見が出ていたらそれに備えておく。
- 最終的には、全体を通してすべてのグループから発言してもらえるよう配慮する。
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DVとはどんなものか?〈30分〉
動き(プログラムの流れ)
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ポイント
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(説明とグループワーク15分)
- ★ワーク2に入ります。表全体を見て、夫婦げんかとDVとの違いについて、気がついたことはありますか。特にAさんの行動や気持ちへの影響、どんな力が働いているかに注目して話し合ってみてください。
(グループからの発表とまとめ10分)
- ★各グループから、発表してください。30秒くらいでお願いします。
- ● 発表の中からキーワードのみ(恐怖、自責、対等でない・・・など)を板書する。
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- 「力」についてイメージしにくければ、Aさんをワーク1のような「気持ち/行動」にさせているものは何かを考えてもらってもよい。
- 一方的に、行動の制限・恐怖・自責感(自分が悪いのではないか)・自己評価の低下が起こっていることを押さえる。
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(資料を配る 説明5分)
- ★この資料は、今日みなさんに考えてもらったことを図式化したものです。
DVとは、一方がさまざまな力を使って恐怖や自責感(自分が悪いのではないか)を与え、片方をコントロールし続けるということなのです。
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- 時間がある場合は、資料の車輪の外部で、「ジェンダー/ 家族に関する社会通念/制度」などにより暴力が支えられていることを説明する。
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