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クドア・セプテンプンクタータによる食中毒
クドア・セプテンプンクタータとは
クドア・セプテンプンクタータ(以下「クドア」という。)は魚類に寄生する寄生虫で、特にヒラメに寄生することが確認されています。
大きさは0.01mm程で、肉眼では見えません。
ヒトには寄生しませんが(宿主にはならない)、ヒトの腸粘膜を一過性に傷つけて、下痢や嘔吐等の症状を起こします。
画像:クドアの胞子(独立行政法人水産総合研究センター提供)
原因となる食品
生食用生鮮ヒラメ(ヒラメの刺身等)に関連するものが多いです。
症状
食後4時間から8時間程度で、下痢、腹痛、嘔吐等の症状が現れます。
なお、これまでの事例では、家族等への二次感染(ヒトからヒトへの感染)は報告されていません。
予防方法
- -20℃で4時間以上の冷凍
- 中心温度75℃で5分以上の加熱
事業者の皆さまへ
現在、ヒラメの養殖段階におけるクドア保有稚魚の排除、養殖場における出荷前のモニタリング検査等の安全性の確保への取組みが行われております。
生のヒラメを提供する際には、クドア陰性と確認されたもの(※)を使用しましょう。
※種苗導入時の来歴(導入先や導入時期、サイズ、導入時のクドア検査等)や飼育方法(取水方式及びろ過装置、飼育形態、敷砂の有無、使用餌料等)が同じ群毎に、無作為に30尾以上検査され、その全てでクドアが検出されなかったもの。
飼育の途上で選別などの理由により複数の来歴の群を混合している場合には、群全体の寄生率が低くなる可能性があるため、検査尾数を30尾よりも多くする必要があります。
啓発資料
リーフレット「ヒラメの寄生虫による食中毒が増えています!」(PDF:277KB)