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更新日:2015年5月22日

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高齢期

高齢期の歯と口の健康づくり

歯と口の特徴

年齢とともに歯ぐきが下がり、歯の根元が露出する人が増えてきます。根元が露出した部分は、歯磨き剤をつけて磨くと削れてしまう場合がありますので、歯を磨くときは、歯ブラシの圧力に注意しましょう。また、歯の根元は、むし歯になりやすい部分です。むし歯を放置すると歯の喪失につながることが多いことから、年齢とともに義歯(入れ歯)を使用する人も増えてきます。府内の自分の歯を20本以上有する人の割合は、80歳で39.6%となっています。

自分の歯を20本以上有する人の割合

口腔状態別のケア方法

  • 孤立した歯や歯の根だけが残っている場合
    隣の歯が無い場合は、孤立歯の周りを磨くようにします。歯ブラシの側面を使って磨くと良いでしょう。また、歯の根だけが残っている場合には、食べかすが入りやすいので、歯ブラシの先(下図○印)を使って磨き、歯ぐきを傷つけないように注意しましょう。
  • 歯が無い場合
    歯が無くても口腔清掃をするようにしましょう。細菌は、歯だけでなく舌や口腔粘膜、口蓋(上あご)にも潜んでいるので、身体の免疫力が低下した際、感染しやすくなったり、炎症が悪化しやすくなってしまうためです。清掃用具には、口腔粘膜用のスポンジを用いると良いでしょう。

口腔状態別のケア方法の説明イラスト ワンタフトブラシ(毛束が1つのブラシ)も役立ちます

歯医者さんからのお役立ち情報

お口の中を観察しましょう

お口の中の観察項目についてのイラスト

高齢者に多い、口の中の悩みについて

  • 入れ歯のお手入れには何を使えばいいのでしょうか?
    歯磨き剤には、研磨剤が含まれています。歯磨き剤を用いて入れ歯を磨くと、研磨剤により入れ歯を傷つけることがありますので、入れ歯を洗う時は、専用の洗浄剤を用いて下さい。

お手入れについて説明している部分入れ歯のイラスト

  • 口の中が乾燥して、話しにくいことがあります
    高齢者は、慢性の病気をかかえて多種類の薬剤を服用している場合が多く、薬によっては、唾液の減少により口腔乾燥症を引き起こすこともあります。多くの場合、口が渇く、のどが渇く、食事が取りにくいなどの症状がみられます。口の中の乾燥がひどく痛みなどの症状がある場合は、他の病気も考えられるので、早めにかかりつけ医やかかりつけ歯科医に相談しましょう。
    →さらに詳しく知りたい方へ!歯と口の機能の重要性(別ウィンドウで開きます)口腔と食育の関係(別ウィンドウで開きます)を参考にしてください。

訪問歯科診療について

「入れ歯が合わない」「食事中にむせる」等の症状があって、歯科診療所への通院が困難な方は、訪問歯科診療を利用できる場合があります。かかりつけ歯科医や大阪府歯科医師会、またはお住いの地域の歯科医師会にご相談ください。

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