ここから本文です。
初めてのファシリテーター 学習プログラムの解説/「対立」に向き合う姿勢づくり 5.解説
学習プログラムの解説
対立に肯定的に向き合うための川柳づくり(15分)
最後に、今日、学んだことをふまえて、「対立に肯定的に向き合うための川柳」をつくってみましょう。いままでよりは、対立を前向きにとらえられるようになったでしょうか。
完成したら、お互いに発表・共有しましょう。
→つくった川柳を発表してもらう
学習のはじめにも言ったとおり、お互いの違いを大切にし、多様性を尊重しようとするならば、対立は避けて通れません。大切なのは対立にどのように向き合うかであって、「対立そのものは悪くない」ということが、皆さんと確認したいポイントです。
対立を避けようとすることは、解決ではなく、問題を表面上見えなくするだけで、関係をこじらせたり、より深刻な対立につながったりすることさえあります。もちろん、暴力的な向き合い方は、お互いを尊重することにはなりません。柔軟な発想で、対立に肯定的に向き合う姿勢を持つように心がけたい、ということで、最後に、今日学んだことをふまえて、「対立に肯定的に向き合うための川柳」をつくってみましょう。「対立」のイメージはどのように変わったでしょうか。いままでより前向きにとらえられるようになったでしょうか。学んだことで書き留めておきたいことと合わせて、ノートかレジュメにメモしてください。
ファシリテーター自身も、その場で川柳を考えてみましょう。
では、完成したものを発表してください。
ワンポイント
参加者が20人くらいまでの場合 全体発表
お1人ずつ、順に川柳を読み上げていただけますか。(時間があれば、机を片づけていすのみで円形に座り、お互いの顔が見える状態で発表するとよい)
参加者がそれ以上の場合 グループ内で発表して、その内の1つを全体で発表
それぞれのグループで、1人ずつ順に発表してください。その中で、全体に共有したいものを1つ、選んでいただけますか。(グループ内発表3分、全体発表5分)
今日は、お互いの違いを大切にした人権尊重のための対立の扱い方について、まずは肯定的に向き合う姿勢づくりに取り組みました。
実際に対立を扱うには、姿勢や心がけだけではなくて、具体的なスキルも身につけることが必要です。コミュニケーションをテーマにした学習や、対立について扱った書籍も、最近はいろいろとありますので、関心のある方は、ぜひ学んでみてください。
ご参加ありがとうございました。
ワンポイント
より学びたい人のために、人権学習シリーズvol.5『ぶつかる力ひきあう力−対立と解決−』を紹介するとよいでしょう。