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冬場に多いノロウイルス食中毒
ノロウイルスとは
- 感染力が強く、少量のウイルス(100個以下)を摂取するだけで発症します。
- 人の体内でしか増殖せず、食品中では増えません。
- カキやアサリ等の二枚貝に蓄積していることがあります。
- 失活させるには、食品の中心部が85~90℃で、90秒間以上の加熱が有効です。
- ノロウイルスによる腸炎は一年を通して発生しますが、特に冬季に流行します。
- 集団生活を営む施設(介護施設、学校等)では患者の糞便やおう吐物から二次感染し、胃腸炎を集団発生させることがあります。
原因となる食品
- ノロウイルスに感染した調理従事者の手指などを介して汚染された食品を食べた場合
- ウイルスを蓄積したカキやアサリなどの二枚貝を加熱不十分または未加熱で食べた場合
…などが挙げられます。
症状
- 原因となる食品を食べてから症状が出るまでに、通常1日から2日かかります。
- 主症状は、吐き気、おう吐、下痢、腹痛です。
特に体力の弱い乳幼児や高齢者は、脱水症状を起こしたり体力を消耗したりしないよう、水分と栄養の補給を充分に行いましょう。
予防方法
ノロウイルス食中毒を防ぐためには、次の4原則を守ることが重要となります!
持ち込まない
調理場にウイルスを持ち込まないことが大切です。
- 食品を取り扱う方は、二枚貝を生で食べることを避け、普段からノロウイルスに感染しないように注意しましょう。
- おう吐や下痢などの症状がある場合は、食品に直接触れる作業をせず、できるだけ早く医療機関を受診しましょう。
回復後も1週間程度(長ければ1か月程度)は糞便中にウイルスが含まれることがあります。
拡げない
万が一ウイルスが調理場に持ち込まれた場合、人や調理器具を介して食品が汚染される危険性があり、食中毒のリスクも高まります。
- 帰宅後、トイレの後、調理前などは、石けんを使って丁寧に手を洗いましょう。
- 使用した調理器具は、速やかに洗浄消毒しましょう。
煮沸消毒や塩素系漂白剤による漬け込み消毒が有効です。 - おう吐物などを処理をする場合は、使い捨てのマスクやガウン、手袋を着用し、ペーパータオルなどで静かに拭き取り、塩素系漂白剤で消毒した後水拭きしましょう。
やっつける
ノロウイルスは十分に加熱すればやっつけることができます。
食品は中心部までしっかり加熱しましょう。(85~90℃で、90秒間以上)
つけない
しっかり加熱をして、ノロウイルスをやっつけても、またつけてしまっては意味がありません。
- 感染しても症状が出ない方もいますので、食品を取り扱う方は“感染しているかもしれない”ということを念頭に置きましょう。
- 調理前、トイレの後などは、特に丁寧に手を行いましょう。