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更新日:2024年8月14日

ページID:20088

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省エネ診断事例-学校5

概要

業種

学校

診断受診建物

高等学校の本館・南館・北館

診断時期

平成25年12月

省エネ診断結果より想定される
エネルギー削減効果

  • エネルギー削減量:20.1kl(原油換算値)
  • コスト削減額:1,529千円/年

建物概要

建物用途:高等学校 建物構造:RC造

延床面積:計11,500平方メートル

建物階数:-
契約電力:計270kW 竣工:本館 平成10年、南館 昭和50年、北館 昭和43年

年間エネルギー使用量:179.3kL/年(原油換算値)

改修:-

省エネ提案項目一覧

運用改善

提案1:空調設定温度の適正管理

【提案内容】
空調の設定温度が暖房25℃と、かなり強めに設定されており、学内での冷暖房の温度設定がルール化されていません。そのため空調の設定温度を見直すことにより、都市ガス使用量を削減することができます。
冷暖房の設定温度を1から2℃緩和することにより燃料使用量の10%程度の削減が見込めます。今回は都市ガスを使用する吸収式冷温水機について算出していますが、電気式のエアコンについても同様の省エネ効果があります。
参考:空調の設定温度の緩和による負荷削減量

【削減ポテンシャル】
削減ガス使用量:5,514立法メートル/年
 (原油換算値:6.4kL/年)

【削減コスト】
535千円/年

提案2:吸収式冷温水器の冷水出口温度の調整

【提案内容】
本館の吸収式冷温水機の冷水出口温度が、常時7℃に設定されていました。冷水出口温度を7℃から10℃に変更することにより、ガス消費量は、およそ8%削減されます(右グラフより)。

参考:吸収式冷温水機の冷水出口温度とガス消費量との関係

【削減ポテンシャル】
削減ガス使用量:825立法メートル/年 
(原油換算値:1.0kL/年)
【削減コスト】
80千円/年

提案3:換気扇の稼動開始温度の調整

【提案内容】
エレベーターの機械室の換気扇が、気温23℃以上の時に稼動するように設定されていますが、30℃程度までであれば、換気扇を稼動しなくても機械に支障がないと思われます。設定温度を30℃にすることにより、ムダな換気扇の稼働時間を短縮することができ、省エネに繋がります。

写真:換気扇
換気扇の設定温度を適正にすることで、ムダな稼動時間を短縮することができます。

【削減ポテンシャル】
-
【削減コスト】
-
提案4:吸水式冷温水器の冷却塔の水質管理

【提案内容】
吸水式冷温水機の冷却塔の水の水質管理を行っていないとのことですが、冷却水に不純物が増加すると、配管等へのスケールの付着により熱伝導率が下がり、ガスが浪費されるだけでなく、配管の腐食や細菌等の繁殖につながります。定期的に、冷却水の電導度を測定して、水質管理をすることで無駄なエネルギー消費を削減することができます。

【削減ポテンシャル】
-

【削減コスト】
-

提案5:職員室の換気

【提案内容】
照度については、省エネに配慮され、適正な照度が保たれていると思われます。CO2濃度計測においても、過剰な換気によるエネルギーロスは見られませんでした。ただ、北館1階職員室は2,200ppmと、かなりCO2濃度が高くなっているため、作業環境確保の観点から、適宜換気されることをお勧めします(ビル衛生管理法の基準は1,000ppm)。

【削減ポテンシャル】
-
【削減コスト】
-

提案6:節電意識の向上

【提案内容】
北館1階のコンピュータ室については、診断した際には使用されていませんでしたが、全照明が点灯されていました。担当者だけでなく、職員の方などが全員で、節電の意識を高めていかれることをお勧めします。

コンピュータ室の様子
写真:コンピュータ室の様子

【削減ポテンシャル】
-
【削減コスト】
-

投資改善

提案7:空調の更新※大規模投資

【提案内容】
15年間使用され、老朽化している本館の吸水式冷温水機を廃止し、エネルギー効率のよいGHPに更新することで、ガス使用量と電力使用量を削減するができます。

更新前後のガス及び電気使用量の比較

表:更新前後のガス及び電気使用量の比較

【削減ポテンシャル】

  • ガス削減量:6,390立法メートル/
  • 電気削減量:20,527kWh/年

⇒原油換算値(合計):12.8kL/年

【削減コスト】

計914千円/年

  • ガス削減量によるもの:620千円/年
  • 電気削減量によるもの:294千円/年

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