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平成23年度第13回大阪府戦略本部会議 議事概要【報告】
報告1 府市統合本部について
資料名 |
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資料1 『広域行政』の一元化に関する今後の進め方について | ||
資料2 府市統合協議の対象範囲の見取図イメージ |
※ 政策企画部から資料に基づき説明
【綛山副知事】
本州四国連絡高速道路に対する追加の出資金をどうするかは小河副知事の担当なので後で補足してもらいたいが、大阪市は、この案件は広域行政だから、基礎自治体行政として口出しをしない、ただし負担はしっかりするとしている。あるべき論と、現実問題としての財源問題を踏まえたうえで、大阪市とは協議していく。総論的には総務部と財政局がしっかり協議する。
【小河副知事】
- 本州四国連絡高速道路については、最初の出資10団体に府・市が入っていた。今回、国からの提案に対して意見を返す時に、大阪市を入れるかどうかで議論があった。知事と市長とも話をして、今、綛山副知事が言ったような話になった。額などは、今までの制度を踏まえながら。
- ただ、メッセージとして、大阪では、広域的な話は府がするということで決着した。先週金曜日、各府県と話をして、料金が上がるということに危機感を持っていて、ある程度全国プール制を入れるということに理解があった。方向性については了解。ただ、我々は議会もある。これから、額も含めてどう負担していくか議論していくことになった。
- 今のところ、府と大阪市との関係は、綛山副知事が言った通りで、知事も市長も了解。
【政策企画部長】
本州四国連絡高速道路の問題は都市整備部とも議論してきたが、この出資はどういう性格なのかということを根本からしっかりと議論したうえで、庁内の意思決定手続きをきっちりとって決定していくことが大事。引き続きよろしくお願いしたい。
【知事】
- この間、府市統合本部が動き出してから、山口事務局長に事務方のトップを担ってもらい、予算と並行して各部局にはタイトな日程の中、ご苦労いただいた。これから議会が始まるが、6月までに取りまとめをするとなると、各部の職員のみなさんにもポテンシャルをフル稼働していただかないとなかなかまとまっていかない。まずは、各部局長には、部下の皆さんにそのことについて十分に説明をお願いしたい。
- 6月までにとりまとめをして、24年度中にあるべき姿をしっかり作り上げないと、大阪府において、25年度予算を組むことができないという状況になるのではないかと考えている。財政運営基本条例の趣旨に則って予算編成するとすれば、来年、再来年と厳しい年が続く。一般的に無駄と言われるかたちは大阪からは撤廃する。まだ豊かにはならないが、最低限の住民サービスを維持していけるというのが現状。財政状況については、総務部長と話をしている。現在の大阪市は政令市としてやるべき事業の予算化をしている。そういう事業についても、広域は一元化して大阪府が担うべきと、市長から話をされている。担うならその財源、ということを大阪市としっかり議論するように、総務部長にはお願いをしている。
- 統合本部においては、外部委員に参加いただいて、忌憚のない意見をいただいている。外部委員が各部局の職員と直接ディスカッションしてもらっている。各部の職員も頑張っていただいているが、外部委員と職員とで、価値観、スピード感が一致しないということがあって、軋轢ということも生じるかもしれない。そこは、各部局長の皆さんで、職員のフォローをお願いしたい。
- 大阪府庁一丸となって隅々まで見直していくということが6月までの作業。各部の職員に、それぞれの能力を発揮していただきたい。また、各PT、大玉であるA,B項目、部局間の連携については副知事中心にうまくまとめてもらうようお願いする。
【総務部長】
外部委員の件で知事にお願いをしたい。統合本部会議での議論は、最終的に本部長である知事が決めるので、府の意思決定プロセスとしてありうると思っているが、個別のヒアリングの中で、外部委員が職員に指示をする場合があるということが、私のところに上がってきている。これはやはり、府の意思決定としてはおかしいと思う。ご意見をいただいて我々が検討するということは我々も積極的にやっていく必要があるが、それが指示ということになると、疑問が生じる。我々は外部委員から指揮命令をされる立場ではないので、そこは知事が、本部長として、外部委員のありようについてきっちりとコントロールをお願いしたい。
【知事】
外部委員からいろいろな意見があると思う。外部委員と私も、ことあるごとに意見交換をしているので、内容によっては私の指示と同じ部分もある。私から説明の必要のない部分については、各部局長に判断いただけると思う。本来は、外部委員から私のところに話が来て、私からみなさんに指示をするところだが、そのプロセスを省いているところがあるというのは聞いている。外部委員にも、プロセスを大切にしてほしいということはお願いはするが、私と同じ考え方の下で外部委員から発言もあるということを前提に、動いてもらいたい。
【木村副知事】
前知事の時代から、意思決定プロセスの明確化をしている。なにが議論され、どう決まったのかを見える化、情報公開してきた。府市統合本部についても、府民の皆さんの見える化をしていくことが重要。政治的に統合本部で決まり、我々は執行機関として整理をしているというなかで、これから、外部委員とのやりとりについても、公開のもとでする、情報提供をするという手法も考えていくべきではないか。どういうやりとりのなかで決まっていくのか、メディアの方も知りたいだろうし、全体として、今回の改革についても、情報公開の工夫も必要と思う。
【綛山副知事】
- 統合本部が発足するときの議論では、外部委員は職員に対する指揮命令権をもつものではなく、あくまでアドバイザーという位置づけ。知事がいうように、職員は、あくまでも府の方針であることが明らかな場合は別だが、話がこじれて、外部委員が知事に言うというなら、言ってもらえたらいい。我々の方で調整する。府の組織が混乱することのないように、うまく運用してほしいと思う。各論で込み入った場合は知事に相談させていただく。
- 非常にタイトなスケジュールの中で作業を進めていかないといけないので、大変とは思うが、これはいいチャンス。これをベースに、府民・市民的にいいことができていくなら我々も努力を惜しむものではない。これまで大阪市と緊密に議論ができていたわけではないと思うので、これをプラスにできるような作業をしてもらえればありがたい。
【大都市制度室】
外部委員の関係は、我々も話を聞いており、知事とも相談している。なにかあれば我々の方にまず話をいただきたい。
【政策企画部長】
- 外部委員との関係については、第一回統合本部会議のなかで、要綱上整理をしようとしていた。ひとつは、その整理をするということ。また、意思決定プロセスを明確にすること。以上二点について、再確認をしてもらいたい。
- では、このかたちで、進めていくこととする。