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更新日:2023年4月6日

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魅力あふれる移管校紹介第11弾 「時代が求めるIT人材の育成を推し進める 大阪府立東淀工業高等学校」」(きょういくニュース 第252号 5ページ)

大阪府立東淀工業高等学校について

本校は昭和35年4月、わが国の本格的な経済成長に伴う科学技術革新時代の到来を予見し、その時代を支える人材を育成するため、「東洋一」の工業高校をめざして創立されました。以来、60年を超える歴史を積み重ね、高度な知識及びスキルと豊かな人間性を兼ね備えた工業人を輩出してきました。
令和の時代の産業構造の変化に対応できるよう、令和3年度から1人1台端末等のICT機器やオンライン学習システムであるGoogle Classroom(以下、Classroom)を積極的に活用した教育活動を推進しています。さらに、これからの時代に必要とされる創造力を育成するため、Python等の言語によるプログラミング学習を取り入れた授業を展開しています。
また令和4年度、大阪府から「リーディングG I G Aハイスクール(※1)」に指定されたことから、ICT機器の活用を進め、これからの時代を見据えたデジタル教育をさらに発展させるため、様々な活動に取り組みたいと考えています。
時代が求める「IT人材」の育成を推し進める東淀工業高校に、是非ご注目ください。

※1 リーディングG I G Aハイスクール:府立高校におけるICTの積極的かつ効果的な利活用の推進に向けた研究モデル校。本校は、府立高校全体をけん引できるよう研修を行う「アドバンスクラス」に選ばれています。

ICT機器を活用した教育

パソコン画面の写真本校では、学習活動だけではなく、学校生活におけるあらゆる場面で1人1台端末を生徒が日常的に活用しています。授業の場面では、PowerPoint等で教材となる資料を作成し、そのデータをGoogle Meet(以下、Meet)もしくはプロジェクタで共有することで、生徒が興味や関心を持ちやすいよう視覚的に授業を展開することができ、理解度を高めることにつながっています。また、実習を伴う授業では、ペーパーレス化を進めており、これまで印刷して配付していた実習指導書をClassroomの「資料」機能を活用してデータとして配付することで、いつでもどこでも閲覧することが可能となりました。加えて、実習報告書の作成についても「手書き」からClassroomの「課題」機能を活用した作成・提出への切り替えを進めています。
集会や外部講師を招聘して開催する講演会については、その時々の状況に応じてMeetまたは対面のどちらでも実施できるようにしています。また、生徒を対象とした各種アンケート調査については、原則としてGoogleフォームで行っています。このことにより、回答の集計・分析を速やかに行えるようになりました。

円グラフの写真 入力フォームの写真

本校は令和4年度、リーディングG I G Aハイスクールに指定され、電子黒板機能付きプロジェクタ及び投影対応黒板が導入されました。今後、さらなるデジタル教育の進展が期待できます。

電子黒板1 電子黒板2

5軸マシニングセンタ(機械工学科)

令和4年度、機械工学科では最新鋭の工作機械である「5軸マシニングセンタ」並びに、3次元C A D(※2)ソフト「Solidworks(ソリッドワークス)」、C A M(※3)ソフト「Master C A M(マスターキャム)」が導入されました。これらを総合的に活用することで、設計→製図→加工のプロセスを一元的に管理できるようになりました。さらに、これまで高度な技能が必用であった複雑な「ものづくり」がコンピュータを活用して行えるようになりました。

※2 C A D :コンピュータ支援設計の略語。これまで人の手で行われていた設計作業をコンピュータの利用で効率的に行うための支援ツールを示しているが、実態としては、作図やモデリングに使用するツール自体を示していることが多い。
※3 C A M :コンピュータ支援製造の略語。C A Dで作成した図面のデータからマシニングセンタなどのN C工作機械を動かすための加工プログラムを作るソフトのこと。C A Mを使うことで速く正確に加工プログラムを作成できるだけではなく、コンピュータ上で加工プログラムのシミュレーションを行い、不備の確認および修正ができるので、作業工程におけるミスを減らすことが可能。

コンピュータで操作する生徒と作品の写真

ドローン(電気工学科)

電気工学科では、アプリを活用したプログラミング制御による、ドローンの基本的な操縦技術に関する実習を行っています。プログラミング言語は、人工知能の開発に適していると言われ、近年、注目が集まっているPythonを使用しています。課題研究ではドローンで撮影した動画編集を通じて、より実践的な技術の習得をめざし、日々、研究を続けています。

並べて置かれているドローンたち ドローンをスマホで操作します

また、中学校での出前授業では、特設ステージを設営してドローンレースを行ったり、ドローン専用アプリでプログラミングを行ったりするなど、中学生にドローンの面白さを体験してもらいました。

講義の様子 体育館でドローンを飛ばしている写真

プラナリア(理工学科)

プラナリアの全身写真理工学科では、3年次の課題研究(P B L:課題解決型学習)において、「プラナリア」という不思議な生態を持つ生物を研究対象として、環境問題の研究を行っています。プラナリアはきれいな河川に生息し、体を切断しても再生することから、生息地の環境状況や再生のメカニズムについて、大学等の機関で研究されている淡水生物です。私たちは、神崎川・淀川の水質環境でプラナリアが生息できるかどうかを検証するため、様々な仮説を立てながら、実験・観察に取り組んでいます。
この研究結果について、令和4年度大阪サイエンスデイ(※4)で発表しました。

※4 大阪サイエンスデイ:生徒の理科や数学に関する興味、関心を高め、各校で取り組んでいる科学・技術に対する課題研究の成果を発表する生徒研究発表会。

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(教育振興室高校教育改革課)
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