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さまざまな主体が連携・協力した地域活動 事例31
大阪狭山市立公民館 「ふれあいライブ」 音でつながるココロとココロ
活動のあらまし
平成28年度で4年目を迎えた「ふれあいライブ」は、参加者は演奏するだけでなく、企画・運営にも携わり、みんなでライブをつくりあげます。「~音でつながるココロとココロ~」をテーマにみんなでつくるアットホームなコンサートとなっています。また、地域の人は音楽を聴きながら、ふれあいくつろげる場にもなっています。「ふれあいライブ」は担当者の公民館のフロアのホールで、音楽を発信する機会をつくりたいという想いと、音楽が好きな様々な人たちが集まり、交流を図り協力して取り組む機会をつくりたいという想いから、平成25年よりスタートしました。
活動のポイントとエピソード
ここがポイント1 交流を深め、協力して自主運営するために
自分たちでライブを手がけるため、まずは平成25年、平成26年の2年間は講師を招き、ケーブルの巻き方やつなぎ方、会場での音の反響や聞こえ方など基本的な音響のセッティングから学びました。また、ライブプロデュースに関して、マイクの高さ調節などをサッとお互いでフォローしてくれる「気持ちの良いライブ・理想のライブ」のイメージをみんなで共有しながら、その実現をめざしました。そうした企画準備の会議や音響の講習などを学びながら、年間2回ずつのライブを経験し、グループでの交流も深めていきました。そして、平成27年度の後半からは講師に頼らずに、2年間の経験を生かして「企画・準備から片づけまで」を自分たちで手がけるライブの開催にチャレンジしました。9回の会議を重ね、年間2回のライブと4回のミニライブ(演奏は1グループのみ)を行いました。経験を重ねることで、自分たちでのライブの準備や後片づけなどは慣れたものとなり、また、参加者・団体も少しずつ増え、ライブの裏方に徹する方も現れるなど、多様なライブを開催することができました。平成28年度においては、演奏者も少ない1時間のミニライブよりも、準備などが大変ですが、みんなで取り組めるライブ、達成感を感じられるライブをやっぱり開催したいとの想いもあり、会議を重ねながら年4回の複数グループで行うライブを実施しました。また、すべてを自分たちでという想いから、ライブ参加者でコーヒーや手作りケーキの販売なども行われるライブもあります。ライブの開催日は、公民館は多くの人で賑わい、音楽であふれ、地域の方々も楽しみにしています。年数を続けて活動することで、参加者は他のグループとも交流しながら、音響のノウハウだけでなく、企画・運営・準備する力を身につけていくことにつながっています。
ここがポイント2 つながりができ、活動が広がっている
1年目に参加者が集まった時には、グループ間でのつながりというものはありませんでしたが、回数を重ねるうちに、「ふれあいライブ」をきっかけに知り合った新しい仲間で新たなグループを作り、今までと違う人たちと演奏を行うなど、新しい人脈やつながりに結びついています。また、複数の団体で公民館を飛び出して、福祉施設へ演奏に行ったり、地域のイベントに参加したりなど、新たなつながりと活動も見られるようになりました。「つながりの大切さ」と「自分たちで発信する楽しさ」を実感することで、活動の幅が地域へと広がっています。