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更新日:2009年9月10日

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初めてのファシリテーター 学習プログラムの解説/「対立」に向き合う姿勢づくり 3.解説/ことわざで考えよう

学習プログラムの解説

「対立」に向き合う姿勢づくり(人権学習シリーズvol.5『ぶつかる力 ひきあう力-対立と解決-』所収

解説/3 ことわざで考えよう(30分)

ことわざで考えよう(30分)

日本では、対立をどのようにとらえてきたのでしょうか。身近なことわざや慣用句から考えてみましょう。
→プリント、ことわざカードを配る

  1. あなたにとって、いちばん共感できるものはどれですか。そのことわざの意味することは、あなたの対立のイメージとどんな関係があるでしょうか。グループまたはペアで話し合ってみてください。
    →時間に余裕があればグループに。ない場合ペアでするのがよいでしょう
  2. これらのことわざの示すありようで、対立にむきあうことには、どのような利点や限界があるでしょうか。整理して考えてみましょう。
    →白紙とマジックを配り、板書した表の見本を書き写し分析してもらう。1グループにつき、2から3のことわざを取り上げる
  3. 分析してみて感じたこと・気づいたこととあわせて、発表してください。
    →発表してもらう

「ことわざで考えよう」のフロー図。資料説明とペアで話し合い設営(7分)→表での分析(説明3分+グループ10分)→発表(8分)→ファシリテーターのコメント(2分)

日本では、対立をどのようにとらえてきたのでしょうか。身近なことわざや慣用句から考えてみましょう。
「ことわざカード」をお配りします。

1人1枚ずつ行き渡るようにプリント(「ことわざカード」 印刷用(PDF:4KB))を配る。

「対立」に関連するかな、と思われる10個のことわざが書いてありますが、あなたにとっていちばん共感できるものはどれでしょうか。そのことわざは、あなたの中で「対立」のイメージとどうつながっていますか。グループをさらに分けて、隣の人と2から3人で短く話し合ってみてください。

3分程度時間をとる。

これらのことわざが示す「対立」への向き合い方を整理してみましょう。
新しい紙を使いますので、取りに来てください。
それぞれのことわざを「利点と限界」という視点で分析してみます。紙にこのような表を書きます。

ファシリテーターは表の見本を板書する。

左側に書いたことわざの示すようなあり方で対立に向き合うことの「利点」つまりよいことを真ん中の欄に、「限界」つまり難しいことを右の欄に書いてください。
分析することわざは、皆さんが共感できるものとして取りあげたものを記入してください。全部できなくてもかまいませんが、2から3個はやってみましょう。
10分程度時間をとります。

[表の見本図] 左端にことわざ右に利点と限界というマトリクスの絵と[表を使い実際に分析した例の図] 左端に雨降って地固まる 利点に相手の考えてる事がわかる 限界にわからない時もあると書かれている図

会場をまわりながら、グループの話し合いを促す。

ある程度、分析できたでしょうか。あと2、3分、話し合いをつづけていただきますが、いまやっていることわざの分析が終わったら、やってみて感じたこと、気づいたことを話し合ってください。それを発表していただこうと思います。

様子を見ながら、個別のことわざの分析から、ことわざが示している「わたしたちの社会の対立のとらえ方」について、気づいたこと、発見したことを話し合ってもらうように促す。

では、各グループから発表をお願いします。書いたことを全部読み上げる必要はありません。やってみて、感じたこと、気づいたことを中心に、1分程度でお願いします。

順に発表してもらう。​​​​​

いままでの社会では、同質であることや、力関係を理解してそれに従うことが重視されてきた面があるのではないでしょうか。しかし、これからめざすべき社会は、多様性を尊重し、対等な関係でお互いを尊重しあうものです。そのために、対立に肯定的に向き合う姿勢を育てることが大切です。

ワンポイント
発表の内容に応じて、「ファシリテーターのために」の内容も、適宜、講義形式で紹介してもよい。

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