ここから本文です。
お子さんの歯を守るために
小さい頃からむし歯予防をするためには大人の関わりが欠かせません。歯科医院でできる治療は、できたむし歯の悪い部分を取り除き、そこに充填物(じゅうてんぶつ)をつめたりすることが中心になります。しかし、治療してからも、むし歯ができた時と同じ生活が続けば(おやつの与え方や歯磨きの仕方など)、そこがまたむし歯になったり、あたらしくむし歯ができたりします。
むし歯になる危険性が少しでも低くなるように、身近なところから改善し、お口の健康を守りましょう。
1.歯のみがき方
2.上手な歯ブラシの使い方
3.デンタルフロスの使い方
4.歯の検査の記録
5.むし歯予防の10か条
1.歯のみがき方
お子さんが歯ブラシを自分で完全に使えるようになるまでには、次の4つのステップがあります。
第1のステップ
握ったものは、なんでも口に入れたがる時期なので、お子さんに歯ブラシをおもちゃとして与えて、歯ブラシの感覚になれさせておきましょう。(のどをつかないように気をつけて)食後には、上下の前歯をぬるま湯でしめらせたガーゼで軽くふいてあげて下さい。
第2のステップ
お子さんのみがいた後で、みがいてあげる。(2歳までは上の前歯を重点に、それ以後は奥歯を念入りにみがいてあげて下さい)
この時、歯ブラシをよく見て、歯ブラシを歯に確実にあてて、軟らかくみがいてあげて下さい。口の中をよく見ないと、舌や歯ぐきに歯ブラシがあたって歯ブラシぎらいのお子さんになりますよ。
第3のステップ
お子さんに歯ブラシと鏡を持たせ、その上から手をそえてみがいてあげる。
みがく場所や歯ブラシの毛先が歯にあたっていることを体で覚えられるように、くり返し教えてあげましょう。
第4のステップ
だんだん自分でも十分みがけるように見守ってあげる。このような経過をたどるとお子さんが自分で上手にみがけるようになります。ただし1人でみがけるようになるまでは、おとなの手助けが必要です。
5から6歳ごろになると、一番奥の乳歯のうしろに永久歯がはえてきます。この永久歯は“6歳臼歯”とも呼ばれ、永久歯の中で最も大切な歯ですが、一番むし歯になりやすいので(特にはえたての頃)、12歳位までは点検してあげましょう。
基本形 歯ブラシの毛先を歯の表面に約45度の角度にし、毛の先を歯と歯ぐきの境目と、かみ合わせの部分に同時にあてます。 |
1.奥歯が生えたなら、奥歯から先に歯ブラシしましょう。毛先の位置を確認して、歯ブラシを前後(横)に細かく動かします。このとき歯ブラシが歯にあたっておれば、シュッシュッという音がします。
一番奥のかみあわせ部分まで歯ブラシの先が届くように注意します。
2.同じようにして前歯をみがきます。このとき、歯ぐきやくちびるからのスジにきつくあたらないように十分注意してください。
3.デンタルフロスの使い方
歯ブラシの届きにくいすき間にまだ、プラークは残っています。(一日一回は)「デンタルフロス」を使って残りのプラークも取り除いてください。
1.デンタルフロスを40cmぐらいに切断し、その両端を左右くすり指か、小指に巻き、ひとさし指の指先で緊張させ、指間を1cmぐらいにする。
2.前歯の歯と歯の間のすきまのないときはとくに念入りに。
3.3歳ごろから奥歯の歯と歯の間がむし歯になりやすくなります。
歯ブラシのあなにフロスをとおして輪をつくっておくと使うとき便利です!
4.歯の検査の記録
歯の検査の記録表です。
- 三度の食事中心の食生活の確立!
(朝食をしっかり取ろう!) - 思いっきり遊ばせる!
- ほ乳ビンは1歳まで!
- おやつの間食に甘食(カンショク)はダメ!
(回数にも気をつけて!) - にぎらせおやつの禁止!
- 買い食い、買いだめはしない!
- 近所の子にお菓子をあげない!
- 歯ブラシは小さくてコシのあるもの!
- 寝る前の歯ブラシは、おとなが手伝って!
- 「みがいてる」と「みがけている」はちがいます!