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令和4年(2022年)5月11日 知事記者会見内容
会見項目
- 新型コロナウイルスの感染状況等
- 公民連携により大阪産(もん)を使用した新商品を発売!
職員
ただいまから知事記者会見を始めさせていただきます。
初めに知事よりご説明がございます。知事、よろしくお願いいたします。
新型コロナウイルスの感染状況等 ※この項目で使用した資料についてはこちら
知事
本日は2点です。1点目は新型コロナウイルス関係についてです。現状のご説明とご報告になります。
まず1点目ですけれども、現時点、ゴールデンウイークが終わりまして、ゴールデンウイーク中は、やはり検査数が少ないということも当然ありました。それによって新規陽性者の発表数が少ないということはあったと思います。またあわせて、人流、接触の機会というのはゴールデンウイークでやはり増えましたので、感染症ですからそれに併せて、その後、陽性者が増えるということは当然あると思っています。
その分析としまして、今週、また来週の頭ぐらいまでを見れば一定その傾向がつかめると思っていますので注視をしていきたいと思います。検査数等が少ない状況、先ほど申し上げた、人流が増えて人との接触の機会が増えるということがありましたから、今週は先週のゴールデンウイークのときよりは増えると思います。ただ、新たな波が形成されるのかどうかは見極めていきたいと思います。府民の皆さんにおかれましては基本的な感染対策の徹底をお願いします。とりわけゴールデンウイークが終わって、特に家庭内の感染であったり、職場、学校が始まっていますから、そういったところでの広がり、そういったところはぜひ基本的な対策を実施してできるだけ防いでいく。また、もし症状等が出れば速やかに検査を受けていただいて、できるだけ早く早期の治療を受けていただきたいと思います。
現状ですけれども、7日間の新規陽性者数について、横ばいの状態になっています。5月4日から5月10日まで、これは連休中が含まれていますので4月27日以後、横ばいになっていますが、この後、昨日、今日もそうですけども、少しずつ増えてくるだろうと思っています。これは連休の影響があります。この後どうなるかということだと思っています。
陽性率です。検査数が少なくなる時期ですので陽性率が上がっていますが、ただ、ちょっとまだ右肩上がりにはなっていない、横ばいの状態になっています。この後どうなるかというところだと思います。それから、無料検査場についての陽性率は2%ということで、ここも大きく上がっている状況ではないという状況です。
年代別の新規陽性者数ですけれども、20代、30代の若い方の増加が見られます。このピンク色がそうですけども、ここ最近では20代、30代の若い方の新規陽性の割合が増えているという状況です。これはもちろん行動範囲も広いと。そしてまた、新たな波が起きるときというのは20代、30代が増えて、その後、起きるというのがこれまでのセオリーですので、ここは注視をしてまいりたいと思います。そして、年代別で見た数字につきましても、1.0以上続く日がこの直近4日間でも続いていると。ゴールデンウイークの終わりにかけて徐々に増えているということを表しています。4日連続で1を超えた場合にこの見張り番指標を鳴らすということになっていますが、昨日の段階で見張り番指標としては鳴っているという状況になります。1を超えるという数字、これはその前の検査が少ないという部分も当然あるとは思いますので、ゴールデンウイークのそういった特性はあると思いますが、それを見てもやはり人流は非常に多く増加もしていますので増える傾向にあると思っています。ただ、これが本当に大きな波になるかどうかはまだ分からないという状況です。
これは推定感染日ベースですので、今、4月26日まで出ています。この後、これがどうなるかというところを分析しています。この線については人口動態、なんば駅の人出の状態を見ていますが、ゴールデンウイーク中は非常に高いところまで来ているという状況です。
BA.2への置き換わりについてです。BA.2への置き換わりはほぼ完了いたしました。ほぼ置き換わっているという状況です。直近を見ますと96.2%がBA.2に置き換わりをいたしました。その前の週では91.7%です。これはスクリーニング検査の結果ですけども、いわゆるゲノム解析により正確に検査をした結果もこちらのとおり90%を超えています。ですので、大阪においてはほぼBA.2に置き換わったという状況だと思っています。
病床の使用率についてです。現状、病床使用率が大きく上がるという状況にはなっていません。重症病床の使用率については3.2%です。コロナは重くないんだけど、それ以外の病気で重症病床に入っている、ただコロナにも罹患しているという方も合わせて6%という状況です。軽症、中等症については19.7%、20%弱という状況が続いています。病床使用率については現時点では大きく上がっているということはありません。陽性者も大きく増えているという状況ではないので、これは陽性者と連動して増えたり下がったりしますが、現状、陽性者が大きく増えていませんから、そういった状況になっていないというのが現状です。
とりわけ20代、30代の方の新規陽性者の割合が増えていますので、ぜひ基本的な感染対策をお願いしたいと思います。手洗い、マスク、小まめな換気等基本的な感染対策の実施をお願いいたします。とりわけゴールデンウイーク明けでもあります。体調が悪くなった、ふだん会わない人と会ったという方も多くいらっしゃいますし、お出かけされた方も多くいらっしゃると思います。その中で体調が悪くなったという方がいらっしゃいましたら速やかに検査をしていただきたいと思います。また、もし陽性となればできるだけ早く早期の治療を受けていただきたいと思いますのでよろしくお願いします。
またワクチンについても、現状、空きがある状態ですから、3回目接種を希望される方はぜひお願いをいたします。
公民連携により大阪産(もん)を使用した新商品を発売! ※この項目で使用した資料についてはこちら
大阪産(もん)についてです。ダイドードリンコさんと太子町と連携しまして、大阪産(もん)のおいしいみかん水というのを府内限定で販売いたします。その報告です。
大阪府の地域活性化といたしまして、大阪産(もん)、そして太子町、太子町自身もダイドードリンコさんと包括連携をされています。大阪府もダイドードリンコとしているわけですけども、今回は3者がタッグになって太子町産のみかんを使用した新商品を販売いたします。これがそれです。まさに大阪府においては地域活性、環境保全、そして太子町においては産業・観光の振興を目的にしまして、今回、連携をいたします。大阪産(もん)である太子町産のみかんを使用した新商品です。
商品名ですけども、「ミウ おいしいみかん水 ラブジアース」ということで、これですけども、府内の量販店、それから自動販売機で販売をいたします。来週、令和4年5月16日から販売をいたします。
また、特長ですけども、食品ロス削減のために、ここで使われている太子町産みかんについては一部原材料で規格外のみかん、規格外でなかなか商品として並べにくいみかんを使っているという特長もあります。
太子町産みかんは明治10年代から作られているものでありまして、非常にコクがあって味が濃いみかんになります。
今後の取り組みですけども、この売上げの一部については環境保全のための基金に売上げの一部を、寄附をダイドードリンコさんからしていただくということになっています。おおさか3Rキャンペーンへの支援ということで売上げの一部を大阪府環境保全基金にご寄附をいただきます。
また、太子町の小学校でダイドードリンコの社員さんによる環境に関する教育プログラムを実施します。ダイドードリンコさんも環境問題に非常に取り組んでいるというところでもありますし、大阪府としては府政の課題として当然取り組んでいるという中で、このアルミ缶もそうですけれども、大阪産(もん)を太子町の活性化ということで進めるとともに、環境に優しい取り組みを進めていきたいというふうに思っています。
僕自身も飲んでみましたけど、非常に甘くておいしいみかん水ですので、ぜひ府民の皆さんもご賞味いただけたらと思います。
僕からは以上です。
質疑応答
職員
それでは、府政、公務に関する質問をお受けいたします。質問される方は挙手の上、社名とお名前をおっしゃってください。よろしくお願いいたします。
新型コロナウイルス感染症対策関連について(1)
記者
読売新聞の山本です。
まず、コロナの感染状況についてなんですけれども、改めてなんですが、この感染状況について注視していく状況が続いていくと思うんですけれども、直近で見たときに、昨日の感染者数は前週比で比べるとそんなに大きくはなってはいないんですけれども、今の瞬間的な時点での知事の受け止めをちょっと教えていただけますでしょうか。
知事
やはり今週、そして来週の頭ぐらいまでの感染者の推移が重要だと思っています。右肩上がりになるような数になるのかどうか、そこが非常に重要だと思います。もちろん申し上げているとおり、前週と比べて減ることはやっぱりないと思っています。理由は2点、まずゴールデンウイークは検査数が少なかった、それからゴールデンウイークで人と人との接触の機会は間違いなく非常に多く増えましたので、人流、人出についても道頓堀でも4倍ぐらいに増えた、非常に多くの方もいらっしゃった、そういう状況です。ですので、感染という意味でいうと、それは増える方向には当然働くというふうに思っています。ですので、今週は増えると思いますが、その増え方がやはり重要だと思っています。右肩上がりのように増えていくような状況になるのか、あるいはそうならないのか、しっかり注視をしたいと思っています。今週、また来週の頭ぐらいである程度分析できると思います。ですので、ちょっと今の段階はなかなか分析が難しいかなと思っています。
新型コロナウイルス感染症対策関連について(2)
記者
分かりました。
次に、コロナに関連して臨時医療施設についてちょっと質問させていただきたいと思っています。インテックスのほうに整備した大規模の臨時医療施設なんですけれども、これは4月の末に受入れを停止して、今ちょうどゼロ人というふうになって閉鎖の方向で進んでいると思います。こうしたほかにもスマイルホテルとかの臨時医療施設もあるとは思うんですが、第7波に向けて一つ病床が逼迫したときの受皿として臨時医療施設というのがあるとは思うんですけども、第7波にどういうふうに活用していくべきか、知事のお考えを聞かせていただけますでしょうか。
知事
若い方がどんどんコロナ肺炎になって自宅でお亡くなりになるとか酸素不足になってしまうという状況は、デルタ株の第5波までありました。それを何とか防ぎたいという思いで、こういったいざというときのための臨時医療施設をつくりましたが、オミクロン株になってそういう状態にはなかなかならないと。これはそういう意味では状況はいい方向に動いているという部分はあると思います。ホテル療養についても今回非常に増えたという状況にやっぱりならなかったわけです。1万室以上確保しているわけですけれども、若い世代の方がどんどんそちらのほうに行くということにもやっぱりならなかったと。ウイルス自体の特性が大きく変わってきているということにもなっていると思います。
一方で、感染力が強いということで、どうしても高齢者の方、とりわけ施設の方であったり抵抗力が非常に厳しくなっている高齢者の方への感染になると厳しい状況になりますので、そういった方をどうお守りするのかというのがこれから重要になってくると思います。ですので、臨時医療施設については、もう若い方というよりは高齢者で、ただ、臨時医療施設はどうしてもそういった寝たきりの方とか介護が必要な方というのはなかなか診れないですから、そうじゃない一歩手前の元気な高齢者の方、ADLが自立がしっかりできる方用に、高齢者向けの、ただ、高齢者向けといってもやっぱり限界がありますので、オミクロン株に合わせた療養型としてできるだけ活用をしていきたい、そう思っています。ただ、どうしても介護士さんとかは難しいですし、介護が必要になったら難しいですから、基本的にはその方が住んでいらっしゃるご自宅であったり近くの診療所ですぐ治療が受けられる、あるいは往診体制の強化、高齢者施設で入居されている方はそこへの往診への強化、臨時医療施設というよりは、もう身近で高齢者の方を治療する仕組みをより強くするというほうが重要だと今は思っています。
新型コロナウイルス感染症対策関連について(3)
記者
分かりました。
もう1点なんですけれども、関連して、今の知事のお考えであれば、今後、まだ感染状況は分からないですけれども、仮に新たな波が形成されることがあった場合、この受皿として、例えば高齢者に特化したような臨時医療施設というのは新たにつくっていったりするケースもあるんでしょうか。
知事
高齢者に臨時施設で対応するというのはなかなか簡単にはいきませんので、介護というのはなかなかそう簡単にはいかない部分があります。ですので、臨時医療施設は、むしろ我々も含めて現役世代、自立ができる方ということが前提になってくるので、これからは臨時医療施設というよりは地域医療で診ていくということのほうにかじを切っていく必要があるだろうと思います。だから、臨時医療施設で対応しようという発想は少しずつこれから少なくなってくるという方向だと思っています。なので、今、ホテル療養でも1万1,000確保していますけど、これをここからさらに広げるということは考えていません。若い世代がどんどん重症化するという状況になっていないことを考えると、ある意味、通常医療にできるだけ近づけていく、オール医療で住んでいらっしゃる方の身近なところで治療ができるようにすると。とりわけ高齢者の方、あるいはもともと病気でかかられている方、そこへの体制を強化するという方向に軸を置いていくということになるんだろうと思います。
記者
分かりました。ありがとうございました。
新型コロナウイルス感染症対策関連について(4)
職員
次に。時事通信さん。
記者
時事通信の八木です。
昨日、東京都医師会さんが屋外でのマスクの着用の見直しを提案されました。また、松野官房長官も本日の記者会見で、人との距離が十分取れていれば屋外では必ずしもマスクは必要ないというような発言もされていますが、知事はこの点についてどのようにお考えでしょうか。
知事
賛成です。そうすべきだと思います。とりわけ、これから暑い季節に入ってきますので、熱中症とかそちらのほうが、むしろリスクが高くなる可能性があると思います。屋外であったり、屋外で距離が取れるというような状況であれば、これはマスクをする必要は、僕はないというふうに思っています。ただ、これは、マスクについては、ふだんマスクをしているから、外に出てもそのままし続けるというほうが便利だからしている人もいると思うので、最後はもう個人の判断だと思いますけれども、屋外でマスクをすべきだとは思わないです。だからといって、外せと言うのも何か違う気はするんですけれども、これからの呼びかけとしては、暑くなってくるので、熱中症に気をつけていただきたい、これは呼びかけていきたいと思います。暑い中でマスクをして運動すると熱中症になりやすい、むしろそちらのほうがリスクが高くなりますし、高齢者の方も、ご自宅で、ほか、誰も接触がほとんどない場合に、自宅でも熱中症というのがあるので、マスクをずっとし続けるというのは、熱中症との関係でいくと、そっちのほうがリスクが高いというのも当然出てきます。屋外においては、マスクはもう、僕は着用は不要だというふうに思っています。
「大阪いらっしゃいキャンペーン」の再開について
記者
もう1点、「大阪いらっしゃいキャンペーン」について、観光業界からは再開を望む声も多いかと思いますが、こちらも来週の対策本部会議で扱いをどうするか決定されるご予定なのか、今の考えをお聞かせください。
知事
はい。確かに再開を望む声は多く届いています。とりわけ観光業の皆さん、今まで非常にダメージを受けてきていますから、これは再開してもらいたいという声も届いています。先ほども申し上げましたが、今週の、来週の頭ぐらいまでの感染状況も見極めた上で、支援策についても判断をしたい、そう思います。あわせて、たしか県民割は5月末までというのが原則、国で出ていると思いますので、その先、国がどうするかということにもやっぱり絡んでくるとは思いますけれども、6月以降延長に多分なるかなれへんか、まだ僕も分からないんですけれども、そこにも絡んでくると思いますが、大阪府として、5月22日から1週間だけやるとか、そういうことは当然やらないですけれども、それ以降どうするかということについて、やはり今週、来週の頭、大きな波が形成されそうかどうかというのも見極めた上で判断をしたいと思っています。観光業界の皆さんからの声が上がっているというのは十分認識をしています。
記者
ありがとうございます。
新型コロナウイルス感染症対策関連について(5)
職員
次のご質問。日経新聞さん。
記者
日経新聞の三宅です。
本日、国のほうで、これまでのコロナ対策を検証する有識者会議の初会合が開かれました。こちらに対する期待ですとか受け止めがあればお願いいたします。
知事
ぜひ検証もしていただきたいと思います。そして、やはり今度新しい波が起きたときに、対策、今、全く変更点がありません。同じように、飲食店に時短要請するんですかというようなことについても、方向性が定まらないまま今来ています。今、大きな波になっていないから、まだそういったことにはなっていないですけれども、オミクロン株に合わせた対策等について、一旦そこは、これまでの分析もして、第三者的な立場で意見をぜひ出してもらいたいと思います。これからどうするかというところについて、オミクロン株に変わって、その検証はぜひ前向きにやっていただきたいと、こう思っています。
記者
ありがとうございます。
新型コロナウイルス感染症対策関連について(6)
職員
次、NHKさん。
記者
NHKの清水です。2点伺いたく思います。
まず1点目が、ちょっと逆向きの状況ではあるんですが、今、特に飲食店を利用する際に、1テーブル4人以内かつ2時間程度以内という規制が課されていますが、もし感染者がかなり著しく減ってきた状況になった場合において、これが解消されるというか、こうした呼びかけをしなくなる場合があるのか、どういった場合にこれを緩和するご意向があるのか、その条件について、お考えがあれば伺いたいです。
知事
今回、ゴールデンウイークも経て、BA.2の置き換わりもほぼ来ましたけれども、新たな波が形成されそうかどうか、そこがやはり一つの判断点になると思っています。このオミクロン株の拡大力からすると、ゼロになること、あるいは大きく下がることは、僕はないんだろうとは思っています。ただ一方で、熱を持って急拡大するということもこれは当然あり得る話ですから、そうなるかどうかというのは注視をしたいと思います。
ですので、来週の頭ぐらいまでの感染状況を踏まえた上で、今現在、同一テーブル4人以内、2時間程度以内ということをお願いをしているわけですけれども、ゴールドステッカーのお店にも、お店にしているわけですけれども、そこをどうするかということは当然議題として考えていきたい、こう思います。全国的にはほとんどこういった、特に都市部では、4人程度であったり、2時間程度というのはいろんな形で、そういったことが、要請があると思いますけれども、これもじゃあずっといつまでやるのかということも、やはり感染状況も踏まえた上で判断しなければならないだろうというふうに思っています。
新型コロナウイルス感染症対策関連について(7)
記者
ありがとうございます。
2点目ですが、第6波に先立って、昨年11月に、対策協議会という形で、6波への備えという形で、最大の感染者数の予測であったりとか、それに従って、どの程度の病床が必要かというようなシミュレーションをされたかと思いますが、第7波に向けて、こうした数的なシミュレーションをされるご意向等はありますでしょうか。
知事
現時点で、第7波、どの程度の波になるかも、これはもうなかなか想定もできない状況だというふうに思っています。ですので、まずは数自体がなかなか想定をしても、それを、想定を上回るのがもう常にあったわけですから、そういった意味では、大きな波が来ても、最大限どこまで対応できるのか、対応できる仕組みをどうつくっていくのかと。これは第6波で経験もしましたので、保健所の数は、それぞれの保健所で増やしたりはしていますけれども、病床については、病床の拡充だけではなくて、リスクのある場所とかというのはかなりもう見えていますので、そういったところへの支援策を強化していくということが重要だと思っています。ですので、そこはオール医療でできるように働きかけを今まさにしている、最終、第7波に向けた対策というのは、もう何度も申し上げていますけれども、それを着実に広げていくと、これが大事だというふうに思っています。
新型コロナウイルス感染症対策関連について(8)
記者
関連してですが、特に重症化リスクの高い方が多くいらっしゃる高齢者施設で、当初、福祉部と健康医療部で調査した際に、何らかの新型コロナ対応ができる医療機関を確保していると回答された施設が3割にとどまっていて、これは厚労省が全国的に調査した水準の半分程度にとどまっていた状況がありました。高齢者施設で医療が届きにくかったという状況について、どんなところが背景にあったと分析されていますか。
知事
やはり、とりわけ高齢者施設と、いわゆる福祉と医療とのミックス、福祉と医療の連携、ここが非常に重要だと思っています。コロナについてはコロナ病院が診るんだという発想、そして、重症病床もしっかり増やしていくんだという発想があって、重症病床なんかもどんどん増やしていきましたけれども、やはり身近なところで診る、そして、高齢者施設と連携がある、連携している医療機関、ここで初期治療ぐらいはできるようにするということが不十分だったと思います。なので、ここを、今まさに取組を強化しているということです。一件一件、3,600施設を一個一個ローラーしながら、理解も得ていかなきゃいけません。連携医療機関の理解も得なきゃいけないという立場ですけれども、そこはいろんな協力金等の制度も設けて、そして、非常に厳しい状況にもなっているわけですから、医療機関の要請をすると。それを今強化しているということです。
あわせて、今も120ぐらいの医療機関になりましたけども、なかなか連携医療機関だけでは難しいというとこについては、往診がすぐ行けるようにするというところで、120の医療機関が今もう手を挙げてくれていますので、そういったところを強化するということが重要だと思っています。
また、高齢者の検査、3日に1回の頻回検査の制度を設けました。3,600施設のうち、今1,300施設がこれをやろうということで手を挙げていただきました。本当にこれはありがたいと思います。障がい者施設でも190施設はやろうということで、合計1,500施設がこの3日1回検査をやろうということで手を今挙げてもらっています。これをさらに増やしていきたいと思います。
現状で検査キットは80万キット配布をいたしました、現時点で。そして、10万キットが既に今使われているという状況です。その中で陽性が判明したのが0.2%です。約200名の方がこの3日に1回検査で陽性が事前に判明したということをやっています。もうクラスターを防ぐということでも意義があると思っていますので、こういった3日に1回、これはウイルスが入り込みにくくするというところでまず対応、そして、入ったとして、往診で対応するできるようにするというとこが一つ。
そして、将来を見越せば、連携医療機関で初期治療ぐらいはできるようにすると、この3割というのを増やしていくというところを上げていくということを、府庁を上げて進めていきたい。そうすることによって、やはりリスクの高い施設に入所されている方に何とか早く治療が届くように仕組みをつくって、また、できるだけウイルスが落ちにくいような仕組みをつくって守っていきたいと、そう思います。
あとは、非コロナ医療機関で入院されている方も高齢者の方が多いですから、そこで陽性が出た場合に初期治療ぐらいはできるようにすると、こういうことも今働きかけをしていますので、これからはそういった地域に身近なところで、その人が住んでいらっしゃる近くで治療ができるだけ届くようにする。とりわけ高齢者の方が多いですから、そういった方に届くようにすると。そっち側の方向を強化していきたいと思っています。
大阪は高齢者施設も確かに多いです。市内中心部に多くありますので、その中でも一件一件、一施設一施設ローリングしていくということをやっていきたいと思っています。
SNSでの発信について
職員
次のご質問は。
記者
関西テレビの菊谷です。
話は変わりますけれども、先日、神戸市長が事実無根の書き込みなどがあるとしてツイッターをやめましたけれども、知事は積極的にツイッターなどで市政についても発信しておられます。改めまして、自治体のトップであったり知事などがSNSで発信する意味についてどのように考えておられるか、知事の考えをお聞かせください。
知事
神戸市長、久元さんの気持ちはよく分かります、やっていて。本当に事実無根であったり、もう言いがかりのような匿名の投稿がどんどんなされる。SNSの世界で。それは事実としてあると思います。久元さんはそれはもうやっぱり耐えられないということでやめられたというのは、その気持ちは分かるなというのが正直なところです。
我々も、一件一件、何か匿名ですごい量のいろんな事実無根であったり、うわさをあたかも事実かのようなことを言っているのを一個一個に反論する暇も余裕も当然ないですから、SNSでも言いたい放題みたいなことが事実上まかり通っているということがある。久元さんはもうそういうことに耐えられないということは、本当に理解できるなと思っています。
これ、なかなか防ぐのは、ただ、同時にSNSをやるというのはそれも含めて受け入れるということなので、僕自身は、いろんな様々な自分が考えていることの発信をするツールとしては非常に有効な手段だと思っています。ですので、SNS、私自身はこれからも続けていくという考え方です。政治家として何を思っているのかということの発信とすれば非常に有効な手段だと思います。ただ、一方で、誹謗中傷、事実無根がありますけど、そういうのはあるものだという前提で利用していきたいと思います。
記者
ありがとうございます。
知事のSNSは、アカウント名を含めて政治家個人としてのアカウントであり、個人アカウントでの投稿は、知事の政治家としての活動及び政治団体の代表としての活動であるため、大阪府として何ら関与するものではありません。
知事定例記者会見について(1)
職員
次のご質問は。フランス10さん。
記者
フランス10の及川です。
吉村さんに公務での発言を公務での会見で伺います。吉村知事は公務中の一昨年4月20日、次のようにおっしゃった。
2時過ぎから始まった僕の記者会見、終わったのは4時半。2時間以上ほぼ全部コロナ。こんなのざら。さらに、毎日のぶら下がり取材、記者全員の質問がなくなるまで無制限でやる。橋下知事以来の大阪方式。田崎史郎氏は僕の方針がぶれるだの危険だの知ったように言うなら、府庁の記者会見に来て聞いてくれよ。
このお立場は今も変わらないですか。
知事
政治家として発信していることに特に変わりはありません。
記者
半年、会見に来ておりますが、2時間以上がざらのはずが、一度も立ち会えたことがないんですが、それは偶然なんでしょうか。
知事
質問がなくなるまでやるということです。
記者
では、手を挙げていたら無制限にやるということですか。
知事
その後の公務も当然あります。物理的な制約もあると思いますけれども、それは仕切りの中でやっていくということです。
知事の公務日程について
記者
無制限にやらないと。
次の質問です。昨日はゴールデンウイーク明け2日目の平日。吉村さんは登庁せず。大阪府ホームページによれば公務日程なし。休みぼけがまだ取れないんでしょうか。
知事
特に言うことはありません。休みぼけって何か意味も分かりません。休みぼけがあるわけではありません。
記者
維新の好きな民営化だったら、ゴールデンウイークが終わって2日目の平日に休むということはまずないと思いますよ。
知事
公務日程は秘書課において調整して進めていきます。
北方領土について
記者
次に、先日行われた北方領土展についてお伺いいたします。北方四島を知っていますかと吉村知事に伺ったら、歯舞、国後、色丹、択捉とおっしゃった。政府の公式見解では、歯舞、色丹は北海道、国後、択捉は南千島列島、順番が大事なのに、何で北海道と南千島列島をごっちゃに言ったのでしょうか。大阪府の展示ではちゃんと区別してありました。
知事
特に答えることはありません。
副首都推進について
職員
すいません。府政、公務に関するご質問ということでお願いいたします。
記者
はい。
大阪副首都について。吉村さんは、大阪副首都は諦めないとおっしゃっていて、国が2026年までに南海トラフ地震が起きる確率は70%と推定している。副首都のほうが先に消滅してしまう可能性が高いのではないのでしょうか。
知事
質問の意味が分かりません。
記者
70%、南海トラフ沖地震、東京よりも大阪のほうが被害は甚大です。それなのに副首都を目指してどうするんでしょうか。
知事
南海トラフ巨大地震対策はしっかりと進めていきます。大阪府の副首都化も進めていきます。
知事定例記者会見について(2)
記者
最後に、公務の質問。手話通訳がいるのに、何でマスクを外して会見やっていらっしゃるんでしょう。
知事
前の空間が広くて、口元が見えたほうが分かりやすいということだからです。
記者
手話通訳がいても?
知事
重ねてやっていきます。
記者
以上です。
職員
ほかによろしいでしょうか。
それでは、これで記者会見を終了させていただきます。ありがとうございました。