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認知症の早期発見・早期治療のために
認知症は早期の診断と治療が大切です
認知症は治らないから、病院に行っても仕方ないと考えていませんか?認知症も下記のような理由により、早期診断・早期治療が大切です。
- 記憶や意識が明確なうちに準備ができる
早期の診断を受け、症状が軽いうちに、本人や家族が病気と向き合い話し合うことで、介護保険サービスの利用など今後の生活の備えをすることができます。 - 治療により改善する場合がある
正常圧水頭症や慢性硬膜下血腫、脳腫瘍、うつ病によるものなど、早期に発見すれば、治療により改善可能なことがあります。 - 進行を遅らせることが可能な場合がある
アルツハイマー病には、進行をある程度遅らせることができる薬があり、早くに使い始めることが効果的と言われています。
また、脳血管性認知症では、生活習慣病の予防が進行予防につながります。
思い当たることがあれば、すぐ相談してください!
A:こんな症状はありませんか?
- □ 財布や鍵など、物をおいた場所がわからなくなることがある
- □ 5分前に聞いた話を思い出せなくなることがある
- □ 自分の生年月日がわからなくなることがある
- □ 今日が何月何日かわからないときがある
- □ 自分のいる場所がどこだかわからなくなることがある
- □ 道に迷って家に帰ってこられなくなることがある
B:自分一人でできないことはありませんか?
- □ 電気やガスや水道が止まってしまった時に、自分で適切に対処できる
- □ 一日の計画を自分で立てることができる
- □ 季節や状況にあった服を自分で選ぶことができる
- □ 一人で買い物ができる
- □ バスや電車、自家用車などを使って一人で外出できる
- □ 貯金の出し入れや、家賃や公共料金の支払いが一人でできる
- □ 電話をかけることができる
- □ 自分で食事の準備ができる
- □ 自分で、薬を決まった時間に決まった分量を飲むことができる
- □ 入浴は一人でできる
- □ 着替えは一人でできる
- □ トイレは一人でできる
- □ 身だしなみを整えることが一人でできる
- □ 食事は一人でできる
- □ 家のなかでの移動は一人でできる
出展:《地域包括ケアシステムにおける認知症アセスメントシート(DASC-21)》
栗田主一 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター研究所・自立促進と介護予防研究チーム(認知症・うつの予防と介入の促進)
Aの項目にチェックがある場合、Bの項目にチェックがない場合は、すぐにご相談ください。