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更新日:2018年3月23日

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さまざまな主体が連携・協力した地域活動 事例34

貝塚市立中央公民館 あそび隊・折り紙グループ 「遊び隊」

活動のあらまし

「あそび隊」(公民館講座の「つるかめ大学遊び隊」と「あそびボランティア養成講座」の終了メンバーを中心に平成20年に発足。)と「折り紙グループ」(折り紙遊びグループ「つるかめ折り紙」として平成9年に発足。)の2つの団体が、平成24年に一緒に活動していくことになり、「遊び隊」が発足しました。それぞれが趣味として取り組んでいた活動は、学童保育からの依頼をきっかけに、昔あそびの伝承や手作りおもちゃを様々な人と共に制作する活動へと変わりました。地域にでかける事業として、子どもから大人まで人と人とのふれあいや繋がりを大切にした活動に取り組んでいます。参加しているすべての隊員が、子どもたちからの「またきてね」の一言や送られてくる感謝の手紙に、次につながるやる気や日々を過ごす元気や活力をもらっています。また、活動を通じて日常生活では気づくことの少ない“驚き”と“発見”に出会い、自らの存在意義を感じることができる楽しい活動になっています。

活動のポイントとエピソード

ここがポイント1 対象に合わせた手作りおもちゃと取り組みに工夫!

「遊び隊」で作成する手作りおもちゃのコンセプトは大きく2つ!「簡単に作れるもの」そして「身近な材料(お金のかからない牛乳パックやペットボトル等)を使ったもの」です。基本的な下準備は「遊び隊」が行い、実施後に当該施設から使用した材料をいただくシステムをとっています。作るおもちゃは、対象(子どもや大人)の年齢や実態に合わせ、活動時間等も考慮して決定しています。事前に依頼先から情報をもらい、言葉かけや接し方で気を付けなければいけない事柄も確認しています。また、おもちゃ作りだけだと子どもたちが飽きてしまうので、昔ながらのコマ回しやだるま落とし等の伝統的な遊びや、釣りゲームや切り貼り絵を活動に盛り込む等、活動者に合わせてその都度工夫して取り組んでいます。活動後には活動報告書を作成し、子どもたちの様子をすべての隊員が共有し、次回の活動につなげています。活動報告書を活用することで、紐が結べない子どもやお箸が上手に使えない子どもたちのために、紐結びの指導やお箸を使った豆つかみゲームを取り入れる等の工夫につながり、子どもたちの「できない」を「できる」にするための一助となっています。日々の活動に工夫を凝らすことで、子どもたちは楽しみながら活動に参加し、おもちゃ作りを通して、子どもたちの新しい発想や自由なアイデアの創出につながっています。

 釣りゲームの様子 手作りのおもちゃで遊ぶ 手作りのおもちゃ

ここがポイント2 さまざまな施設へ!出前講座(教室)だから広がる活動!

「遊び隊」の大きな特徴は公民館に来てもらう講座形式ではなく、様々な施設に赴いて活動しているところです。発足当初は、依頼のあった施設のみに赴いていましたが、現在は依頼に応じるだけでなく、つながりの無い保育所に電話をかけて新たな訪問先を開拓する等、活動場所を積極的に広げています。また、「貝塚子育てネットワークの会」主催の「貝塚プレイパーク」(市の野外活動広場を一週間ほど解放した活動:年4回実施)にも出前講座を実施しています。そのことにより、子どもたちや保護者だけでなく、様々な地域団体ともつながり、そこからまた新しい依頼や申込みが増えています。現在の訪問先は、市内保育所、幼稚園、小学校だけにとどまらず、市内障がい者施設・介護施設、公民館等にまで広がっています。たくさんの出前講座や地域の様々なイベントを行うことによりさらにつながりを生み、活動場所はさらに広がりを見せています。

ここがポイント3 つながりから高まるスキルと新たなアイデア!

遊び隊は定例会を毎月数回実施し、スケジュール調整だけでなく隊員同士の交流やおもちゃ作りのアイデアやスキルの伝達も行っています。さらに、新しいおもちゃ作りのアイデアを求めて、近隣市で同じ様に制作活動に取り組まれている団体との交流会や研修会を実施しています。お互いに情報交換を行うことで、個人のスキルアップにつながるとともに新たなおもちゃ作りのアイデアや遊びが生まれるきっかけとなっています。そして、それらはすべて子どもたちの笑顔と隊員たちの生きがいへとつながっています。

チャンバラの様子 おもちゃ作りの風景 コマ回し

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