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初めてのファシリテーター 学習プログラムの解説/多様な見方・考え方 3.解説/ものの見方・考え方に影響を受けるもの
学習プログラムの解説
ものの見方・考え方に影響を受けるもの(30分)
ものの見方・考え方に影響する要因を考えます。
上記、お話づくりから発展させます。それぞれが同じであったり、違っていたお話について、私たちが影響しているものは何かをブレーンストーミングで全て板書します。
近くの人とふたり組になり、ブレーンストーミングで出たことで、人は同じものを見聞きしても違ったように捉えるのはなぜかを話しあいます。何か出来事があったとき、その出来事について多くのくい違いがあるのはなぜか考えます。
ふたり組から4人グループになって、違った見方や考え方で利点になること、難点になることを模造紙に書き出します。
そして、何か出来事があったときに、それについて伝えたり、聞いたりするとき、悪影響を与えないために私たちができることをグループで考え、発表します。
ファシリテーターの問いかけ
- 「お話づくりで同じだったこと、違っていたことから考えて、私たちのお話づくりに影響していることは何でしょうか」
- 「人は、同じ情報を見たり聞いたりしても捉え方が違うのはどうしてでしょうか」
- 「そのときの気分や過去の体験によって捉え方は違います」
- 「その違いに影響するのは何でしょうか」
- 「日ごろ、見たり聞いたりしていることを誰かに伝えるとき、その事実がどのように変わっていくのかを考えます」
- 「では、今の情報社会において、何か出来事があったとき、それについて伝えたり、聞いたりするときに、その出来事や情報が悪影響にならないために私たちにできることを考えてみましょう」
ものの見方・考え方に影響する要因を考えます。
先のお話作りで同じだったこと、違っていたことから、私たちのものの見方・考え方に影響していることは何かをブレーンストーミング(「用語解説」 ブレーンストーミング参照)で出し合いましょう。
- 出てきたものをファシリテーターが板書する。
いまから新しいふたり組を作ってもらいます。まだ話していない人を見つけてふたり組になってください。
先ほど皆さんから出してもらったものを前に書きましたが、これを見ながら「なぜ、同じものを見聞きしても違ったようにとらえるのか」を話し合いましょう。
同じ情報を見たり、聞いたりしてもとらえ方が違うのはどうしてでしょう。そのときの気分やそれぞれの体験によってもとらえ方は違います。その違いに影響するのは何でしょう。
ではふたり組が2つ集まって4人組を作り、机を出してください。
- グループごとに机を出してもらい模造紙とマーカーセットを配付する。
違った見方・考え方で利点になること、難点になることを模造紙に書き出してください。
何かできごとがあったとき、それについて伝えたり聞いたりすることに悪影響を及ぼさないように私たちができることを考えていただきます。配付された模造紙の余白を使って「悪影響を及ぼさないためにできること、3か条」を書いてください。
ワンポイント
- 全グループの発表が時間的に無理な場合は、発表を2、3グループにするか、自主的に発表するグループを募る。反応が鈍い時はより強く促す。
- 時間がないが全グループの発表を共有したいときは、机の上に模造紙を広げたまま、全員が立ち歩き、見て回る方法もある。