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人権学習シリーズ ありのままのわたし 大切なあなた まてまて遊び
まてまて遊び
キーワード
尊敬:自分も友だちも大切な一人ひとり(自己肯定感・他者への尊敬)
公平:対等な関係
ねらい
子ども同士またはおとなとの「追う・追われる」活動を通して、共感や協力する力を育む。
対象
おおむね1歳半から3歳
(おとなと子どもの2人組で、または子ども5、6人から10人くらいで)
所要時間
15分から20分
準備するもの
なし
やってみよう
遊び・活動への誘いかけ
- おとなに遊んでほしいなあという姿を見せている時(ちらちら見ている)。
- 走ること自体を楽しんでいる子がいる時。
進め方
(パターン1)
- 「まてまてー」と嬉しそうに追いかけてみましょう。
- 「○○ちゃんがいたあ!」「まてまてー」と追いかける。
- 「○○ちゃん、まてまて」と名前を呼びながら追いかけたり、逃げたりを無条件に楽しむ。
- 何回かはつかまえない「まてまて」を楽しむ。
※見ている子は、逃げるのが苦手だったり走るのがいやだったりするので、おとなと手をつないで、「○○ちゃんを一緒に追いかけてみようー」と誘ってみましょう。
それでもいやだったら、無理強いしないで、「どんなことしているか見ててね、おもしろそうかな?」と声をかけてみましょう。
※その子の好きな遊び方(参加のしかた)を見つけましょう。
(パターン2)
- 「次は、つかまってもいやじゃない追いかけっこだよ!」「つかまったら、みんなが大好きなことをしてもらう追いかけっこにしよう、どんなことしてほしい?」と問いかける。
(ハグ〈すきすき〉、こちょこちょ、頭なでなで、まねっこetc・・・)。 - 「じゃあ、つかまったらハグしてもらうことにしよう」
- つかまって好きなことをしてもらった後は、追う側になる(鬼が増えていくので、鬼はぼうしをかぶるなど工夫しましょう)。
※つかまえた子に、「してほしいこと」を聞くのもいいでしょう。
※バリエーション豊かに、「赤い服を着ている○○ちゃんを追いかけよう」「白いズボンの△△ちゃん」「髪を結んでいる□□ちゃん」など友だちの名前を伝えながら一人ひとりを意識させていきましょう。
※「つかまっていないのは誰かなあ?」と、つかまっていない子の存在にも気づかせていくと、関係が広がるきっかけとなります。
※繰り返し楽しんだら、「おうちに入ればつかまらない」「つかまりそうになっても、だれかと手をつないだらつかまらない」など簡単なルールで遊びを変化させていくのもOK!。
ポイント
- 「したくない」子が変!ということではなく、おとなも趣味がそれぞれ違うように、子どもも好きな遊びは一人ひとり違います。「ここはおもしろそう」という場面が見つかり、納得しないと参加しない子もいるので、その子の好きなキャラクターを取り入れる(キャラクターのお面をつけて追う)など、ひと工夫してみるといいかもしれません。
- 追う・追われる「まてまて遊び」でいつも同じ子がつかまってしまう傾向が見られた場合に、「つかまったらどうしよう!」と、どきどきしすぎて楽しめない子もいるので「絶対につかまえない」ルールもありにすると純粋に楽しめます。
また、追われて逃げるのは楽しいけど、「つかまるのはいやだ!」という子がいる場合は、「つかまってもこわくない、楽しいことが待っている」という安心感を持つことをねらいにおくのもいいでしょう。