ここから本文です。
初めてのファシリテーター 学習プログラムの解説/多様な見方・考え方 2.解説/フォトランゲージでお話づくり
学習プログラムの解説
フォトランゲージでお話づくり(30分)
絵とA4白紙を各参加者に配り、その絵(現場)を見て、そこから状況や状態を想像し、お話をつくってA4白紙に書いてもらいます。
各グループ(4、5人)に分かれて、各自がつくったお話を共有します(傾聴のポイント参照)。
各グループでそれぞれが話したり聞いたりして、思ったことや気づいたことについて全体で話しあいます。
ファシリテーターの問いかけ
- 「どのようなお話になりましたか」
- 「それぞれのお話を聞いて、いかがでしたか」
- 「お話をきいて気がついたことがありましたか」
参加者に絵と白紙(A4程度)を配付する。
では次に、人それぞれが違うということを絵を使って考えてみましょう。
その絵を見て、それがどのような状況を想像し、それを説明するお話を作ります。それぞれが、お話作りをします。作ったお話は白紙にメモしてください。
時間は3分程度計ります。
そろそろできましたか。まだ時間が必要な方はいますか。
こんな場合
書いていない人がいた場合、少し近づいて、「どうですか?」「難しいですか?」と、なぜ書いていないのか尋ねてみる。
その人が他の人の邪魔をしない限り、書くことだけを強制しない。
できましたでしょうか。では先ほどのふたり組が集まって4人グループになってください。
ワンポイント
ふたり組の数が奇数の場合は、5、6人組でもかまわない。
作ったお話をお互いに聴き合いましょう。
どのようなお話になりましたか。2、3人に紹介してもらいます。
それぞれのお話を聴いて、いかがでしたか。
こんな場合
それぞれの話が紹介される中で、参加者の中で違いが明らかになる場合もあるが、この活動は正しいか間違っているかを判断するものではないことを伝える。
いろいろな見方・考え方で、多様な話が出ることを尊重する。
例えば、バスの中のようすを描いた絵を見て、マナーについて攻撃的で批判的な話が出ることもある。
「あなたは、そのようなお話になったのですね。」とあくまでもお話作りという視点で受け止める。
話し合いが一区切りついたら次に進む。
一つの同じ絵を見ていろいろなお話が出ましたが、同じ部分があったり、全く違ったお話もありました。それぞれのお話を評価したり正しいか間違っているかを見つけ出すのではなく、この同じ部分や違うことについて、私たちのものの見方・考え方はいったい何から影響を受けているのかを考えてみましょう。