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部落解放大阪府民共闘会議、同教育部会 3.夜間中学校教育(回答)(1)
(1) (2) ※2ページに分割して掲載しています。
回答骨子
(要望項目)夜間中学教育
1【大阪府の役割】義務教育未修了者の学ぶ権利を保障する、夜間中学校の果たす役割は大きい。16年12月「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律」(教育機会確保法)、18年7月「夜間中学の設置・充実に向けて」(文科省手引)の改訂など、公立夜間中学校の必要性の認識と増設・充実にむけた動きが国段階で明らかにされている。大阪府内の現7市11校は、いわば「府立」夜間中学校としての位置づけでなければならない。
(1)夜間中学生の学習権と学ぶ場を保障するため、国への対応や、「教育機会確保法」「文科省手引」等をふまえた大阪府の役割をどのように認識しているのかを明らかにすること。府の教育振興計画に夜間中学校の重要な役割と増設や充実に関すること明記すること。そして、市町村教育委員会にはたらきかけること。
(回答)
中学校夜間学級では、様々な理由により義務教育を修了できなかった方々が、府内全域から7市11校に通い、熱心に学んでおられます。こうした方々に、義務教育の機会を提供する夜間学級の役割は重要であると認識しております。
また、府の「教育振興基本計画」を踏まえ、市町村に共通する教育の方針として示している「市町村教育委員会に対する指導・助言事項」において中学校夜間学級の重要な役割や取組み等を明記しているところです。
今後とも、夜間学級設置市を含めた府内すべての市町村と連携しながら、中学校夜間学級への支援に努めてまいります。また、国に対しては、夜間学級においては、生徒個別のニーズが多岐にわたっていることから、広く学校運営に関して、夜間学級として独自の位置づけが可能となるよう関連法令、制度等の整備を講じるよう要望を行っているところです。
(回答部局課名)
教育庁 市町村教育室 小中学校課
(要望項目)夜間中学教育
1【大阪府の役割】義務教育未修了者の学ぶ権利を保障する、夜間中学校の果たす役割は大きい。16年12月「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律」(教育機会確保法)、18年7月「夜間中学の設置・充実に向けて」(文科省手引)の改訂など、公立夜間中学校の必要性の認識と増設・充実にむけた動きが国段階で明らかにされている。大阪府内の現7市11校は、いわば「府立」夜間中学校としての位置づけでなければならない。
(2)7市ならびに生徒居住市町村へ必要な支援をおこなうこと。
(回答)
府教育庁としましては、設置7市の夜間学級が円滑・適正に運営されるよう、必要な指導・助言・援助を行う役割があると認識しており、これまでも夜間学級設置市の担当課長会議を開催し、課題を共有化するなど調整に努めてまいりました。今年度も7月13日(火曜日)にすべての設置市の参加により実施したところです。
また、すべての市町村が夜間学級に対する認識を深める必要があることから、大阪府夜間中学連絡協議会を開催するとともに、府教育庁が夜間学級を訪問する際には、生徒居住市町村を含むすべての教育委員会に訪問を呼びかけ、夜間学級の理解促進に努めてまいりました。今年度も10月末までに3校を訪問し、居住市町村教育委員会及び府教育庁関係者延べ38名が参加しました。
夜間学級の広報につきましては、生徒募集に関する案内ポスターを作成・配付する等の支援をしてまいりました。今年度は、学びを必要としている方により情報が届くよう、広報の多言語化の拡充(6言語から11言語へ)を行いました。令和3年11月に配付するよう準備を進めているところです。
加えて、府域6校すべての夜間学級に、生徒に日本語を教えたり、授業中に学習補助を行ったりする日本語指導支援員を各1名配置するとともに、月1回スクールカウンセラーを配置しています。
(回答部局課名)
教育庁 市町村教育室 小中学校課
(要望項目)夜間中学教育
2【就学保障】夜間中学生の実態にあった就学援助制度などの教育条件整備のため、国に支援を強く求めること。また、夜間中学校で学ぶ生徒の学習権を守るため、大阪府が措置してきた「通学費援助制度」を復活し、設置市教育委員会に補助すること。
(回答)
府教育庁は、夜間学級設置市の担当課長会議を開催し課題を共有化するなど、設置7市の夜間学級が円滑・適正に運営されるよう努めております。
就学援助制度については、国に制度がなく、他の都道府県に夜間学級への就学援助に補助しているという例がない中で、大阪府は援助を必要とする生徒に、就学の機会が保障されるよう、1971(昭和46)年から設置市に対して補助を行ってきましたが、府と市町村の役割分担の観点から、2008(平成20)年度に夜間学級生徒への就学援助制度を生徒居住市町村に実施していただいているところです。
また、国に対しては、学齢児童・生徒に限られている現行の就学援助の制度が、夜間学級生徒も対象となるよう制度の改善を要望しています。
2017(平成29)年8月25日に開催された平成29年度夜間中学説明会において、夜間中学に通う生徒に対する就学援助について、「学齢を超えていても援助の対象とすることはでき」、「それぞれの市区町村の条例・規則等で定めた認定基準に基づいて、教育的配慮から認定したものであれば国庫補助の対象」となる旨の回答が、文部科学省からありました。また、帰国・渡日生徒についても、学齢を超えていても援助の対象とすることができる旨も併せて確認しています。
(回答部局課名)
教育庁 市町村教育室 小中学校課
教育庁 教育振興室 保健体育課
(要望項目)夜間中学教育
3【新型コロナウイルス感染拡大に関連する課題解決】夜間中学校を必要としている人たちが不利益を被らないように情報提供をし、学習権を保障するよう、設置市教育委員会に指導・助言すること。
(回答)
新型コロナウイルス感染症の影響がある中においても、中学校夜間学級を必要としている人たちに情報が届くよう、広報活動の強化を図ることは重要であると認識しています。
府教育庁のホームページでの広報、夜間学級入学案内を全市町村に配付する等の広報活動に加えて、今年度も府政だよりを活用して周知を行う予定です。
夜間学級の案内に関するポスターについては、府内全域に周知する観点から、引き続き予算措置を行うとともに府教育庁が作成し、府内の全市町村教育委員会や公立中学校へ2021(令和3)年11月に配付できるよう準備を進めているところです。今年度は、学びを必要としている方により情報が届くよう、広報の多言語化の拡充(6言語⇒11言語)を行いました。
また、全ての市町村教育委員会に対しても広報を行うよう要請を行い、広報紙への入学案内の掲載など対応していただいています。11月に大阪府夜間中学連絡協議会を開催し、広報の重要性を伝えるとともに、各市町村における効果的な広報について共有する予定です。
(回答部局課名)
教育庁 市町村教育室 小中学校課
(要望項目)夜間中学教育
4【教育条件整備】夜間中学校で学ぶ生徒の学力を保障するため、夜間中学校独自の加配等をはじめ、教職員配置や学級編制の改善を国に要望し、予算措置をおこなうこと。とりわけ、政令市への給与負担等の移譲により、夜間中学校における人的配置や予算等が後退することがないよう、設置市教育委員会を支援するとともに、大阪府内の夜間中学校の充実をはかること。
(回答)
中学校夜間学級では、様々な理由により義務教育を修了できなかった方々が、府内30市町から7市11校に通い、熱心に学んでおられます。こうした方々に、義務教育の機会を提供する夜間学級の役割は重要であると認識しています。
府教育庁としましては、設置7市の夜間学級が円滑・適正に運営されるよう、必要な指導・助言・援助を行う役割があると認識しており、これまでも夜間学級設置市の担当課長会議を開催し、課題を共有化するなど調整に努めてまいりました。今年度も7月13日(火曜日)に全ての設置市の参加により実施したところです。
また、全ての市町村が夜間学級に対する認識を深める必要があることから、大阪府夜間中学連絡協議会を開催するとともに、府教育庁が夜間学級を訪問する際には、生徒居住市町村を含む全ての教育委員会に訪問を呼びかけ、夜間学級の理解促進に努めてまいりました。今年度も10月末までに3校を訪問し、居住市町村教育委員会及び府教育庁関係者延べ38名が参加しました。
加えて、府域6校すべての夜間学級に、生徒に日本語を教えたり、授業中に学習補助を行ったりする日本語指導支援員を各1名配置するとともに、月1回スクールカウンセラーを配置しています。
国に対して、夜間学級においては、生徒個別のニーズが多岐にわたっていることから、広く学校運営に関して、夜間学級として独自の位置づけが可能となるよう関連法令、制度等の整備を講じるよう要望を行っているところです。
(回答部局課名)
教育庁 市町村教育室 小中学校課
(要望項目)夜間中学教育
4【教育条件整備】夜間中学校で学ぶ生徒の学力を保障するため、夜間中学校独自の加配等をはじめ、教職員配置や学級編制の改善を国に要望し、予算措置をおこなうこと。とりわけ、政令市への給与負担等の移譲により、夜間中学校における人的配置や予算等が後退することがないよう、設置市教育委員会を支援するとともに、大阪府内の夜間中学校の充実をはかること。
(1)継続して教頭と養護教諭を配置すること。
(回答)
夜間学級を設置する中学校に対しましては、教頭の複数配置や必要に応じて非常勤講師の配置を行ってまいりました。
極めて厳しい財政状況ではありますが、教育水準が低下することのないよう、非常勤嘱託員の有効な配置も図りつつ、適切な人員配置に努めてまいりたいと存じます。
また、夜間学級に専任の養護教諭を配置することにつきましては、非常に難しいところですが、学校事情を配慮し、単年度の措置として養護教諭を加配しているところです。
なお、政令市については、給与負担等の移譲に伴い、それぞれの責任と権限のもと、適切に配置されるべきものと認識しております。
(回答部局課名)
教育庁 教職員室 教職員人事課
(要望項目)夜間中学教育
4【教育条件整備】夜間中学校で学ぶ生徒の学力を保障するため、夜間中学校独自の加配等をはじめ、教職員配置や学級編制の改善を国に要望し、予算措置をおこなうこと。とりわけ、政令市への給与負担等の移譲により、夜間中学校における人的配置や予算等が後退することがないよう、設置市教育委員会を支援するとともに、大阪府内の夜間中学校の充実をはかること。
(2)教科調整時間講師を従来どおり確保すること。
(回答)
教科調整時間の確保につきましては、これまで非常勤嘱託員の有効な活用を図るとともに、必要により非常勤講師の時間数を配分してきたところです。
極めて厳しい財政状況ではありますが、非常勤嘱託員などの非常勤職員を有効に配置する中で、夜間学級における教科調整時間の確保が図られるよう努めてまいりたいと存じます。
なお、政令市については、給与負担等の移譲に伴い、それぞれの責任と権限のもと、適切に配置されるべきものと認識しております。
(回答部局課名)
教育庁 教職員室 教職員人事課
(要望項目)夜間中学教育
4【教育条件整備】夜間中学校で学ぶ生徒の学力を保障するため、夜間中学校独自の加配等をはじめ、教職員配置や学級編制の改善を国に要望し、予算措置をおこなうこと。とりわけ、政令市への給与負担等の移譲により、夜間中学校における人的配置や予算等が後退することがないよう、設置市教育委員会を支援するとともに、大阪府内の夜間中学校の充実をはかること。
(3)専任の事務職員を配置すること。
(回答)
事務職員の配置につきましては、法令に基づき、当該学校の学級数を基本に配置しているところです。
夜間学級の生徒に対する各種証明書の発行等の事務につきましては、専任で配置している教頭や夜間学級の教員、あるいは当該学校の事務職員による協力体制の中で、対応していただいている現状があり、夜間学級に専任の事務職員を配置することにつきましては、非常に難しいところですが、学校事情を配慮し、事務職員が法令上単数配置で夜間学級を設置している学校につきましては、単年度の措置として事務職員を加配しているところです。
なお、政令市については、給与負担等の移譲に伴い、それぞれの責任と権限のもと、適切に配置されるべきものと認識しております。
(回答部局課名)
教育庁 教職員室 教職員人事課
(要望項目)夜間中学教育
4【教育条件整備】夜間中学校で学ぶ生徒の学力を保障するため、夜間中学校独自の加配等をはじめ、教職員配置や学級編制の改善を国に要望し、予算措置をおこなうこと。とりわけ、政令市への給与負担等の移譲により、夜間中学校における人的配置や予算等が後退することがないよう、設置市教育委員会を支援するとともに、大阪府内の夜間中学校の充実をはかること。
(4)日本語指導の教員定数配置をすすめること。
(回答)
平成24年4月1日施行「公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律及び地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律」等の一部改正により、加配教員の配置については、所管する市町村教育委員会を通じたヒアリング等により、日本語指導が必要な児童生徒についての状況を把握し、適切に教員の配置を行っています。
国に対して、夜間学級においては、生徒個別のニーズが多岐にわたっていることから、広く学校運営に関して、夜間学級として独自の位置づけが可能となるよう関連法令、制度等の整備を講じるよう要望を行っているところです。
また、国定数の確保に最大の努力を払うとともに、今後とも、学校の実態を踏まえ、その重点的・効果的な配置を行っていく中で、適切な対応を図ってまいります。
(回答部局課名)
教育庁 市町村教育室 小中学校課
教育庁 教職員室 教職員人事課
(要望項目)夜間中学教育
4【教育条件整備】夜間中学校で学ぶ生徒の学力を保障するため、夜間中学校独自の加配等をはじめ、教職員配置や学級編制の改善を国に要望し、予算措置をおこなうこと。とりわけ、政令市への給与負担等の移譲により、夜間中学校における人的配置や予算等が後退することがないよう、設置市教育委員会を支援するとともに、大阪府内の夜間中学校の充実をはかること。
(5)日本語指導員及び母語支援員・通訳等を実態に応じて配置を拡充すること。
(回答)
国の補助事業を活用した「小中学校における日本語指導推進事業」を実施し、府域6校すべての夜間学級に、生徒に日本語を教えたり、授業中に学習補助を行ったりする日本語指導支援員を各1名配置しているところです。
(回答部局課名)
教育庁 市町村教育室 小中学校課
教育庁 教職員室 教職員人事課
(要望項目)夜間中学教育
4【教育条件整備】夜間中学校で学ぶ生徒の学力を保障するため、夜間中学校独自の加配等をはじめ、教職員配置や学級編制の改善を国に要望し、予算措置をおこなうこと。とりわけ、政令市への給与負担等の移譲により、夜間中学校における人的配置や予算等が後退することがないよう、設置市教育委員会を支援するとともに、大阪府内の夜間中学校の充実をはかること。
(6)SCやSSWの配置を拡充させること。
(回答)
SCについては、府域6校すべての夜間学級に、月1回配置しています。
SSWについては、府より補助を行って市町村の主体的な配置をお願いしており、夜間学級への配置については市町村の判断によります。
(回答部局課名)
教育庁 市町村教育室 小中学校課
(要望項目)夜間中学教育
4【教育条件整備】夜間中学校で学ぶ生徒の学力を保障するため、夜間中学校独自の加配等をはじめ、教職員配置や学級編制の改善を国に要望し、予算措置をおこなうこと。とりわけ、政令市への給与負担等の移譲により、夜間中学校における人的配置や予算等が後退することがないよう、設置市教育委員会を支援するとともに、大阪府内の夜間中学校の充実をはかること。
(7)夜間中学校に関連する研修を計画的におこない、広く周知すること。
(回答)
府教育センターでは、個別の人権課題について当事者から学ぶ「出会いから学ぶ人権学習」の研修を実施しています。2018(平成30)年度は「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律」の施行を受けて、中学校夜間学級をテーマにとりあげ、その取組みやそこで学ぶ生徒の背景にある人権課題について学ぶ研修を実施しました。今後とも、多様な人権課題について研修を実施してまいります。
(回答部局課名)
教育庁 教育振興室 高等学校課
(要望項目)夜間中学教育
4【教育条件整備】夜間中学校で学ぶ生徒の学力を保障するため、夜間中学校独自の加配等をはじめ、教職員配置や学級編制の改善を国に要望し、予算措置をおこなうこと。とりわけ、政令市への給与負担等の移譲により、夜間中学校における人的配置や予算等が後退することがないよう、設置市教育委員会を支援するとともに、大阪府内の夜間中学校の充実をはかること。
(8)夜間中学校に対する旅費配当を継続・拡充すること。
(回答)
各学校への旅費配当については、学校で策定していただいた年間執行計画をもとにして措置しているところでございます。
夜間学級において必要となる旅費についても、年間執行計画に計上していただいておりますので、必要額については概ね配当できていると考えております。
なお、特別の事情等により、旅費の配当額以上に執行が必要となる場合については、個別に事情をお聞きし、一定の配慮を行っているところでございます。
府の財政は依然厳しい状況ではありますが、ご要望の趣旨を踏まえ、今後とも、生徒の安全確保や生徒指導など、教育課題に対応する旅費について、引き続き予算の確保に努力してまいりたいと存じます。
(回答部局課名)
教育庁 学校総務サービス課