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毒キノコによる食中毒
毒キノコにご注意ください
キノコは代表的な秋の味覚ですが、毎年、毒キノコによる食中毒が発生していることはご存じですか?
キノコによる食中毒の発生場所はほとんどが家庭であり、食用キノコと外見がよく似た毒キノコを誤って食べてしまうことが主な原因です。
毒キノコは山中だけでなく、公園や道端などの身近な場所に生えていることもあるため注意が必要です。
毒キノコによる食中毒を防ぐために
食用のキノコと確実に判断できないキノコは、
絶対に「採らない」「食べない」「売らない」「人にあげない」でください!!
- 図鑑の写真や絵を見て勝手に鑑定しないでください。
キノコは発生時期や場所などで形態が異なることがあります。毒キノコに簡単な見分け方はありません。 - 科学的に根拠のない誤った言い伝えや迷信を信用しないでください。
“茎が縦に裂けるキノコは食べられる”、“地味な色をしたキノコは食べられる”などの情報は誤りです。
※万一、野生のキノコを食べて体調が悪くなった場合は、直ちに医療機関を受診してください。
食用と間違えやすい毒キノコの例
ツキヨタケ、クサウラベニタケ、オオシロカラカサタケ、テングダケ、ドクササコ、ニセクロハツ、カキシメジなどがあり、このほかにも多くの毒キノコが存在します。
毒キノコの詳細については、自然毒のリスクプロファイル(厚生労働省)(外部サイトへリンク)をご覧ください。
府内で発生した毒キノコによる食中毒事例
発生年月日:令和6年6月20日
- 原因となったキノコ:オオシロカラカサタケ
- キノコの採取場所:堺市内の公園
- 概要:採取したキノコを自宅で調理して喫食した1名が、喫食後2時間ほどで嘔吐、腹痛の症状を呈した。
写真:オオシロカラカサタケ(大阪市立自然史博物館提供)
発生年月日:令和元年8月29日
- 原因となったキノコ:オオシロカラカサタケ
- キノコの採取場所:大阪市内の公園
- 概要:採取したキノコを自宅で調理して喫食した1名が、喫食後30分ほどで嘔吐、下痢の症状を呈した。
発生年月日:平成28年9月14日
- 原因となったキノコ:オオシロカラカサタケ
- キノコの採取場所:大阪市内の公園
- 概要:採取したキノコを親類宅で調理し喫食した2名が、喫食後2時間ほどで嘔吐、下痢等の症状を呈した。
発生年月日:平成24年10月15日
- 原因となったキノコ:タマネギモドキ
- キノコの採取場所:奈良市内の山中
- 概要:採取したキノコを自宅で調理して喫食した1名が、喫食後30分ほどで嘔吐、嘔気等の症状を呈した。
発生年月日:平成20年10月18日
- 原因となったキノコ:テングダケ
- キノコの採取場所:大阪府内の山中
- 概要:採取したキノコを自宅で調理して喫食した方々が、喫食後すぐに嘔気、嘔吐、酩酊感等の症状を呈した。
発生年月日:平成20年9月28日
- 原因となったキノコ:オオシロカラカサタケ
- キノコの採取場所:大阪市内の草地
- 概要:採取したキノコをバーベキューで喫食した方々が、喫食後2時間から2時間半で嘔気、嘔吐、下痢等の症状を呈した。