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平成22年度第15回大阪府戦略本部会議 議事概要【議題2】
議題2 国際戦略総合特区・地域活性化総合特区に係る提案
※政策企画部から資料に基づいて説明
資料名 |
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資料2-1 大阪府の総合特区本提案の主な追加項目 | ||
資料2-2 関西の強みを活かす総合特区の提案 |
【木村副知事】
府県ごとに申請するとしても、京都府、神戸市、大阪市など、他の地方公共団体との連携が大事。共同提案など考えていないのか。
【政策企画部】
- 前回8月5日の仮提案の際は大阪市と、地域活性化総合特区では熊取町とも共同提案した。
- 現在、国際戦略総合特区については、「けいはんな」で京都府と調整中。神戸市にも引き続き検討していただけるよう話を進めている。地域活性化総合特区については、「りんくうタウン」で泉佐野市と共同提案することで話ができている。順次、その方向に持っていきたい。
【木村副知事】
21日に向けて調整するのか。
【政策企画部】
そのとおり。
【知事】
京都府、神戸市などとは個別に提案するのか、調整をつける方向になっているのか。
【政策企画部長】
調整をつける方向。
【企画室長】
できるだけ同じ様式の中で共同で提案できる方向で調整させていただいている。
【知事】
最後に地域を指定するのは国か。
【企画室長】
そのとおり。来年1月に立法化され、その後正式に申請を受け付け、春から夏にかけて地域が決まると聞いている。現在は制度設計についてアイデアを提案しているところ。
【知事】
- 調整も必要だろうが、調整し過ぎて角が取れたものになってもいけない。
- この案で中身は濃いものになっているが、資料2-2の22頁「けいはんな学研都市地区」について、大学の研究拠点となっているがそれだけでよいのか。アジアの諸都市の特区は、どこへ行っても強いメッセージを感じる。けいはんなが研究拠点というのはそのとおりだろうが、どの分野における「アジアの研究拠点」なのか。
【企画室長】
- それについては、京都府とも相談しながら案を練っているところ。現在、研究機関が独立した形で存在しており、そのネットワークから新しいものを生み出すことが弱いという課題が見えてきている。エリア内にあるそれぞれの研究機関が世界の中でどれくらいの位置付けにあるかを明らかにした上で、研究機関のオープンイノベーションのような形でネットワークをつくり、イノベーションを生み出すことができないかを検討中。
- それに加え、知事からご指示のあった目標設定なども行い、わかりやすいメッセージを打ち出すことができないか検討中。また近々ご報告する。
【知事】
- 台湾の新竹も見に行ったが、当初からの計画で全部進んでいるわけでもない。30年かけて、途中でコンピュータ産業がドーンと成長したときにそこを取りに行って、PCの周辺機器などがたくさん集まる地区になり、皆が集まるという経過をたどったらしい。中国でも同様。ある一時に地区ができ、そこにいろんなものがワーッと集まってくる。
- 完全に意図的に作り出せるものでもないと言われているが、今「けいはんな」といえば地区としてのメッセージ、売りは何か。
【木村副知事】
たとえばロボット、医療といったもの。おっしゃるとおり、全体のメッセージ性は弱い。これまで互いの連携も弱かったが、今回の特区がきっかけとなってそのあたりの議論が高まればと思っている。目標値についても、皆が逃げ腰で、責任を取るという体制が弱かった。京都府がかなり思い切った力の入れ方をしているので、我々としてはそれと上手く一緒にやっていければ。チャンスだと思う。
【知事】
地域というのは人の集まり。皆の意識が同じ方向に向かないと磁力は生まれない。現在もそれぞれ独立に研究しているのだろうが、一つの方向に向かうという姿勢が弱い。優れた研究所が集まっているし、第二京阪もできて立地も良くなってきている。
【企画室長】
ポテンシャルとしては大きいので、それを活かす方向で。
【政策企画部長】
それではこの内容で提案させていただくこととする。