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令和4年(2022年)6月23日 知事記者会見で使用した資料の説明
会見項目「梅毒の感染状況と早期発見について」で使用した資料
梅毒の感染状況と早期発見について
- 梅毒報告数が今年は過去最悪ペース(対前年同期比で約2倍)で推移しており、特に女性の10代後半から20代前半の増加が顕著。このままのペースで増え続けると過去最大となる。
そのため、府民の皆さまへ、注意喚起をさせていただきたい。 - 年齢別には、男性は20代から40代で70%、女性は20代のみで63%、10代から30代で85%を占めている。特に、10代後半から20代前半の女性の増加が顕著。妊娠中の女性からの母子感染により、胎児の死亡リスクの上昇や、骨や神経等の異常を招く恐れのある先天梅毒の増加が懸念される。
|
10歳未満 |
10代 |
20代 |
30代 |
40代 |
50代 |
60代以上 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
男性 |
0.4% |
2.6% |
25.2% |
24.9% |
20.2% |
16.5% |
10.2% |
女性 |
0.8% |
6.3% |
62.9% |
16.5% |
6.6% |
3.8% |
3.1% |
- 感染経路は、主に性的接触で、異性間での性的接触が約7割。HIVと比べて感染力が強いといわれており、口周辺に皮膚症状がある場合にはキスで感染することもあるほか、コンドームで覆われていない部分の接触でも感染する可能性もある。
- 梅毒の検査は、保健所や「chot CAST(チョットキャスト)」等で、HIV検査と同時に無料・匿名で受けることができる。血液検査で感染の有無がわかるので、疑いのある方や不安がある場合は、早期に検査を受けることをお願いしたい。
梅毒の症状と早期受診・治療について
- 梅毒の症状は、感染後の経過期間によって異なり、しこりや発疹から始まり、治療しないまま数年経過すると、脳神経や心臓などに重大な障がいを起こすことがある。
- これらの症状は、一定期間で消失したり、無症状で気づかないまま進行したりすることがある。その間にパートナーにうつしている可能性もあるため、パートナーにも検査を勧め、必要に応じて一緒に治療を行うことが重要。
- 抗生物質による早期からの継続した治療で完治するため、気になる症状があれば、早期の医療機関受診をお願いしたい。
- ただし症状が軽快したとしても、途中で治療を止めてしまうとさらに進行する可能性がある。完治するまでの継続した治療と、完治後も再度の感染の予防が重要。