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人権学習シリーズ ありのままのわたし 大切なあなた 身近な素材であそぼう2
身近な素材であそぼう 2
キーワード
楽しさの共有、協働
ねらい
- 遊びをきっかけにして、子どもと子ども、子どもとおとな、おとなとおとな、いろいろな交流の中で、気持ちが通じあう体験を積み重ねる。
- 子どもをみんなで見守り、いろいろな遊び方や過ごし方を認め合う。
所要時間
80分
準備するもの
新聞紙・チラシ:1人2枚から3枚 ダンボール箱:2人から3人に1つ
ガムテープ・セロテープ:各2個から3個 片付け用ゴミ袋:2枚から3枚
資料1・2・3:人数分
プログラムのおおまかな流れ
(5分)1 受け入れと自己紹介・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ねらいを共有する
(10分)2 みんなでこんにちは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・心地よさを感じる
(15分)3 遊びをキャッチ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・遊びを見つける
(30分)4 遊びの展開・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・共に楽しむ
(20分)5 片付けとふり返り・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・気持ちの変化を感じる
手順
はじめに
丸くなって座る。資料1「からだ・ことば・リズム」を配布する。
1 受け入れと自己紹介(5分)
荷物の置き場所を案内しながら笑顔で迎える。
※開始前に走り回る子どもが多いようであれば、「場に慣れるのが早いですね」など、保護者とおしゃべりする。
こんにちは○○です。参加してくださってありがとうございます。今日は、子どもたちや保護者のみなさんから、いろいろな遊びのアイデアをいただけるのではないかと、楽しみに来ました。どなたにとっても居心地の良い時間を、みなさんとつくりだせたらうれしいです。よろしくお願いします。
※笑顔で落ち着いて語りかけると、子どもも聞いてくれるので、1人ずつ順に目線を合わせる気持ちでゆっくりと話す。
2 みんなでこんにちは(10分)
資料1の「げんこつやまのたぬきさん」と「いたずらきゅうり」をする。
「げんこつやまのたぬきさん」は、いつもあまり使わない身体の動きが入っているとお配りした資料に書いています。じゃんけんポンを理解していなくても、子どもと「手が出たね」など喜び合いたいです。
「いたずらきゅうり」は寝ころぶのをいやがる場合もあります。ひざの上で向き合ったり、抱いたまま背中でやってもらってもいいですよ。何回もしていたら、子どもがおとなにしてくれる時もあったりしますね。
3 遊びをキャッチ(15分)
- 新聞紙、チラシ、ダンボールを出す。
- どう遊ぶかは、しばらくは参加者に任せる。
- 輪に入り、遊びの実況中継をする。
※実況中継は、「チラシを見ていますね」「ダンボール箱を押しています」「新聞を広げていますね」など、子ども自身がする単純な行為そのものを取り上げ、評価はしない。「そばで見守ってくれるから、遊べるのですよね」「お友だちを意識しているのかな」など、お隣の人と自己紹介し合ったり、気軽におしゃべりしてもらうように声をかけていく。
【ワンポイントアドバイス】
チラシが重なった上を歩くとすべりやすいので、参加者にも気にかけてもらう。
4 遊びの展開(30分)
- 下記の例を参考に展開させていく。
新聞紙パンチ:おとなが両端を持つ。子どもがパンチして破る。
びりびり紙吹雪:みんなで折り紙くらいの大きさに破って紙ふぶきで飛ばす。
新聞紙プール:びりびり破り床の上にあつめて泳ぐ。段ボール箱に入れて遊ぶ。
新聞ボール:破った物を集めて丸める。
新聞ボールめくり:丸めたものをめくりながらばらばらにする。 - 【資料2】ほうき 【資料3】チラシあらかるとを配布する。
いろいろな遊び方や過ごし方がありますね。
新聞紙の紙吹雪もみんなでしたら楽しいです。新聞ボールになったと思うとばらばらになったり、ダンボールに新聞を入れたり出したりも楽しいですね。
「ほうき」と「チラシあらかると」という資料をお配りしましたので、またお家でも遊んでみてください。
子どもたちをみんなで見守ってくださり、ありがとうございます。◯分まで一緒に楽しみましょう。
【ワンポイントアドバイス】
たくさん破る場合は、紙の粉がのどを刺激することもあるので、換気を良くして遊ぶ。
5 片付けとふり返り(20分)
- ゴミ袋等に入れて大玉をつくる。
- ダンボールちゃん(目を描き、口をくり抜く)に、新聞で食べものをつくり、「おにぎり」「ハンバーグ」など、「どうぞ」と食べさせるのも楽しい。
片付けも遊びになりましたね。たくさんの遊びが広がり楽しかったです。長い時間、同じ遊びを楽しんだお子さん、すみっこに居場所を見つけていたお子さんもいましたね。みなさん子どもの気持ちを大切にして、参加くださってありがとうございました。おとなの方にとっても心地いいひとときになったでしょうか・・・。子どもの遊びは、その子その子でいろんな遊び方があっていいと、わたしは改めてそのことを感じていました。今日はありがとうございました。