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平成22年度第5回大阪府戦略本部会議 議事概要【議題1】
議題1 政策企画部長マニフェスト
資料名 |
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資料1-1 平成21年度政策企画部長マニフェスト評価・検証シート(案) |
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資料1-2 平成22年度政策企画部長マニフェスト(案) |
<冒頭、知事から発言>
【知事】
- 国際児童文学館を視察したが、すごくよかった。
- 費用を節約して頑張ったと思うが、府立中央図書館に入って、児童文学館のエントランスに行くときに、サインボードも見えない。せっかくあそこまでやってもらっているのでもったいない。児童文学館へ行くレストランの裏側の小道についても、植栽を行うなど、エントランスの部分は、予算案を考えて、多少のお金がかかっても効果が倍増すると思うので。
【綛山副知事】
附帯決議になっている条件は全て満たしており、児童書の寄贈を引き続きなされる予定であると聞いている。
【知事】
しっかりと保存も完璧にやっていただいている。みんな頑張ってくださっている。せっかく頑張ってくださっているので、サインボードなど、エントランスの部分をしっかりやってもらいたい。中央図書館に行く部分にもちゃんと国際児童文学館に人が流れるように。
【綛山副知事】
せっかくいい道をつくってあるが、中央図書館から国際児童文学館への動線がわかりにくい。対応する。
【知事】
お願いする。
<今年度の部局長マニフェストの進め方について政策企画部から説明。>
改革評価委員のご意見をふまえ、3点、事務局から部局長に依頼している。
- 表記の仕方について
- (1)各部局の全体施策とマニフェストでとりあげた重点課題の関係がわかりにくいので、各部局の施策の全体像を整理し、このうち、マニフェストの重点課題として取り上げた考え方を、部局長の「私の思い」でふれてもらう。
- (2)重点課題の数値目標の全体の中での位置づけ、意義、工程が不透明なので、重点課題ごとに、できるだけ全体ボリューム感を明示し、そのなかでの数値目標の意義を示すとともに、複数年度にわたるものについては、可能なかぎり工程にもふれてもらう。
- 課題の設定について
- 昨年度のマニフェストの課題設定の考え方は、変革と挑戦をテーマとしたチャレンジ課題のみに限定、というものであったが、これらについては、今年度は、府政運営の基本方針2010に掲げた政策課題や昨年からの継続案件が中心になる。
- こういった知事特命事項に加えて、今年度は、通常の部局運営事項であっても、単なる事業執行ではなく、課題解決に資するという観点から、ボトムアップで検討いただき、改革系や政策イノベーション系についてのいいタマがあれば、部局長自らから提案いただくことにした。
- ただ、検討時間が短いことから、政策イノベーション提案については、今回の議論では、可能な範囲で盛り込んでいただくこととし、提案の充実については、一連の審議終了後、別途、日程を設定して議論するという二段構えで進めさせていただきたい。
- 副知事マネジメント課題の設定について
- 21年度は、マニフェストの初年度ということで、部局横断課題のうち、特に、副知事のマネジメントのもと、方向付けを明らかにし、取組みを進めていく必要があるものということで、6つの課題について、特出しで整理させてもらったが、今年度は、府政運営の基本方針もあり、また、知事重点事業の議論を通じて、部局連携のスキームもできあがってきていることなどもふまえ、部局連携については、関係部局長のマニフェストで整理し、副知事マネジメント課題として改めて特出しはしない。なお、部局連携における、副知事によるマネジメントは本来の職務においてこれまでどおり行われる。
- 意見交換の進め方
- 本日から数回にわたり、14部局、各20~30分程度で個別の意見交換していただく。
- 今回は、21年度のマニフェストに係る各部局長の自己点検及び自己評価結果と、22年度のマニフェスト案について意見交換をしていただく。
- ねらいとしては、この場の意見交換を通じて、知事と部局長が十分に重点課題についての認識を共有していただき、そのもとで、部局長の知事との、そして、知事を通じた府民との約束として、部局長マニフェストの成案を策定するというもの。
- すべてがそろった段階で正式に公表することとしたい。
- なお、今年度については、府政運営の基本方針がすでに策定されたうえでのマニフェストなので、できるだけ迅速な進行がなされるよう、期待。
※政策企画部長マニフェストについて、政策企画部長から資料をもとに説明。
【知事】
資料1-1「平成21年度政策企画部長マニフェスト評価・検証シート」のうち、重点課題1の「府政推進ガバナンスの強化」のアウトカム指標について。「府政が身近になったと感じる府民の割合」の水準はどれくらいを考えているのか。
【政策企画部長】
6割を目標としていた。
【知事】
他の都道府県でこのような調査を行っているところはあるか。
【政策企画部長】
ない。
【知事】
目標を6割においていただくのは良いが、私は、アンケート結果の4割というのは驚異的な数字だと思っている。他の都道府県において、住民が都道府県政を身近なものと思っているかどうか、アンケートをとることは考えないのか。
【政策企画部長】
他の都道府県はともかく、私どもの実感として、正直、もっと数字が伸びると思っていた。特に昨年度は戦略本部会議やマニフェストに取り組んだが、各方面からの反響がすごく大きかった。ただ、残念ながらそれは一部であって、府民全体が府政を身近に感じるというところまで浸透が至っていないということ。
【知事】
- 今までがどれくらいだったかという数字がないので比較しようもないが、私が知事に就任するまでは、何か都道府県がやっていることを身近に感じたことなどなかった。
- 6割以上という数値は目標としてめざしていかなければならない。
- 企業でブランドイメージの調査などをよくやっているが、その数字なども参考にしたい。「知っている・知らない」と「身近に感じる・感じない」では違うかもしれないが、一般の企業でどれくらいの数字があるのか、その辺の指標も見てみたい。
【木村副知事】
一般企業との比較で相場観を見るのはいいが、府のネットアンケートは数値が高めに出るのでギャップは生じると思う。
【知事】
高い目標を掲げるのは良いことだが、たとえば番組を作るときに視聴率を40%とることをめざしても到底無理。20%に設定し、皆そこに向かっていく。それと同様に、間接行政の都道府県が「身近になった」と感じる府民の割合を6割とするのがいいのかどうか。相場観は必要だが。
【政策企画部長】
- 広報などが不足していたのではないかと思うので、そこは頑張っていきたい。
- また、結果も大事だが、達成をめざして努力をすることが大事。たとえば「指標を1%上げるためにこういった改善が必要」と検討し、取り組むことが大事。
【知事】
資料1-1の重点課題2「大阪・関西発“地方分権改革”の推進」のアウトカム指標についても、「大阪府の地方分権への取組みは評価できる」という府民の割合が45.5%というのは驚異的ではないか。
【政策企画部長】
- 地域主権に関しては、この2月にメディアが実施した知事の任期折返し地点でのアンケートで68~69%の府民が評価しているといった数字が出たので、これはいけると思っていたが、結果的にこの状態だった。
- リサーチの仕方にも問題があったかと思うが、結果は結果なので謙虚に受け止め、府民への浸透をいかに図っていくか努力していきたい。
【知事】
同じく重点課題2で、関西広域連合と水道事業の結果については政治の責任だと思っている。行政の評価で「ダメだった」ということではない。特に水道事業については私の決断でこのようにした。今後水道部が頑張ってくれると思うが、あの場面での方向転換は私の決断、責任だということをはっきりしておいた方がよい。
【木村副知事】
空港と広域連合については私が担当だが、何ができるかということが非常に悩ましい。特に広域連合については横を向いておられる県と進んでおられる府県があって、大阪府として我々の思いをどう実現していくか。何かやらなければならないという思いがあるのと、実際にその反応の鈍さとの距離感が非常に大きい。空港についても同じ。何かできないか、このあたりを少し議論していきたい。
【知事】
関西広域連合については「設立」が目標になってしまうのか。
【政策企画部長】
本当の目標は、設立した後のこと。しかし、まずはフレームをつくらないと先に進まない。
【知事】
- 空港については、成長戦略会議に向けて政治的メッセージを発するためにいろいろ資料を整えてきたが、もうその段階は終わった。いよいよここから行政的な取組みの制度設計が勝負になってくる。
- コスト面についても、アジアを見据えてコストをどう落としていくか。物流全体を通して見る必要。高速道路、港湾も含めて一体性を出していかなければならない。
【政策企画部長】
空港ももちろんだが港湾についても考えていく。また国際コンテナ港湾指定についての国土交通省へのプレゼンでもそのあたりの話をしていただけると思う。
【知事】
- 高速道路料金の話になると、高速道路の債務の償還のことだけが前提になっているが、港湾、空港も合わせた料金体系を前面に出してほしい。前原大臣もそういった指示を出すとおっしゃっていたのでよろしく。
- 成長戦略については、大阪府からこういった提案ができるような状況になったということが非常に嬉しい。これまで政策企画部は一生懸命やってきたと思うが、私は知事就任直後、各部局の困ったことを羅列して要望をまとめるのが政策企画部の仕事かと感じた部分があった。これからははっきりとアジアの中で競争に打ち勝っていく、成長戦略をたてていくということをお願いしたい。大阪府が提案した戦略を国が参考にして後押ししてくれるという流れになっているので、この流れを加速させてほしい。期待している。