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総務部(市町村課)と改革プロジェクトチームの議論(概要)
日時 平成20年4月23日(水曜日)16時30分から17時30分
場所 第一委員会室
【市町村課】
(「市町村振興補助金・市町村施設整備資金貸付金」について、資料に沿って説明)
【改革PT】
かつては市町村の財政状況が厳しい時に一定の施策誘導としての役割を果たしていたことは認めるが、地方分権の中で府と市町村が対等の関係であり、非常事態宣言を出した大阪府はもし行革をしなければ、初年度から再生団体の赤字ラインを超える。そういう状況の中で、特定目的の補助金でさえカットするというPT案であり、振興補助金、貸付金を今までどおり行っていくことは体力的にも出来なくなってきている。そのため優先順位的には高くない。貸付金については、新たな健全化法ができたことを踏まえ、衣替えしてくということで、ゼロにするということでなく、重点化していけないかという提案でありビルドの見直しを否定しているものではない。市町村も府と同じベクトルに向ける役割を市町村課にしていただきたい。
【市町村課】
認識は同じ。大前提は自己責任だが、最後に支えるのは府の役割。改革しないところを助けるものではない。町村などはなかなか行革効果があらわれない。府の役割としてギリギリのところで支えることが必要。対象等の重点化は行なっていくが、額ありきの議論はできない。
【改革PT】
厳しいだろうが、直ちに団体の財政に影響することではないので、冷静な議論をしていきたい。市町村に対する単独補助金の見直しをしてきており、市町村との課題を抱えた時に振興補助金等を活用してきた経緯はあるが、府貸に対するニーズついては、市町村の事業量の落ち込みから低下してきている。半分程度は土地開発公社の健全化支援。ボリューム議論をしていきたい。振興補助金については、全体の見直し状況を踏まえて改めて検討していきたい。
【市町村課】
振興補助金のあり方については、府と市町村の全体の関係の中で再編をしなければならず、市町村との役割分担を含め、府の補助金を今のままでいいのかを検討していきたい。
【知事】
市町村振興補助金について、他の都道府県の状況はどうなっているのか。
【市町村課】
形は色々であるが、基本的には良く似た制度がある。ただボリュームが違えば入れ方も都道府県によって異なる。
【知事】
単純に絶対額では比較できないだろうが、割合として大阪府はどんな感じか。
【市町村課】
合併の補助金にかわった部分もあるが、このような財政支援補助金については、大阪府は中間ぐらい。
【知事】
各市町村に入れている額に法則はあるのか。
【市町村課】
財政力が高くて何もしないところは何も無く、財政力が厳しいが取組をしようとしているところをターゲットにして額の配分をしている。それが額のバラつきとなっている。
【知事】
補助金が府と市町村との問題解決のために使われることの方が多いのか。
【市町村課】
過去にはそういう時代があり残存分が残っているが、今はできるだけ問題解決ではなくしている。府と市町村が課題を乗り越えるために活用してきた経過がある。
【知事】
額によって因果関係、これを入れることによって救われている市町村があるのか。
【市町村課】
入れてるから助かっているというのではなく、振興補助金や府貸を使うことで、健全化団体や再生団体にならないよう手を打つことをしていきたい。改革を誘導しながら、必要な時に支援していくことで市町村が助かるのではないか。当然自己改革が大前提にはなる。
【知事】
行政で自己改革を進めるときには、インセンティブをつけないと、自己改革を市町村にしてもらえないのか。
【市町村課】
当然、自分たちですることが当たり前だが、これによりさらに効果を高めるために支援してきた。
【知事】
改革の効果が金額にどう反映しているのか。改革を迫って改革で立てなおせる場合にインセンティブがどう影響してくるのか。府民感覚では、府がリーダー的に考えて、これをすれば改革できますということを示し、市町村が改革に取り組むという単純な話しではないのか。
【改革PT】
額的にこの額をもらえるからという要素はそれ程無い。市町村長さんにすると、前年から増えたか減ったかということに関心があり、前年より増えたら大阪府が評価してくれているということを気にしている。そういう意味でのインセンティブ効果はある。
【知事】
財政上の効果というものではない。
【総務部長】
特にこれから市町村補助金トータルで、どれだけ効果を高めるか。財政状況に関わらず出してきた特定の事業補助をかなり精査することから、むしろ行革の市町村補助金を再構築して、財政状況に応じた政策誘導により評価していくべき。
【知事】
仕組み自体では効果が見えにくかった。
【改革PT】
市町村の財政の健全化や合併促進目的に市町村補助金をツールとして期待していてよいのか。府の役割は市町村が財政再建を果たしたときは、市町村と一緒に住民に訴えて引っ張っていくことではないか。ソフト面の役割に府は純化していくべき。府の財政状況が厳しい中、額的にはPT案を議論のスタート台としていきたい。
【市町村課】
府が市町村を支えるツールとして、形は変えていかねばならないが、無くすということは違うと考える。市町村が厳しい時に同じように再生できるというメッセージ性が府貸の中にあるという改革案であってほしい。
【改革PT】
長い間に役割が変わってきている。府の改革の中で改めて市町村補助金と府の貸付金について議論していきたい。
【市町村課】
2枚目(大阪府市町村施設整備資金貸付金の繰上償還)の歳入確保については、関係機関等との調整もあるが、市町村課としては前向きに考えていきたい。
【三輪副知事】
再構築をそれぞれにしていくという問題意識については合意できており、中身についてどうするかはこれからということでよいか。あまり時間が無いがよろしく願いたい。
<以上>
※聞き取りにくい箇所があったため、発言内容は一部不正確なところもありますが、ご了承下さい。