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III 農薬適正使用について その2
10 混合剤の使用について
混合剤を使用する場合には、使用単剤と同一成分の総使用回数に注意する。
11 農薬の系統について
農薬は、殺菌剤、殺虫剤、除草剤、植物成長調整剤等の大きな分類に加え、化学構造や作用の特徴から複数の系統に分類される(RACコードによって区分される)。同一作用点・作用機構の薬剤を続けて使用すると、病害虫に農薬耐性がついて効果が低下する傾向があり、系統によっては顕著に現れる場合がある。薬剤効果の低下を回避する点からも、RACコードの異なる農薬を輪番(ローテーション)散布する必要がある。
[参考]3 農薬の系統について
《殺菌剤》
「FRACコード表(2024年3月版)」(農薬工業会)から本書に掲載した主な農薬を抜粋して記載(「-」は作用機構分類に該当しないもの、「NC」は未分類のもの)。詳しくは農薬工業会HP https://www.jcpa.or.jp/labo/mechanism.htmlを参照のこと。
系統別耐性菌発生リスクについては日本植物病理学会殺菌剤耐性菌研究会のHP http://www.taiseikin.jp/を参照のこと。
FRACコード |
農薬商品名の例 (混合剤の成分名)
|
グループ名
|
1 |
ゲッターおよびホーマイの1成分(チオファネートメチル)、トップジンM、ベンレート、ベンレートTおよびニマイバーの1成分(ベノミル) |
MBC殺菌剤(メチルベンゾイミダゾールカーバメート) |
2 |
スミレックス、スミブレンドの1成分(プロシミドン)、ロブラール |
ジカルボキシイミド類 |
3 |
アンビル、オーシャイン、オンリーワン、ゴウケツモンスターの1成分(シメコナゾール)、サプロール、サンリット、スコア、テクリード、テクリードCの1成分(イプコナゾール)、トリフミン、ナティーボの1成分(テブコナゾール)、パンチョTFの1成分(トリフルミゾール)、プランダム、マネージ、モンガリット、ラリー |
DMI殺菌剤(脱メチル化阻 害剤) (SBI: クラス I)
|
4 |
クルーザーMAXXの1成分およびタチガレエースの1成分(メタラキシルM)、ユニフォームの1成分(メタラキシルM)、リドミル、リドミルゴールドMZの1成分(メタラキシルM) |
PA殺菌剤(フェニルアミ ド類) |
6 |
フジワン、フジワンラップの1成分(イソプロチオラン) |
ホスホロチオレート類、ジチオラン類 |
7 |
アフェット、稲大将の1成分(インピルフルキサムオルフィン)、カナメ、カンタス、ナリアおよびシグナムの1成分(ボスカリド)、ネクスター、パレード、フルーツセイバー、バシタック、フルスロットルの1成分(ペンフルフェン)、ベジセイバーの1成分(ペンチオピラド)、モンカット、リンバー |
SDHI殺菌剤(コハク酸脱 水素酵素阻害剤 |
9 |
ショウチノスケの1成分(メパニピリム)、フルピカ、スイッチの1成分(シプロジニル) |
AP殺菌剤 (アニリノピリ ミジン類) |
10 |
ゲッターおよびスミブレンドの1成分(ジエトフェンカルブ)、ニマイバーの1成分(ジエトフェンカルブ) |
N-フェニルカーバメート類 |
11 |
アミスター、イモチエーススタークルおよびワイドパンチの1成分(メトミノストロビン)、オリブライト、スクレア、シグナムおよびナリアの1成分(ピラクロストロビン)、ストロビー、ナティーボの1成分(トリフロキシストロビン)、ファンベルの1成分(ピリベンカルブ)、ファンタジスタ、ホライズンの1成分(ファモキサドン)、メジャー、ユニフォームの1成分(アゾキシストロビン) |
QoI殺菌剤(Qo阻害剤) |
12 |
クルーザーMAXXおよびスイッチの1成分(フルジオキソニル)、 セイビアー |
PP殺菌剤(フェニルピロール類) |
14 |
リゾレックス |
AH殺菌剤(芳香族炭化水素) |
16.1 |
コラトップ、ダブルカットバリダトレボンの1成分(トリシクラゾール)ビーム、ブラシンの1成分(フサライド) |
MBI-R(メラニン生合成阻害剤-還元酵素) |
16.3 |
ゴウケツモンスターおよびサンスパイクおよびサンフェスタおよびサンブラスの1成分(トルプロカルブ) |
MBI-P(メラニン生合成阻害剤– ポリケタイド合成酵素) |
17 |
パスワード、ピクシオ |
KRI殺菌剤(ケト還元阻害剤)(SBI: クラスIII) |
19 |
ポリオキシン |
ポリオキシン類 |
21 |
オラクル、ライメイ、ランマン |
QiI殺菌剤 (Qi阻害剤) |
22 |
エトフィン |
チアゾールカルボキサミド類、ベンズアミド類 |
24 |
カスミン、カッパーシンおよびカスミンボルドーおよびダブルカットバリダトレボンの1成分(カスガマイシン) |
へキソピラノシル抗生物質 |
25 |
アグレプト、アグリマイシン-100の1成分(ストレプトマイシン) |
グルコピラノシル抗生物質 |
27 |
ベトファイターおよびホライズンの1成分(シモキサニル) |
シアノアセトアミドオキシム |
28 |
プレビクール |
カーバメート類 |
29 |
フロンサイド |
2,6-ジニトロアニリン類等 |
31 |
スターナ |
カルボン酸類 |
32 |
タチガレエースの1成分(ヒドロキシイソキサゾール)、タチガレン |
芳香族ヘテロ環類 |
36 |
ネビジン、ネビリュウ |
ベンゼンスルホンアミド類 |
39 |
ハチハチ |
ピリミジンアミン類、ピラゾールカルボキサミド類 |
40 |
オロンディスウルトラSCの1成分(マンジプロパミド)、カーニバルおよびザンプロDMの1成分(ジメトモルフ)、カンパネラおよびプロポーズおよびベトファイターおよびベネセットの1成分(ベンチアバリカルブイソプロピル)、レーバス |
CAA殺菌剤(カルボン酸アミド類) |
41 |
アグリマイシン100の1成分(オキシテトラサイクリン)、マイコシールド、 |
テトラサイクリン抗生物質 |
BM2 |
アグロケア、エコショット、エコホープDJ、バチスター、ボトキラー |
微生物(生菌または抽出物、代謝産物) |
45 |
ザンプロDMの1成分(アメトクトラジン) |
QoSI殺菌剤(QoS阻害剤) |
49 |
オロンディスウルトラSCの1成分(オキサチアピプロリン) |
OSBPI オキシステロール結合タンパク質阻害 |
50 |
プロパティ |
アリルフェニルケトン類 |
52 |
ミギワ |
DHODHI殺菌剤 |
M1 |
ICボルドー、Zボルドー、園芸ボルドーの1成分(塩基性塩化銅)、オキシランの1成分(有機銅)、カッパーシンおよびカスミンボルドー、キノンドー、クプロシールド、コサイド3000、サンヨール、ジーファインの1成分(無水硫酸銅)、テクリードCの1成分(水酸化第二銅)、ドイツボルドー、ドウグリン、ムッシュボルドー |
無機化合物(求電子剤) (有機銅も含む) |
M2 |
イオウ、園芸ボルドーの1成分(硫黄) |
無機化合物(求電子剤) |
M3 |
エムダイファー、カンパネラおよびベネセットおよびリドミルゴールドMZの1成分(マンゼブ)、ジマンダイセン、ステンレス、チオノック、ペンコゼブ、ベンレートTおよびホーマイの1成分(チウラム) |
ジチオカーバメート類及び類縁体(求電子剤) |
M4 |
オーソサイド、オキシランの1成分(キャプタン) |
フタルイミド類(求電子剤) |
M5 |
カーニバルおよびプロポーズおよびベジセイバーの1成分(TPN)、ダコニール |
クロロニトリル類(フタロニトリル類)(作用点不明) |
M7 |
ファンベルの1成分(イミノクタジン)、ベルクート、ベフラン |
ビスグアニジン類(細胞膜攪乱剤、界面活性剤) |
M9 |
デラン |
キノン類(アントラキノン類)(求電子剤) |
M10 |
パルミノ、モレスタン |
キノキサリン類(求電子剤) |
NC |
カリグリーン、ジーファインの1成分(炭酸水素ナトリウム)、ハーモメイト |
種々 |
P2 |
オリゼメート |
ベンゾイソチアゾール |
P3 |
稲大将および稲名人および防人およびスタウトアレスおよびフルスロットルの1成分(イソチアニル)、ブイゲット、ブイゲットフェルテラゼクサロンの1成分(チアジニル)、ルーチン |
チアジアゾールカルボキサミド、イソチアゾールカルボキサミド |
P7 |
アリエッティ |
ホスホナート類 |
P8 |
ブーンアレスの1成分(ジクロベンチアゾクス) |
イソチアゾール |
U6 |
パンチョTFの1成分(シフルフェナミド) |
フェニルアセトアミド |
U13 |
ショウチノスケの1成分(フルチアニル) |
チアゾリジン |
U14 |
ブラシンの1成分(フェリムゾン) |
ピリミジノンヒドラゾン類 |
U17 |
ピシロック、ナエファイン |
テトラゾリルオキシム |
U18 |
ダブルカットバリダトレボンの1成分(バリダシン)、バリダシン |
グルコピラノシル抗生物質 |
-(生) |
バイオキーパー、マスタピース |
生物農薬 |
- |
アカリタッチ、アーリーセーフ、サンクリスタル |
脂肪酸系 |
- |
エコピタ |
還元でんぷん糖化物 |
- |
サフオイル |
調合油 |
- |
シーマージェットの1成分(テブフェンピラド) |
テブフェンピラド |
- |
サンヨール |
DBEDC |
- |
NCS、キルパー |
カーバム |
- |
オクトクロス |
銀 |
- |
ガスタード、バスアミド |
ダゾメット |
- |
石灰硫黄合剤 |
多硫化カルシウム |
《殺虫剤》
「IRACコード表(2024年1月版)」(農薬工業会)から本書に掲載した主な農薬を抜粋して記載(「-」は作用機構分類に該当しないもの、「NC」は未分類のもの)。詳しくは農薬工業会HP https://www.jcpa.or.jp/labo/mechanism.htmlを参照のこと。
IRAC コード |
農薬商品名の例 (混合剤の成分名) |
グループ名 |
1A |
オンコル、ランネート、デナポン、ガゼット、オリオン、シーマージェットの1成分(BPMC)、バイデート |
カーバメート系 |
1B |
エルサン、オルトラン、オルトランDXの1成分(アセフェート)、カルホス、ガットキラー、ガットサイド、サッチューコートS、ジェイエース、ジメトエート、スミチオン、スミフェート、スミパイン、ダイアジノン、ディプテレックス、トクチオン、トラサイドA、ネキリエース、ネマキック、ネマトリン、マラソン、ラグビー |
有機リン系 |
2B |
キラップ、フジワンラップおよびワイドパンチの1成分(エチプロール)、プリンス |
フェニルピラゾール系 (フィプロール系) |
3A |
アーデント、アグロスリン、アディオン、園芸用キンチョールE、スカウト、ガードベイトA、テルスター、トレボン、フォース、ベニカカミキリムシ、マブリック、ロディー、ロビンフッド |
ピレスロイド系 ピレトリン系 |
4A
|
アクタラ、アドマイヤー、アトラック、アベイルの1成分(アセタミプリド)、アルバリン、イモチエーススタークルの1成分(ジノテフラン)、ウッドスター、オルトランDXの1成分(クロチアニジン)、ゴウケツモンスターおよびサンフェスタの1成分(ジノテフラン)、ジュリボの1成分(チアメトキサム)、スタークル、ダントツ、バリアード、ベストガード、マツグリーン、モスピラン |
ネオニコチノイド系 |
4C |
エクシード、トランスフォーム |
スルホキシイミン系 |
4E |
防人およびサンスパイクおよびブイゲットフェルテラゼクサロンおよびフルスロットルの1成分(トリフルメゾピリム)、 |
メソイオン系 |
4F |
エミリア、リディアNT |
ピリジリデン系 |
5 |
スピノエース、ダブルシューターの1成分(スピノサド)、ディアナ、ラディアントSCの1成分(スピネトラム) |
スピノシン系 |
6 |
アグリメック、アニキ、アファーム、コロマイト |
アベルメクチン系、ミルベマイシン系 |
7C |
ラノー |
ピリプロキシフェン |
8F |
キルパー、NCS、ガスタード、バスアミド |
メチルイソチオシアネートジェネレーター |
9B |
コルト、チェス |
ピリジンアゾメチン誘導体 |
10A |
ニッソラン |
クロフェンテジン、ジフロビダジン、ヘキシチアゾクス |
10B |
バロック、ネコナカット |
エトキサゾール |
11A |
エスマルク、ゼンターリ、チューリサイド、チューンアップ、デルフィン、トアロー、バシレックス、フローバック、バイオマックス |
Bacillus thuringiensisと殺虫タンパク質生産物 |
12C |
オマイト |
プロパルギット |
13
|
コテツ
|
ピロール系、ジニトロフェノール系、スルフルラミド系 |
14 |
パダン、リーフガード |
ネライストキシン類縁体 |
15 |
アタブロン、カスケード、ノーモルト、マッチ |
ベンゾイル尿素系 |
16 |
アプロード |
ブプロフェジン |
17 |
トリガード |
シロマジン |
18 |
ファルコン、マトリック、ロムダン |
ジアシル-ヒドラジン系 |
19 |
ダニカット |
アミトラズ |
20B |
カネマイト |
アセキノシル |
20D |
マイトコーネ |
ビフェナゼート |
21A |
サンマイト、シーマージェットの1成分(テブフェンピラド)、スターマイトプラスの1成分(ピリダベン)、ダニトロン、ダブルフェースの1成分(フェンピロキシメート)、ハチハチ、ピラニカ |
METI剤 |
22A |
トルネードエース |
オキサジアジン |
22B |
アクセル |
セミカルバゾン |
23 |
ダニエモン、ダニゲッター、モベント |
テトロン酸及びテトラミン酸誘導体 |
25A |
スターマイト、スターマイトプラスの1成分(シエノピラフェン)、 ダニサラバ |
β-ケトニトリル誘導体 |
25B |
ダニコング、ダブルフェースの1成分(ピフルブミド) |
カルボキサニリド系 |
28
|
アベイルおよびフルスロットルの1成分(シアントラニリプロール)、エクシレル、防人およびサンスパイクおよびサンフェスタおよびジュリボおよびブイゲットフェルテラゼクサロンの1成分(クロラントラニリプロール)、サムコル、テッパン、フェニックス、フェルテラ、プリロッソ、プレバソン、ベネビア、ベリマーク、ヨーバル |
ジアミド系 |
29 |
ウララ |
フロニカミド |
30 |
グレーシア、ブロフレア |
メタジアミド系、イソオキサゾリン系 |
33 |
ダニオーテ |
アシノナピル |
34 |
ファインセーブ |
ミトコンドリア電子伝達系複合体Ⅲ阻害剤(Qi部位) |
UN |
石灰硫黄合剤 |
石灰硫黄合剤 |
UN |
モレスタン、パルミノ |
キノキサリン系(キノメチオナート) |
UN |
プレオ |
ピリダリル |
UN |
硫黄 |
無機化合物(求電子剤) |
UN |
エムダイファー、ジマンダイセン、ペンコゼブ、リドミルゴールドMZの1成分(マンゼブ) |
マンゼブ |
UN |
稲名人およびスタウトアレスおよびブーンアレスの1成分(オキサゾスルフィル) |
オキソザスルフィル |
UNM |
アタックオイル、機械油乳剤、スプレーオイル、トモノール、ハーベストオイル、マシン油乳剤 |
マシン油 |
-(生) |
エンストリップ、ククメリス、システムミヤコくん、スパイカル、スパイデックス、スワルスキー、ツヤコバチEF30、リモニカ |
生物農薬(BT剤を除く) |
UNF |
ボタニガード |
ボーベリア バシアーナ |
- |
オーケストラ |
ベンズピリモキサン |
- |
グリンガード |
酒石酸モランテル |
- |
石灰窒素 |
シアナミド |
- |
センチュリーエース |
アゾール系 |
- |
ポリオキシンAL |
ポリオキシン複合体 |
- |
バイオリサ・カミキリ |
ボーベリア ブロンニアティ |
- |
アーリーセーフ、アカリタッチ、サンクリスタル、ダブルシューターの1成分(脂肪酸グリセリド)、ムシラップ |
脂肪酸系 |
- |
粘着くん |
でんぷん系 |
- |
エコピタ |
還元でんぷん糖化物 |
- |
オレート |
オレイン酸ナトリウム |
- |
ジャンボたにしくん、スクミノン、ナメクリーン |
メタアルデヒド系 |
- |
スクミンベイト3、スラゴ |
燐酸第二鉄 |
12 農業用ドローンによる農薬散布について
農業用ドローン(マルチローター型の小型無人航空機)を用いて農薬散布を行う防除は、「大阪府農業用ドローンによる農薬散布に係る安全使用実施要領」(令和元年12月25日付け農推第2604号通知)に定める事項を遵守し、適正かつ安全な実施のために万全を期す。
なお、有人及び無人ヘリコプターによる農薬の空中散布については自粛する。
大阪府農業用ドローンによる農薬散布に係る安全使用実施要領
(目的)
第1条 この要領は、無人マルチローターによる農薬の空中散布に係る安全ガイドライン
(令和元年7月30日付け元消安第1388号農林水産省消費・安全局長通知。以下「ガイドライン」という。)に定めるもののほか、農業用ドローンよる農薬散布の適正かつ安全な実施のため必要な事項を定めるものである。
(定義)
第2条 この要領において、農業用ドローンとは、マルチローター型の小型無人航空機(ほぼ垂直な軸周りに回転する三つ以上の回転翼によって主な揚力及び推進力を得る回転翼無人航空機)をいう。
2 この要領において、実施者とは、農薬取締法(昭和23年法律第82号)第2条第1項及び第2項に規定する農薬を散布する者もしくは農薬散布を自らが行わずに他者に委託する者をいう。
(実施者の責務)
第3条 実施者は、農業用ドローンによる農薬散布に際しては、次の法令及び関連通知を遵守し、農薬の適正使用及び農薬の飛散や事故の防止に細心の注意を払うとともに、事前に周辺住民に対して周知を図る行うものとする。
ア 農薬取締法
イ ガイドライン
ウ 住宅地等における農薬使用について(平成25年4月26日付け25消安第175号・環水大土発第1304261号農林水産省消費・安全局長、環境省水・大気環境局長通知)
エ 航空法(昭和27年法律第231号)
オ その他、農業用ドローンの安全飛行や農薬の安全使用に係る各種通知
(農薬散布計画の提出)
第4条 実施者のうち農薬を散布する者は、農業用ドローンによる農薬散布を行う20日前までに様式1号により農薬散布計画を大阪府環境農林水産部農政室長(以下「農政室長」という。)に提出するものとする。
2 農政室長は、提出のあった農薬散布計画を、該当する市町村等へ情報提供するとともに、実施者に対し、必要に応じて助言指導を行うものとする。
(事前チェックの実施)
第5条 実施者のうち農薬を散布する者は、農業用ドローンによる農薬散布を安全に行うため、散布前に様式2号により事前チェックを実施し、その記録を散布日から1年間保管しておくものとする。
(事故発生時の対応)
第6条 ガイドライン第3の1に示す事故が発生した場合、実施者は直ちにガイドライン第3の2に定める、事故報告書を農政室長に提出するものとする。
2 農政室長は、提出のあった事故報告書に基づき現地確認を行い、必要に応じて再発防止の検討及び指導助言を行うものとする。
(農薬安全使用技術及び安全飛行技術の向上)
第7条 実施者は、事故を防止し、また、均一に農薬を散布し、農薬が目的の場所以外に飛散しないよう操作技術の向上に努めるとともに、大阪府が行う農薬適正使用に係る講習会に積極的に参加するなど、資質の向上を図るものとする。
(補則)
第8条 この要領に定めるもののほか、必要な事項は別に定める。
この要領は、令和元年12月25日に施行し、令和2年4月1日以降に実施する農薬散布に適用する。